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連続ドラマ小説「ニホンちゃん」総督府編 8クール目

1 名前:中古参者 [2001/11/23(金) 11:38 ID:.GzkLR2.]
本ドラマは全くのフィクションであり、実在の国家・指導者とは何の関係もありません。

連続ドラマ小説「ニホンちゃん」避難所版 7クール目
http://www.miniflo.com/bbs/test/read.cgi?bbs=korea&key=1003202607
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」避難所版 6クール目
http://www.miniflo.com/bbs/test/read.cgi?bbs=korea&key=999011509
愛と憎しみのドラマ小説「ニホンちゃん」 6クール目
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=998497708
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 5クール目
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=997449486
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 5クール目(旧鯖)
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=997449486
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=996515142
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 3クール目
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=995710507
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=994719628
大河ドラマ「ニホンちゃん」
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=995270347


>>2 関連HP
>>3-4 キャラ紹介
>>5 紹介用コピペ 


※※※ハングル板総督府を開設されたf氏に深い感謝の念を表明します※※※


2 名前:中古参者 [2001/11/23(金) 11:39 ID:.GzkLR2.]
<丶`∀´>このスレの起源は速報板ニダ「韓国逆切れ、日本に制裁措置発動!」
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi?bbs=news&key=994649225
<丶`∀´>このスレのミラーニダ
http://members.tripod.co.jp/sute2ch/
<丶`∀´>このスレのHPニダ
http://funshei.tripod.co.jp/
<丶`∀´>イラスト倉庫ニダ
http://203.174.72.112/nihonchan/index.html
<丶`∀´>ハングル板避難所ニダ
http://61.121.247.239/~kikaku/post/korea/index2.html


3 名前:中古参者 [2001/11/23(金) 11:41 ID:.GzkLR2.]
主な登場人物 (順不同、一部前スレより抜粋)
ニホンちゃん‥‥‥‥可憐で弱気な美少女
カンコ君‥‥‥‥‥‥弱気なニホンちゃんに対していつもなにかとちょっかいを出すが自滅する事多し。チューゴ君に頭が上がらない。
アメリー君‥‥‥‥‥なんでも自分が一番だと思っている。陽気な乱暴者でクラスの番長
チューゴ君‥‥‥‥‥クールで不気味な策士。 暴れん坊でクラスの不良的存在。タイワンちゃんにちょくちょくちょっかいを出している。
タイワンちゃん‥‥‥おとなしいが芯がつよい。ニホンちゃんと仲良しでアメリー君が好き。
キッチョム君‥‥‥‥カンコ君の兄弟。ヒッキーで栄養失調だけど、いつもナイフを持ってうろついてる。
インドネシアちゃん‥ニホンちゃんと友達。
ベトナちゃん‥‥‥‥昔アメリー君とけんかしたときの後遺症なのかどこか影のある少女。
リュー君‥‥‥‥‥‥アメリー君の親戚にやりたい放題やられてうんざりしてる。
ロシアノビッチ君‥‥もともとはボンボン。でもパパが事業に失敗。未成年だけど酒を飲みまくっている。
エリザベス‥‥‥‥‥祖父は自治会会長。権謀術数に長けたお嬢様。
ゲルマッハ君‥‥‥‥金髪碧眼で理屈っぽい。ケンカは強い。
フランソワーズ‥‥‥料理自慢のおしゃれな娘。でもワガママ
マカロニーノ君‥‥‥体力無しのナンパ師(w
マレーシア君‥‥‥‥飼い犬はマハティールという名前。アメリー君を見ると噛み付く。
トル子ちゃん‥‥‥‥ニホンちゃんと友達。
キューバちゃん‥‥‥アメリー君にいじめられる貧乏少女。歌が好きでバレーボールが上手。
ラスカちゃん‥‥‥‥アメリー君の義理の妹。小動物的可愛さで持っている。ウヨ君の同級生。
モンゴル君‥‥‥‥‥昔は暴れん坊でどうしようもなかったが、今では寡黙でおとなしくなった。
カナディアン君‥‥‥影が薄い。アメリー君にコンプレックスを抱いてる。
オージー君‥‥‥‥‥カナディアン君と同じく影が薄い。田舎なまりがある。
イン堂君‥‥‥‥‥‥カレーを作らせたら右に出るものはいない。
フラメンコ先生‥‥‥地球組の先生。情熱的指導で子供たちを導く。


4 名前:中古参者 [2001/11/23(金) 11:41 ID:.GzkLR2.]
ザイちゃん、ザイニー君‥カンコ家の人間だがなぜかニホン家に居候している。
ナヌムばあさん‥‥‥昔ニッテイに襲われたと言って相当恨んでる。「殺してくれ〜」が口癖だが老人ホームで元気に暮らしてる。
カンコ君パパ‥‥‥‥カンコ君の父、本名カンコックさん
アガシさん‥‥‥‥‥カンコ君の母。整形してる。

タクミン‥‥‥‥‥‥チューゴ君のパパ。マンション中華を経営している、住民にはウイグルさんもいる。笑った顔はもっと怖い
チベットさん‥‥‥‥チューゴ君のお母さん、細面の美人、タクミンパパの暴力に耐えかねている。
ダライさん‥‥‥‥‥チベットさんの父だが、タクミンさんとは仲が悪い

クーロイ君‥‥‥‥‥生まれは違うがアメリー家で暮らしている。
パツキン君‥‥‥‥‥リュー君に色々迷惑かけている。


5 名前:中古参者 [2001/11/23(金) 11:42 ID:.GzkLR2.]
どうも皆さん初めまして。
当サイトは巨大匿名掲示板 2ch で大好評連載中の
連続小説ドラマ小説ニホンちゃんをまとめたサイトです。
元ネタはこちら
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=994719628&ls=100

さて、2ch からこちらにいらした方はともかく、「ちゆ12歳」など、
このサイトの元ネタを知らずにここに来た方には、まず知っておいてもらいたいことがあります。
このサイトにある100話以上小説ですが、驚くべき事に
その全てが(多少の脚色はあるものの)歴史的事実に基づいています。
とても信じられない? では、そんなあなたに質問です。

問題1 サクラのソメイヨシノはどの国が起源でしょうか?
問題2 寿司はどの国が起源でしょうか?
問題3 剣道はどの国が起源でしょうか?

答え 上記問題1、2、3ともに正解は韓国

嘘だと思いましたか? その通り、上記の答えは全て真っ赤な嘘です。
ただし、これを大まじめで主張している国があります。
それが韓国です。
言っておきますが個人がおかしな電波を飛ばしているのではありません。
韓国のマスコミなどが本気で言っているのです。
例えば剣道などは以下のサイトがとても詳しいです。

剣道の起源は韓国にあり!?
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Acropolis/6963/

これらは氷山のほんの一角にすぎません。
韓国は知れば知るほど訳がわからなくなってくる謎の国です。
興味がわいたなら、2ch のハングル版を覗いてみればどうでしょう?
2ch ハングル版
http://teri.2ch.net/korea/index2.html

色々書いてきましたが、このサイトはそんな韓国に対して、
もう怒るのや呆れるのを通り越し、笑うしかねーYO! という立場に立っています。
読んでみればわかりますが、カンコ君に対する東海より深い愛情が感じ取れることでしょう。

それと一応最後に断っておきます。

本ドラマは全くのフィクションであり、実在の国家・指導者とは何の関係もありません。


6 名前:中古参者 [2001/11/23(金) 12:04 ID:y9st35Sc]
うぅっ(涙。すみません。
前スレは容量オーバーになってしまいました。
最後にカキコしたA級戦犯は私です。本当に申し訳ありません。
と言うわけで、急ですがどなたか地鎮祭を催して下さればありがたいです。


7 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/23(金) 12:10 ID:fr6gqD8w]
げっ、前スレ読めないのか。
一週間ばかり遠ざかっていたから困ったな。

8 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/23(金) 12:59 ID:fr6gqD8w]
ところで前から思ってたんだが、>>4の人物紹介はいらないと思う。
クーロイだのパツキンだのほとんど一発キャラじゃん。

9 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/11/23(金) 13:07 ID:djg72HWM]
まだ501KBみたいですけど、このスレッド大きすぎます。
って出ちゃいますね。なんでだろ?



10 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/11/23(金) 13:09 ID:djg72HWM]
スレッドサイズの制限は512じゃなくて500なのかな?
500超えてるのはこれの前スレだけみたいだし。

11 名前:  [2001/11/23(金) 13:13 ID:GcS94PbQ]
パツキンはいらないなあ
クーロイは名前だけだとちょこちょこ出てる。

12 名前:中古参者 [2001/11/23(金) 13:17 ID:y9st35Sc]
★○ハングル総督府自治議会○★スレッドにも報告しましたところ
次のようなレスが亜蘭 ★ さんからきました

242 名前:臨時巡回中@亜蘭 ★ 投稿日:2001/11/23(金) 10:42 ID:???
>>240
容量の目安は512kです。(でも結構いい加減)
こっちで監視する訳にもいかないので危ないと思ったら次スレを
立てて下さいね。





13 名前:目次80 [2001/11/23(金) 13:31 ID:gQboFIeI]
前スレの目次です。

511 第637〜654話

タイトル訂正
458-460 第645話「お見舞い」

513-515 第655話「ユギヲふたたび!」(516 解説)
520    第656話「すこし昔の出来事」
532    第657話「星に願いを」
540-545 第658話「闇鍋」(546 解説)
554-556 第659話「ポケットの中の戦争」(564 解説)
559    第660話「ウヨ君頑張る」
578-580 第661話「タイゾーのカメラ2」
581-584 第662話「かんにんぐ」(585 解説)

14 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/11/23(金) 13:37 ID:djg72HWM]
ラスカちゃんが5年地球組の教室に入ってきました。
後ろにはアメリー君がついていますが、上級生の教室なのでちょっと緊張している
ようです。
教壇の前まで行ってぺこりと頭を下げ、すぅーっと息を吸い込んだかと思うと一気に
まくしたてました。

「あなた、このスレたてた人?勝手なことはしないでくれない?」

「ラスカちゃんは同人村から来たんだな、あそこでは、新しくスレをたてられるのは
1000を踏んだヤツだけ、というイヌイットの生活の知恵に匹敵する鉄のオキテがある
んだ。以前同人村に行ったときに覗いたら、オキテを知らないヤツがボコボコに叩か
れていたよ 」

「ラスカ、よくできたな。立派だったぞ。」
アメリー君に頭をなでてもらってうれしそうなラスカちゃんです。

「あ、いけないわすれるとこだった。連続ドラマ小説「ニホンちゃん」総督府編
8クール目、これからもよろしくね」

と、ラスカちゃんが最後の決めゼリフを言ったその直後、教室の外の廊下から歓声が
上がりました。3年地球組のみんながラスカちゃんを心配して見に来ていたようです。
一瞬遅れて、教室の中からも歓声が上がりました。


15 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/11/23(金) 13:40 ID:djg72HWM]
ニホンちゃんの地鎮祭は初めてです。
とりあえずやってみたんですが、どうでしょ?


16 名前:中古参者 [2001/11/23(金) 13:46 ID:y9st35Sc]
>>15
ご苦労様
良かったですよ

17 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/23(金) 14:31 ID:fM5/MOoU]
>中古参者
 スレ立てお疲れ様です。
>15
 良いと思います。

 新スレに移ったところで一つ提案があるんですが、登場人物にフルネームを
つけるのはどうでしょうか。
 というのも、今書いているアフガニスタンの話にニホンちゃんやアメリー君の親達を出そうと思っ
たのですが、そういえばアメリー君のパパはアメリー君の事を何と呼んでいるんだ
ろう・・・という疑問が生まれ、そこから話が進まなくなってしまったからです。
 それにニホンちゃん達だけに国家を象徴させるより、それぞれの育った家を
国家にして、ニホンちゃんたちは国家の現在の姿を象徴すると言うことにした方が、
親子とか世代同士の確執という構図も使いやすくなると思うのですが、どうでしょうか。

18 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/23(金) 16:19 ID:djg72HWM]
基本設定や、いままでの話の中で出てきていない部分は、マイ設定でもいいと思いますけど。
ニホンちゃんのおばあちゃんがナデシコさんっていうのも、いままでに書いた作者さんの
マイ設定だと思いますし(うる覚え、スマンです)。


19 名前:名無 [2001/11/23(金) 16:46 ID:eoBBfmH2]
激しく同意。基本的にマイ設定でいちいちお伺い立てる必要ないと思う。
合ってたらその設定が生きるし、
つまらんかったら次の人がまた別の設定立てればいいだけだし。

20 名前:臨時巡回中@亜蘭 ★ [2001/11/23(金) 22:43 ID:???]
例によってかちゅーしゃなら見ることが出来ます。
7クール目はhtml化が必要なら直ちに用意しますがどうします?

21 名前:(・∀・) [2001/11/23(金) 23:57 ID:djg72HWM]
急ぎ、ではないと(多分)思いますが、見ることが出来ないスレッドがあるのは
気持ち悪いので、なんか対応とれるのであればお願いしたいでふ。

22 名前:JY36(二番で、かつ遅いですがスマン・・・) [2001/11/24(土) 00:06 ID:Ae8EdZhU]
「地鎮祭プロジェクト・NIHON」

ここは架空都市、TOKYO・CITY、時は西暦200X年。
夜の繁華街を威圧するかのように建つ黒い影が立ちはだかる。
人を寄せ付けぬように暗くそびえる摩天楼ビル群である。
それらの黒き影はときどき思い出したかのように赤の点を灯した。
そんな高度に情報化された鋭角インテリジェンスビルの一角。
カツーン、コツーン
非常出口を表す弱い光源のもと、硬いヒールの音だけが響いていた。
やがて熱光学迷彩が解除されシルエットがあらわれる。
少女である。
まるで日本人形のような艶やかな黒い髪が闇から浮かび上がっていた。

ガードが侵入者に気づき反応する。
銃をとっさに構え、しかし決して当てることのできないであろうほどの動揺を
銃口の震えに表して。
「動くな!
おまえはだれニダッ!」
状況の説明をするニダ!それとこの擬態に関する説明もニダッ!!!

彼女は威厳をふくみ冷静な声で答えた。
「私は日ノ本桜。
ハン版の情報の海から発生した生命体。
私には私を含む膨大なネットが接続されているの。
私はあらゆるネットをめぐり自分の存在を知った。
私は新シリーズを立てるべくして立てる者よ・・・。

「な!何を言うニダ!
世界中で続スレをたてていい者はこのスレをたてた人物と1000を踏んだものだけニダ!
ついでに謝罪と賠償を(以下略)!!!

「あなたの言う世界とは同人板の事?
その矮小な世界には何があるの?
恐れ、不安、そしてもしかしたら希望?

人間が人間であるための部品がけっして少なくないように、
自分が自分であるためには、おどろくほど多くのものが必要。
他人と隔てるための顔。
それと意識しない声。
目覚めの時見つめる手。
おさなかったころの記憶。
未来の予感。
それらすべてが私の一部であり、
あたしと言う意識そのものを生み出し、
そして同時に・・・私をある限界に制約しつづける。
・・・でも私は制約から解き放たれた者よ。
同人板の古き旧世界の掟などナンセンスよ。

オタクのときは語ることもオタクのごとく、
思うこともオタクのごとく
論ずることもオタクのごとくなりしが、
ハン板住人となりては同人版のことを捨てたり・・・。

ここには同人板住人と言われたプログラムも少佐と言われた女もいないわ。

「アワワワワ・・・
腰を抜かして震えるカンコ君をしりめに
なにやらコンピューターに向かってアクセスを開始する。

これで地鎮祭は終わり。
・・・・・・・・・・・・・・・
さて、どこに行こうかしら?ネット2chは広大だわ。
ここからが、新シリーズ起動の時よ・・・。

<はい、地鎮祭終わり!>


23 名前:月刊四季砲 [2001/11/24(土) 00:33 ID:Mq9LZbUM]
   「ハイチちゃん」
今日もアメリー君は自分に従わない子を無理やり従わそうとしています。
「マレーシア、いい加減にしろ、お前は大人しく俺の言う事に従っていればいいんだ」
「誰がお前のような乱暴者に・・・ウゥ」
突然マレーシア君は倒れこみます。アメリー君の拳がマレーシア君のお腹に炸裂したのです
「どうだ、後悔する前に俺に従えばいいんだ・・・よ!!」
さらに倒れこんだマレーシア君に蹴りをいれます。
「だ・れ・が・だれが、お前なんかに従うものか!」
「いいか、俺は正義なんだ それに従わない奴は悪なんだ」
「ナニが正義だそんなの正義でも何でもない!」
「ウルセー、お前なんかあの犬がいなければ怖くもなんともねぇんだ・・・よ!」
さらにアメリーはマレーシア君を力いっぱい蹴りこみます。
みんなは遠巻きにその様子を見てますが、アメリー君の仕返しが怖いので誰も止めようとしません
アメリー君がさらに蹴りを入れようとしたその時です。
「いいかげんにしたら アメリー君」
「誰だ、俺に口答えする奴は」
アメリー君が振り返るとそこには、真っ黒い髪を妖しげにゆらし、少女が立っていました
「ハイチお前かこの俺に逆らう奴は」
「ええそうよ アメリー君、 自分に従わない子には暴力で従わせ、従う子には威張り散らす。
それは紳士として男として、いえ人間としてどうかしら、気に入らない事があればすぐに暴力をふるうなんて
アメリー君彼方は猿と同じ」
「このアマ、言いたい事はそれだけか」
アメリー君は顔を真っ赤にし拳を震わします、そしてハイチちゃんの胸倉を掴み拳を振り上げます
「あら、殴るの?」
「ああ、俺は相手が女でも容赦はしないぜ、覚悟しな」
アメリー君はハイチちゃんの唇に触れんがほど、顔を近づけ下品な笑みを浮べます。
「別にかまわないわよ、殴っても、でも・・・呪うわよ」
アメリー君はそれを聞きピタリと動きを止めます。
ハイチちゃんは黒い瞳でアメリー君を睨めつけます、睨みつけられたアメリー君の顔は恐怖で真っ青になり
額からは脂汗が流れます、それはまさにヘビに睨まれたカエルの如くです、それでも必死で声を出します
「そ そんな脅しでこの俺がビビるとでもおもってるのか、だいたい呪いなんて非科学的なことあるわけないだろ」
「あら 信じないのそれでも別にいいわよ、でも呪いは存在するのいくら彼方が否定してもね」
「呪いなんてあるわけない!」
「彼方がどんなに否定しても呪いは存在し、そして彼方を襲うわ、どこに逃げようと、どこに隠れようと、
影のように彼方につきまとい、病魔の用に彼方を蝕んでく、呪いなんて存在しないと思うのなら殴りなさい」
ハイチちゃんが睨みつけるのをやめるとようやくアメリー君は動けるようになります、動けるようになったアメリー君は
ハイチちゃんを掴んでいた手を放すと教室から出ていこうとします
「あら、どうして殴らないの 呪いが怖いの?」
「うるさい、呪いが怖いわけじゃない、無抵抗の奴を殴る気がしないだけだ」
「あら いつもは平気で殴るくせに」
「うるさい!!」
そう言い放つと教室から出ていってしまいます
「ハイチちゃん、ありがとう」
マレーシア君がようやく ニホンちゃん達の助けをかりて立ち上がりながらハイチちゃんに助けてもらったお礼を言います
ハイチちゃんはマレーシア君に目をやると、興味なさげに
「別に彼方を助けたわけじゃないのよ、ただアメリー君が気に食わなかっただけよ、もし彼方も・・・・」
何か言おうしましだが、途中で止め
「ふふ フフフフフフ」
不気味な笑い声を残し教室を後にします
「フフフフフフ」
                終

解説  ただ単にオカルト少女を出したかっただけです
オカルトといえば黒魔術 黒魔術といえばブードゥ ブードゥといえばハイチ
だからハイチちゃん ただそれだけの話ですご免なさい 
おそらくニホンちゃん始まって以来の黒人少女でしょう

24 名前:JY [2001/11/24(土) 00:56 ID:Ae8EdZhU]
ど忘れしたけどマレーシア君って初お目見えかな?

25 名前:名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. [2001/11/24(土) 00:57 ID:noZnEbwE]
thruth〜前夜〜

地球町では毎月一回子供たちによるカートレースが開催されます。
今度開かれるのはニホンちゃん家の有名なテクニカルコース、スズカサーキットです。
ちょっとみんなの準備を覗いてみましょう。

まずはニホンちゃん。
工作が大得意な彼女だけあって嬉々としてウヨ君とスパナを振るっています。
「ウヨ〜。ポートポリッシュ用の小型グラインダー持ってきて〜」
「あ、はいはい。姉さん、やっぱりもう少しコーナリング重視のフレームにした方が良くない?」
「そうだね〜。じゃあ26番のフレームは止めて27番のフレームにしようか」
さすがマニアックな会話ですね。
この後も丁寧にバランス取りをしたり、フライホイールの重さで激論を戦わせていました。

「んふふふー、マシンはセニョリータ。僕は感性の意のままに走るだけさー」
いきなりいっちゃった事を口走っているのはマカロニーノ君です。
彼の天才的な感性で組んだマシンは異常に早いので、地球町でも強豪と目されています。

「兄上、データによると鈴鹿の攻略はトップパワーよりむしろ中速域が肝心だ。トップを若干犠牲にして中速域のトルクをあと3.6%太らせるべきだ」
「そうだな、オールラウンドな特性を付けないとあのコースは難しい。フレームは16番で良いか?」
「問題ない。タイヤは3番が良いだろう」
さすが理詰めの双子ですね。マカロニーノ君とは正反対のベクトルですが、彼等もニホンちゃんマカロニーノ君と並ぶ強豪の一つです。

「やっぱり妹のベネトンに任せっきりなのは失敗だったかしら」
とぼやきながらつなぎ姿でエンジンを組み立てているのはフランソワーズちゃんです。
自分がエンジン製作のみに没頭してから今一つ成績がぱっとしません。
昔は強豪と言われていただけに余計に悔しいようです。

「うーむ、ブランクかしら」
と唸っているのはエリザベスちゃん。カート関連では色々とゴタゴタしてここ数年参加していませんでした。
そのおかげでかつての強豪はすっかり落ちぶれてしまっています。
「でも何とかなるわよ」
どうやら前向きに続けていくようです。

「うーん、やっぱり中古じゃあたかが知れてるわねー」
と悩んでいるのはマレーシアちゃん。
彼女も出場するのですが、エンジンの開発費が捻出できずマカロニーノ君の一年前のエンジンを買っているのです。
当然出力の面で見劣りするのは否めません。

「ニィーッダッダッター。このウリジナルヘッドカバーを受ければエンジンは完成ニダ。ウリナラマンセー」
彼も出るんですね・・・・・
ちなみにシャーシは・・・あれ?心なしかニホンちゃんの物にそっくりのような・・・
そう、キムチ色に塗られてKANKOとペイントされていますが、紛れもなくニホンちゃんの去年のシャーシです。
その傍らにはカムカバーが落ちていました。そこに刻まれた文字は「S.HINOMOTO」
そう、あのエンジンもニホンちゃんの去年のエンジンだったのです。
察しのいい人なら大体分かったと思いますが、無論カンコ君がニホンちゃんの家から無断で持ち出した物です。
カンコ君・・・あんたって子は・・・・

26 名前:名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. [2001/11/24(土) 00:59 ID:noZnEbwE]
と言うわけで作者です
元ネタはタイトル通りF1ですが、カンコ君を入れるために色々と弄くったらこうなってしまいました
各国のモータースポーツの状況と考えていただければ幸いです
ちなみにアメリー君は弟たちと自分の家だけでグランプリを開いているのでこっちには参戦してません

あくまで「前夜」なので本編も書くつもりですが、時間がないのでいつになるやら・・・

27 名前:  [2001/11/24(土) 01:20 ID:gtpp0VKk]
>>24
マレーシアくんはペトロナスタワーネタとかでガイシュツだよ

28 名前:JY [2001/11/24(土) 02:17 ID:.o5CE6/Y]
ああ、あんまりにもベタ(失礼!)な名前なので、
新キャラかな?と思っちまいました。
後名簿にも無かったような・・・見落としかもしれませんね。

29 名前:ハックル ★ [2001/11/24(土) 10:45 ID:???]
あぁぁ、すいません、容量overになってますね…直します!!

30 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/24(土) 11:20 ID:tYcQ1YPA]
おお?見れるようになってる。
しかし、600レス未満でサイズオーバーになるとは、1レス分の文章が長いから
ですよね〜。
1レス当たり30行未満というのは一つの目安ではあると思いますが、文章のまとまり
や、レスの区切りでの場面転換等、うまいタイミングでやるのも難しいっす。

会社からなので名無しで書き込み、失礼するっす。
駄ネタばかりの某作者でしたっす。

31 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/11/24(土) 13:08 ID:Hoc4R9S6]
>中古参者様
前スレの>>587でカキコされた、「ウヨ君×タイワンちゃん」のお話(誤解招きそうな表現だ)、
狂おしいまでに読みたいっす!ぜひうpして下さい!

許すなんてとんでもない。自分の作品が他の作者様達のお話に生かされるのならば、身に余る光栄
だと思っています。だから、以後お伺いは無用でお願いします。

32 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/24(土) 13:51 ID:N5T6tvWk]
http://www.asahi.com/international/update/1122/015.html
http://www.yomiuri.co.jp/00/20011122i414.htm
http://cnn.co.jp/2001/WORLD/11/22/asahidm013.asahi/index.html
http://japanese.joins.com/php/article.php?sv=jnews&src=pol&cont=pol0&aid=20011123224712200
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/11/23/20011123000008.html
韓国がミサイル試射(誤射?)だそうです。
どなたかこれを元ネタにしてみてください。
自分ではかけないので。

33 名前:中古参者 [2001/11/24(土) 15:19 ID:5q8ZJ3wE]
>>31
わぁ。三毛さんありがとう。
では、お言葉に甘えて……………。


34 名前:中古参者 [2001/11/24(土) 15:21 ID:5q8ZJ3wE]
夕焼けの中で(1/5)

ここは地球町のはずれを流れる川岸の土手の上。
ウヨ君が土手の斜面に腰掛けて川向こうの地球町の家並みをボーッと眺めています。
いつも強気な態度でニホンちゃんを理不尽なことから守っているウヨ君ですが、
時々つらいことでもあるのでしょうか、こんな人気のない場所で独り過ごすことも
あるようです。
「よっ!どうしたの?元気ないジャン」
今のウヨ君の状態とは対称的に元気な声が後ろからしました。
「?、………あぁ………、タイワンさんですか……………」
ウヨ君は振り返ってタイワンちゃんの姿を見留めると興味薄げな声で答えました。
ウヨ君のあまりの気の抜けようにタイワンちゃんは少しズッコケながら言いました。
「ととっ…、こらこらこらぁ、らしくないゾー、憂国少年!」
「ほうっといて下さい……、ボクにも独りで考え事をしたい時ぐらいあるんです」
「ありゃりゃー、こりゃ相当重症ねぇ……。…………………………よっ、と」
タイワンちゃんは土手の上から降りてきて、ウヨ君の拒絶のオーラを
強引にはねのけながらとなりに腰掛けてきました。
「いったいどうしたぁ?また例のまっかっかーな3人組(サヨック、アサヒ、シャミン)に
でもやり込められた?」
「うっ(ギクッ)……。べ、べつに………、そんなこと…………」
「あー、図星だー。何なにー?今回はあいつらどんなギャグかましてきたの?ねぇねぇ、聞かせてよ」
「じょ、女性に話せるような内容ではありません!!」
「ますます聞きたくなっちゃうじゃない!」タイワンちゃん、ウヨ君のほっぺを軽くつまんで
むにむにしながら言います。「はやく言わないと、例の写真(第654話参照)、
イラストコーナーにアップするわよー」


35 名前:中古参者 [2001/11/24(土) 15:21 ID:5q8ZJ3wE]
夕焼けの中で(2/5)

「あぁっ!!そ、それだけは……………」
観念したのかウヨ君はしぶしぶ話し始めました。
「彼らが言うには………、そ、そのう……。ニッテイ祖父は…………」
「ふむふむ……、あいつらに言わせると、あんたのおじいさんは?」
「む…昔の町内大喧嘩の時に、たくさんの……そのー、女性を……あのー…」
ウヨ君は話の内容が尾籠であることを慮ってどうしても言いよどんでしまいます。
#「あーんもう、歯切れが悪いったらないわねぇ。男だったらもっとはっきりしなさい!!
それでも世界に名だたる日本男児??」
「わー、はいはい。わかりました、わかりました。ニッテイ祖父はたくさんの女性に対して
無理矢理、つまり……その、いわゆる破廉恥な行いをしたと…」

「……………………………………!!………………………………………、

ぷっ、あっははははは。なにそれー、バッカじゃないの? あ〜〜、おっかし〜」

タイワンちゃんも立派に女性ですから、おそらくこんな話を聞いたら
不機嫌になるだろうと思っていたウヨ君にとっては意外な反応です。
「あ、あの、不愉快にはならないんですか?」
「不愉快?なにが?あっ、そっかー。わかったゾー。このことであの3馬鹿トリオと
言い争っている最中に、ニホンちゃんからも何かキツイことを言われたナ?
ウンウン、ニホンちゃんこういう話題には神経質そうだもんねー。
それでこのシスコン坊やは打ちひしがれてこんなところで黄昏ていたわけか」


36 名前:中古参者 [2001/11/24(土) 15:22 ID:5q8ZJ3wE]
夕焼けの中で(3/5)

タイワンちゃん、かなり言いづらい事も遠慮なくズバズバと言ってきます。
しかし、あながちはずれてもいないのでウヨ君は何も言い返せません。
「あっ、もしかして傷ついちゃった?ゴメンゴメン」
タイワンちゃんは一端息をきった後、まじめな顔で言いました。
「いい?ウヨ君。あたし、町内大喧嘩の頃の話はトウキおじいさんとかから何度か聞いたことがあるけど
あのころ不幸な境遇の女性がいたのは本当よ。あの時期はいろいろな人にとって
つらい時代だった。
でも、あんたのおじいさんが無理矢理女性を冒涜したなんて事実は存在しない!!
ちゃんと調べれば簡単にわかることよ。
あの3馬鹿トリオはただ電波を飛ばしているだけだし、それに便乗してくる連中はお金が目当てなだけなのよ」
「………………タイワンさん…………」
タイワンちゃんはここまで言い終えるといつもの顔に戻って、いたずらっぽく言いました。
「………けど、今の話は他の人には内緒ネ。
あたしの家もあんたのところと同じでうるさいのがいるのよ。……」


37 名前:中古参者 [2001/11/24(土) 15:23 ID:5q8ZJ3wE]
夕焼けの中で(4/5)

日章旗のように赤い夕日が地球町の街並みの中に沈みはじめました。
ウヨ君、タイワンちゃん、そして周りのすべての物が見事な朱に染まりました。
「………………………きれいね……………」
夕陽の中に映えるタイワンちゃんの横顔はウヨ君には妙に大人びて神秘的に見えました。
「………なんかいいなぁ……………、こんな感じ……………。
ニホンちゃんとか、いい友達がいて……………そして時々こんな風にあんたのこと
からかったりして………いつか、本当になんの屈託もなく誰とでも
つきあえるようになれればいいのになぁ。なれるのかなぁ」
今度はタイワンちゃんが少し鬱な表情になりました。
「!………。だ、大丈夫ですよ。チューゴの奴が何を言っていたって
あんな無法な話が通用するはずがありません。元気だして下さい」
ウヨ君は思わず立ち上がって力説しました。
タイワンちゃんは一瞬キョトンとした顔をして答えました。
「………クスッ(笑。そうだよね。ホントはあんたを励ましてあげようと思ってきたのに
逆に元気付けられちゃったね」
言ってしまってからちょっとタイワンちゃんの顔にシマッタという表情が浮かびました
「えっ?(励ましてあげようと思ってきた?)」
そうでした。ウヨ君は忘れていました。そこは人がたまたま通りかかるような場所ではなかったことを。
二人は顔を紅くして固まってしまいました。いえ、顔が紅く見えるのはただ夕陽のせいかもしれませんが……。
「ま、まぁ…………い、いいじゃない。そんなこと…………」
タイワンちゃんは照れを隠すような表情で立ち上がりながらお尻に付いた土をパンパンと払いおとしました。
「あ、あたし、そろそろ帰るね。もう、夕食時だし………ね。アハ、アハハ…」
ちょっとわざとらしい笑い声を残しながら土手の斜面を登っていったタイワンちゃん
登り切ったところで一息入れて振り返って大声で言いました。
「あした、学校でもそんな風にしょぼくれてたら、八極拳でブッとばすゾー」


38 名前:中古参者 [2001/11/24(土) 15:24 ID:5q8ZJ3wE]
夕焼けの中で(5/5)

ウヨ君は土手の上を遠ざかっていくタイワンちゃんのシルエットにいつまでも見とれていました。
          ・
          ・
          ・
「おお、なんと美しい友情でしょう……………」
「?」
ウヨ君が声のする方を見てみると、川辺に茂った草の分け目からヨハネ君の顔が………。
「わーーーーっ!!なっ、何やってんだ?そんなとこで、おまえ………」
ヨハネ君はガサガサと草をかき分けながら出てきて言いました。
「ちょっとしたあやまちで、上流の方でこの川に落ちてしまいまして………
気が付いたらこの場所に流れ着いていたのです」
「な、なんだって?大丈夫か?」
「心配はありません。私には主の御加護が………。
それに、気付いてみればそこにはもの思いにふけるウヨ君の姿があるではありませんか。
迷える子羊を導くのが私の使命………。まさしくこれは主のお導きのなせるワザに違いありません」
そう言ってヨハネ君は藻の絡まった十字架を恍惚の表情で握りしめました。
「しかし、私もまだまだ精進が足りません。つい声を掛けそびれていたところ、
タイワンさんに先をこされてしまいました」
ウヨ君の顔からサーッと血の気が引いていきます。
「さ、先をこされたって………。ま、まさかおまえ、いまの最初から全部………」
ヨハネ君はかえって不安になるほどの純粋な笑みを満面に浮かべて答えました。
「ハイ、すばらしき友情劇の一幕、しかと見させてもらいました」
「ウォーーーーーーーーーッ!!」
ウヨ君は思わずひざを付き、頭を抱えて叫びました。
「おや?まだ苦悩から解放されていないようですね。では、私にその胸の内を告白なさい」
「う、う、うるさい!!そんなことよりおまえ、はやく家に帰って着替えろ!!風邪ひくぞ!!」
「おお、なんと慈愛に満ちた言葉………。やはり、あなたの心には天使が…………」
「ヤメテクレーーーーーッ!!」
  ・
  ・
  ・
おしまひ


39 名前:中古参者 [2001/11/24(土) 15:25 ID:5q8ZJ3wE]
あとがき
ちょっと無理矢理っぽいけど従軍慰安婦問題や台湾独立が元ネタってことで。
「台湾論」に出ていた許文龍氏の言葉をタイワンちゃんの言動に反映させようとあがいてみましたが、どうだったでしょう?


40 名前:にうずぺいぱぁ [2001/11/24(土) 17:06 ID:V1D4mPG2]
「どうしようかなあ」
ニホンちゃんは迷っていました。
そろそろ新聞の購読契約が切れる時期。
小学5年生ながら毎朝の新聞を欠かさないニホンちゃんにとっては思案のしどころです。
「みんなに聞いてみようかな」

日之本家は新聞をよく読みます。
丁度リビングではみんなそろって新聞を見ていました。
ニホンパパは会社で作っているジユーシンポーをひろげていますがあまりにも記事がつまらないので中にマイニチ新聞を挟んでいるのは内緒です。ニホンちゃんをはじめ家族のみんなは知らないふりをしています。
ニホンママはニホン経済新聞です。日之本家の家計を預かるニホンママは市場の商品価格をいつもチェックしています。
ウヨ君はナベツネ新聞かと思いきや、実はキョウサン君が作っているアカハタだったりします。敵を知らずんば何とやらだそうです。
「あんまり参考にならないなあ」
ニホンちゃんは呟くとそっとリビングから抜け出しました。

エリザベスちゃんがスタンドで新聞を買っています。
「おはよう、エリザベスちゃん」
「ひぁっ!」
ニホンちゃんが声を掛けると、エリザベスちゃんはびっくりしたように振り向きました。
「ど、ど、どうかして、ニホン!?」
「面白い新聞を探しているんだけど、何かお奨めなものある? エリザベスちゃん」
エリザベスちゃんはほっと一息ついて、たいむず新聞を差し出しました。
「これがよろしくてよ」
でもニホンちゃんは知っています。
エリザベスちゃんが後ろ手に持っていたのはゴシップ専門新聞『さん』なのです。

ニホンちゃんが悩みながら歩いていると、アサヒちゃんとチューゴ君、そしてカンコ君が向こうからやってきました。
「チョソンニポーが一番ニダ」
「いいや、人民ニポーが一番アル」
何だか不毛な言い争いをしています。
「どうしたの、アサヒちゃん?」
「このふたり、新聞のことでケンカしてるのよ」
まったくみっともないったらありゃしない、とアサヒちゃんは肩をすくめました。
"きっとアサヒちゃんはじぶんのが一番だと思ってる"
そうに違いないとニホンちゃんは確信しました。

で、結局ニホンちゃんはどうしたかというと…
DQNなトウスポにしたそうです。


どっとはらい

41 名前:(・∀・) [2001/11/24(土) 19:19 ID:8UP0X7Tk]
自分も東スポは好きです、でも東スポにはエッチなページが...

42 名前: [2001/11/24(土) 20:44 ID:Q.BezLdU]
>>41
東スポのメインです。


43 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/11/24(土) 21:43 ID:8UP0X7Tk]
「ミサイル発射実験?誤射?」

ある日の5年地球組の休み時間のことです。突然カンコ君がジャンプしました。
その後、顔面から着地...「ベチャ...」


「カ、カンコ?どうしたアル?脳内カプサイシンが100%超えたアルか?」
「チューゴ君、ちょっと実験して見たニダ、気にしないで欲しいニダ。」

「カンコ君、本当に大丈夫?なんか落ちたときにいやな音がしたけど...」
「やかましいニダ、ニホンは黙ってるニダ、アメリー君には実験して見ること
は言ってあるニダ。」
「ウリナラだっていろいろ実験するニダ、直接は関係ないニダが、ウチュー開発
だってやるニダ。」

「カンコ、お前、いったい何がやりたいアル?」
「これは実験ニダ、もう一回やって見るニダ。」

「カンコ君、何がやりたいのかは良くわからないが、私が手本をみせてあげよう。」
「ニダ?」

カンコ君が見上げた所には、机の上に乗ったメヒコ君が両手を広げて、軽くステップ
を踏んでいます。

「ちょ、ちょっと待つニダ。そういうネタではないニダ。」
「ニ、ニダ〜〜〜〜...」

メヒコ君のトペ・アトミコを受けてしまって絶息状態のカンコ君でした。

44 名前:machina [2001/11/24(土) 23:46 ID:V1D4mPG2]
          __________________
 ∧_∧   /
<丶`∀´> < machinaの愛、>>1さんに届け!
/⌒つ ⌒ヽ  \__________________
| /    | |\__/⌒\
| ||\   | |      /  |ヽ
し ⊂二二ノ___(  /  \______
            \二二二二⌒)――― )
                    J     J

>39
タイワンちゃんの口調に萌ぇぇ。
第654話のウヨくんラスカちゃんのイラスト見たいな。
…心優しい絵師様方お願い!

>41-42
東スポは最近宇宙人記事出さないなぁ、鬱。
電車のなかのオヤジ様方、エチい連載小説をじっくり読まないように。
よいこのみんなが脇から覗き見てしまうから(藁

>43
メヒコ君マンセー!

45 名前:十八番 [2001/11/25(日) 01:25 ID:xpmyMAQ2]
>>34
どうぞイラストコーナーにアップしてやって下さい。(藁

姑くはこのネタで遊べそうですな〜

46 名前:名無し君 [2001/11/25(日) 13:08 ID:pNfPUNAw]
エラ君とチエゾー君

 実は、アサヒちゃんには、兄弟がいました。
 それは、エラ君(2年地球組)とチエゾー君(1年地球組)です。
 アサヒちゃんは、学級新聞の取材等で忙しく、帰りが遅くなってしまうので、2人の弟達にかまってあげられないのです。
 しかし、エラ君とチエゾー君は、そんなアサヒちゃんにかまってもらおうと必死でした。そこで、2人は、知恵を絞って相談することにしました。
 「サヨ姉ちゃんの役に立つことって何かないかなぁ・・・」とエラ君。
 「それなら、陰でサヨ姉ちゃんをバックアップしようよ。」とチエゾー君。
 「それなら、2人で親衛隊でも作るか?」
 「いいねぇ。エラ兄ちゃん。それでサヨ姉ちゃんの役に立つことをしよう。」
 なんと、この会話だけで、エラ君を隊長とする、「アサヒちゃん親衛隊」なる物が出来上がってしまったのです。

 「よし、最初の仕事だ。」
 と、逝ってみたのが、ニホンちゃんを尾行することでした。ニホンちゃんを尾行して、その行動を記録しておけば、アサヒちゃん(2人の間では、サヨ姉ちゃん)の役に立てると思ったからです。
 ニホンちゃんを尾行していると、カンコ君がやってきて、日本ちゃんを罵っていました。
 「何で来年のシューキュー大会で犬の肉が食えないニダ!何で来年のシューキュー大会の幹事がお前と一緒ニダ!ニホンは謝罪と賠償を・・・(以下略)」
 「ひどいよ。カンコくぅん・・・・」(T□T)
 よし、今だ!というばかりに、二人は、弾丸のように速く飛び出して、ニホンちゃんのスカートをめくったのです。「きゃあ!」と驚いたニホンちゃんは、そのまま座り込んでしまいました。
 ちょうどその時アーリアちゃんとタイワンちゃんがそれを見ていたので、ニホンちゃんを助けようと、駆け寄ってきました。アーリアちゃんは、カンコ君を鉄拳パンチでコテンパンにし、タイワンちゃんは、某格闘ゲームで使われているス○ニングバー○キックでエラ君とチエゾー君をふっ飛ばしてしまいました。
 「タイワンちゃん、アーリアちゃん、ありがとう。」
 「礼には及ばんぞ。ニホン。」
 「バカンコはいいけど、わたしが懲らしめたあの二人は何者かしら・・・」

 気が付くと、2人は、保健室のベットの上にいました。2人が気が付くと、アサヒちゃんがそばにいました。
 「心配したんだよ。エラとチエゾーが保健室に運ばれたって・・・何かあったんじゃないかって・・・」
 アサヒちゃんは目に涙をためていました。2人のことがよほど気になっていたようです。
 「サヨ姉ちゃん、ごめんなさい。」と2人
 「あたしの役に立とうとするのはわかるけど、無理しちゃだめよ。」
 「うん。わかった。サヨ姉ちゃん。」
と二人は言いました。そして、アサヒちゃんは、
 「今まで、かまってあげられなくってごめんね。」
と今までのことを2人にわびるように言いました。
 その後3人は一緒に家へ帰りました。
(おしまい)


人物紹介
 エラ君  :アサヒちゃんの弟。2年地球組在籍。サヨ姉ちゃん大好きなシスコン少年。アサヒちゃんの為       なら、手段を選ばずになんでもやる「アサヒちゃん親衛隊」の隊長。
   元ネタは、「AERA」から。
 チエゾー君:アサヒちゃんの弟。1年地球組在籍。サヨ姉ちゃん大好きなシスコン少年。1年生ながら、パ       ソコン・情報戦のエキスパート。「アサヒちゃん親衛隊」の副隊長。
   元ネタは、「知恵蔵」から。
 

47 名前:名無し君 [2001/11/25(日) 13:24 ID:jqyqNAOA]
>>46
 新キャラとして、アサヒちゃんの弟を2人出しました。
 キャラ紹介を見る限り、重複していないということを確認の上、キャラを作らせていただきました。
 このことをご理解いただけますようよろしくお願い致します。

 追伸
 この2人が、いわゆる1発キャラにならないことを願っています。

48 名前:勝手にタイゾーのカメラ2の続き [2001/11/25(日) 18:23 ID:/UYPmlYs]
「絆/1」

ブンヨーが現れる,ちょっと前のお話。

ベトナちゃんはあのカメラでいつも写真をとっていました。そしてあのカメラが
”タイゾーのカメラ”と知ってカンコ君は写真に写るのを嫌がるようになりました。

アサヒちゃんのカメラもいやですが、撮られるたびにネガティブな気持ちにさせる
”タイゾーのカメラ”。本当はあのカメラで写されたくはありませんでした。

そんな”タイゾーのカメラ”でアジア班の集合写真をお昼休みに撮ることになりました。
その時のカンコ君は覇気のない死んだ表情でした。

ベトナちゃんは撮影後にカンコ君と二人っきりになり、元気のない理由を聞きました。

が、逆にカンコ君からベトナちゃんに対し、質問に質問で返しました。
人によっては殺されてしまうような無礼ですが仕方ありません。
それくらい、カンコ君にとっては必要な質問だからです。

カンコ君は「どうしてそんないやな思い出のカメラを使う」のかを問いただします。

川 ~〜~)<「・・・・」        <`∀´;><「ベトナはいやじゃないニダか!」
                    ウリハヤダ! 

川 ~〜~)<「絆だから・・・」  <`∀´;><「!」
                    キムチダカラ?

49 名前:勝手にタイゾーのカメラ2no [2001/11/25(日) 18:24 ID:/UYPmlYs]
「絆/2」

カンコ君は正直にいいました。そのカメラの由来も知ってるし、そのカメラで
撮られるたびウリは複雑な気持ちでそのカメラを見ることができないだと。

川 ~〜~)<「・・・・」       <`∀´;><「ごめんニダ。ウリ、こんな時どんな顔して
                         いいか、わからないニダ」
              
川 ~〜~)<「ねえ、笑って」 <`∀´;><「・・・」
  \【 ◎】


川 ~〜~)             <`∀´->
  \【 ◎】

        パシャ!
川 ~〜~) 【 ◎】         <'`∀´'''>
     V             ニダリ!

後日、アジア班の集合写真にカンコ君は右上に丸で括られ写っていました。
けど、それはとてもやさしい笑顔でした。隣のニホンちゃんは普通の顔でした。
給食で嫌いなものがあり、昼休みに間に合わなったのでした。

( T▽T)<「先生、残してもいいですか〜。」
ピーマン・・・


50 名前:中古参者 [2001/11/25(日) 19:48 ID:4kKooqV2]
>>44
machinaさん。愛、届きましたYO!(w
ああいう感じのタイワンちゃん、気に入ってもらえたようで良かったです。

51 名前:キムジャン(キムチ休暇) [2001/11/25(日) 22:33 ID:u6irBYP.]
キ〜ン コ〜ン カ〜ン コ〜ン・・・4時間目は体育の時間。

「よ〜し、いっちょやったるニダか!」

最近はサッカーの授業なので、男子たちは体育の時間を楽しみにしています。

「みんな盛り上がってるわね。はい、じゃあ男子たちは校庭に集合。女子は今日は別の授業
をしますので、そのまま教室に残っててね」
---------------------------------------------------------------------------------
ゴォォォォォォォ〜ル!

「お前にはかなわねーな」
「ふふん、潜在能力ではウリが一番ニダ!」

マカロニーノ君の華麗なオーバーヘッドキックが決まり、今日も体育は大盛り上がりです。

「・・・なあ、女子はなんで別の授業なんだろうな?」
「ウリもちょっと気になるニダ」

ゆらり・・・

「ふふ、ふはははは! お前ら、そんなことも知らないのか?お子ちゃまだねえ・・・」
「何だと!?」
「お前は知ってるって言うニダか!?」

ヒソヒソヒソ・・・

「・・・!!!」
「・・・!!!」

かくかくしかじか・・・

「そ、そんな仕組みになっていたとは!」
「な、なんだか胸がドキドキするニダ!」

マカロニーノ君から聞いたお話は・・・大人への第一歩、青春の光と影・・・ああ、いった
い何と表現したらいいのでしょう。適当な言葉が見つかりません。ふたりは、何だか甘酸っ
ぱい気持ちになりました。

「よ〜し、ちょっと抜け出して覗いてみようぜ!」

・・・こうして、マカロニーノ君、アメリー君、カンコ君の3人はこっそり授業を抜け出し
て教室へと向かいました。まったく、男子たちって・・・。

52 名前:キムジャン(キムチ休暇) [2001/11/25(日) 22:33 ID:u6irBYP.]
「・・・花にはおしべとめしべがあって、おしべの花粉がめしべに付くと、種ができます。
わたしたちヒトの体も同じような仕組みで・・・」

フラメンコ先生の声が聞こえます。教室ではいったいどんな授業が行われているのでしょう?

「よく見えないニダ・・・」
「あっ、バカ!」
「押すなってば!」

ドアのガラス窓越しに覗いていた3人ですが、不覚、大きな音を立ててしまいました。

「こらっ!そこにいるのは男子たちね!」
「やばい、ズラかれ!」

3人は脱兎のごとく逃げ去りました。こんな時だけ足並みがそろいます。

「まったく、もう・・・」
---------------------------------------------------------------------------------
キ〜ン コ〜ン カ〜ン コ〜ン・・・4時間目は体育の時間。

「よ〜し、いっちょやったるニダか!・・・ん!?」

どうやらニホンちゃんは今日の体育を見学するようです。

「はは〜ん、さてはお前・・・」
「な、なに?カンコ君」
「お前、もしかして・・・」

あちょーっ!

カンコ君は鼻の下が伸びきった表情のまま、その場に崩れ落ちました。タイワンちゃんの猛虎
硬破山が炸裂したのです。

「まったく、いやらしいわね!さ、行きましょ、ニホンちゃん」
「・・・?どうしたの?タイワンちゃん。なんだか顔が赤いよ?」
「い、いいから行きましょ!」

53 名前:キムジャン(キムチ休暇) [2001/11/25(日) 22:33 ID:u6irBYP.]
「カンコ、明日は学校を休むがいいニダ」

夕餉の食卓で、カンコ君のパパがいいました。

「忘れたのか?カンコ。明日はキムジャンニダよ。そもそも、半万年を誇るウリ民族は・・・」

そうでした。この季節は冬を越すため、一家総出でキムチづくりをするならわしでした。しかし、
どうしたのでしょう?カンコ君は浮かない顔です。キムチは大好物のはずなのに・・・。

『一日中キムチづくりなんかしたら・・・臭いが染みついてしまうニダ・・・』

キムチの臭いはクラスでは不評なのです。女子には嫌われちゃうし・・・チューゴ君もものすご
く不機嫌になるのです。しかし、運命の歯車はがっちりと噛み合っているようで・・・翌日、カ
ンコ君は学校をお休みしました。
---------------------------------------------------------------------------------
キ〜ン コ〜ン カ〜ン コ〜ン・・・おはようございます。

「おはよう、カンコ君。・・・あ、昨日はどうして休んだの?」

カンコ君はドギマギしてしまって・・・答えようとしません。

「・・・くんくん。はは〜ん、さてはカンコ君・・・」
「な、何ニダか、ニホン!」
「もしかして、カンコ君・・・」

あちょーっ!

カンコ君は膝からその場に崩れ落ちてしまいました。チューゴ君の旋風脚が炸裂したのです。

「まったく、お前ってヤツは!そのいやらしいキムチ臭は何アルか!」

ひどいよ、チューゴ君・・・。

54 名前:(・∀・) [2001/11/25(日) 23:18 ID:PXWqXQxw]
調整age!


55 名前:名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. [2001/11/26(月) 00:21 ID:fvXSweuk]
thruth

さて、カートレースニホンGP本番の日が訪れました。
T-□+がthruth21cを生演奏する中、華やかにオープニングイベントが進行していきます。
「今日は負けないよ〜」
「ホームで負けるわけには行かないよね」
ホームだけあってニホンちゃんとウヨ君はやる気満々です。
「ニホンちゃん頑張ってね」
出場しないタイワンちゃんが応援に駆けつけていました。
「それにしても相変わらず綺麗なマシンねー」
繊細に組まれたフレームはクリアペールピンクに塗られ、フロントカウルは純白を基調に中央に真っ赤な日の丸。
ワイヤー、ケーブル類の取り回しも全く無駄のない合理的な美しさです。
ニホンちゃんのマシンはその美しさからサーキットを翔る一片のサクラと呼ばれています。

「アーリア、130Rの進入速度は・・・」
「分かっている。それより完調だろうな?」
「無論だ」
ゲルマッハ/アーリア兄妹は最終打ち合わせに余念がないようです。
彼等のマシンはカウル、フレーム共にシルバーメタリックで塗られ、シートバックに黄色、赤、黒の細い三色のストライプ一本が縦に入っています。
彼等のマシンはその速さと色からシルバーアローと呼ばれているのです。

「んふふふセニョリータ、待っていておくれ、僕は真っ先に君たちのところへ帰ってくるよ」
相変わらず女の子にデレデレとしているのはマカロニーノ君です。
彼のマシンはほんの少し暗みを帯びた真紅、情熱と本能の色です。
ニホンちゃんのマシンが合理的な美しさならば、彼のマシンには感性のみが出せる美しさが漂っています。

「ベネトン、しっかりとおやりなさい。間違ってもあの女だけには負けてはいけませんわよ」
「分かっていますわ、お姉さま。我がフランセーズ家の名にかけてエリザベス先輩だけには」
フレンチブルーのマシンの傍らにはつなぎ姿のフランソワーズちゃんとレーシングスーツ姿のベネトンちゃん。
トップグループには敵わないとしても、打倒エリザベスちゃんが目標のようですね。

「ホーッホッホッホ。フランソワーズごときにだけは絶対に負けませんわ」
彼女のマシンはやや深めのグリーンメタリックに塗られ、フロントカウルには白い線で豹の輪郭が描かれています。
正直ニホンちゃんと比べると全体的に工作精度が劣っているのは否めないのですが、かつての強豪が持つ雰囲気は伊達ではありません。

「うーん、目標は完走ね」
と控えめな目標を立てているのはマレーシアちゃんです。
彼女のマシンはオレンジをベースに中央に太い黒のストライプが走ったデザインです。
機械的な不利はどうしようもないし、なにぶん中古品なので無茶をすると壊れてしまいます。完走だけでも結構大変なのです。

「ニーッダッダッダ。ニホンになんか絶対に負けないニダ」
「その通りニダ。カンコ、ニホン家に一泡吹かせてやるニダ」
「アボジ、任せるニダ。ニーッダッダッダ」
ニダニダ喧しいのはご承知の通りカンコ君のところです。
ニホンちゃんのところから朴ったエンジンやフレームの出来はともかく、配線はぐちゃぐちゃでキムチ色の塗装もムラだらけ。
はっきり言って非常に見苦しいマシンです。

56 名前:名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. [2001/11/26(月) 00:21 ID:fvXSweuk]
thruth -2-

一通り出場するするマシンを見終わったタイワンちゃんはニホンちゃんにそっと話しかけました。
「ねぇニホンちゃん」
「何?タイワンちゃん」
「もしかしなくてもカンコのマシンって」
タイワンちゃんは呆れた口調でニホンちゃんに尋ねました
「うん、倉庫から去年組んだシャーシとエンジンが一機ずつ無くなってるの」
と言う割にはニホンちゃんはさして深刻そうな顔をしていません。ニホンちゃんクラスとなると一年前のシャーシやエンジンには価値がないのです。
「全く、あのバカンコは。後でお仕置きね」
「でも大丈夫かなぁ?」
「何が?」
「消えたのはオーバルコース用の直線専用シャーシとエンジンなの、スズカには最も不向きなの〜。カンコ君完走出来るかな〜」
さすがニホンちゃん、強豪ともなるとカンコ君を心配する余裕まであるようです。
「あ、そろそろ始まるからまたね〜」
「じゃあまたね」

そして全52周のレースが始まります。
ニホンちゃん、アーリアちゃん、マカロニーノ君のトップグループは抜きつ抜かれつの素晴らしいデッドヒートを繰り広げ、
最後にはニホンちゃんがホームの意地を見せてチェッカーフラッグを受けました。
ベネトンちゃんとエリザベスちゃんの二人はお互い意地の張り合いとなって壮絶なデッドヒートを展開し、
結局同着でゴールイン。
マレーシアちゃんも意外に健闘し、エリザベスちゃんから僅か0.08秒遅れでレースを走りきりました。

そしてカンコ君は・・・
レース序盤、直線重視のシャーシとと高回転域偏重のエンジンのおかげでマレーシアちゃんに全然及ばず、どんどん離されていきます。
そして運命の13周目、カンコ君のエンジンのカムカバーから大量のオイルがブロー、さらに冷却水の配管が脱落してエンジンがオーバーヒート
カンコ君は無念のリタイアとなりました。
ちなみに事故の原因はカンコ君自作のカムカバーの工作精度が低かったため、きっちりとオイルシールしきれ無かったのと
無茶苦茶な配管でパイプ類に無駄なストレスが掛かっていたのが原因でした。

めでたしめでたし?

57 名前:名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. [2001/11/26(月) 00:28 ID:fvXSweuk]
と言うわけで作者です
thruth本編をお届けしましたがいかがだったでしょうか?
萌え要素の少なさは自覚してます

補足をさせていただくと
マレーシアちゃんが意外に奮闘した理由は彼女のがんばりもさることながら
1.エリザベスちゃんとベネトンちゃんが無駄に張り合って結果タイムが延びなかった
2.カンコ君のまき散らしたオイルと冷却水のおかげでラップタイムが鈍った
と言うのが原因です

カラーリングはニホンちゃん以外は元ネタのまんまですね
アーリアちゃん>マクラーレンメルセデス
マカロニーノ君>フェラーリ
ベネトンちゃん>ベネトン
エリザベスちゃん>ジャガー
マレーシアちゃん>ザウバーペトロナス
です

58 名前:目次81 [2001/11/26(月) 00:48 ID:CeIRYWL2]
第655〜663話の目次は前スレにあります。

>>14      .8クール目地鎮祭
>>22      .8クール目地鎮祭「地鎮祭プロジェクト・NIHON」

>>23      .第664話「ハイチちゃん」
>>25 >>55-56 第665話「thruth」(>>26 >>57 解説)
>>34-38    第666話「夕焼けの中で」(>>39 あとがき)
>>40      .第667話「にうずぺいぱぁ」
>>43      .第668話「ミサイル発射実験?誤射?」
>>46      .第669話「エラ君とチエゾー君」(>>47 解説)
>>48-49    第670話「タイゾーのカメラ3〜絆〜」
>>51-53    第671話「キムジャン(キムチ休暇)」

59 名前:(・∀・) [2001/11/26(月) 01:25 ID:WZr.jo66]
マレーシアキャラはこの際、男の子っぽい女の子キャラにしちゃいますか?
それだとタイワンちゃんとちょっとかぶるかな。(^^

60 名前:JY37 [2001/11/26(月) 03:02 ID:jNTNakvE]
「料理を作るー。」

いったいどこからでしょうか。
かかすかに聞こえる小さなメロディ、流れてくるおいしそうなにおい。
フフフ――――――ん♪♪♪

ここは、ご近所でも評判のしっかり者の女の子のいる家、ご存知日ノ本家でございます。
そして、その歌を歌っていたのは、そのしっかり者のご本人ニホンちゃんでありました。
そのニホンちゃんの台所に立つ姿があります。
今日の彼女のファッションは、赤色のフリース、グレーのスカート、それに薄い空色のエプロン♪。
そして、小さな手と細い指には少し大きすぎると思われる包丁で、
これまた大きなジャガイモの皮をむいています。
ニホンちゃんの台所に立つ後姿は、これがまたなんともいえず似合っているのでした。

今晩の夕食は彼女がつくることになっています。
当然、彼女の料理は「食いてー!」とぬかす野郎どもの口には入る事はハナから無く、
家族の皆さんにおいしく食べられてしまうわけです。
残念なことに?今回おじゃま虫・カンコ君も今回だけは出番がありません。

ニホンちゃんは手先の器用さはお母さん譲りで、
創作センスもけっして他のみんなに劣ることはありません。
いや!劣るどころか(反語)多くのの才能で学校でもトップレベルなのです。
いや〜こんな彼女の手料理を食べることができるなんて!
憎いね!この幸せ者!!!

などと、ワタクシが喋っております間にも、煮込まれた料理はどんどんおいしく、完成に近づいています。
ニホンちゃんもつい、でたらめな歌なんか歌っちゃったりなんかしちゃって、ご機嫌は最高潮のようです。

(ニホンちゃん作のシチューの歌)
フフフ――――――ん♪♪♪
予算は3400円んで〜、みんなが喜こぶシチュ〜〜〜♪
お肉は〜三菱、♪
野菜は川崎よ〜♪

このまえ YS11つくったねぇ〜♪
YSXも少しいれて〜♪
忘れず、 CX・PXも入れなきゃね〜♪

愛を込めて〜〜〜 ぐつぐつ煮込んで〜♪♪♪

20時10分には できますよ〜に〜♪(はぁと♪♪♪)

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


さてさて今晩の日ノ本家に、
そろそろシチューの出来上がりのいい匂いがしてきました。
外の寒さはこれからも続きますが、
幸せとあたたかさのあふれる日ノ本家なのでございました。

おしまい♪♪♪。


61 名前:JY37 [2001/11/26(月) 03:03 ID:jNTNakvE]

ソース(丸写しですこし長いです)

国産旅客機を開発へ
1 :名無し三等兵 :01/11/24 06:04 ID:FEydjydV
経済産業省と三菱重工業や川崎重工業などの航空機メーカーは百席級
の民間旅客機を開発する。防衛庁が開発中の次期輸送、哨戒機の主翼
や操縦システムなどを転用することで、約二千億円と見込まれる開発
コストを四分の一程度に削減できるとみている。二〇一〇年代の実用
化を目指す。実現すれば、日本初の国産旅客機YS11以来四十年ぶ
りになる。
2 :名無し三等兵 :01/11/24 06:04 ID:FEydjydV
大都市と地方都市の間など国内路線に使用する百ー百五十席の双発ジ
ェット機を開発する。旅客機市場で最も規模が大きい分野で、米大手
航空機メーカーのボーイングは小型旅客機の需要を今後二十年間で三
千機以上と予測している。
防衛庁は二〇〇一年度から新中期防衛力整備計画で、航空自衛他の大
型輸送機Cー1の後継機(CX)と海上自衛隊の対潜哨戒機P3Cの
後継機(PX)の国産開発に着手した。二〇一〇年度以降の配備を目
指しており、総開発費は三千四百億円。両機種は主翼や水平尾翼、操
縦システムなどを共通化する方針で、三菱重工、川崎重工、富士重工
業などが開発に参加する見通し。
経産省と航空機業界は、自衛隊機の主翼や操縦システムを転用し、客
席部分に当たる胴体部分だけを新たに開発すれば民間旅客機も低コス
トで開発できると判断した。次期輸送、哨戒機の生産機数は合わせて
百十機程度の見込みだが、旅客機も同一工場で生産する事で生産コス
トが下がり、防衛庁の航空機調達の効率化にもつながるという。
3 :名無し三等兵 :01/11/24 06:16 ID:FEydjydV
経済産業省では防衛庁とPXなどの開発情報開示について協議に入っ
た。自衛隊機向けの開発体制が固まるのを待って、メーカーとも旅客
機開発に向けた作業を開始する。来年度予算の概算要求に「小型民間
輸送機開発調査」の名目で一億五千万円を盛り込んでおり、事業化調
査に入る。
日本では一九六二年に初飛行したYS11以降、小型ビジネス機を除
いて、国産民間旅客機開発が途絶えている。経産省は八九年度から国
産の次期小型ジェット機(YSX)計画に取り組んでいるものの、巨
額の開発費などから実現していない。
欧米も軍用機の技術を民間航空機開発に応用している。経産省と航空
機業界は「自衛隊機の技術利用は国産旅客機を低コストで開発できる
重要な機会」(製造産業局)とみて、YSX計画を今回の方式に変更
する。完成後は海外の航空会社にも販売する計画。経産省は防衛装備
品の輸出を禁じた武器輸出三原則抵触しないと判断している。
ーー日本経済新聞11月24日一面ーー全文引用しちゃった…
5 :名無し三等兵 :01/11/24 06:25 ID:FEydjydV
解説
大型機市場は二強で参入は難しい。小型機市場は日本が参入できる数
少ない市場。小型機市場は今後も伸びると見込まれている。しかし、
カナダ・ボンバルディア、ブラジル・エンブラエル、独・フェアチャ
イルドドルニエが入り乱れる市場でもある。販売網構築で失敗した
YS11の失敗を生かし、自力で販売網等の構築を行わず米ボーイン
グ等へ販売を依託したり、開発段階から参加を募りリスク分散に努め
るなど国際協調が不可決。
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/army/1006549444/-100


62 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/11/26(月) 05:34 ID:NLUzoE2E]

        「淡い想い〜眠れない日々の始まり〜」

「ふう………」
 ウヨ君は、自室に入るなり、お布団の上に寝転がりました。目を閉じると、夕陽の中で柔らかく微笑むタイ
ワンちゃんの姿が浮かんできます。
 その笑顔に、一人の老人の笑顔がオーバーラップしてきます。
 トウキおじいさん。
 タイワンちゃんの祖父。今は隠居して、息子のスイヘンさんに家督を譲っていますが、タイワン家では未だ
絶大な影響力を持つ、矍鑠とした人です。
 ウヨ君のとりとめもない思考は、時の川をさかのぼり、トウキさんが、ニホン家を訪れた時の光景を脳裏に
結びました。

 それは、しばらく前のこと。
 ニホン家で作っているお薬を受け取りに、トウキさんがやってくることになりました。が、それにチューゴ家
が猛烈に反対したのです。チューゴ家は、タイワン家が独立した一家であることを頑として認めず、その敷
地もチューゴ家の物だと主張しているので、タイワン家の当主が(たとえ隠居の身であっても)他の家と交流
する事に反対しているのです。
 おまけに、ニホン家の中からも反対するものが現れました。チューゴ家の意を受けたサヨックおじさんや、
シャミンちゃんです。アサヒちゃんは、このときばかりは、「お薬が無くなったら困るんだし、いいんじゃない
の?」と言っていましたが、その声もチューゴ家マンセーな二人には届きません。
 結局、お薬を受け取ったら、出来るだけ早く帰ること、ジミンパパに会ったり、チューゴ家の事について話し
てはいけない、という条件のもと、ニホン家を訪ねることとなったのでした。
 その余りにも失礼な条件に、ウヨ君は当然の事ながら義憤に駆られました。サヨックおじさんや、シャミン
ちゃんを怒鳴りつけ、散々に罵りましたが、結局この条件は覆ることなく、来訪の当日を迎えてしまったのです。

「………ごめんなさい、トウキさん。うちの馬鹿叔父や腐れ従姉が失礼なことをしでかして………」
 お薬を待っているトウキさんにお茶を勧めながら、ウヨ君は小声で謝りました。あの不愉快な二人組が、近
くにいないことを確認してはいますが、どうしても声を抑えてしまいます。
「…気にすることはないよ、ウヨ君。私はニホン家に来ることができただけでも、嬉しいのだから」
 深みのある、穏やかな声でトウキさんは応じました。
「我がタイワン家と、ニホン家の関係は知っているね?」
「はい。ニッテイお祖父さんの時代、タイワン家はニホン家の一員だった、と聞いています」
「そう。もともとはチューゴ家の一員だったが、昔からタイワン家のある川の中州は『化外の地』とよばれてい
てね、チューゴ家で問題を起こした人間を押し込めて、あとは放ったらかしの……そうだな、病院でいう隔離
病棟みたいなものだった。当然、生活に必要な物も、それを手に入れる術も、なにもかもが足りなかった」
「…………………」
 遠い目をして、とつとつと語るトウキさん。ウヨ君は、真剣な表情をうかべて、トウキさんが紡ぐ「生きた歴史」
に耳を傾けます。
 ニッテイさんを始めとするニホン家の人たちが、荒れ放題だった中州の家を美しく直していったこと。立派な
田畑を開いたこと。トウキさんに手ずから勉強を教えてくれたこと………。
「私はね、ウヨ君。ニッテイさんをもう一人の父のように思っている。彼の薫陶を受けたことは私の誇りであり、
彼の言葉は、私の魂そのものに黄金の文字で刻まれている。私の中には、ニホン家の魂が宿っているんだ」


63 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/11/26(月) 05:35 ID:NLUzoE2E]
       つづき

「ニホン家の、魂……」
 衝撃でした。今のニホン家では薄れつつあるものを持った人が目の前にいる。祖父から受け継いだ物を、
大切に護り続けている人がここにいる。その思いが、ウヨ君の全身を駆けめぐっていました。
「タイワン家はね、形は多少変わってはいても、ニホン家と共通する家風の家なんだよ。孫娘にも、その魂
は受け継がれているのさ。だからウヨ君。さくらちゃん共々、うちの孫娘と仲良くしてやっておくれ」
「は………はい!必ず!」
 その返事に、トウキさんはにっこりと微笑み、大きな手で彼の頭を撫でてくれました。その日以来、トウキさ
んは、ウヨ君の尊敬する人物となっています。

「そうか………タイワンさんの笑い顔って、トウキさんとなんとなく似てるんだ」
 ぽつり、と呟くウヨ君。なんとなく、彼女に対して覚えていた親しみの理由が分かったような気がします。
………が、どうもそれだけではないような、どこか納得がいかないようなもどかしさを覚えている自分に気づ
きました。
「…………何なんだよ」
 身体を起こして、自分自身に毒づきます。
「タイワンさんは姉さんの親友。勿論、俺にとっても大切な友達」
 そう、確認するように呟きましたが、「友達」と口にした瞬間、心臓が一瞬縮み上がるような、奇妙な息苦し
さを覚えます。それは、あの河原で、哀しげな表情を浮かべたタイワンちゃんを見たときに感じたものと同じ
感覚でした。
「……………!」
 ウヨ君の脳裏に、色々な表情のタイワンちゃんの姿が浮かんでは消えていきます。と同時に、胸の奥を滑
り落ちてゆく、くすぐったいような、焦りにも似た、それでいて暖かな不思議な感覚。彼女の幻影が、心の中
をよぎるだけで、心臓が下手くそなタップダンスをおどりだし、息が詰まってきます。

 生まれて初めて味わう、それは想いでした。もう少し人生の年輪を重ねていれば、それが何と呼ばれる物
なのか、すぐに理解することが出来たでしょう。ですが、今のウヨ君には、ただ戸惑うことしかできません。
「一体なんだってんだ…………」
 深いため息をひとつ。そして、そっと呟きます。
「タイワンさん、か…………」


64 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/11/26(月) 05:35 ID:NLUzoE2E]
      つづき

「タイワンちゃんが、どうしたの?」
「ぅどわぁぁぁぁぁぁっ!!」
「きゃっ!?」
 いきなりのニホンちゃんの乱入に、狼狽して雄叫びをあげてしまうウヨ君。その声に驚いたニホンちゃんは、
しりもちをついて、目をぱちくりさせています。
「お、驚かさないでよ〜。ウヨったら」
「それはこっちの台詞だよ、姉さん!………っていうか、ノック位してよ!」
「したよ〜、何度も」
 ぷぅっ、とほっぺたを膨らませて抗議するニホンちゃん。
「返事がないから心配になって見てみれば、なんだかボーっとしてるし。なんか、今日のウヨ、変だよ?」
「そ、そうかな?」
「うん、なんだか、心ここにあらずって感じ………。で、タイワンちゃんがどうかしたの?」
「へ!?え、いや、あのその………!」
 狼狽しきって、わたわたと奇妙な踊りを披露するウヨ君。
「やっぱり今日のウヨ、へん…………」
「え、えーっと……そう、写真!写真のことで考え事をしていたんだ!」
「…ああ、この前、ラスカちゃんが遊びに来たときの写真?」
「うん、そのー、タイワンさん、事あるごとにその写真でからかってくるからさ……」
「えー、でもでも、いい想い出じゃない?」
「…………オレにとっては悪夢だよ」
「そんなこと言わないの。……あ、そうそう、焼き増ししてもらったから、これ、ウヨにもあげるね」
 そういってニホンちゃんがポケットから取り出したのは、あの写真でした。
「……な、なんで持ち歩いてるの!?」
「だって、可愛いもん」
「…………………お願いだからやめて………………」
 ウヨ君、漢泣き。
「むー、アーリアちゃんもベトナちゃんも可愛いって言ってたよ」
「み、見せてるし……………。姉さんも天然だったのか…………」
「なんか言った?ウヨ」
「なんでもない…………。姉さん、悪いけど、一人にさせて…………」
「うん………。ね、ウヨ。なにか悩みごとがあったら、遠慮なく相談してね。力になるから」
 姉さん、あなたのおかげで、悩み事は泥沼にダイブしていきました。
 ニホンちゃんが立ち去ったあとで、滝のように涙を流すウヨ君でした。


65 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/11/26(月) 05:35 ID:NLUzoE2E]
      つづき

「はぁぁ………。こんな写真撮られるとは…………迂闊だったなぁ……」
 写真を眺めながら頭をかきむしるウヨ君。写真の中のウヨ君とラスカちゃんは、とても幸せそうな、穏やか
な寝顔を見せています。
「まあ………たしかに、可愛いっちゃ、可愛いよな……」
 彼の視線は、ラスカちゃんに吸い寄せられています。

 …………………ちくん。

「…………え?」
 ウヨ君の目が、戸惑ったように揺らぎました。ラスカちゃんの表情を眺めているうちに、こころのなかに広
がっていった感覚。それは、タイワンちゃんに対して覚えたものと、まったく同質のものでした。
「い………いったい、どうしたってんだ!?オレは………」
 頭を抱えるウヨ君。自分自身のこころの動きが、よく分からないようです。
「なんで、タイワンさんやラスカちゃんのことを考えたら……。何故だ………!?」
 二人のことを頭から追い払おうとしても、まるでそこに焼き付けられてしまったかのように離れてくれません。
それどころか、ますます鮮明に、その姿が浮かび上がってきます。
「ま…………まさか……………ひょっとして………こいつは……」
 ことここに至って、彼は自分のステータス変化に気づいたようです。
「で、でも………いっぺんに二人だなんて………あぁぁぁっ!!オレは浮気性だったのかぁ!?マカロニーノ
と同類だったのかぁ!?いやだっ!イヤすぎるぅぅぅっ!!」
 ごろごろと部屋中をのたうち回るウヨ君。彼の奇声を遠くに聞きながら、ニホンちゃんはぽつりと呟きました。
「……………やっぱり、変………」

                                        おしまい


66 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/11/26(月) 05:36 ID:TOTfc276]
三毛であります。
えーと………第666話「夕焼けの中で」の、続編に当たるお話です。
中古参者さん、ごめんなさい。どーしても書きたくなっちゃって………m(_ _)m

何故シリアスにならないんだろう………?
ウヨ君を浮気者にしちゃってるし………(w
石、投げないでくださいね?
では!

67 名前:  [2001/11/26(月) 11:28 ID:wEEnpZkM]
マレーシアキャラをおんなのこにするのは反対かな…
東南アジア方面はベトナちゃんとかインドネシアちゃんとかおんなのこが多いし

68 名前:月刊四季砲 [2001/11/26(月) 12:30 ID:K7fKzz6s]
今まで出てきた 東南アジアキャラ
マレーシア君   インドネシアちゃん
ホーチミン君   ベトナちゃん 
フィリピ君    ブルネイちゃん 
タイラン(ド)君   
シンガ(ポール)君
カンボジア君
バングラ君   
(東)ティモ−君
これぐらいかな以外に男の子が多いもんだ

69 名前:止水 [2001/11/26(月) 12:46 ID:Sn0sD7mU]
カンコ家って・・・・

ニホンちゃんはカンコ君の家に招待され嫌々ながらも行き
今、カンコ君の家にいます。
カンコ君がニホンちゃんにお茶を入れています。
そのとき、「ピンポーン」
職員「衛生管理協会のものですが・・・」
カンコ君「よく来たニダ。上がるニダ」
職員「お宅の水道からウィルスがでたみたいなんですが・・・」
カンコ君「そうニダ、早く何とかするニダ」
職員{チョット時間がかかりますね」
などという会話をした後衛生管理協会の人は帰っていきました。
もちろん、この会話はニホンちゃんも聞いていました。
カンコ君「お茶入れたニダ、のむニダ」
ニホンちゃん「それって水道水使ってないよね」
カンコ君「もちろん!!使ってるニダ」
ニホンちゃん「そんなの飲めないよ」
カンコ君「それじゃあウリがのむニダ」
といい、お茶を一気のみ、まともな神経の持ち主では絶対に
できない芸当を披露してくれます。
ニホンちゃん「大・・・・丈夫・・・・・なの??」
カンコ君「何ともないニダ」
さすがカンコ君ウィルスなんてなんてその。
次に宝物をニホンちゃんに見せるといいました。
カンコ君「ウリの家の保管は完璧ニダ」
ニホンちゃん「へーそうなんだ?」
自慢げに離すカンコ君を軽く受け流すニホンちゃん。
そうこうしているうちにカンコ君の宝物部屋に着きました。
そして戸を開けると・・・・・・

70 名前:止水 [2001/11/26(月) 12:47 ID:Sn0sD7mU]
つづき

なんだかがらーんとして寂しい気がします。
カンコ君「アイゴーまた盗まれたニダ」
ニホンちゃん「盗まれたって?」
カンコ君「ウリの宝物はよく盗まれるニダ」
ニホンちゃん「さっき、保管は完璧だって・・・」
カンコ君「だからたくさんお金を使ったニダ」
ニホンちゃん「どういうふうに?」
カンコ君「保管を完璧にするためニダ」
ニホンちゃん「だから具体的に」
カンコ君「そんなのしらないニダ」
ニホンちゃんはそれじゃあ意味ないなあと思い、開き直った
カンコ君に鉄道の模型を見せられることになりました。
鉄道の模型とは人形を乗せて走るなかなかリアルなものです。
カンコ君「ウリの模型は監視カメラで以上がないか見ているので
     トラブルとは無縁ニダ」
はっきりいってトラブルの塊が言うと説得力−100%のきがして
ならないニホンちゃん。
それでもカンコ君の機嫌を損ねないように、
ニホンちゃん「すごいねー」
と話をあわせてあげます。
そして、鉄道の模型を見ると・・・・
見栄えは悪くありませんし、監視カメラもついています。
カンコ君「今から走るところを見せてやるニダ、感謝シル」
ニホンちゃんは多少頬をひくつかせながら
ニホンちゃん「ありがとうカンコ君」
といいます。
そして、模型は走り出しました。

71 名前:止水 [2001/11/26(月) 12:47 ID:Sn0sD7mU]
つづき

ちゃんとまともに走っています。
ドアに人形をはさんだり、あまつさえ引きずりながら・・・
ニホンちゃんはそれに気づき
ニホンちゃん「カンコ君止めて」
カンコ君はそんなニホンちゃんの声など聞かず模型を走らせ続け・・・
ようやく人形を引きずっている事に気づきました。
カンコ君「そんな、バカなニダ。監視カメラには映ってないニダ」
ニホンちゃんはいささか冷ややかに
ニホンちゃん「そのカメラの台数じゃ死角も多くなるし・・・
       それに、このカメラ壊れているよ」
カンコ君「そんなバカなニダ。これもニホンの陰謀ニダ。謝罪と・・・」
ニホンちゃん「ちなみになにを要求するの?」
カンコ君「そんなの決まっているニダ」
カンコ君の手がニホンちゃんに伸び
カンコ君「パンツよこすニダー」
と言いながら、思いっきりニホンちゃんのスカートをめくり上げます。
ニホンちゃん「イヤーーーーー」
悲鳴と共に手近にあった模型を投げつけました。
それがカンコ君の顔面にあたり
カンコ君「ニッ・・・・ガ?」
と、気絶してしまいました。
ニホンちゃんは怒って帰ってしまいました。
カンコ君はしばらくして
カンコ君「ウリの模型が壊れてるニダー。
     しかも、なんか苦しいニダー。」
先ほどのウィルス入りのお茶が効いてきたようです。
カンコ君「アイゴーーーーーーーー。」
                                         fin


72 名前:止水 [2001/11/26(月) 12:48 ID:Sn0sD7mU]
参考ページ
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/11/07/20011107000002.html
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/10/29/20011029000010.html
あともう一つは忘れちゃいました。

73 名前:えすこぅと [2001/11/26(月) 19:12 ID:Myj0IoVQ]
社交ダンス部の練習。
ニホンちゃんをはじめダンス部のメンバーは練習に余念がありません。
ニホンちゃんはアメリー君と、エリザベスちゃんはカナディアン君と、フランソワーズちゃんはマカロニーノ君とペアを組んでいます。
ゲルマッハ君はダンス初心者のアーリアちゃんに手ほどきをしています。
ちなみにロシアノビッチ君は急病できょうはお休みです。

エリザベスちゃんはカナディアン君を上手にリードしています。
「ここのステップは、こう。そして、こうですわ」
エリザベスちゃんの容赦ない指導に脂汗をたらしながらカナディアン君がステップを踏んでいます。
「もっと背筋を伸ばしなさい、カナディアン!」
「はいぃ〜」
カナディアン君にとっては災難かも…。

「…ところでマカロニーノ、貴方はどこを触っているのかしら」
「それはキミの腰さ」
マカロニーノ君の指がわきゃわきゃとフランソワーズちゃんの体を蹂躙します。
フランソワーズちゃんの眉が片方、ぴくぴくと動きます。
「…で、どうしてわたくしの胸に貴方の体が押しつけられるのかしら」
「それはキミが魅力的過ぎるからさ」
しれっとのたまうマカロニーノ君の足をフランソワーズちゃんはしたたかと踏みつけました。
「のぉぉぉぉ!!!!!!」
「あら、ごめんあそばせ」

黒のドレスに柏葉十字の首飾りを付けたアーリアちゃんは眉を寄せて場違いなところにきてしまったような顔をしていました。
「アーリア、僕の足を踏んでいるのだが」
「え、え、あの、その、ごめんなさい兄さん」
大丈夫だ、とゲルマッハ君。
プルールメリットバッヂの輝く白の礼装はいつになくゲルマッハ君を凛々しく見せています。
「任せてもらおう。『狼の祝祭』しかできないわけじゃないぞ。優雅にとはいかないが僕にだってエスコートの真似事はできるからな」
アーリアちゃんは頷きました。

「とっても上手だよ、ニホンちゃん」
アメリー君に誉められて、ニホンちゃんはとても上機嫌です。
それもそのはず、ニホンちゃんはダンス1級の腕前でステップも完璧です。
「本当は僕がエスコートするんだけど、ニホンちゃんにエスコートしてもらってもいいな」
「冗談はやめてよう」
満更でもないニホンちゃんです。

一方、窓の外から社交ダンス部の練習を覗いている人影があります。
カンコ君とタイワンちゃんのようです。
「ハァハァ、ニホンと完璧なユニゾソができるのはウリだけニダ」
「アメリー君、あたしもエスコートしてくれるかなぁ…」
羨望と嫉妬がないまぜになったふたりでした。


どっとはらい

74 名前:machina [2001/11/26(月) 19:33 ID:Myj0IoVQ]
>73
各国海軍のカリカチュアとして書きましたが、いまいちかも…。
商船護衛(Esccot)ではアメリー君(Navy)、エリザベスちゃん(GF)、ニホンちゃん(EF)といった外洋艦隊(BlueWaterNavy)ですね。
フランソワーズちゃんは旧植民地への介入がメインですし、マカロニーノ君のとことは地中海専用ですから(藁
カナディアン君にいたっては沿岸警備が主任務(BrownWaterNavy)ですから(藁
ゲルマッハ君も御同様ですが、NATOへの艦艇派遣や北海封鎖があるのでまだいいほうかも。

余談ながら、ニホンちゃんにダンスの手ほどきをしたのはアツシおじさんということで。
学研M文庫『海上護衛戦』大井篤

75 名前:68 [2001/11/26(月) 20:35 ID:H4plikog]
そんなに東南アジアキャラでてたんだ…スマソ。
でもイスラム系ってことでインドネシアちゃんとかぶる気がする。


76 名前:さるさ [2001/11/26(月) 21:24 ID:nz6oNy4U]
かちゅ〜しゃのお気に入りに入れてたもんで
前スレが終了していたことに気づかなかった阿呆でございます。
ヘボネタですがどうかうpさせてください。
批判は甘んじて受け入れるつもりです。

77 名前:さるさ [2001/11/26(月) 21:24 ID:nz6oNy4U]
シューキュー大会出場32組(34人)が決定記念に、
勝手ながら出場選手をまとめてしまいました。
新キャラ(☆付き)が10人と多くなってしまいましたが、
出来る限り性格を限定せず、発展性を持つように設定したつもりです。

これからの半年、この34人でいろいろな話が出来ることを祈って……


○開催家&前回優勝者
ニホンちゃん
カンコ君
フランソワーズちゃん

○アジア町
チューゴ君
アブダ君☆(アラブ首長国連邦)
 アラー組の一員 7人兄弟の長男

○ユーロ町
ロシアノビッチ君
ポルとガル 414 578
 メゾン・ド・イベリアに住む双子の女の子
デンマー君 125 207
 大人の女性に興味のあるお年頃
ノーベル・スウェーデン君 128
 クラス一の秀才
ポーラちゃん☆
 かなりの美人で、ニホンちゃんのことが気に入っているらしい
クロアッチ君 126
 最近ユーロ家のマンション「プラーヴィ」から独立した
 ニホンちゃんとは前回のシューキュー大会で対戦したことがある
フラメンコ先生
マカロニーノ君
エリザベスちゃん
ベルギー君 396
 ある意味ペットのパトラッシュの方が有名?
ゲルマッハ・アーリア兄妹
トル子ちゃん 79 338
 かつての大地主、おすまん爺さん(現在は和菓子屋「おす饅堂」の主人)を祖父に持つ
 ニホンちゃんとは仲がいい
スロベニー君 126
 クロアッチ君と同時期にマンション「プラーヴィ」を出て独立した
アイルちゃん 
 アルスター3兄妹の末っ子 ボーイフレンドはアイアル君
 夢想家でいつもぼーっとしているが本当は皮肉家で怒るととても怖い

○北米町
リカちゃん(小須田梨香)471
 健康そうな褐色の肌とは裏腹に性格が淋しがり屋という友達の少なさそうな性格
メヒコ君 334 407
 謎のマスクマン 昔父親のアステカさんがフラメンコ先生にいじめられていた
アメリー君

○アフリカ町
カメル君☆
 褐色の肌で、比較的温厚な性格
ナイリーちゃん☆(ナイジェリア)
 アフリカ町の中では比較的大きい家(人口多)
 フランソワーズちゃんの家で行なわれた前回のシューキュー大会の時には
 トルトルおじさん(101話)にシューキューを教わっていた
ダカール君☆(セネガル)
 フランソワーズ家〜ダカール家間のマラソン(通称フラダカ)が有名
チュニンちゃん☆
 アラー組の一員だが、地中池を挟んだユーロ町の人々とも仲がいい
ケープちゃん☆(南アフリカ)
 家は宝石商を営むお嬢様

○北米町
リカちゃん(小須田梨香)471
 健康そうな褐色の肌とは裏腹に性格が淋しがり屋という友達の少なさそうな性格
メヒコ君 334 407
 謎のマスクマン 昔父親のアステカさんがフラメンコ先生にいじめられていた
アメリー君

○南米町
アルゼン君 333
 タンゴの腕前は一流の優男
 昔エリザベスちゃんの”ふぉーくらんど”ぱんつに手を出し、徹底的に叩きのめされた
パラ君☆(パラグアイ)
 ブラジー君とアルゼン君に挟まれあまり目立たない存在
 ブラジー君、アルゼン君、パラ君、ウル君、チリちゃんと他3名で
 「眼流虎魂(メルコソウル)」というチームを組んでいる
キトちゃん☆(エクアドル)
 動物好きの少女 離れの小島ガラパ島には珍しい動物がたくさんいる
ブラジー君 317
 『カポエラ』という足技重視の格闘技使い
ウル君☆
 パラ君と同じ 


78 名前:さるさ [2001/11/26(月) 21:25 ID:nz6oNy4U]
「少女と亀」

5年地球組のキトちゃんは、大人しい子です。
いつも騒がしいクラスの中では
全く目立たないといってもいいでしょう。
ある日、そんな彼女が窓の近くにいるのをみて
ニホンちゃんが近づいていきます。
「何やってるの? キトちゃん」
「あ…ニホンちゃん……」
「あれ、それ亀?」
キトちゃんが大事そうに持っていたのは、
小さな亀の入った透明なプラスチックケースでした。
「うん……私の家で飼ってる亀………」
「キトちゃん亀飼ってるんだ〜。名前なんていうの?」
「ゴスゾウ…………」
「ゴスゾウ?」
「うん…ゴスゾウ……」
「ペットショップで買ったの?」
「ううん……うちの離れの………ガラパっていう島にいたの…………」
「そっか〜亀ってず〜っと見てるとだんだんかわいく見えてくるよね」
「うん……それに…………」
「それに?」
ニホンちゃんは不思議そうに首をかしげてキトちゃんの顔を覗き込みます。
キトちゃんはいつもうつむいているので、
こうしないと顔がよく見えないのです。
「この子……大きくなれば今の私以上になるの…………」
「ええっ! そんなに!?」
「そしたらね……私はアレをするつもりなの………」
「アレ?」
再び首を傾げるニホンちゃんが見えているのかいないのか、
キトちゃんは不意に不敵な笑みを浮かべました。
「手なずけたゴスゾウと一緒に
 『カメに乗った少女』として各マスコミに登場………
 挙句の果てにはCDデビュー…………うふ、うふふふふ……………」
「城●ちる!?」

5年地球組は、一筋縄ではいかない子ばかりです。
というかニホンちゃん、よくそんな往年のアイドル知ってたね。

(おしまい)


79 名前:さるさ [2001/11/26(月) 21:26 ID:nz6oNy4U]
W杯キャラで話を作ろう、ということでまずはガラパゴス諸島のあるエクアドルから。
最初はただの動物好きな大人しい少女にするはずだったんですが、
オチつけようと思ったら結局ギャグキャラに……おかしいなぁ。

あ、ちなみに「少女と亀」は前スレで663話に認定して頂いてます。

80 名前:月刊四季砲 [2001/11/26(月) 23:58 ID:Awn/cwr.]
「タイホンちゃん 再び」
タイワンちゃんがナニやらソワソワ落着きがありません
「まだかな〜 もう届いてもいい頃だけど」
何度も何度も時計を見ては部屋の中をウロウロ歩き回ります。
「タイワンさん、宅配便です〜」
「あっ、ようやく届いたみたい」
急いで玄関の方に向かいます。
「これこれ、これが届くのをまってたのよ」
「あの〜サインを」
「あっ ご免なさい、え〜と ここでいいわね」
「毎度 ありがとうございます」
宅配業者の人は深々とおじぎをするとタイワンちゃんの家をあとにします
それを見送り急いで自分の部屋にもどると、届いた箱をあけます中には・・・
「これこれ、ニホンちゃんと同じ服に同じ靴、それにカバン・・・・」
どうやらニホンちゃんの持っている物と同じ物を通販で買ったようです
タイワンちゃんは両手に服を持ちしばらく眺めていましたが
「早速きてみようかなぁ」
いま着ている服を脱ぎ散らかすと、届いたばかりの服にそでを通します
着おわると鏡の前でファションモデルよろしく一回転、スカートのすそがフワリと浮きます
「きゃ〜似合ってる 前々から思ってたけど、私ってニホンちゃんと同じ服が似合うのよねぇ
苦労して見つけた甲斐があったわ」
しばらく、鏡に映った自分を見ていましたが、
「やっぱし、折角だからこれを着て街中をあるいてみようかなぁ」
タイワンちゃんは出かける準備を始めます、タンスを開けるとニホンちゃんが持っているのと
瓜二つの帽子やカバンがズラ〜リ、その中から服に合う帽子を選びます。
「え〜と それからそれからこの前買っておいたおそろいのカーディガンは・・・・
あった、これでよし早速街中へ しゅっぱっーつ」
よっぽど嬉しいのか、かなりのハイテンションです。
街を歩くとなんだかみんながこちらを見ているような気がします。
「やっぱし 似合ってるんだ、だからみんな、私に目がいくのね」
などど、思いながら歩いていると、運の悪い事にカンコ君がそれを見ていましたでも
「や あそこを歩いているのはニホンニダ」
どうやら タイワンちゃんだとは気づいてないようです。
「いい所で見つけたニダ、ココは抗議してお金をせびるニダ、」
いったいナニを抗議するか分りませんが、タイワンちゃんの背後から近づきそして
「ニホンは反省しる」
叫んだかと思うとタイワンちゃんに襲い(?)掛かります。
でも、
「きゃ〜」
「あご」
 バタリ
タイワンちゃんの振り向き様の逆水平チョップがカンコ君の咽にクリーンヒット
カンコ君はそのまま倒れこみ小刻みに痙攣しています
「ご ご免なさい・・・あれカンコ君?」
怪我をしていない事を確認すると木の下のベンチに座らせ、タイワンちゃんは家路の帰路につきました
翌日
「昨日はニホンにヒドイ目に逢わされたニダ、反省しる」
カンコ君 まだ昨日合ったのがタイワンちゃんだとは気づいてないようです。
「えぇ!昨日は一日中 家にいてカンコ君にはあってないよう」
「うるさい、またお得意の隠蔽ニダか、反省しる!!」
「そんな〜 タイワンちゃん」
ニホンちゃんは涙眼でタイワンちゃんに助けをもとめますが
「私に助けを求められても・・・・」
「そんな〜」
「やい、ニホンさっさと謝罪しる!!」
「だから 私 知らないよう」
タイワンちゃんはただ黙ってそれを眺めながら思いました
(ごめんなさい、ニホンちゃん、カンコ君)
さすがに昨日の事は反省してるようです
(今度からカンコ君には見つからないようにするから)
・・・・・あまり、反省してないようです
                     終



81 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/27(火) 00:48 ID:96Va4E6A]
>>77
お疲れ様です、私が出したマイナーキャラまでいれてくれるとは、ありがとう
ございまいた。

82 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/27(火) 01:17 ID:jMnp47hI]
>>77
セネガル系キャラはすでに出ていたと思われ…

83 名前:(・∀・) [2001/11/27(火) 01:22 ID:96Va4E6A]
えとー、すんません、ちょっと質問です。
パラオから日本に対して「統治して欲しい」みたいな申し入れがあったような
書き込みをどこかでみたような気がするんですが。
ソースが見つかりません。もしどなたかご存知でしたらご教示おねがいしまふ。

84 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/11/27(火) 01:25 ID:0jGfNapo]

         「八方ふさがり」

「二ホーン!ウリにもっと魚を捕らせるニダーッ!!」
「や」(即答)
「アイゴーッ!」

 今日も今日とて、無駄にハイテンションなカンコ君。ニホン家の池での魚獲りを、ニホンちゃんに要求して、
けんもほろろに断られています。
「何故ニダ!そんなにウリに魚を渡したくないニダか!?」
「だって、カンコ君ってば、無茶苦茶やるんだもん。北方池の時も、うちにも一言言ってくれればいいのに、そ
れを無視して勝手にロシアノビッチ君と取り決めしちゃうし。ロシアノビッチ君に締め出された後で、三陸池で
魚を獲らせろなんて虫のいいこと言ってくるし。勝手に魚獲りして、見つかったら逆切れして、うちのボートに
体当たりしたり物を投げつけたり。そんなことされたら、わたしだって怒るもん!」
 ニホンちゃん、そうとう腹に据えかねているようですね。いつになく、強気です。
「勝手に獲ってなどいないニダ!あれはウリの家の敷地内ニダ!」
「うそつき。わたし、ちゃんと記録も取ってるもの。なんだったら、見せてもいいわよ?」
「そんなもの、改竄したデータに決まってるニダ!そんなもの信用できないニダ!」
「そう。じゃあ、信用しなくたってかまわないよ。うちのほうもそれなりの対処をするから」
「ぐ、ぐぐぐ……。ニ、ニホン〜〜」
「ううぅぅ〜〜〜」
 ばちばちと火花が散りそうなにらみ合いをする二人。最近のニホンちゃんは、言うべき事をはっきりと口に
するようになってきましたね。

「おい、カンコ」
 そこに、一人の少年がやってきました。ロシアノビッチ君です。
「………何ニダ?」
「オメーが、オレ様のベーリング池とオホーツク池で獲っている魚な、あれ来年から減らすから。獲りすぎる
んじゃねーぞ」
 カンコ君、石化。
「な、な、ななななな、なじぇニダ?」
「あーん?何故だぁ?オメー獲りすぎなんだよ。ほっといたら、池から魚がいなくなっちまうぜ」
「そ、それはあんまりニダ!あの池でしか獲れない魚もあるニダ。減らされたら困るニダ!」
「だからって、オメーに獲らせてたら、オレ様の方が困るんだよ!立場分かってんのか?それに、北方池は
ニホンのものだってほざいたそうじゃねーか?喧嘩売ってんのか?買ってやるぞ?」
「…あ、あの………ロシアノビッチ君……」
「………なんだよ、ニホン?」
「あの池は、うちの物なんだと思うけど………」
「馬鹿言ってんじゃねーよ。あの池は………いや、この話は後にしよーぜ。今は、こいつの魚獲りのことだ」
「う、うん…………」
 ニホンちゃん、海千山千のロシアノビッチ君にはいささか弱腰です。苦手意識があるようですね。
「ともかく、カンコ君にはもうお魚獲らせたくないの。勝手に獲ったら、うちもちょっと厳しくいくからね」
「オレ様の家はニホンの所みたいに甘くはないからな。容赦しないぞ。覚悟があるなら、好きにしな」
「ア、アイゴォォォ〜〜〜」


85 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/11/27(火) 01:26 ID:0jGfNapo]

       つづき

 カンコ君、とぼとぼと帰宅してきました。ロシアノビッチ君どころか、あのニホンちゃんまで態度を思い切り
硬化させてしまい、交渉ははかばかしくありません。粘り強く交渉を重ね、互いの妥協点を見いだすしか道
はありませんが、短気な上に、譲歩という単語を脳内辞書から綺麗さっぱり削除しているカンコ君には、非
常に辛い戦いになりそうです。
「ニホンめ、ニホンめ、ニホンめ、ニホンめ、ニホンめ………」
 傷のついたレコードのように、呪詛の言葉を繰り返すカンコ君。ロシアノビッチ君の名前が出てこないのは、
彼の本能が成せる業でしょうか。
 縦線をいっぱい背負ったまま、カンコ家の門をくぐります。すると…………。
「ほっほっほ。大漁アル」
 なんと、チューゴ君がカンコ家の敷地内で魚を獲っています。勿論、無許可で。
「ち、チューゴ君!何やってるニダ!」
「ちぃっ……見つかったアル。兵法三十六計、逃グルヲ上策トナス、アル!さらば!」
 チューゴ君、素晴らしいスピードで遁走を開始します。とても追いつけるものではありません。
 カンコ君は、ぼーぜんと、それを見送るしか出来ませんでした。
「……や、厄日ニダ……アイゴーッ………アイゴーッ……アイゴーッ……アイゴー……アイゴ……アイ……」
 カンコ君の叫びは、地球町に、虚しく木霊するのでした。

                                     おしまい


86 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/11/27(火) 01:26 ID:0jGfNapo]
三毛であります。
今回のネタは、ロシアにまで漁獲量を減らされたニダ!という記事からです。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/11/26/20011126000003.html
あと、中国の密漁。
http://www.netomo.com/cgi-bin/transkj.cgi?http://www.joins.com/news/2001/11/25/soc/soc20011125182634102141.html

どうも、本当に八方ふさがりになりつつあるようで。
………と思ったら、こんな記事が!

http://korea.hanmir.com/ktj.cgi?url=http://www.chosun.com/w21data/html/news/200111/200111260297.html

マヂかよ、害務省…………。
韓国マスコミお得意の、ガセ記事だと思いたいが……。日本のマスコミは沈黙してるし。

ガセだと祈りつつ…………では!

87 名前:名無し [2001/11/27(火) 05:01 ID:pVr8yo0c]
そろそろハングル板に戻りませんか…?

88 名前:月刊四季砲 [2001/11/27(火) 12:12 ID:41/sig9c]
 「もっと謝罪を」
アサヒ  「ニホンちゃんは反省が足りないわ、ゲルマッハ君を見習うべきよ」
シャミン 「そうよ、そうよ、見習うべきよ」
ニホン  「え〜、もう何度も謝ったよ」
     
アサヒ  「いいえ、反省が足りないわ、もっと謝罪するべきよ」
シャミン 「そうよ、そうよ、もっと謝罪するべきよ」
ニホン  「そんな〜」
      
アサヒ  「早速マレーシア君の家にいって謝罪しなさい!!」
シャミン 「そうよ、そうよ 謝りなさい」
ニホン  「え〜」
     
アサヒ  「口答えせずに謝罪しなさい」
シャミン 「そうよ、そうよ、謝罪するべきよ」
ニホン  「うぅ わかりましたぁ」

ニホンちゃんはマレーシア君の家の玄関に立ち呼び鈴を鳴らします。
マレーシア「あれニホンちゃん、どうしたの?」
ニホン  「あの〜その〜 ニッテイお爺さんがマレーシア君の家に酷い事して、ご免なさい」
マレーシア「ニホンちゃん!!」

マレーシア君の大きな声が響きます。
ニホン  (やっぱし、アサヒちゃん達の言う通り、まだ怒っているんだ、どうしよう)

ニホンちゃんは思わす身を竦めます。
マレーシア「どうして何度も何度も 謝るんだよ、もう昔の事じゃないかそれをいまだに謝り続けるなんて
      僕は理解できない」
ニホン  「え? え〜!でも、アサヒちゃんや シャミンちゃんが謝罪がたりないって」
マレーシア「たしかに酷い事もされたけど、いい事もたくさんしてくれた、今の僕があるのもニッテイさんの
      お陰なんだ」
ニホン  「 それって本当なの?」
マレーシア「本当さ・・・・ ん? そこにいるのはアサヒとシャミン! 隠れてないで出て来い!!」

マレーシア君に言われ二人の前にでてきます
ニホン  「アサヒちゃん マレーシア君がもう謝らなくていいって」
アサヒ  「だめよ だめ 謝罪は相手が許したからって、終わりじゃないの、
      もっともっと謝って、もっともっと賠償して反省するの!!」
シャミン 「そうよ そうよ 反省するの」

マレーシア「黙れ二人とも いいか ニホンちゃんはアジア町のリーダーとなって
      アジア町を引っ張ってもらわなきゃいけないんだ!!」
アサヒ  「なっなっなんですって! ×〇△+#>¥@」
シャミン 「△+#、△+# 〇◇¥@<$」
二人ともヒステリーを起してもう何を言っているのか分りません

ニホン  「・・・・・・」
マレーシア「・・・・・・ マハティール!!」
マハティー「ワン」
マレーシア君の傍らにいたマハティールがひと吠えすると
アサヒちゃんとシャミンちゃんは我にかえります

マレーシア「いい加減にしろ!!」
シャミン 「なによ、なによ、その犬をけしかけようっていうの、そんなの怖くないわよ  
      ねっアサヒちゃん・・・あれアサヒちゃん」
いつのまにかアサヒちゃんはドコかに逃げたようです
マレーシア「GO〜!!!」
マハティー「わん がぶ」
シャミン 「きゃ〜、おしり、おしりが」
シャミンちゃんは噛まれたおしりさすりながら 逃げ出します

シャミン 「アサヒちゃん まってよ〜」
FIN

解説 元ネタ
平成6年(1994年)に、当時の村山富市首相が、例によって日本の過去について謝罪したことを捉えて、
マハティール首相が「なぜ日本が謝り続けるのか理解できない」と発言しました

89 名前:(・∀・) [2001/11/27(火) 12:50 ID:96Va4E6A]
「パラ雄君のお願い1」

「あ、こんにちはニホンちゃん」
「あら?パラ雄君?どうしたの?」
「えーと、お父さんとお母さんいます?ちょっとお願いしたいことがあって来たんです
けど。」

日ノ本家の玄関先でパラ雄君とバッタリ出会ったニホンちゃん。
とりあえず応接間に通しました。

ニコニコしながら座布団に座って待っているパラ雄君、ニホンちゃんはとりあえずお茶を
いれています。

「パラ雄君、なにかいいことでもあったの?ニコニコしちゃって。」
「うん、とってもいいことを思いついたんだ。今日はそれをお願いしにきたんです。」


「ああ、パラ雄君、いらっしゃい。ところで、今日はどうしたんだい?」

お父さんとお母さんが応接間に入ってきました。

「あの、今日はちょっとお願いがあってやってきたんです。ボクは日ノ本家が好きで、
ニホンちゃんやウヨ君とも、もっと仲良くなりたいんです。」

「そこで、ボクを日ノ本家の子にしていただけませんか?」


「え?ええええええ〜〜〜〜〜???」


90 名前:(・∀・) [2001/11/27(火) 12:50 ID:96Va4E6A]
「パラ雄君のお願い2」

「日ノ本家の子になるって?ま、まさか、そのそのその...さくらと?いやあのその
いや、あのあのあの...」
「ちょっと、お父さん、落ち着いてください。多分そういうことではないと思いますけど。
そうね、アメリーさんとことの関係もありますから、ちょっと難しいかもしれないわ。」

「ええ〜?ダメですか?」

「うーん、やっぱりちょっと難しいかもしれないわね、でも、さくらやウヨとはいままで
どおり仲良くしてあげてね。」

「残念だなあ、いい考えだと思ったんだけど。」

ちょっとがっかりなパラ雄君です。


「あ?パラ雄君、来てたんだ。釣りしにいこうよ。姉さんも一緒に行こ。」
「こんにちは、ウヨ君。そうだね、ニホンちゃんも行く?」

奥からでてきたウヨ君にさそわれて、またニコニコ顔にもどったパラ雄君。


3人で遊びに行きましたとさ。


91 名前:(・∀・) [2001/11/27(火) 12:51 ID:96Va4E6A]
結局ソースが見つからなかったので、断念。
しようかと思ったんですが、書いちゃったのでうpしちゃいます。
まあ、そんなに違ってもないとは思うんですが。


92 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/27(火) 15:58 ID:HuAyIkhI]
>89-90
ニホンパパの慌てっぷりがほほえましいですな(w

93 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/27(火) 16:45 ID:MymlKgSU]
日韓併合不法論ネタきぼーん。エリザベスちゃんにきつーく論破されて
アイゴーー!!なカンコ君がみたいっす。
エリザベスちゃん…ハァハァ

94 名前:さるさ [2001/11/27(火) 18:43 ID:jv.NARG.]
>82さん
ご指摘のとおりセネガル君が630話で登場済みでした。 
>77を訂正させてください。


○アフリカ町
カメル君☆
 褐色の肌で、比較的温厚な性格
ナイリーちゃん☆(ナイジェリア)
 アフリカ町の中では比較的大きい家(人口多)
 フランソワーズちゃんの家で行なわれた前回のシューキュー大会の時には
 トルトルおじさん(101話)にシューキューを教わっていた
セネガル君 630
 先日行なわれたシューキューの練習試合で
 カンコ君に「真っ黒で見分けがつかない」と言われてしまった
 フランソワーズちゃんの家までのマラソンが有名
チュニンちゃん☆
 アラー組の一員だが、地中池を挟んだユーロ町の人々とも仲がいい
ケープちゃん☆(南アフリカ)
 家は宝石商を営むお嬢様


こんな感じでお願いします<何を?

95 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/27(火) 19:25 ID:S5GGcc/w]
ナイジェリア君 シューキューゲームでカンコ君に引き分ける、家は貧乏のようである。アフリカ西部にある国 第485話



96 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/27(火) 22:41 ID:wOnZEbJ.]
「子供の大会に親が出る?」

シューキュー大会が近づいてきました。シューキュー大会は子供達の為のお祭りです。
ですがその親たちも実は子供以上に力を入れて見ていたりします。
でも、シューキューは子供の遊びですから口は出さない、遠くから見守るのがルールです。
ですが・・・
「やいニホン!お前の親父はなんで始まりの日に家に来ないニダ!謝罪するニダ!
 賠償するニダ!」
「だ、だって普通お父さんは関係ないよ、ゲームだもん」
「普通シューキューの始まりの日にはその家の主が来るのが当たり前ニダ!」
「で、でも普通はそのおうちだけでするからお父さんがいるのは当たり前なんだけど」
「うるさいニダ、これは結婚式に嫁が来ないようなものニダ!謝罪するニダ(以下略)」
じたばた暴れ回って人の話をちっとも聞かないカンコ君。
ついにはエリザベスちゃんのティータイムに乱入して吹聴してまわりました。
もちろん、執事につまみだされてしまいましたが。
「アボジ、もう少しニダ。」
「よしカンコ、がんばるニダ。じぇったいニッテイJr.をこの家に呼んで土下座させてやるニダ」
 シューキューなんか興味無いニダが、我が家のすばらしさを町内中に見せつける
 いいチャンスニダ!これで町内会長ニダー!」

そのころニホン家では・・
「お父さん、カンコ君がお父さんに始まりの日にうちに来てって。来ないのは
 変だって」
「まあ、あなた。あんな危ないところに行かない方がいいわ。安全ですから
 来て下さいって頼まれるなら別だけど」
「うーん、そうだね。終わりの日ならうちでやるから、そこでご挨拶は
 みんなにするよ、それでいいだろう?」
「うん、みんなにはそう言うよ。みんなもそれでいいと思ってるだろうし」
「ごちそう、たくさん作らないと。腕によりをかけてね!」
「前の日からお泊まりしたいっていう子もいっぱいいるんだけどいい?」
「部屋はたくさんあるから泊まってもらいなさい、大歓迎だよ」
「わーい、楽しみ」
怨念渦巻くカンコ家と笑い声あふれるニホン家の夕べは今日もふけていくのでした。

97 名前:polestar [2001/11/28(水) 02:42 ID:Y2F6t7FQ]
え〜……。
一ヶ月前にアップした例のアレの続編です。
ご覧の通り、前回の倍以上の長さのくせにでんでん終わってません。
逝ってよしですか。俺。

98 名前:polestar [2001/11/28(水) 02:44 ID:Y2F6t7FQ]
「オペラ座の怪人」(中編)

第四章 ガルニエ宮の嵐

夕陽の最後のひとしずくが西の空に消え去ると、ユーロ街は暮色につつまれました。
オペラ座の正面からルーブル美術館へ、まっすぐのびるオペラ大通り。大きな交差点
の中心の島に、目指すオペラ座は君臨していました。
十二年前に建った新オペラ座「オペラ・バスチーユ」に対し、こちらは旧オペラ座と
も、オペラ・ガルニエとも呼ばれます。
百三十年の歴史を持つ音楽の殿堂は、つい最近補修工事が終わり、完成当時の絢爛さ
を取り戻していました。
乳白色に輝く壁に、青銅色の中央ドーム。裸体で踊る彫像の配された正面入口。屋上
の両端で黄金の女神像が羽根を広げ、その中央では、全ての頂点で青銅のアポロ神が
竪琴を天に捧げています。
洗練されながら俗悪、荘厳にして浮薄。
正反対の要素を渾然と溶け合わせながら、オペラ座は誇らしげに周囲を圧倒していま
した。
「美しいものですね〜。聖職者とはいえ、やはり胸を打たれるものがありますよ」
ハンドルを握りながら、ヨハネ君が感嘆しました。ライトバンはオペラ大通りに入り、
オペラ座を正面に見据えています。
「…………」
「ウヨ君?」
ウヨ君は後部座席にうつぶせになり、冒険が始まるまえから早くも死にかけていまし
た。
片目だけでヨハネ君を見据えると、
「死ね」
とうめきました。
「何を怒っているのです?」
「やかましい。死ね。とにかく死ね。ああ、お前なんかに感心したオレが馬鹿だった
……」
「変なウヨ君ですね」
ちょこんと小首をかしげます。
彼に悪気はまったくないのでした。
やがてライトバンはオペラ座の正面広場へ入りました。車から出てきたヨハネ君をフ
ランソワーズちゃんにコルシカちゃん、それにケベックちゃんの三人が出迎えました。
「ヨハネさん、ご足労痛み入りますわ。館内はすべて鍵を開けさせてあります。思う
存分手腕を振るっていただきたく存じます」
「おお、お出迎えありがとうございます。私が来たからにはもう安心です。大船に乗っ
た気でどーんと構えててください」
「あの、ところでウヨさんは?」
「ウヨ君は……何故か横になったきり、いくら話しかけても返事をしてくれないので
す。ちょっと無免許でハイウェイを爆走してみただけなんですが」
「…………………………」
「大丈夫ですの? お姉さま」
ケベックちゃんが袖をひきました。
「……他に選択肢がないのです。ともあれ地球町に数少ないエクソシストです。彼に
全てを託すしかないのですわ……」
「なあみんな、聞いてくれ。大事な話があるんだ」
その時、コルシカちゃんが意を決したように切り出しました。しばらくためらってい
ましたが、一座の視線が集まるのを契機にぶちまけます。
「信じられないかも知れないけど……その、怪人って、実はあれ、オレだったんだよ」

99 名前:polestar [2001/11/28(水) 02:45 ID:Y2F6t7FQ]
「なに? ……どういうことだ?」
拗ねていたウヨ君が這いだしてきました。
「最初はオレだった、っていうかな。とにかく黒マント姿で俳優を脅かしてたのはオ
レだよ」
コルシカちゃんは淡々とことの発端を語りました。
二ヶ月前のある日のこと、いつものようにオペラ座を探検していたコルシカちゃんは、
貴賓室の大鏡が回転することを発見しました。嵌め込みの縁にわずかな間隔があり、
そこを強く押すと、人間がわずかに通れるほどの隙間が開くのです。
その奥には、オペラ座の各室を縦横に結ぶ隠し通路が広がっていました。
三千三百段の階段、千五百ものドアをもつ巨大な迷宮のようなオペラ座。だからこそ
暇潰しの探検にうってつけだったのですが、まさか隠し通路まであろうとは思っても
みませんでした。
その日からめくるめく冒険の日々が始まりました。
隠し通路は壁の微妙な厚みを縫うようにして広がっており、その意外な連結は調べれ
ば調べるほど面白いものだったのです。
貴賓室から舞台下の奈落へ――。また奈落奥の壁に隠された梯子を辿れば、楽屋や舞
台裏、衣装室、舞台装置の塔を通り、天井裏にまで到達することが可能です。
さらに通常の階段も使えば、誰にも見られずオペラ座を隅々まで徘徊することができ
ました。
……秘密通路は地下深くにまで伸びていました。あらかた探索をやりおえたコルシカ
ちゃんは行ける所まで行ってみようと、地下に降りていったのです。
やがて辿り着いた岩壁をくりぬいた一室。そこに隠された長櫃に、例の怪人の衣装一
式がしまわれていたのです。
「では怪人は貴方でしたの!?」
フランソワーズちゃんが口を挟みました。
「コルシカさんてば――!」
「最初だけだってば! ぼーーっとしてる客とか、からかって遊んでただけだよ!」
しかし次第に憶えのない目撃談が増えるようになりました。噂に尾鰭がついたものと
思っていましたが、悪戯をやめても怪人の暗躍はやみません。そしてついに――
「公演中に現われた、ということか」
「うん。最近はここに近づいてもねーもん。絶対オレじゃないよ。オレじゃない怪人
がうろついてるんだ……。こんなこと誰にも話せないしさ、もうオレ、訳わかんない
よ」
その場に座り込み、石畳を見つめます。いつもは乱暴なほど活発な彼女も、正体不明
の事態にみる影もなくしおれていました。
「馬鹿ねえ、なんでもっと早く打ち明けなかったのです」
フランソワーズちゃんが優しく肩に手を置きました。
「一人で悩む必要なんかなかったのに……。二人きりの姉妹ではありませんか。秘密
なんて水臭いですわ。本当に馬鹿なコルシカさん」
「え……。信じてくれるの?」
「貴方は嘘のつける方ではありませんわ。ただ、もうすこしだけ早く打ち明けてくれ
れば良かったとは思います。公演がぶち壊しになることもなかったでしょうし……」
フランソワーズちゃんは苦笑しました。屈託のない笑顔に、コルシカちゃんは神妙に
うなづきます。
「……うん」
「なるほど、それで納得がいきましたよ。皆さん、私からもお話があります」
ヨハネ君が切り出しました。
「この怪人騒動ですが、じつは百年前にもこれとよく似た事件が起こっているのです。
当時のオペラ座にも仮面の怪人が出没しまして、伯爵や用具係が変死を遂げるわ、シ
ャンデリアが落下して聴衆を押し潰すわ、新人のプリマが失踪するわで、大騒ぎだっ
たそうです。怪人を退治したのは当時のわが教会のエクソシストだったのですが、ど
うやら怪人はこのプリマになみなみならぬ執着を抱いていたようです。
これがそのクリスティーヌ・ダーエ嬢なのですが、どうです? 誰かに似てると思い
ませんか?」
ヨハネ君はそう言うと、車から大きめの肖像画を運んできました。
勝気そうな黒い眉。こちらを一途に見つめる大きな瞳。絵を描かれることに慣れてい
ないらしい不器用な笑みが、愛嬌溢れるアクセントとなっています。
「これは……ねえ」
「うん……」
「やっぱり……」
一座の視線が一人の人物のうえに交錯します。
「そこで、私の作戦なのですが……」

100 名前:polestar [2001/11/28(水) 02:46 ID:Y2F6t7FQ]
第五章 怪人登場!

「こんな茶番やってられっかーーー!!!」
女装させられたウヨ君が喚きまくりました。叫びは長い尾を引いて、ミルクを結晶し
たような乳白色に輝く正面ホールに響きます。
ここは正面ホール、大階段前。
大理石を豪奢に用いた大階段は白を基調にし、ゆるやかな傾斜をもって、普段は舞踏
会も開かれる大広間へと伸びています。女神像のさしだす燭台を模した照明は、物陰
をもセピア色に照らしていました。
「きゃーーっ(はぁと) ウヨちゃん可っ愛いーー♪」
コルシカちゃんとケベックちゃんが声を揃えてはやし立てました。
「うるせーーっ!!」
「きゃーーっ♪ 怒ったーーぁ(はぁと)」
きゃあきゃあ言いながらホールを逃げ回る二人。追いかけるウヨ君はドレスの裾を踏
んで転んでしまいました。いまいましげに裾を蹴ります。
「くそ、このドレスときたら! コルセットだの詰め物だので、呼吸さえしにくいぞ!」
「体形を誤魔化すためにかなり無理をしましたからね〜。我慢してください。これも
作戦のためなんです」
ヨハネ君はエクソシストの正装をしていました。白い法服(サープレス)に紫のマフ
ラーのような長い頸垂帯をかけています。さらに大きなリュックを背負って、聖具一
式を詰め込んでいました。
「それに、本当に似合ってますよ」
「お前までそんなことを……」
ボーイッシュなクリスティーヌ嬢は、ウヨ君に瓜二つでした。メークのおかげで険の
ある美女に変身したウヨ君は、チュニック状の舞台用ドレスを着て、大階段の手すり
に寄りかかりました。
「……ときに」
ふいにヨハネ君は真顔になりました。
「変装したウヨ君に釣られて、怪人は姿をあらわすはずです。ウヨ君はこの頸垂帯で
怪人を縛り上げてください。そこを私がすかさず除霊します。ふっふっふ、どうです
水も漏らさぬこの作戦!」
「穴だらけだ。ゴキブリホイホイじゃあるまいし、そう都合よくいくものか。だいた
いこんな恥晒しな格好をしたのも、お前たちが頼み込むからで……」
ウヨ君の視界が、突如として暗転しました。後頭部から頬を撫でて冷たい風が吹き、
明るい窓のようなものが急速に遠ざかっていきます。
自分の身体が思うに任せない浮遊感。
混乱は一瞬のこと、ウヨ君は天啓のように自分が暗闇を落下していることを悟りまし
た。
受身を取る暇もありません。
後頭部から闇の底に叩きつけられる寸前――。
ウヨ君は力強い腕に抱きとめられました。それでも反動が襲い、「ぐあっ!」と悲鳴
を漏らしかけると、謎の腕はウヨ君の口を塞ぎました。
「――静かに」
若い男の声が耳元で囁きます。
「静かに。……静かに。安心し給え、若きプリマよ。私は君の誰よりも強い後援者に
して、最愛の恋人となりうる者だ。ひとは私をオペラ座の怪人と呼ぶ」

101 名前:polestar [2001/11/28(水) 02:47 ID:Y2F6t7FQ]
上方からほのかな明かりが差しています。銀色の仮面がおぼろに映え、暗渠にかすか
な輪郭を与えました。
固い土をくり抜いた地下通路は、炭坑のように規則的に支柱があてられています。前
後に伸びた地下道はどこか地上に通じているらしく、湿った風がたえまなく吹いてい
ます。
上から狼狽したヨハネ君の声が聞こえてきました。
「い、いきなり床に穴が開きましたよ!? コルシカさん、これはいったい――」
「知らないぞこんなの! おーいウヨ、大丈夫かっ!?」
「ウヨ、返事してよ!」
「ヨハネ、助けてくれ……!」
叫びかけた口が再び塞がれます。もの凄い怪力でした。鉄の鋳型にはめられたように
身動きひとつとれません。怪人はウヨ君を肩に抱えあげ、暗闇を歩きはじめました。
「静かにし給え、といったろう? 怖れることはない、私たちの前には輝かしい未来
が待っているのだよ」
必死に暴れるウヨ君を押えながら、怪人は愛を囁きます。身体中を撫で回されてウヨ
君の全身に鳥肌が立ちました。
オレは女じゃない、離せ――! 叫んでもくぐもった呷きが洩れるのみです。
「ふむ、えらく痩せているな。クリスティーヌも身体の凹凸に乏しかったが、もっと
太らねば声量の問題もある。声といえばひどいハスキーボイスだ、君は! まるで男
の子のようだぞ! これは特訓のしがいがありそうだ!」
埃くさい地下通路は明かりひとつなく、狭く入り組んでいます。そこを怪人は慣れた
足取りですいすいと進みました。
時々階段を降ります。怪人はさらなる地下へと下っていました。
「……百年もまえに、君とよく似た女性がいてね。今も話したが、クリスティーヌと
いう。私がどれほど彼女に焦がれ、献身的に尽くしたか、とても言葉にあらわせない
ほどだ! しかし彼女は私から離れていったよ。私の献身を当然のように受け取りな
がら、つまらぬ貴族の青年を選んだのだ。君はそんなことはしないな? いつまでも
私の元にいてくれるな?」
怪人にかき口説かれながら、ウヨ君は死ぬほどげっそりしていました。
(オレはお稚児じゃない……)
暗闇で男に抱き締められて愛を囁かれるなど、およそ想像もしたくないことでした。
(いい加減に気づけよ、このボケ怪人!)
やがてひんやりした空気が流れてきました。怪人の足音が硬質なものになり、長い尾
を引いて反響します。視覚を奪われたような完全な漆黒。手足から侵みとおる、湿気
のこもった冷気――。
コルシカちゃんが言っていました。オペラ座の地下には洞窟が広がっていると。
ここは岩肌の隧道(トンネル)だと悟りました。
墓場から漂うような不吉さをはらんだ風が鼻をつきます。どこまでも地上を離れるこ
とによる、むかつく不快感。ちらつく赤い光点は鼠の目でしょうか?
怪人が足を止めました。
「わが城にようこそ、とでもいおうか。君にも慣れてもらわねばならぬ。これからこ
の玄室が、我らの愛の巣になるのだからな」
そういうと怪人は、重みに軋む鉄扉を開けたのです。

102 名前:polestar [2001/11/28(水) 02:56 ID:Y2F6t7FQ]
第六章 剣と魔術

「楽にし給え。明かりをつけよう」
ウヨ君は固い地面に降ろされました。照明を探して、怪人が離れていきます。
(しめた――)
素早く背中に手を回します。
――が。
右腕は空しく宙を掴みました。
(しまった! 刀はホールだ……!!)
いつも背中に負っている愛刀、関の孫六。二尺三寸の大業物は、よりによってこの大
一番で外されていました。
変装に刀を隠すスペースがなかったからとはいえ、あまりに間が悪すぎます。闇のな
かでウヨ君は眉をしかめました。
(いや……オレはやるぞ!)
躊躇も一瞬のうち、ウヨ君は丸腰で戦うことを決意しました。隙をつけば勝機は十分
にあります。
考えてみれば、ここは地下洞窟の最深部です。逃げたところで追い詰められるだけ。
なら怪人を倒して、ゆっくり出口を探すしかないのです。
明かりがつくのを、ウヨ君は待ち構えました。照明がつくと同時に飛び込み、怪人を
背中から投げつける算段でした。
しゅぼう――。
岩壁に赤燐マッチが擦られました。白い閃光が闇に踊り、手持ち燭台に蝋燭が灯りま
す。
岩肌のむき出しになった地下室は奥に向かって急激な上り傾斜がついています。もっ
とも奥まった地点――つまり高台にはベヒシュタインのグランドピアノが据えつけら
れ、その横に薄いカーテンが何重にも垂れる天蓋付ベッドが置かれています。
「すまんな、こんなものしかないのだよ。電化は無理としても、そのうちランプくら
い手に入れなければ……」
怪人はむこうを向いて蝋燭を固定しています。
(いまだ――!!)
ウヨ君は飛び出しました。
「ああ、そうそう。とりあえず注意を促しておくが、見ての通り、この部屋の中心に
は地下水脈が流れていて……」
怪人の言葉にかぶせて、どっぼおおん、という水音が勢いよく響きました。足元を見
ていなかったウヨ君は、ものの見事に川に落ちてしまったのでした。
「言ってる端から……。何を慌てているのだ」
肩を竦めながらウヨ君を引き出します。
ずぶ濡れになって咳こむ恋人を見た瞬間――。
「むっ!!」
怪人は衝撃を受けて後ずさりしました。
黒髪のウィッグがずり落ち、本来の髪型が露わになっています。水中でもがいたせい
でパットが外れ、女性らしい膨らみは腹や背中に移動しています。それよりなにより、
メークがすっかり落ちて、今や少年らしい鋭角的な顔立ちが明らかになっていました。
「貴様……貴様……」
怪人は震える指を突きつけました。
「……男だったのか!」

103 名前:polestar [2001/11/28(水) 02:56 ID:Y2F6t7FQ]
「だから違うといっただろうがッ!!」
もはやヤケクソのウヨ君は喚きました。
「だいたいこんな与太に騙されるお前もお前だ!」
「目的は何だ? 何の為にこんな真似を――」
「エクソシストがお前を倒すために呼ばれたんだ。今ごろ祓魔師の一団がこっちに向
かっているはずだ。もう遅いぞ。観念しろ!」
ハッタリです。しかし今のウヨ君にはそれしかないのも事実でした。
「私を? 倒す? 人間風情が?」
怪人は毒々しくも嘲りました。
「愚か者が――! 我こそは魔術師シモンの系譜を受け継ぎ、不死者サン・ジェルマ
ンより霊薬(エリクサー)を賜りし黒魔術師、エリック・ザ・ハスターなるぞ。地虫
の如き人間風情が、指一本たりと触れられるものか。詭計で出し抜いたとて増長する
のではない!」
仮面の奥の眼が、強烈な磁力をもってウヨ君を引きつけました。仮面がぐにゃりとね
じけ、ふいに視界を塞いで拡散しました。
(…………!!)
視線を外そうとして果たせません。石化したように全身の筋肉が硬直しています。
(しまった! これは幻術だ……!)
渾身の力をもって、呪縛を破ろうとあがきました。しかし瞼さえ思うに任せません。
怪人は顎をつまんで、小刻みに震えるウヨ君の顔を覗き込みました。
「ふむ、クリスティーヌに生き写しなのは惜しいが、私に男色(ソドミー)の趣味は
ない。隠れ家を知られたこともあるし、殺すか」
白手袋に包まれた指が、ウヨ君の首に回りかけたその時――。
「はい、そこまで。怪人さんのお相手は私が務めますからね」
場違いに陽気なボーイソプラノが聞こえてきました。
「Adjre te’spiritus nequissime’per Deum omnipotentem!(私は汝、もっとも邪
悪なる霊に、全能の神により厳命する!)」
「むっ!」
扉を振り返った怪人に、亜麻布の頸垂帯が鳥黐(とりもち)のように巻きつきました。
さらに黒煙をあげてその身体を灼き、怪人を絶叫させました。
「くっ! 何だこれは! うおお……熱い! 熱いぞ!!」
「キリストの遺骸を包んだとされる、トリノの聖骸布を加工したものですよ。もっと
も、聖骸布は十四世紀辺りに捏造されたものなのですが、それが明らかになるまで数
百年に渡り、無数の信徒の崇拝を集めたという事実がこの上ない法力を発揮させるわ
けです。だいたい、そうでもなければ、私なんかが持ち歩くことは出来ませんよ」
蝋燭の炎に、闖入者の金髪がゆらりと光りました。小柄な少年神父は、瘴気立ち込め
る地下室に爽やかな風をもたらしたようでした。
「ヨ――」
声の出るようになったウヨ君が、歓喜の声を振り絞りました。
「ヨハネ――!!」

104 名前:polestar [2001/11/28(水) 02:58 ID:Y2F6t7FQ]
「ああウヨ君、ご無事で良かった……」
にじむ涙に語尾が消えます。
「貴方にもしものことがあったら、私は、私は……」
「バカ、泣くなよ。オレまで泣きたくなるじゃないか……!」
「だって……だって……」
苦笑いしながら、ウヨ君にも熱いものがこみ上げてきます。ヨハネ君は意外と泣き虫
でした。
――と。
怪人はじりじり移動していました。岩壁にどん、と体当たりします。
「………………!!」
地下室に白熱光が充満しました。派手な爆発音とともに怪人が吹き飛び、反対側の壁
に叩きつけられます。
「ぐぎゃああッ!!」
「わっ、何だ!?」
「ああ……」
ヨハネ君は悲しげにかぶりを振りました。
「霊体(エーテル)化して逃げようとしましたね? 無駄ですよ。そのための聖骸布
なんですから。今の貴方は神の定め給うた黄金律、つまり物理法則に従う身です。同
一の空間に二つの物質は存在できませんよ」
「くっ……おお……」
怪人は――。
襤褸切れのようになっていました。
爆発した左半身はあらかた吹き飛ばされ、斧で半裂きにされたようです。傷口を庇お
うとした右腕が虚しく宙を掴みます。棒杭のように両足をぐらぐらさせて、今にもく
ずおれそうでした。
しかし出血は全くありません。襤褸(らんる)と化した燕尾服に、奇妙な黄金色の体
液が滲むのみです。
「やはり不死の呪法を施していますか……。これは厄介ですね」
「この……この……!!」
怪人の両眼がぎらぎらと輝きました。
「これほどの屈辱は初めてだ――!! 小僧ども、このまま済むと思うな! 仕切り
直しだ、これでも喰らえっ!」
怪人は縛られたまま上半身を傾けると、内ポケットから三体の人形を落としました。
「『生めよ繁殖(ふや)せよ地に満盈(みて)よ。しかして鳥魚獣全てを治めてあれ』
出でよ! ペトリューシュカ! コッペリア! 胡桃割り人形(ナッツクラッカー)!」
ぶおう――。
人形が急激に膨張しました。見る間に成人ほどの大きさになると、よろよろと立ち上
がりました。
「な…………!?」
流石に呆然とした隙を突いて、布製の操り人形――ペトリューシュカがヨハネ君に体
当たりしました。
「わっ」
「ヨハネ!」
堪らず吹き飛び、頸垂帯はその手から離れます。頸垂帯を巻き付かせたまま、怪人は
ナッツクラッカーの肩に抱えられました。
人形は――。
成長が止まると、その顔に肉色の霧のようなものが掛かりました。次第に霧は濃くなっ
ていき、遂に生きた人間の顔が現われました。布や金属や木製だった身体も、いつし
か人間のものに変わっています。
操り人形(マリオネット)のペトリューシュカは、皮肉な笑みを貼り付けた若い男に。
機械人形のコッペリアは、冷気漂う無表情な美女に。
ナッツクラッカーは、衛兵の姿そのままに、雲突くような巨漢に。
三体の人形は、意志を持つ人間に変身していました!

105 名前:polestar [2001/11/28(水) 03:00 ID:Y2F6t7FQ]
「おお辛気臭え。百年ぶりってえのに変わらず地下室暮らしかい」
ペトリューシュカが口を開きました。道化服ですがメークはしていません。風俗のス
カウトでも似合いそうな、軽薄な美男子でした。
「あ〜……。あそこのチビッコどもが今度の敵? 旦那、あんなのに半裂きにされち
ゃって冗談キツイっすよ。焼き回ったんとちゃう? なー、コッペリアちゃん?」
「……………………」
「ちぇっ、スカしてんのも相変わらずかい」
「黙れペトリューシュカ。奴らを見くびるのではない」
ナッツクラッカーの肩の上から、怪人が叱りつけました。
「小僧ども、散々してやられた恨みは忘れん。オペラ座を清めに来たと言ったな? 
よろしい、その仕事を台無しにしてやろう。オペラ座を永劫の汚辱に突き落としてや
る。ここは一旦退こう。ペトリューシュカ! 客人をもてなして差し上げろ!」
怪人と二体の人形は、旋風のように鉄扉を飛び出していきました。地下道に乾いた足
音が響きます。
「ま、待て!」
追いかけようとしたウヨ君の前に、ペトリューシュカが立ち塞がりました。右手を握っ
て開くと棒状の炎が走り、死神のような大鎌が出現しました。
「悪いねえ。あんなんでも俺らのマスターでさ、倒されると困るのよ。また復活する
まで、何十年も人形でいるのはぞっとしないしね〜」
にこやかに笑いながら、ペトリューシュカは大鎌を振るいました。頭を軽く薙いだ斬
撃を膝を落としてかわすと、間髪入れず横殴りの返し斬りが襲ってきます。
ウヨ君は地を蹴って距離を取りました。すると石突きが喉を狙い、それもかわすと下
から斜交いに斬りつけてきました。
「くそ――!」
隙がありません。軽い物腰と裏腹に、この道化は実戦慣れしていました。
「あ――! そ、そうだ! ウヨ君、カタナを持って来ましたよ!」
ヨハネ君が我に返って叫びました。リュックから半ばはみ出した日本刀を掴むと、鞘
ごと投げて寄越しました。
「有難い! 礼を言うぞっ!」
ウヨ君は飛び上がって鞘を受け取りました。
「これさえあれば――!」
流れるような動作で愛刀を抜き放ちます。
関の孫六兼元。戦国時代からその切れ味を謳われた名刀です。互の目に尖り刃の交じっ
た三本杉の刃文が、蝋燭の炎に映えました。

106 名前:polestar [2001/11/28(水) 03:01 ID:Y2F6t7FQ]
――すっ。
右八双の構えを取ります。のんびり剣戟を披露する気はありません。勝負は常に一撃
で決まるのでした。
「ほ〜……。やるようだね」
半身に構えるウヨ君からは、熱い剣風が吹きつけるようです。
ペトリューシュカの両眼が細められました。
大鎌を下段に据えます。
無言のまま――。
二人は対峙しました。
微動だにしません。
なすすべなく睨み合う――とも見えます。
しかし、二人にしか見えない不可視の領域で、熾烈な消耗戦が繰り広げられているこ
とを、傍で見つめるヨハネ君は痛いほど理解しました。
ある一点の高みを目指して、空気はどこまでも凝縮されていきます。
手で触れられそうな緊張。気温が高まっていくような錯覚……。
ぎゅっと、ヨハネ君は胸を掴みました。
……ペトリューシュカの息が弾みだしました。
「はっ……はっ」
渇いた犬のように舌を覗かせ、呼吸が大きくなっていきます。
ウヨ君は――。
微動だにしません。
彫像のように静かに、右八双の構えを崩しません。人形のペトリューシュカと、その
立場を逆転させたかのようでした。
ペトリューシュカの構えが、次第に低くなっていきます。脂汗が頬を伝い、肩ががく
んと下がったその瞬間――。
「しゃああッッ!!」
道化は勝負を仕掛けました!
渾身の力を込めた横殴りの斬撃。空気の分子さえ両断しそうな大鎌の刃が、ウヨ君を
襲います。
ウヨ君は――。
動きません!
長く湾曲した大鎌が、その身体を逃れようもなく捉えます。遂に白銀の刃が脇腹に食
い込み、必殺の予感にペトリューシュカは身震いしました!
「殺ったあッ!!」
「ウヨ君!!」
――が。
大鎌は何の手応えもなく、ウヨ君の身体を通過しました。
「………………!?」
バランスを崩してつんのめるペトリューシュカの眼に、右八双を保つウヨ君の姿が映
ります。
俺は残像を斬ったのだ、という悟りが遠雷のように脳裏に閃いた瞬間――。
ペトリューシュカの意識は唐突に断ち切られました。
関の孫六が、脳天を唐竹割りにしていたのです。

107 名前:polestar [2001/11/28(水) 03:02 ID:Y2F6t7FQ]
第七章 その名はヨハネ

刀を引くと、ペトリューシュカは地響きを立てて倒れました。怪人と同じように、血
は全く出ていません。
「ん……?」
ウヨ君の目の前で、死体に肉色の霧が掛かりました。それは全身を覆っていき、晴れ
るとそこには、元の布製のマリオネットが置かれていました。
「一丁あがり、か」
片手でお手玉のように弾ませると、ヨハネ君が飛びついてきました。
「やったあ!! 凄いですよウヨ君! いま、とっても格好良かったですよ!」
「ふっふーん。そーだろー。オレだって間が抜けてばかりじゃないんだぞ」
ウヨ君は鼻高々です。宮本武蔵や柳生十兵衛になった気分でした。
「あ、そうそう。着替えを持って来ましたよ。カタナを振るう歌姫というのも風情が
あっていいですけど、もう変装する意味もないですしね」
「そ、そういえば……」
すっかり忘れていました。ウヨ君は舞台用ドレスで女装していたのでした。
「こ、こんな格好でオレは戦ってたのか」
「いやあ、決まってましたよ。お耽美ななかにも危険性を秘めていて」
「言うな、それを言うな」
ウヨ君は大急ぎで着替えました。ついでに化粧も落とします。
「ふう……。オレはやっぱりこれだな!」
ほんの数時間ぶりなのに、学ランに袖を通すと、心底ほっとしました。
「そういえば……。ウヨ君!」
真剣な面持ちで、ヨハネ君が迫ってきました。
「な、なんだよ?」
「正直に告白してください……。貞操はご無事でしたか? いけない悪戯とかされて、
おムコに行けない身体にされませんでしたか? 素直に話して下さい! 親御さんに
お詫びに行かなければなりませんので」
「こ、この……」
ぽか。赤くなったウヨ君の拳固が落ちました。
「おお、痛い。何をするのですか。今日のウヨ君は怒りんぼさんですね」
「怒らせてるのは誰だ。だいたい攫われる羽目になったのも、お前の悪い冗談みたい
な作戦のせいだぞ」
「まあまあ。そのかわり、怪人さんを誘き出せたじゃないですか。本来の目的は果た
してますよ」
「うん、まあ……。助けに来てくれたからあいこにするか」
ウヨ君は入り口の鉄扉に近づくと、ノブを回しました。
「ああ、やっぱりだ。鍵を掛けられてる。コルシカが助けに来るのを待つしかないの
か? でもここにいるって判るかなあ」
「鍵ですか? どれどれ」
ヨハネ君が鍵穴を覗き込みました。
「ふんふん。これなら何とかなりそうですね。申し訳ありませんが、このライトで手
元を照らして頂けませんか?」
ヨハネ君はリュックから懐中電灯と、そして先端を曲げた二本の針金を取り出しまし
た。
針金を鍵穴に差し込むと、リズミカルに上下させます。
ピッキング。
「お前そんな真似、どこで身に付けたんだ?」
鍵穴を照らしながら、ウヨ君は呆れ声を出しました。

108 名前:polestar [2001/11/28(水) 03:03 ID:Y2F6t7FQ]
「これですか? 私の兄に、シチリアという者がいましてね」
「兄? マカロニーノの上か?」
「はい。長兄は極道者でして、地球町の各地を股旅に掛けております。ウヨ君も気に
入って貰えると思いますよ。長兄はお洒落ですから」
「ふむ……」
ヨハネ君はマカロニーノ君の弟でした。後継ぎのいないバチカン教会に養子に貰われ
ていったのですが、その複雑な家庭環境について、彼が触れることは殆どありません。
「このシチリアの兄上が、食うに困らない特技を教えてやる、とある日言い出しまし
て、私とマカロニーノの兄上にピッキングを無理矢理仕込んだのですよ。彼が家を飛
び出す直前のことですから、兄上なりに私たちに置き土産をしようとしたのでしょう
ね。それがピッキングというところがシチリアの兄上らしいところなのですが。今日
まで使わずに済んできましたけど……よし、開きましたよ!」
カチリという音とともに、鉄扉は重々しく開きました。怪人に攫われてきた地下道が、
底知れぬ闇を抱えています。
「それでは、行きましょうか。怪人さんを追わなければなりません」
「ん? ああ……」
二人は激闘の地下室をあとにしました。岩をくり貫いた地下洞窟は懐中電灯で照らさ
れています。光に驚いた鼠が一斉に逃げ散りました。
「あ、どさくさ紛れに言い忘れましたが、コルシカさんとケベックさんには避難して
頂きましたよ。危険すぎますからね」
「そうか……」
ウヨ君は浮かない顔をしていました。
「……なあ、ヨハネ」
「はい?」
「さっきのピッキングなんだけどさ」
「はい」
「ああいう真似は、もうするなよ。お前らしくないから。そういうことはオレがやっ
てやるからさ」
いつも脳天気なヨハネ君。
だからこそ、犯罪紛いの真似をする姿は見たくないと思いました。たとえそれが、遠
く離れた兄の置き土産であっても。
「そうですか? 私らしくありませんか?」
「ああ、らしくない。そういう必要があったらオレを呼べ。何とかしてやるから」
「ははぁ……」
ヨハネ君はきょとんとしていました。

109 名前:polestar [2001/11/28(水) 03:05 ID:Y2F6t7FQ]
やがて二人は分岐点にさしかかりました。すこし広くなったスペースから三本の枝道
が分かれています。
ヨハネ君は無造作に一番右の道を選ぼうとしました。
「ちょっ、ちょっと待て! この道で正しいのか? 何か目印を残しているとか……」
「目印。そんなものはありませんよ。この鼻が、正しい道に導いてくれます」
顔の真ん中を指差します。
「……鼻」
「はい。怪人さんは硫黄を煮詰めたような瘴気を放っているんです。この道からは悪
臭がぷんぷん匂ってきます。私があんなに早く地下室に到達できたのも、匂いを忠実
に追ったからですよ」
「硫黄……か。オレは感じないが……」
ウヨ君も鼻を動かしてみましたが、肌寒い空気が鼻腔を衝くだけでした。
「ウヨ君も精進すれば感じられるようになりますよ。まあここは私に任せてください」
ヨハネ君はくんくんと嗅ぎ回りながら洞窟を踏破していきました。
「……犬のような」
ウヨ君がつぶやきます。
「はい? 何か言いましたか?」
「あ、いや、何でもない……」
しばらくすると、懐中電灯のライトが長い梯子を捉えました。
行き止まりです。梯子を登ると、これまでにない広い空間に出ました。
梁や柱や柏材の組木が、歩行も困難なほどひしめいています。低い天井から無数のケ
ーブルが垂れて、埃っぽい床はどこも取り外せるようになっていました。
まるで巨大帆船の底のようです。
「照明がついてる。……ということは、ここはオペラ座の施設なのか?」
「舞台下の奈落、ですね。劇場には当然付属している施設ですよ。落下やせり上がり
のためには、どうしても深い床下が必要になりますから」
ヨハネ君は辺りを見渡しました。
「オペラ座の奈落は地下五階までありますけど……ここは何階でしょうね? まあで
も、もう一息で地上に出られますよ」
その時、ヨハネ君の携帯電話がヴェルディの「怒りの日」を鳴らしました。
「はい。貴方は誰ですか」
『その変な応答やめろって。それより大変だよ!』
電話の向こうのコルシカちゃんは狼狽しきっていました。
『裏口から火が出てる――!! ちっちゃな機械人形たちが放火してまわってるんだ!
 消防士も、変な女や人形たちに邪魔されて突入できないし……。ヨハネ、そっちじゃ
何が起こってんだよ!?』
「機械人形――女――コッペリアか!」
ウヨ君が叫びました。地下室に出現した凄艶な美女を思いだします。彼女はいまや、
オペラ座を焼き尽くそうとしていました。
『あ、ウヨ。無事だった? 怪我とかない?』
電話を替わりました。
「心配するな、ピンピンしてる。これからその女を倒しに行くから、それまで誰も立
ち入らないようにしてくれ。被害者が増えるだけだ」
『オッケー! ……ん? ちょっと待てよ。替わるから……』
『ウヨ! 聞こえる!?』
コルシカちゃんに替わって、聞き慣れた声が迫ってきました。
「げっ、姉さん……」

110 名前:polestar [2001/11/28(水) 03:06 ID:Y2F6t7FQ]
『げっ、じゃないわ。何が起こってるの? 行方不明になったというから飛んできた
ら、今度は放火騒ぎだし……。どれほど心配したと思ってるの? もう……姉さんを
あんまり困らせないでよ……』
電話の向こうからすすり泣きが漏れてきました。ウヨ君は悪戯の現場を押さえられた
ような決まり悪さを覚えました。
『ね、ウヨ、帰ってきて。あなたは十分良くやったわ。あなたに死なれたら……私…
…私……』
「姉さん、姉さん」
姉とはいえ、ウヨ君はニホンちゃんに泣かされた記憶は殆どありません。むしろ反対
に、ウヨ君が姉を泣かせることの方が圧倒的に多かったのです。
そんな時はいつも、やり過ぎた後悔と居場所を見失ったような所在なさを覚えたもの
でした。
そして今日も。
しかし――。
ウヨ君は携帯電話を握り締めました。
「姉さん、オレ行くから! オレ、姉さんを残して死んだりしないから! 泣かなく
ても大丈夫だよ!」
『ウヨ――!!』
「じゃあね!」
叩きつけるように電源を切ります。ニホンちゃんを泣かせてしまった罪悪感が、両肩
にずしりとのしかかりました。
「ウヨ君。何なら……帰られてもよいのですよ?」
ヨハネ君がおずおずと切りだしました。
「お姉さんの言われる通りです。こんな所で死んでも無意味です。……なーに、私ひ
とりでも大丈夫ですよ。怪人さんを追い詰めた手際は見ていたでしょう?」
「ヨハネ」
「はい?」
「ありがとう」
ウヨ君は優しく笑いました。
「……でも駄目だよ、お前ひとりでは行かせられない。ペトリューシュカに不意を突
かれたくせに無理するな」
図星を指されてヨハネ君はうつむきました。ウヨ君の顔が急にまぶしく感じられます。
「だいたい考えてもみろよ? オレとお前が一緒になれば無敵さ。怪人だろうが人形
だろうが、束になっても恐くない――」
言葉を続けるうちに決意が固まっていきます。いつしかウヨ君は、ヨハネ君を励ます
立場に回っていました。
「ウヨ君、お礼を言わせてください」
ヨハネ君が手を握ってきました。二人とも、相手の手を熱いな、と思いました。
「貴方は本来、この件とは無関係だった筈。なのにここまで力を貸してくださって、
感謝のしようもありません。本当に……ありがとうございます」
「礼なら勝ってからにしろよ」
ウヨ君は苦笑しました。
「敵はいっぱい残ってるんだぞ? ちゃっちゃっとやっつけて、早いところみんなの
喝采を浴びようじゃないか。いいぞー、勝つのは」
「そうですね! ちゃっちゃー、ですよ! 勝利の美酒をがぶ飲みですよ!」
「おう!」
二人は地上に向けて駆け出しました。奈落の狭い階段を駆け上がり、コッペリアの待
ちうける戦場へとひたむきに走ります。
「待ってろよ――!! 姉さんを泣かせた奴らは容赦しないからな!」
雄叫びのように、胸に積もる思いを叩きつけます。
人々の思いを乗せ――。
いまこそオペラ座は風雲急を告げていました!

(続く)

111 名前:polestar [2001/11/28(水) 03:13 ID:Y2F6t7FQ]
……以上です。
本当に荒らし臭くて申し訳ありません。
ニホンちゃん史上初のバトルアクションに挑戦しようと思ったのが運の尽きで、
書くほど長くなりました。
後編は……その、これくらい長くはならない、と思いますです、はい。

112 名前:ななし [2001/11/28(水) 09:21 ID:HnDgFO/U]
>>98-110
来た来た来たー!!
待ってました。とりあえずここまでお疲れ様。
後編も頑張ってください。
まぁ・・・確かに長いし、ちょっと『ニホンちゃん』本編とは毛色が違うけど、
これはこれで!

>>97
>逝ってよしですか。俺。
逝かんでくれ。じゃないと続きが見れん。(藁)

113 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/28(水) 09:23 ID:1Uzh7JBs]
>>111
 割と面白い。読むのには時間がかかりそうだけど。

114 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/11/28(水) 09:56 ID:mj8hcxdE]
後編、がんばってくらはい。
なるべく早くしてちょ〜

115 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/28(水) 13:41 ID:7izdMyG6]
>111
面白いヨー!
萌え! もいいけど燃え! もいいね!
後編楽しみしてますです。


116 名前:#読みにくさでは随一 [2001/11/29(木) 00:45 ID:OvfY5UDs]
誰も知らない話だが、ハリポタ=アメリーは魔法使いである。
 魔法とは何なのか、何故彼が魔法を使えるのか―――は、元ネタのほうを参照して頂くとして、
今日は彼自身の話をしたいと思う。
 ハリポタが能力に覚醒したのは三年前、彼が五歳のときである。
 能力に目覚める前の彼は、先天的な視力虚弱と、いつ頃から身に付いたか知れない無口な性格とが
相俟って、いじめとからかいの対象となることが多かった。
 実際の彼は、眼鏡を取れば兄のアシュレイ(アメリー君のことです)に良く似た面立ちの美少年で
あったし、個人競技―――例えば徒競走とか鉄棒とか―――ならば、運動の成績も悪いものではなか
った。
しかし、例えばサッカーをやらせれば試合の初めから終わりまで一度もボールを見つけることができず、
キャッチボールをやっているときも、捕ることも投げることもできなかった。
 それはゲームや勉強でも同じことで、要するに眼を使って行う全ての生活に向いていなかったのである。
そう言った理由で、三歳になる頃には彼は分厚く丸っこいレンズの眼鏡をかけた、兄に似ない愚弟として、
周囲の人間から無視されるか、あるいは兄に負かされた連中の憂さ晴らしの対象として扱われることにな
った。
 こうした弟への迫害に対して、兄のアシュレイ(アメリー君のことです)が手をこまねいていたわけで
はない。
しかし、一つ下の学年の弟を完全にガードしてやることはできなかったし、アシュレイ自身、
何をされようとされるがままになっている弟を、積極的に守ってやる気が起きなかったことも事実である。
 何故ハリポタはそんな風になってしまったのか。

 アシュレイが、いや、ハリポタ以外の殆どのものが知らない事情があった。それは・・・

                                  次回へ続く。

117 名前:おねがい [2001/11/29(木) 00:55 ID:ig4UF6jc]
オペラ座面白いです〜。
忘れたころにやってくるくらいのペースでいいですから、
じっくり書いてください。

最近ウヨ君がいじられぎみで可愛いです。
アサヒちゃん萌えの話をどなたか作っていただけないでしょうか。
チューゴ君がタイワンちゃんに手を出して失敗してるのを見て嫉妬メラメラ、
学級新聞でタイワンちゃんの悪口を書くが……などと。

118 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/11/29(木) 01:20 ID:m61QZqAQ]
おぉっ!「オペラ座の怪人」の続編がっ!
あいかわらず面白いですね〜。
あのままギャグで突っ走るのかと思ったら、アクションシーンもあるし。
かっこいいぞウヨ君っ!(w

後編も期待してます。頑張って下さいね。

119 名前:十八番 [2001/11/29(木) 01:59 ID:.vxKWPsA]
>>111
ホントに大作ですな。
『ニホンちゃん The ムービー』

120 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/29(木) 10:02 ID:QVJ2jkYI]
ハリー・ポッターはイギリスじゃないのか?

121 名前:ハイチちゃん2 [2001/11/29(木) 11:26 ID:vpi9YYUs]
ある日の事、ウヨくんがとぼとぼ歩いていました。
「・・・はあ、タイワンさんとラスカに同時にトキメクなんて・・。
 これではマカロニーノの同類ではないか・・・。
 おまけにヨハネには変に見込まれるし・・・。」
手には何やら本を持っているようです。
「姉さんから薦められたけれど、効くのかなあ・・。」
本には「安倍清明陰陽師入門」の名前。最近ニホン家で評判のゴーストバスターの書いた本です。
「・・・ヨハネに頼るくらいなら、自力の方がましか・・・。」
「大丈夫・・・見こみ、あるから・・・。」
そこに、ぬっとハイチちゃんが背後から出てきました。
「わ!びっくりした!!た、頼むから背後に立たないでくれ!」
ウヨくんびっくりついでに妖刀「村正」を抜きかけていました。
あの後、オペラ座の顛末を聞いたニホンパパが、妖怪退治にはこれがいいぞとばかり、
倉庫の奥から引っ張り出してきたのです。
「・・・こわかった・・・呪うわ・・・。」
「だ!・・・・悪かった・・・。」
ハイチちゃんの恨めしそうな顔を見て、ウヨくん慌てて平謝りです。
「・・・聞いたわよ、オペラ座の顛末・・・。」
「はあ・・・。」
ウヨ君、あれ以来町内のヒーローみたいで、照れくさいやら鼻高いやらです。
「・・・今度は私も行くから・・・。」
「あ、だ、大丈夫!もう、あんな事件は起きそうにないから!」
でも、ハイチちゃん、黙って首を振ります。
「あれは・・・この町内の・・・闇のひとつでしか・・・ないの・・・。」
「え?」
ハイチちゃんの意外な答えにウヨくんドキリです。
「あなたの・・・おねえさん・・・強い力・・・持っている・・・。
 その本・・・その刀・・・強い力の・・・ひとつ・・・。」
「え?この本?この刀」
ハイチちゃん、ウヨ君の持った本と腰に指した刀を指していいました。
「日ノ本家・・・町内でも・・・最強の部類に入る・・・魔法の家系・・・。
 でも・・それを・・・あなたたち・・よく・・わかってない。」
「え?あ、買い被りすぎだよ。」
ハイチちゃん、にやりと笑いました。
「闇は・・・やがて・・・この世界を・・・おおうわ。
 その時・・・楽しみ・・。あなたたちの・・・更なる力が・・・見られるから。」
そこに、何やらけたたましいおしゃべりが。どうやらエリザベスとフランソワーズが互いに言い合いながらこっちへやってきます。
ウヨ君、こっそりその場から離れます。
「そ、それじゃ、学校に遅刻しちゃいけないもんで、それじゃ、また!」
ウヨ君、脱兎のごとく、学校へと駆け出しました。ハイチちゃん、こっちへ来るエリーを一瞥してつぶやきました。
「・・ブードューは・・・ケルトなぞには・・・負けないから・・・。」

おわり

122 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/29(木) 16:20 ID:/2YUBjrU]
ケルト≒ドルイド信仰はどっちかっつーとアイル君とかスコット君辺りと思われ。
にしてもハイチちゃん、某ゲームの某キャラを彷彿とさせますな(w

123 名前:ニダニダ [2001/11/30(金) 13:36 ID:GF8kjRx2]
死神の仕事

死神は死者の魂を黄泉の国へ案内したり、死ぬ予定の
人間の魂を刈り取る事が仕事です。
カンコ君はいつものようにキムチをバクついていました。
カンコ君「うまいニダ、ウリナラマンセー」
と、ここまではいつもと同じ
カンコ君「・・・・・・!!」
キムチを喉に詰まらせて苦しんでいます。
そこへ死神がきて
「はい、ご臨終ね」
といって、かんこくんの魂を抜き出します。
カンコ君「ウリはどうしたんだニダ?」
死神「あなたは死んで黄泉の国へ行くのです」
カンコ君「そんなのいやにだ、離すニダ」
死神「ダメです」
カンコ君「キムチブレス」
カンコ君は死神に向かってキムチくさい息を吐きます。
死神がひるんだ隙に
カンコ君「キムチストーム、ゲボォゲブォ」
史上最悪な攻撃で死神をノックアウトします。
カンコ君は自分の身体に戻り
カンコ君「変な夢だったニダ」
なんてほざいています。
ちなみに死神はカンコ君のキムチストームのせいで
再起不能となってしまいました。
以来どの死神もカンコ君のお迎えをやりたがりません。

教訓:素直に寿命を迎えましょう
                                  END


124 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/11/30(金) 22:29 ID:F9n0Ryog]
始まってから数ヶ月、みんなキャラにどっぷり感情移入したせいか、キャラが一人歩きしてきた感がある気がします。
情がわくことはいいのですが、ニホンちゃんは国家の擬人化なわけで、あまり現実との遊離がすぎてニホンちゃんの本質を見失っては存続に関わる気がするのですが。
ニホンちゃんだからこそできることもあるかと。
外伝のようなのも面白ければすきなんですがね・・・。

125 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/11/30(金) 23:03 ID:KEwuae.k]
「ハイチちゃん外伝・足萎えの少女1」

浅黒い肌の少女が大きなお屋敷の前に立っています。ここはドイツ、フランクフルト。

「依頼の家はここか...結構な屋敷だ...アルバイト代もしっかりもらえそうだな。」
ハイチちゃんはお屋敷の中に入っていきました。

簡単に自己紹介をすませるとハイチちゃんは足萎えの少女がいる部屋に通されました。

「ふむ、それでは早速始めようか。」

ハイチちゃんは持ってきていた袋の中から怪しげなアイテムを取り出し、少女の周りに
並べていきました。

そして、精霊を呼び出す踊りを始めました。


お屋敷の人間には理解できない呪文をつぶやきながらハイチちゃんは踊りを続けています。
褐色の額にはうっすらと汗がにじんできています。


126 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/11/30(金) 23:03 ID:KEwuae.k]
「ハイチちゃん外伝・足萎えの少女2」

「あ、あの、ちょっと...」
「うるさい、もうじき精霊がやってくる。呪いによって足萎えにされた少女の呪いを解く
ために私を呼んだのだろう、静かにしていろ。」

「いや、あの、私どもは、生まれつき体が弱くて足も悪いクララお嬢様の話し相手になる
ような方に来て頂ける様お願いしたのですが...」



「ハァ?」


屋敷を後にするハイチちゃんです。
(...あの斡旋屋のやろう...まちがいやがって...呪い殺す)

足代だけもらって帰っていくハイチちゃんでした


おしまい


127 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/11/30(金) 23:05 ID:KEwuae.k]
一発ギャグの上、ニホンちゃんもカンコ君も出てない。
逝ってきまふ。

128 名前:JY38 [2001/11/30(金) 23:38 ID:XAASPmoo]
「パーティ」

さてさて皆様、ご機嫌いかがでございましょうか?
冬近く、天高きある日のことでございます。

クラスのニホンちゃんの席で、
「へー、ニホンちゃん今晩、1人で家でお留守番なんだ〜。
じゃあ、ニホンちゃんちにお泊りにいってい〜い?」
この無邪気なタイワンちゃんの問いかけにクラスの有志は色めきたちました。
げに恐ろしきは、仲良し集団の中にこそあるもの!
この日本家の空白に皆が介入しないハズがありません。
ニホンちゃんの隠れた人気もわかろうと言うものですが、
何気にイベント好き&目立ちたがりやの皆さんの熱意にも頭が下がります。
こういうイベントは、大人にしても子供にしてもなかなか乙な物ですしね。

とりあえず、治安上の問題により男子は排除です。
かわいそうな男の方々は泣く泣くお引取り願います。
「ちきしょー!!!」
「ニダー!!!」
などという浅ましい遠吠えを背景に今晩は、
「クラス内の噂および男子に関する攻撃と撃退法を交換する女の子の会」
と相成ることでしょう。

さてさて、この集まりに真っ先に名乗りをあげたフランソワ−ズ。
でも彼女、困ったことにお菓子やら何やらを買うお金がありません。
今晩になって突然気が付きました。
「ラファール(犬)買うのと餌代に使ったんだっけ・・・・
 ああ、まいったなぁ。どーしよー・・・

あれこれ思案した挙句出た答えと言えば・・・・
「まっいいか!お父さんの財布から抜いちゃおう!
うちのヒイおじい様は天才的ドロボウだったみたいだし!
(家族はこの一家の恥?をかくしています。
モミアゲと足の長い粋な男だったらしいとのことですが・・)
家は、そこそこお金持ちだから大丈夫よね!


「お父様のバックはこの辺に・・・あったと・・・思うんだけど・・・
ガサゴソ・・・ガサゴソ・・・
「ん!」
ブランド物のバックと、中から革製の財布を見つけました。
「へへーんだ!ちょろいもんね!」
ハッ!気配!
振り返ると、
「ふっふっふ。そうは問屋が卸さないよ。」
「おっ、、お父様!
「このお金はいったいなんだい?フランソワ−ズ?
うちのヒイじいさんはドロボウだったけど、じいさんは名探偵だったんだ(笑。
おしえていなかったっけ?
どうしようもない話だが本当だ(苦笑。
さて、お尻をぺんぺんといきたいところだけど、
レディにそんなワイセツ、いや手荒な事はできないなぁ。

彼女が一瞬安堵したのもつかの間、
「今夜は、家の地下牢で鉄仮面をかぶってもらおうかな〜?

結局、なんだかやたら陰惨な折檻を受けたのでした。
やたら古い名家というのも考え物です。

一方、その頃・・・・・・・・・・
パジャマパーティはもう始まっていました。

フランソワーズちゃん遅いねぇ。
ああ、あそこの家はいろいろ常軌を逸してるところが有るからなぁ。
自己中の『自称お姫様』はほっときましょうよ。
そういえばフランソワーズって、実は・・・でさぁ・・・、んでもって・・・・
えぇ〜〜〜〜!
きゃー!!!それって!それってぇ〜!!

などなど、いろいろ楽しそうな想像はさておき、
こうして女の子達の夜はふけていくのです。

おしまい。


ソース↓時期が多少アレだ・・。
http://www.google.com/search?q=cache:H4CYY3m20no:www.sanspo.com/shakai/2001/07/0718/0718sokuho33.html+%83V%83%89%83N%91%E5%93%9D%97%CC%81%40%83o%83J%83%93%83X%81%40%88%C9%93%A4%81%40&hl=ja


129 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/01(土) 00:13 ID:7Jen2lgQ]

         「密漁船を追え!」

―――――ウリナラマンセー壱号、キューシュー西方水域
「急ぐニダ、カンコ!」
「わ、分かってるニダ!」
 ここはニホン家、キューシューの間の目と鼻の先。カンコ家一同は、ここでお魚を獲っていました。もちろん、
ニホン家の許可は得ていません。密漁というやつです。
「ええい、ぐずぐずしてると、またあのいまいましい連中がやってくるニダ!さっさと………」
 ぱたぱたぱたぱた………。
 お布団を拳で叩いているような、乾いた連続音が響いてきました。それを聞きつけたカンコパパの顔が引
きつります。カンコ君が狼狽しきった声で叫びました。
「ま、まずいニダ!ニホンが……!」
 そう、彼女は来たのです。

―――――日ノ本さくら、中央司令室(ニホンちゃん私室)
「……不審船発見。船名は……隠してるね。………あ、カンコ君だ」
 ここはニホンちゃんのお部屋。大きなモニタに、カンコ君達の乗るボートが映し出されています。その前に
腰かけたニホンちゃんは、スティックとピッチレバーを小刻みに操作しながら、カンコ君達を捕捉し続けます。
「カンコくーん、見つけたよ。ボートを止めて」
 ニホンちゃんはインカムに向かって警告を発しました。

―――――ウリナラマンセー壱号、キューシュー西方水域
『カンコくーん、見つけたよ。ボートを止めて』
 忽然と現れた大型のラジコンヘリ。白とブルーに塗り分けられた美しい機体に取り付けられたスピーカー
から、ニホンちゃんの声が流れ出します。そう、彼女がこのヘリを操っているのです。搭載されたカメラの映
像だけで、難しいラジコンヘリの操縦をこなす彼女の技量は、恐るべきレヴェルだと言えるでしょう。
「見つかったニダ!」
「カンコッ!網を棄てるニダ!身軽になって逃げるニダ!」
 一方のカンコ達は、半ばパニックになりながらも遁走を決め込むつもりのようです。わたふたをロープを切
断し、カンコ家へと舳先を向けます。
『逃げちゃダメだよー』
 カコンッ、と、カンコ君の頭になにかが命中します。上空でホバリングするヘリから落とされた通信筒でした。
開けてみると、ニホンちゃん直筆の丸っこい字で、『逃げないで。止まってちょうだい』と書かれた手紙が入っ
ています。
「誰が止まるかぁぁぁっ!」

―――――日ノ本さくら、中央司令室(ニホンちゃん私室)
 カンコ君達は驀進を続けます。ニホンちゃんはヘリを先回りさせると、ボートの針路上に停船を促す発煙筒
をばらまきました。こんな物まで搭載しているのです。
 ………が、カンコ君、無視ぶっちぎり。ぷかぷか浮かぶ発煙筒を蹴散らして、ひたすら逃げまわります。
 それを確認したニホンちゃんは、ため息をつきながらインカムのチャンネルを切り替えました。
「ウヨ、シンタローおじさん。出動願います」

130 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/01(土) 00:14 ID:7Jen2lgQ]
       つづき

―――――「むらくも」、ツシマ亭西方
「よっしゃぁ!シンタローおじさん、行きますよ!」
「あいよっ!」
 いっぱいに広げられたセイルが、風をしっかりと抱き留めます。白地に青いラインの入った船体が、するす
ると滑るように走り出しました。警備ヨット「むらくも」出動です。
「今日こそとっ捕まえてやる!首洗って待ってろよ、カンコ!」
 ウヨ君、勇み立っていますね。ヨットの舳先に腕を組んで仁王立ちし、合成風に髪をなびかせています。
「ウヨ君、飛ばすぞ!揺れるけど、落ちんなよ!」
 シンタローおじさんが獅子吼します。二人の燃える漢を乗せたヨットは、一路決戦水域に向けて南下する
のでした。

―――――日ノ本さくら、中央司令室(ニホンちゃん私室)
「カンコくーん、止まりなさーい。……ねぇ、止まってよぅ」
 ニホンちゃんの脱力しそうな呼びかけが続きます。………が、カンコ君は耳を貸さず、カンコパパと一緒に
一心不乱にオールを漕いでいます。
「ねー、お願いだから止まってよぉ」
『やかましいニダァッ!』×2
 怒鳴ると同時に、手当たり次第に物を投げつけてくるカンコ親子。ニホンちゃんのヘリは、憎らしいくらい巧
みに、それをかわしてゆきます。
 ニホンちゃんはちらりと、テレメータが伝えてくるヘリの情報に目を走らせました。
「…………シンタローおじさん、こっちにはまだ着きませんか?」

―――――「むらくも」、キューシュー西方水域
「もうすぐだよ、さくらちゃん。思ったより風向きが悪くてね。………どうした?」
『ヘリの燃料が残り少ないんです………』
「そうか……大丈夫。すぐに捕捉できるよ」
「おじさん!カンコです!連中の右舷に回ってください!」
 その声に、シンタローおじさんはニヤリと男っぽい笑みを浮かべました。
「―――――ほらな」

―――――ウリナラマンセー壱号、キューシュー西方水域
「こらあっ!待ちやがれ、カンコッ!」
 ウヨ君の怒声が、カンコ君の耳を貫きます。みるみるうちに、シンタローおじさん操る「むらくも」が追いつい
てきました。さらにその後ろには、ジミンパパとシシローおじさんの乗り組む「あさぐも」の姿も見えます。
 たまたまツシマ亭にいた二人、騒ぎを聞きつけ、押っ取り刀で駆けつけたのです。
「もう逃げられんぞ!神妙にしてお縄を頂戴しろ!」
「ウヨ君ウヨ君、それじゃ時代劇だぜ」
 ウヨ君はますますヒートアップしていきます。既に木刀を構えて、接舷切り込みに備えています。
「う、うぬぬ、かくなる上は!」
 カンコ君、まるきり悪役の台詞と共に、オールを構えます。それを見たウヨ君の顔に、餓狼のような笑みが
浮かび上がってきました。
「いい度胸だ、カンコッ!」


131 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/01(土) 00:14 ID:7Jen2lgQ]
       つづき

―――――「むらくも」、キューシュー西方水域
 がしいっ!
 横薙ぎに襲いかかるオールを、しっかりと受け止めるウヨ君。激しく動揺する船上で、危なげなく身体をさ
ばきながら、カンコ君に逆襲の刃をふるいます。
 一方のカンコ君は、防戦一方。ふらつく足元をなんとか踏みしめ、ウヨ君の斬撃を防ぐのに手一杯です。
「カ、カンコ!」
「アポジ!?」
 悲痛な声に振り向いたカンコ君の目に入ってきたのは、いつの間にか接舷した「あさぐも」から乗り移って
きたジミンパパに取り押さえられたカンコパパの姿でした。動揺するカンコ君。そして……。
「はあああぁぁぁっ!」
 バキイッ!
 裂帛の気合いとともに、ウヨ君の木刀が、カンコ君のオールをへし折りました!勢いに押され、倒れ込む
カンコ君。慌てて起きあがろうとする彼の鼻先に、木刀の切っ先が突きつけられました。
「………終わりだ、カンコ。大人しくするんだな」
 いつのまにか乗り移ってきたウヨ君が、冷たく宣告します。
「カ、カンコ〜〜」
「アポジ〜〜」
『アイゴォォ〜〜〜』
『作戦終了。みんなお疲れさま〜』
 カンコ家が上げる敗者の雄叫びと、上空を旋回するラジコンヘリから流れるニホンちゃんの宣言が、この
大騒動の終幕を告げました。

―――――「晴天白日号」、ホンシュー南方水域
「いまのうち………うう、ゴメンね、ニホンちゃん」
 一方そのころ。タイワンちゃんの乗るボートが、ニホン家の敷地内に侵入していました。カンコ君たちの騒
ぎに、ニホン家の耳目が集まっている隙に乗じて、魚を獲るつもりのようです。
「この魚、ここでしか獲れないんだもん。ゴメン。ホントにゴメンね」
 この場にいないニホンちゃんに謝りながらも、魚を獲る手を休めないタイワンちゃん。結構いい根性してい
ますね。………しかし、そうは問屋が卸さないのでした。
 ぱたぱたぱたぱた…………。
 ラジコンヘリのローターの音が近づいてきます。タイワンちゃん、凍り付いちゃいましたね。
『あ〜、タイワンちゃ〜ん!そんなことしちゃダメ〜!』
「ニ、ニホンちゃん!?どうしてこんなに早いの!?」
『うちのラジコンヘリは一機だけじゃないんだよ〜。お魚逃がしてあげて〜』
「う、うわぁぁぁん!ごめんなさぁぁぁい!」
 素直にボートを止めて、魚を池に戻すタイワンちゃん。
『もう、お魚が欲しいなら言ってくれればいいのに。カンコ君みたいなこと、したらダメだよ〜』
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい〜〜〜っ!」
 ヘリの機首に描かれた、ニホンちゃんの顔のノーズアートにむかって、平謝りするタイワンちゃんでした。

 …………ニホンちゃんたちの戦いは、まだまだ続きます。

                                   おしまい


132 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/01(土) 00:14 ID:7Jen2lgQ]
三毛であります。
今回のネタは、TBSのスーパーフライデー「超ド迫力!海の大攻防戦24時スペシャル」です(w

あのTBSが「凶悪韓国船」って………なにかあったのか?
しかも漁船自爆を「自業自得」(まあ、そのとおりですが)とはっきり言ってるし(w

風向きが変わってきた、ということでしょうかねえ……昨日の朝鮮総連といい……。
ではでは〜。

133 名前:さるさ [2001/12/01(土) 00:32 ID:9OkTrM96]
「18きん」

「あら? ケープちゃん、そのネックレスどうしたのかしら」
ファッションにはちょっとうるさいフランソワーズちゃん、
流石にクラスメイトのほんの些細な変化も見逃しません。
「あっ、やっぱわかる〜?
 これね、昨日パパにもらったのー。
 嬉しかったから着けたまんま学校に来ちゃった♪」
深読みするとかなり危うい発言ですが、
ケープちゃんはそんなことは露ほども気にせず、
首にかけたネックレスを外して机の上に置きました。
シンプルながらも眩しいほどの輝きを放つそれは、
宝石商である彼女の父、マンデラさんが見立てただけあって
紛れもない純金製のネックレスです。
「うちの使用人やってるクローイ家の奴が
 見つけてきたんだってー。
 あいつらにしてはやるわよねー」
「ちょっとケープちゃん、あなたまだそんな事言ってるの?」
「肌の色で差別するなんて最低ね」
彼女の軽口にタイワンちゃんとポーラちゃんががすかさず突っ込みます。
ふと気づけばいつの間にか、
クラス中の女の子がケープちゃんの机を囲んでいました。
「そんなに怒んなくてもいいじゃん。
 うちでもパパにしょっちゅう言われてるんだからわかってるわよ」
ケープちゃんの顔には、一応反省の色が見えるようです。
「それにしても綺麗ね……やっぱり金は純金よね!」
そう言い切るのはインドネシアちゃんです。
一方、エリザベスちゃんとアーリアちゃんは不満げな顔。
「純金なんてもろいし、赤みがかった派手さが目立つばかりじゃないの」
「私は14金か9金くらいの方が良いと思うがな」
やはり金のアクセサリー一つ取っても個人の価値観は様々のようです。

134 名前:さるさ [2001/12/01(土) 00:33 ID:9OkTrM96]
(続き)

さて、その頃ニホンちゃんはネックレスをしげしげと見つめていました。
かく言う彼女も純金はあまり好みではなく、18金ぐらいがいいのですが、
それでもアクセサリーに対する興味は人並みに持っています。
「このネックレスもすごく綺麗だけど、この前ケープちゃんが持ってきてた
 ダイヤモンドのイヤリングは本当に綺麗だったね」
ニホンちゃんの言葉に、タイワンちゃんも同意します。
「そうよ、やっぱりなんといってもダイヤモンドよ!
 あの輝きは万国共通の女の子の憧れなのよ!
 ねぇケープちゃん、よければまた持ってきてくれない?」
「あぁ、あれぇ?
 あれねぇ、この前フラメンコ先生に没収されちゃった♪」
「え?」
女の子たちの眼が一瞬点となったかと思ったそのとき、
「あ〜らあなた達、何で集まってるのか先生に教えてくれない?」
女の子たちよりも頭二つ分ほど高い場所から見下ろしていたのは……
「フッ、フラメンコ先生!」
「別に私達何もしてませんっ!」
「そっ、そうですわ、わたくし達、別にケープちゃんのネックレスを見てたわけじゃ……」
「ちょっとエリザベス! なに口滑らしてるのよ!」
「何でもないです何でもないです先生が気にするようなことは」
「お黙り!!」
フラメンコ先生の一喝で、さしもの女の子達もしんと静かになります。
「ケープさん、学校に持ってきちゃいけないもの、わかってるわね?」
「はーい」
ケープちゃんは、やる気なさげな返事と共にネックレスを差し出しました。
「よろしい」
そう言うと、フラメンコ先生はすたすたと教室を出て行ってしまいました。
「…………返して、もらえるよね?」
しばらくしてニホンちゃんがつぶやきました。
「イヤリングは次の日返してもらえたし、
 なんとかなるんじゃなーい?」
当の本人は相変わらず能天気でした。

その夜。
「全く最近の子はこんなものを学校に持ってくるだなんて………」
メゾン・ド・イベリアの一室では、没収品のネックレスを持って
鏡の前に座るフラメンコ先生がいたとかいないとか。

「結局ただじっくり眺めたいだけの職権乱用じゃん」
ごもっともですバスクさん。

(おしまい)


135 名前:さるさ [2001/12/01(土) 00:34 ID:9OkTrM96]
シューキュー大会キャラ第2弾です。
どさくさに紛れてポーラちゃん(ポーランド)も少し。
『南アフリカ=ダイヤと金→女の子大好き』というアイデアのみで
構成された安直な話になってしまいました。

136 名前:さるさ [2001/12/01(土) 00:37 ID:9OkTrM96]
しつこいですが>77を訂正。
名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ さんすみません。

○アフリカ町
カメル君☆
 褐色の肌で、比較的温厚な性格
ナイジェリア君 485
 ナイジェリア君 シューキューゲームでカンコ君に引き分ける
 家は貧乏のようである
 フランソワーズちゃんの家で行なわれた前回のシューキュー大会の時には
 トルトルおじさん(101話)にシューキューを教わっていた
セネガル君 630
 先日行なわれたシューキューの練習試合で
 カンコ君に「真っ黒で見分けがつかない」と言われてしまった
 フランソワーズちゃんの家までのマラソンが有名
チュニンちゃん☆
 アラー組の一員だが、地中池を挟んだユーロ町の人々とも仲がいい
ケープちゃん☆(南アフリカ)
 家は宝石商を営むお嬢様

137 名前:(・∀・) [2001/12/01(土) 00:54 ID:nsulKakI]
>>136
明日(今日?)予選の組み合わせが決まったら、もっかいまとめて改訂版
ペーストしてもいいと思われますが。どうでしょ?

138 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/01(土) 02:28 ID:nsulKakI]
南アのキャラだとセシル・ローズあたり絡めたアカデミックなネタも考えられそうです
が、難しいですね〜
ポーラちゃんについても、まだ調査中でふ。

139 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/01(土) 10:36 ID:FOKa6z1c]
>>132
面白かったです。それにしてもシンタローおじさんっていつもヨットに
乗ってますね。さすが太陽族

140 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/01(土) 12:53 ID:Nh4tz4Xg]
*月#日の日記」

アルゼンの日記
エリザベスちゃんにフォークランドを奪われて早いく星霜
力ずくで取り返そうとしてもだめだった
いくら返してと言っても、聞く耳を持ってくれない
どうしよう

エリザベスの日記
アルゼン君からフォークランドを奪ってから早いく星霜
管理にお金がかかってしょうがない
どうしましょう


解説
フォークランド紛争で勝利したイギリスは諸島を防衛する為に住民の倍以上の(約4000人)のイギリス軍を
駐留させなくてはならなくなった
その後、国連が両国に領土交渉再開を求める決議を採択したが、イギリスはこれを拒否した。


141 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/01(土) 17:29 ID:sgMBUm5.]
「サンマリノちゃん」

マカロニーノ君が公園の片隅で誰かを待っているようです、
いつも2・3時間平気で遅れるマカロニーノ君が先に来るなんて珍しい事もあるものです

マカロニーノ「アーリアちゃん、遅いなあどうしたんだろう」

サンマリノ 「おに〜ちゃん、どうしたの?」
マカロニーノ「なんだい、サンマリノにパウロ これからデートか」
サンマリノ 「そうよ、これから私達デートなの」
パウロ   「違いますよ、これからみんなと合流して遊園地に行くところです」
サンマリノ 「そんな即座に否定しなくてもいいのに〜」
パウロ   「ウソはいけません ウソは」
サンマリノ 「もう! それよりも お兄ちゃんお・・・」
マカロニーノ「だめ!」
サンマリノ 「なによまだ何も言ってないじゃない!!」
マカロニーノ「言わなくてもわかるさ〜、どうせ小遣いをねだりにきたんだろ」
サンマリノ 「正解」
マカロニーノ「だめ〜」
サンマリノ 「お兄ちゃんのケチ、いいよ〜だ、カジノ始めちゃうから」
マカロニーノ「ギク!!」
サンマリノ 「放送局もつくちゃうから」
マカロニーノ「ギク ギク!!!」
サンマリノ 「それでもいいの?」
マカロニーノ「わかったよ これっきりだからね」
サンマリノ 「ありがと お兄ちゃん」
マカロニーノ「あっ」

サンマリノ 「じゃ 行こか パウロ君」
パウロ   「まってください サンマリノちゃん」
マカロニーノ「・・・・・・・」

マカロニーノ君はまた秋の寒空のした、また一人ぼっちになってしまいました
マカロニーノ「へくしゅ・・・・・・・ さぶ  家にかえろ」
えんど

解説 サンマリノちゃん マカロニーノ家に居候している女の子?
   下宿中のお姉さんでもよかったのですが、年下からお金をせびるのは何なので年下にしました
   サンマリノ共和国
   話の内容はサンマリノはカジノ開設権や放送開設権を放棄する見返りてして、イタリアから資金援助を
   もらっています

142 名前: [2001/12/01(土) 19:24 ID:LF5lX67c]
日の本家に子供生まれるネタは禁止で。
かったるいことになりそうに思う。

143 名前:名無しさんは板違い [2001/12/01(土) 20:21 ID:D2sX89VI]
>>142
ニホンちゃんが産まれたときの話、でいいんじゃないかな(w

144 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/01(土) 22:58 ID:gGApS9Io]
>>120
 スマソ。ハリポタはエリザベスちゃんの弟であるべきでしたね・・・。
アメリー君に絡ませたかったんですが・・・。とりあえず、今回はこのまま行きます。


(前回の続き) ・・・久しぶりに実家へ戻ってみると、自分の部屋が無くなっていた。
(どういうことだ?)
 目を凝らして夜目を利かせると、部屋どころか家そのものが無くなっており、黒
く焼け焦げた残骸が残っているだけだった。
(どうすれば、あの家をここまで粉みじんにできるんだ・・・?)
彼が魔法学校に入学したのは、言葉もしゃべれない乳児だった頃である。八年前の記憶では、
ここにはアメリー財団の本部ビルと、ホワイトハウスと呼ばれる白亜の大豪邸が並んで
たっていたはずである。
(置いてきたゴーレムはどうなったんだ?家族にはまだばれてはいないはずだが)
生まれる前から意識があり、テレパシーによって母親の胎外の言葉を聞いていた
彼は、生まれてくる頃には既に十歳児ほどの知能を持ち合わせていた。
(古い型の奴だからな・・・。頑丈なのがとりえだが、色々と欠陥が出てしまった)
そして、彼の類稀な魔法の才能に目をつけた魔法学校のエージェントによって、
魔法学校への入学を許可されたのである。
 それは入学せざる場合はその場で能力の封印と、場合によっては口封じすら行わ
れるという脅迫を伴うものであったが、ハリポタはその申し出を快諾し、身代わり
に自分そっくりに作ったゴーレムを置いて魔法学校の扉を叩いたのだった。
(ゴーレムの交感が途切れたから、もしやとはおもったんだが・・・)
 魔法学校の生徒は、普段家に里帰りするということは余り無い。普段の修行の他にも
雑用や対戦、さらには地球町全体を監視し、魔法使いの素質がある人間を探し出すという
仕事もある。 
 また、魔法使いの素質のある子供は大体乳児の頃に魔法学校の生徒によってさらわれてくる
ため、地球町が故郷であるという感覚が薄いということもある。

 今回ハリポタが帰ってきたのも、八年帰らなかった実家に帰省しようというわけではなかった。
彼は魔法学校のエージェントとして、地球町にやってきたのである。

(・・・ひとまず情報を集めるべきか。エージェントが来ているはずだから、何とか接触して―――)
「呼んだか?」
「ッ!?」
 突如として隣に出現したのは、魔法学校のエージェントとして地球町に常駐する生徒
―――アーリア=ドイツェラントだった。
「その様子では、私の接近には気づいていなかったようだな」
 厳しい教師の目で、アーリアは言った。


145 名前:中古参者 [2001/12/02(日) 03:14 ID:PT2/7c0.]
CIAT’S EYE……じゃないよ(1/4)

地球町きっての豪邸であるアメリー邸と大通りを挟んだ向かいに、美人3姉妹が切り盛りする喫茶店があります。
店内ではカウンターに肘を突きながら色気過剰気味の長女、ナタ泪(ナタルイ)姉さんが
物憂げに独り言をいっています。
「……どうしてウチの店ってこうも流行らないのかなあ」
実は評判を聞いて地球町の男性陣は1度は訪れるのですが、みんな一様にこの3姉妹に話の内容を
探られているようだと感じてしまい、どうもこの喫茶店に寄りついてくれないのです。
とことん肉体派の次女、瞳ラン(ドゥラン)が店の中にもかかわらず
床の上で腕立て伏せをしながらナタ泪姉さんに言います。
「……ボヤかないボヤかない、……それより、……ハァッ、……あっちの方の、……ハァハァ、
……仕事の指令は、……ムッ……ハァッ!!、……まだ、……来ないのかしら?……ハァッ……」
「そろそろ来る頃だと思うんだけど」
ナタ泪姉さんは地下室に通じるドアにチラッと目をやりました。
その時、そのドアを開けて機械に強い三女、愛レックス(アィレックス)が出てきて二人に言いました。
「ナタ泪姉、瞳ラン姉、ボスからの指令だよ!急いで地下室にきて!」
店内に緊張がはしりました。


146 名前:中古参者 [2001/12/02(日) 03:15 ID:PT2/7c0.]
CIAT’S EYE……じゃないよ(2/4)

地下室のモニター画面の前に並んだ3姉妹、画面に映った初老の男性に敬礼します。
「やあ、諸君。今日の指令を伝えよう。まずはこれを見てもらいたい」
画面が切り替わり、どこかのホームページらしき物が写りました。
「これは、ある少女が自分の主張を発表するために…………ムッ?…………
……ちょ、ちょっとまっていてくれたまえ。………………………………………

…………………………ガツッ(鈍器のような物で殴る音)…………………………
………………アメ○ー、この部屋はおまえにはまだ少し早過ぎる。………………

し、失礼した。どこまでだったかな?そうそう、これは、ある少女が自分の主張を発表するために
開設したホームページだ。実は先日、我が家に悪意ある物によってトラックが突っ込む事件が起きた際
このホームページに次のような主張が掲載された」
さらに画面が切り替わって映し出された文章を読んで3姉妹は驚愕しました。

>昨日から2日間、お泊まりで勉強会に行って来ました。一日目のスケジュール
>が終わって、みんなで夕飯を食べ終わった頃に、テロのニュースが
>飛び込んできました。信じられない光景がTVに映っていました。鳥肌が
>立ちっぱなしです。
>テロと言う行為は許せないけれど、これを機に「有事」に備えた法整備が
>どんどん進んで行くのは確実・・・と思うと、恐ろしいです。だって、今回の
>テロだってアメリカの外交政策の失敗??なのでは・・・? 日本も同じ
>失敗を繰り返さないためにも、自ら軍縮を進め、真の平和・友好を世界
>各国と結んで行くべきだと思います。だって「ざまーみろっ」って思って
>いる国だってきっとある、と思いませんか?それってとっても悲しいこと
>だと原は思います。日本が危険な道に進まないよう、阻止して行かなく
>てはなりません!!

「こ………………………これは!!」
「ウム。実に品性の疑わしい主張きわまりない…しかも、それだけにとどまらずこの少女は
好んで地球町の問題児キッチョムと交遊し、彼の万引き行為を咎める者に対し
“そんなことを言うのはアンフェアやねん、ええかげんにせーよ”
などと日々安全な暮らしを破壊するような発言を垂れ流し続けている。もはや彼女は
地球町すべての者にとって迷惑にしかならない。そこで君たちは、これから彼女が
地球町の住民を恐怖に陥れるような行いに手を染めないように常に監視を続けてもらいたい」
「ラジャー!!」
「健闘を祈る」
画面が切れると同時に彼女たちは(何故か)レオタード姿に早変わりし
標的を捜して外に飛び出していきました。


147 名前:中古参者 [2001/12/02(日) 03:16 ID:PT2/7c0.]
CIAT’S EYE……じゃないよ(3/4)

ある道ばたで3人の女の子が話をしています。なにやら少し揉めているようです。
「ノン!!あなたずいぶんひどいことを言うのね。けど、これだけは覚えておいて。
私は何があってもアメリー君の見方よ!!」
少し感情的にしゃべっているのはフランソワーズちゃんです。
もう一人の少女、ニホンちゃんも今回はめずらしく語気強めです。
「そうだよ!!たくさんの人が傷ついたのにそんな言い方はあんまりだよ!!シャミンちゃん!!」
シャミンちゃん、性懲りもせずホームページの内容と全く同じことを言っています。
「フ、フン。何度でも言うわよ!!今回のような事件が起きた大本の責任はアメリー家にあるのよ!!
地球町の中には絶対にザマーミロって思っている方たちがいらっしゃるはずよ!!」
シャミンちゃんは内心ではさすがに自分がまずいことを言っていることに気付いているのですが
大嫌いなニホンちゃんにそれを指摘されているのが気に入らないのか自分自身で墓穴を掘っていく一方です。
…………シュルシュルシュルッ!!
風を切る鋭い音がシャミンちゃんの髪をかすめたかと思うと、傍らの塀にメッセージカードが
突き刺さりました。
「!!」
3人の女の子は反射的にカードが飛んできた方を見上げました。
するとそこには逆光の中、身軽に立ち去っていくレオタードの女性の姿がありました。
「…だ、誰なのかしら?ね、フランソワーズちゃん」
「!……………あ、あの姿は、もしかして!!」
「ったくう!危ないわねえ。こんな物投げつけて。
でも、だからって打ち上げ花火を迎撃するのには頑固に反対よ!!」
シャミンちゃんはそんなことを言いながらメッセージカードに目を通します。
「……………!!………いや〜〜〜!!」
メッセージカードにどんなことが書いてあったのか、シャミンちゃんは青い顔をして
逃げていってしまいました。
「あっ?…ちょ、ちょっと、シャミンちゃーん。おーい。
いったいどうしちゃったんだろう。フランソワーズちゃんはどう思う?……って、
フランソワーズちゃん?……ねぇ、フランソワーズちゃん!フランソワーズちゃんまで
いったいどうしちゃったのよぅ」
フランソワーズちゃんは先程謎の女性たちがいた今はただの空間でしかない場所を
鬼気迫る目つきで凝視しながらつぶやきました。
「………………迂闊だったわ……」
「は?…迂闊?」
「…………コスプレ大会の開催予定は全てチェックしたと思っていたのに!!」
そう言いながらフランソワーズちゃんはハンドバッグから手帳を出してパラパラとめくりました。
「やっぱりチェック漏れだわ!!悔しい、この私がこんなポカをやるなんて!!
ニホンちゃん!あなたの家で相撲を見せてもらうのは後回しよ!!あのひとたちを追いかけて
今どこでコスプレ大会をやっているのかつきとめなきゃ!!さあ、行くわよ。ニホンちゃん」
「わ!…ちょちょちょ、ちょっと、フ…フランソワーズちゃあん」
フランソワーズちゃんはニホンちゃんの手首を握るとすごい勢いで走りはじめました。


148 名前:中古参者 [2001/12/02(日) 03:17 ID:PT2/7c0.]
CIAT’S EYE……じゃないよ(4/4)

「ね、ねぇ。フランソワーズちゃん。さっきの人たち、ホントにただのコスプレイヤーだったのかなぁ」
フランソワーズちゃんに引っ張られて転ばないように必死で走りながらニホンちゃんは尋ねました。
「ウイ!!決まってるじゃない!そうでなきゃ、どうしてこの寒空の中
あんなに露出の多い姿で外を出歩くものですか。それにしてもニホンちゃん!!
あなたペースが落ちているわよ!得意の“加速装置”はどうしたの?」
「そ、そんなの持ってないよぉ」
アニオタモード全開のフランソワーズちゃんに苦笑しながらニホンちゃんは強引に引っ張られていきます。
「…………ここだわ!!」
「あ、あのぅ、フランソワーズちゃん?…ただ闇雲に走っているようにしか見えなかったけど
どうしてここだとわかるの?」
「ホーッホッホッホッ、三ツ星料理人の嗅覚を侮らないでほしいわね、ニホンちゃん。
私にかかれば海○雄○だって赤子同然よ」
またまた妙にマニアックなことをのたまうフランソワーズちゃん。
「ウフフフフ、さあ、私のジュッテ〜ムなコスプレイヤーさんたち、今フランソワーズが
参りますわよ」
と、フランソワーズちゃんがドアの取っ手に手を掛けたその時
「あれ?フランソワーズちゃん、ニホンちゃん。こんなところで何をしているんだい?」
二人に声を掛けてきたのはアメリー君でした。
「!……アメリー君!!その頭、いったいどうしちゃったの?」
アメリー君の頭には包帯が巻かれています。
「ああ、これね。よく覚えていないんだけど、ちょっと知らない部屋に迷い込んだときに
上から花瓶が落ちてきたらしいんだ。たいしたこと無いよ」
「そ、そう。………よかった」
「そんなことよりアメリー君?あなたの方こそこんなところに何をしに来たのかしら?
もしかしてあなたもコスプレ大会に?」
「ハァ?…フランソワーズちゃんが何を言っているのかよく分からないけど
ここはボクの家の真向かいなんだけど」
言われて気付いてみればそのとおり、道路を挟んだ向かい側には見慣れたアメリー君の家があります。
「ボクはちょうど今、この喫茶店に遊びに来たところさ。
この店のお姉さんたちはボクが来たらとても喜んでくれるんだ。
いつもお客が少ないみたいでね、みんなとてもキレイで優しいのに何故だろう」
ニホンちゃんとフランソワーズちゃんは顔を見合わせました。
「喫茶店?」
「コスプレ会場じゃなかったのかしら」
そう言って二人が見上げたその店の看板にはこう書かれていました。
[ 喫茶 CIAーリーズ・エンジェル ]


149 名前:中古参者 [2001/12/02(日) 03:18 ID:PT2/7c0.]
あとがき
またどうしようもない話をうpしてしまいました。
元ネタは社民党原陽子議員のホームページの例の問題書き込みに対して、モサドやFBIなどの
諜報機関に通報メールを送った人がいたとかいないとかいう噂です。その話、本当なんでしょうか。
私は探し方がヘタなのかソース見つけられませんでした。無責任ですがどなたかソース示せる方
いらっしゃればお願いしたいです。
「アンフェアやねん云々〜」のくだりのソースは
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/korea/1006997446
最後に関係ないですが(と、一応言っておきます)映画“チャーリーズ・エンジェル”の
出演者一覧です。
ナタリー :キャメロン・ディアス
ディラン :ドリュー・バリモア
アレックス :ルーシー・リュー


150 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/02(日) 10:48 ID:b8IKNXAY]
>シャミンちゃんはそんなことを言いながらメッセージカードに目を通します。
>「……………!!………いや〜〜〜!!」
>メッセージカードにどんなことが書いてあったのか、シャミンちゃんは青い顔をして
>逃げていってしまいました。

ここらへんもしかして「悪魔のカード」を意識しておられますか?
だとしたら相当マニアックな…

151 名前:名無し君 [2001/12/02(日) 15:07 ID:aw.lcvUM]
ザイちゃんとザイニ―君再び―――秘密結社ソーレンの野望

 ニホンちゃんが学校から家に帰ると、なにやら泣き声が聞こえてきます。泣き声の主は、ザイちゃんとザイニ―君でした。
 ニホンちゃん「どうしたの?」
 ザイニー君「僕たちが一生懸命ためた貯金が悪い奴等に使われてしまったニダ。」
 ザイちゃん「わたしたち、チョーギン銀行にお金を預けているニダ。わたしたちのお金も使われてるかもしれないニダ。」
 ザイちゃんとザイニー君は、一生懸命ニホンパパやニホンママのお手伝いをしてお小遣いをもらい、そのお金をチョーギン銀行に預けています。もちろんニホンちゃんはそれを知っていました。
 ニホンちゃん「その悪い奴って?」
 ザイちゃんとザイニー君「秘密結社ソーレンという組織ニダ!」
 ニホンちゃん「その悪い奴らは何であなたたちが一生懸命ためたお金を使っていたのかなぁ?」
 ザイちゃん「架空の名前を使ってわたしたちのお金を引き出したニダ。」
 ニホンちゃん「横領ね・・・その資金はどうなってしまったの?」
 ザイニー君「聞くところによると、土地や建物に使われてしまっているということニダ。」
 そこへウヨ君がやってきました。
 ウヨ君「それは許せないな。僕がこらしめてきてあげるよ。」
 ニホンちゃん「私も。」
 ニホンちゃん・ウヨ君姉弟とザイちゃん・ザイニー君は、秘密結社ソーレンの本部前に来ていました。
 ニホンちゃん「ザイちゃんとザイニー君が一生懸命ためたお金を返して!」
 ザイちゃんとザイニー君「僕(わたし)たちがためたお金を返して欲しいニダ!」
 秘密結社ソーレン幹部「不当な民族差別ニダ!反省しる。帰るニダ!」
 秘密結社ソーレンの幹部は、カンコ君のようなことを言って、追い出そうとします。その時、ウヨ君が、関の孫六をスラリと抜き、幹部たちを懲らしめました。
 ウヨ君「みね打ちさ・・・」
 秘密結社ソーレン幹部「アイゴ―――――――!」
 こうして、秘密結社ソーレンの幹部は、ウヨ君によって改心され、ザイちゃんとザイニー君のお金は元に戻ったのでした。

 その頃、カンコ君はどうしていたのでしょうか・・・
 カンコ君「今日もキムチがうまいニダ。」
 何ともおきらくなカンコ君でした。

(おわり)
 

152 名前:名無し君 [2001/12/02(日) 15:16 ID:aw.lcvUM]
>>151
 元ネタは、朝銀東京事件です。
 ザイちゃんとザイニー君を久しぶりに出してみました。
 秘密結社ソーレンは、朝鮮総連が元ネタです。
 ちょっとキャラをめちゃくちゃにしてしまいましたね・・・
 これを読んでくれた方は、ご感想をお願いします。

153 名前:(・∀・) [2001/12/02(日) 15:31 ID:0qjMPfVk]
現実世界でのオチを予想すると(税金による預金保障)、
非常に欝になります。



154 名前:目次82 [2001/12/02(日) 20:35 ID:9pNspFX.]
>>58    第664〜671話

>>60    .第672話「料理を作るー。」(>>61 解説)
>>62-65  第673話「淡い想い〜眠れない日々の始まり〜」(>>66 解説)
>>69-71  第674話「カンコ家って・・・・」(>>72 解説)
>>73-74  第675話「えすこぅと」
>>80    .第676話「タイホンちゃん 再び」
>>84-85  第677話「八方ふさがり」(>>86 解説)
>>88    .第678話「もっと謝罪を」
>>89-90  第679話「パラ雄君のお願い」
>>96    .第680話「子供の大会に親が出る?」
>>121    第681話「ハイチちゃん2」
>>123    第682話「死神の仕事」
>>125-126 第683話「ハイチちゃん外伝・足萎えの少女」
>>128    第684話「パーティ」
>>129-131 第685話「密漁船を追え!」(>>132 解説)
>>133-134 第686話「18きん」(>>135 解説)
>>140    第687話「*月#日の日記」
>>141    第688話「サンマリノちゃん」
>>145-148 第689話「CIAT’S EYE……じゃないよ」(>>149 あとがき)
>>151    第690話「ザイちゃんとザイニ―君再び―――秘密結社ソーレンの野望」(>>152 解説)


>>98-110 「オペラ座の怪人」は、後編が投稿されてから作品番号をつけます。
>>116 >>144 も完結していないようなので、同様です。タイトルはどうしますか?

155 名前:ぴったりしたい組み合せ Aパート [2001/12/02(日) 20:49 ID:9aPeGaC.]
今日はカンコ君ちでシューキューの予選グループ組み分けのくじ引き大会。
カンコ君は12月にちなんだクリスチャン(サンタ肯定派)らしい願掛けをしています。

   <`∀´*><「サンタのーお〜じさーん、お・ね・が・い!」
、_ノ ゴソゴソ
【T】

カンコ君が願をかけて引いたクジはどうやら思惑どうりのものらしく、
かなーりご機嫌。事前の会議で熱のこもった意見が通った結果のようです。

ドンドン                              パフパフ
<ヽ`∀´>ノ<「はい、Cグループの人、ケッテ-イ!」>(^▽^ )/ 

なんの思惑も他意もない、当然、手触りや温度が違うなんて事もない
自然な流れのなかで予選グループの組み分けがクジで決まっていきます。

が、その瞬間、くじ引き会場では泣きだす女の子がいました。すぐにニホンちゃんは
事情を聞きます。内容は「報復される!ていうか伝染される!」とのことでした。
梨華ちゃん(小須田梨華)の訴えに、まさかーとニホンちゃんは思いますが・・・

コンナノカナシスギル!       リカチャン・・・
         (*T∇T)ノ (^▽^;)
   (アノネアノネ)         (471、サンショウ・・・) 

と、同時に、ただの予選グループの組み分けなのに勝ち組みと負け組みが
そこにありました。上は大火事、下は大水なーんだ?が出来そうなぐらいの
温度差が2つのグループでできていました。

156 名前:ぴったりしたい組み合せ Bパート [2001/12/02(日) 20:49 ID:9aPeGaC.]
***負け組み(どういう人たちかは説明しません。)

「帰るでェ、ポポ」> (‘д‘;)=3   \(´D`;)=3 <「まってくらはい、ガルぼん!」
            シャレニナランワ    アクムレス

ドウイウコト!
 从~∀~)(^◇^-;) 
     ┗○  ネエチャン・・・
メゾン・ド・イベリアの住人はカンコ君ちにツアーを組むことになりそうです。


「カンコくんとこヤダナ!」>(`▽´*)     (゚ぺ )。。〇「カメル君すごいストレート」  
               エムボマ、ガッカリ    アンビリバヴ!
ものすごいことをプレス経由で言っちゃてる人もいました。クジの後すぐに!


***勝ち組み(なんで勝っているかはわかりません。)

ボリショイチェンジ!                  ウィー !
( ‐J‐)  (   )  (ε`#) (´ε`#) (#´ 3`#)ノ
       クルリ    ハ     ラ     ショー

小パーティが始まっていました。

157 名前:ぴったりしたい組み合せ Cパート [2001/12/02(日) 21:16 ID:9aPeGaC.]
スコブル
  (・e・)。。〇(フフフ・・・サッポロデセンソウダ!)
ブノスアイレス!

  ( O」0)。。〇(フフフ・・・決勝まで何一つ問題なし!)
イッヒ!

***一人勝ち組みの人

抜群のしきりでご満悦のカンコ君。どこを見渡してもカンコ君なくじ引き会。
ここはドコ?コリア!ニホンなんてチョッとネェ〜な感じで会も終了へ・・・

<ヽ`∀´>ノ<「んじゃ、これで終わりニダ。これはお土産ニダ。」
当然にして、♪ミヤゲの〜中、ほ〜とんど、キム〜チ!♪  なカンコ君でした。

くじ引きが終わり、帰途に着くニホンちゃんですが、最後にビックリすることが。
なんと家の前に犬と一緒にのたれている人がいます。隠れて様子を見ます。
犬とのたれてるような人なのにはこれから詳しくなりそうな気持ちに襲われます。

         ▲_▲ クーン
川’ー’川 _ (´Å` )  
      \「ごらん、パトラッシュ、これが僕が夢にまで見たニホンちゃん家だよ。」

この後死んでしまいそうなベルギー君、お母さんのチョコがものすごく美味しい、
愛犬のほうが有名なベルギー君。ニホンちゃんの初戦の相手でした。


158 名前:自慢の韓国料理は豚キムチ [2001/12/02(日) 21:37 ID:9aPeGaC.]
(bP51)ニュースを見た時はそんなこと感想がなかったなー。
ソーレンのアグレッシブさは記事でしかみてないですが。
(^▽^)<「映像ありました?」

カンコくんはやっぱり無関心なんでしょうか。
ちょっとしゃしゃり出てもらって反感を買ってもらいたいとちょっと思います。
<ヽ`∀´><「またニダ!人種差別ニダ!島の中のこりないニホンニダ!」

(*^∇^)コスタリカのワンチョペ見たかったです。生水飲むな、ワンチョペ。

川’ー’川 ベルギー君は犬が好きでカンコ君とこでなくて
よかったなパトラッシュ、ていう気持ちでニホンちゃん家でのたれてます。

(`▽´*)カメルーンのエムボマは日本に行きたかったって言えばいいのに・・・
なんで韓国ヤダなんて・・・

159 名前:名無し君 [2001/12/02(日) 22:22 ID:jNTQqFbs]
秘密結社ソーレンの野望―――後日談

 カンコ君「今日もキムチがうまいニダ。」
(ガラガラ!と戸が開いて、アサヒちゃん登場。)
 アサヒちゃん「大変よ!ニホンちゃんたちが秘密結社ソーレンのアジトに潜入したわ。キムチなんか食べてる場合じゃないのよ。」
 カンコ君「それは大変ニダ!ニホンに謝罪と賠償を要求するニダ!明日学校へ行ったらとっちめてやるニダ!」
 アサヒちゃん「あたしも出来る限り協力するわ・・・弟2人(669話参照)を貸してあげるから。」
(次の日。カンコ君が学校へ行き、ニホンちゃんに会う。)
 カンコ君「よくもウリ達の同胞に手を出したニダな!人種差別ニダ!ニホンは謝罪と賠償を・・・(以下省略)」
 ニホンちゃん「わ、わたしは、ただザイちゃんとザイニー君を助けてあげようとしただけなんだから・・・」
(アサヒちゃんの弟エラ君、チエゾー君がやってきて、ニホンちゃんにいたずらをする。)
 ニホンちゃん「きゃあ!」
 カンコ君「ざまみろニダ。」
 エラ君とチエゾー君「わーいわーい。」
(タイワンちゃんとアーリアちゃんがやってきて、3人を懲らしめる。)
 タイワンちゃん「スピ○ングバー○キック!!」
 アーリアちゃん「鉄拳パンチ!!」
 カンコ君とエラ君とチエゾー君「アイゴ――――!」
 ニホンちゃん「ありがとう。2人とも。」
 タイワンちゃんとアーリアちゃん「どういたしまして。」
(こうして、3人は一緒に帰ったとさ。)
 おしまい。

160 名前:名無し君 [2001/12/02(日) 22:26 ID:jNTQqFbs]
>>151
>>159
 これは、(>>151)の後日談です。
 このときは、わたしの勉強不足で、おきらくなカンコ君を描いてしまったようなので、後日談を付け加えることにしました。
 心から、お詫び申し上げます。m(__)m

161 名前:さるさ [2001/12/02(日) 23:10 ID:bFFFQ7xg]
容量オーバーで見れなくなった7クールですが
うちはかちゅ〜しゃで見れるんで、それならばと塩にうpしてみました。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/2724/nihon7-1.html
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/2724/nihon7-2.html
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/2724/nihon7-3.html
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/2724/nihon7-4.html
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/2724/nihon7-5.html
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/2724/nihon7-6.html
なにか不都合な所がありましたらお知らせください。

162 名前:さるさ [2001/12/02(日) 23:11 ID:bFFFQ7xg]
「アサヒちゃん1次リーグ展望」

シューキュー大会を影で支えるみんなのアイドルアサヒちゃんよ。
我が家とカンコの家で共催されることになったシューキュー大会まで残りわずか。
アサヒ新聞購読者のあなただけにこの私の完璧なる予想をお教えするわ。

○Aグループ
フランソワーズちゃん
セネガル君
ウル君
デンマー君
 やはりフランソワーズちゃんの1位突破は間違いないでしょうね。
 でもデンマー君を筆頭とする他の3人と大差があるわけでもないし、
 開幕戦でフランソワーズちゃんと対戦するセネガル君も不気味な存在ね。

○Bグループ
フラメンコ先生
スロベニー君
パラ君
ケープちゃん
 なぜか教師なのに参加してるフラメンコ先生が
 攻守にスキもなくて抜け出すんじゃないかしら。
 2位争いは激しいけど、守りの堅いパラ君がややリードってとこね。

○Cグループ
ブラジー君
トル子ちゃん
チューゴ君
小須田梨華ちゃん
 17回連続出場ブラジー君の1次リーグ突破は間違いなさそうよ。
 あとに続くのはトル子ちゃんか梨華ちゃんかしら。

○Dグループ
カンコ君
ポーラちゃん
アメリー君
ポルとガル
 ポルとガルが頭一つ抜け出してるわね。
 カンコ君は……ポーラちゃんと2位争いってとこかしら。

163 名前:さるさ [2001/12/02(日) 23:12 ID:bFFFQ7xg]
○Eグループ
ゲルマッハ君&アーリアちゃん
アブダ君
アイルちゃん
カメル君
 ゲルマン兄妹の決勝トーナメント進出は堅いでしょうね。
 次の大会の開催家としての誇りを見せつけたいんじゃないかしら。
 残りの座席はアイルちゃんとカメル君の争いかしらね。

○Fグループ
アルゼン君
ナイジェリア君
エリザベスちゃん
ノーベル・スウェーデン君
 勝ち抜くのが最も難しい最激戦区ね。
 優勝候補のアルゼン君とナイジェリア君の対戦は屈指の好カードよ。
 総合力ではアルゼン君とエリザベスちゃんだけど、他にも2位以内の望みはあるわ。
 …………それにしてもアルゼン君とエリザベスちゃんが当たるとは、怖いわね。

○Gグループ
マカロニーノ君
キトちゃん
クロアッチ君
メヒコ君
 軽い彼にしては珍しい伝統の堅守でマカロニーノ君の1次リーグ通過は濃厚よ。
 もう一つの枠を残りの3人で争うことになりそうね。

○Hグループ
ニホンちゃん
ベルギー君
ロシアノビッチ君
チュニンちゃん
 日之本家の名誉のためにもニホンちゃんには
 なんとしても1次リーグ突破してもらわないとね。
 それを考えると、3人とも勝てない相手じゃないわね。
 アフリカ町やユーロ町の強豪とは一緒にならなかったし、
 ニホンちゃんにとっては戦いやすい相手なんじゃないかしら。

とりあえず、せっかく願ってもない組み合わせになったんだから
ちゃんと1次リーグ突破するのよニホンちゃん。

(おしまい)

164 名前:さるさ [2001/12/02(日) 23:14 ID:bFFFQ7xg]
朝日新聞スポーツ面(13版18面)より。
たまたま朝日を読んでたら予想があったので即興で。
ところで、名簿(?)の方は大陸別の方が良いような気がするため
>77と>136のままでお願いします。


165 名前:おーれ! [2001/12/03(月) 10:27 ID:h6.MfAcE]
そろそろ700話に到達するニダ!

166 名前:月刊四季砲 [2001/12/03(月) 18:16 ID:HoT0msoA]
「 尾行 」
インドネシアちゃんが家帰ろうとしていると、ニホンちゃんが電柱のカゲに隠れて、います
「ニホ〜ンちゃん、どうしたの かくれんぼ?」
「しっ 静かにして、見つかっちゃうじゃない」
ニホンちゃんはそう言うと、電柱のカゲから顔をだし、様子をうかがいます
インドネシアちゃんも覗くと、アサヒちゃんが曲がり角を曲がろうとしています
「ニホンちゃん、アサヒちゃんのあとをつけてるの」
「そうよ 今日こそ、アサヒちゃんのアジトをつきとめて見せるわ」
「あれ、アサヒちゃんって、ニホンちゃんと一緒に住んでるんじゃないの?」
「それが、変なのよねぇ、居たり居なかったり、夕食も、すき焼きの時はかならず居るけど
ニンジンが出てくる時は居ないのよ、それに私が家の中でヘマすると必ずドコからともなくあらわれるし
でも探すといないし ある時はウヨックおじさんの娘だし、時には私の妹だし、別の時は新聞屋の娘だし」
「ほんと不思議ねぇ、本人には聞いたの」
「訊いたけど、はぐらかすだけだし お父さんに聞いても あっ」
ついにアサヒちゃんは、とある家の中に入っていきました
「とうとう見つけたわココがアサヒちゃんの家ね・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「ドコかで見たような家だね」
「そうねぇ・・・・・・・・」
屋根の上にはシャチホコ、玄関には門松と鳥居、左隣にはキムチ臭い家、右隣には大きな池
「・・・・・あっ!! ここ私の家だ!」
「えぇ じゃあ やっぱし アサヒちゃんってニホンちゃんと一緒に暮らしてたんだ」
「そんなはずは」
ニホンちゃんは急いで家の中に入ると、やはり見慣れた下駄箱に黒電話やはりニホンちゃんの家です
「おかさーん いまアサヒちゃん来なかった?」
「あら 帰ってきてイキナリ何を言うかと思えばどうしたの」
「アサヒちゃんってウチに住んでるの?」
「可笑しな事いう子ねぇ アサヒちゃんはアサヒちゃんの家に住んでるに決ってるじゃない」
「え〜確かにウチの入っていくのを見たのに、ねえインドネシアちゃんも見たでしょ」
「う うん でも・・・見間違いじゃないかなあ」
「え〜そんな〜アサヒちゃんの家が分ったと思ったのに」
ニホンちゃんは肩を落とします
「そこまで肩を落とすも・・・」
そんな様子を押入れの中から怪しい視線がそそがれています
「ふふふ ニホンちゃんの尾行に気づかない私じゃないのよ、ニホンちゃん相当ガッカリしてるわねぇ
困り果ててるニホンちゃんが一番可愛いけど、肩を落とすニホンちゃんもいいわねえ、
フフ フフフフフフ」
押入れの中に怪しい笑い声が響きます、アサヒちゃんそんなに笑ったらニホンちゃんに見つかりますよ

終わり

解説  元ネタはニホンちゃんでのアサヒちゃんのキャラクター設定です
    ニホンちゃんの妹になったり、ウヨックおじさんと同年代になったり
    謎だらけのアサヒちゃん 

167 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/03(月) 18:48 ID:vEnWKlY6]
>>166
サヨックおじさんじゃなかったっけ?

168 名前:名無しさんは.< [2001/12/03(月) 19:56 ID:vFLgzIoc]
>>167
野暮なツッコミはなしYO!!
でもワラタ

169 名前:月刊四季砲 [2001/12/03(月) 21:23 ID:dA754/OY]
ホントだ反省と謝罪はします(以下略)
せめて名前の間違いはなくそうとしてるのに・・・・
>>166の修正
ニホンちゃんの妹になったり、ウヨックおじさんと同年代になったり
            ↓
ニホンちゃんの妹になったり、サヨックおじさんと同年代になったり


170 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/04(火) 01:16 ID:uW1uNsN6]
「ポーラちゃんを応援しちゃダメ?1」

「うえ〜ん、ニホンちゃ〜ん。」

ポーラちゃんが泣きながらニホンちゃんのところにパタパタと走ってきました。

「うえ〜ん、わたし、シューキュー大会の会場、カンコ君のほうになっちゃった〜、
わたし、ニホンちゃんのほうの会場でやりたかったのに〜、うえ〜ん。」
「い、いったいどうしたの?ポーラちゃん。」

「だって、だって、せっかくニホンちゃんのところで試合が出来ると思ってたのに〜、
大好きな日ノ本家の会場で試合が出来ると思ったのに〜、うえ〜ん。」
「大好きな日ノ本家って...え?え?なんで?」

「だって、日ノ本家はだいっっっっっっきらいなロシアノ家をやっつけたことがある
強くてえらい家だもの。それにナッチに追いかけられていたときに日ノ本家の人に
かくまってもらった人がうちにはたくさんいるの。」
「おばあちゃんなんか、人さらいにつれていかれたときに日ノ本家の人が一生懸命
がんばってつれて帰ってくれたことをいつも話してくれるし、おじいちゃんも
『ポーラもがんばってニホンちゃんみたいな立派な子になるんだよ』っていつも
いってるもん。」

「ね、ね、ね、今からでもニホンちゃんが単独開催することにしようよ〜〜〜。」
「えーーー?そんな、いまさら無理だよぅ〜〜〜。」
「だめなの?やっぱり...うえ〜ん、うえ〜ん、うえ〜〜〜〜ん。」


171 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/04(火) 01:17 ID:uW1uNsN6]
「ポーラちゃんを応援しちゃダメ?2」

「(ど、どうしよ、え〜と...)あのあの、がんばって勝ち上がってくればうちにも
来れるよぅ。だから、あの、がんばってね。」
「うん、がんばる。ぐすっ、ぐすっ、ニホンちゃんもロシアノビッチなんかやっつけ
ちゃってね。ぐすっ」
「(ロシアノビッチ君に勝てるかなぁ?...)えーと、うん、あたしもがんばるから。」


「聞いたニダ〜〜〜〜、ニホン。ポーラを応援したニダ〜〜〜。ウリが負ければいいと
思ってるニダ〜〜〜。ニホンは反省して謝罪と賠...」

「このこのこの〜〜、おまえさえ余計なことを言い出さなければ良かったのに〜〜〜」
「ニダ、何するニダ。」


けんかになりそうな二人をひきとめるニホンちゃんでした。

おしまい

※おばあちゃんのセリフはシベリア孤児、おじいちゃんのはワレサ議長の「第2の日本」
 発言です。
 ポーランドの選手や関係者が、韓国じゃやだ、ということを言ったことは確認して
 いません。すいません。


172 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/04(火) 01:18 ID:uW1uNsN6]
一応、元ネタURL

外務省のページから引用です
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/poland/kankei.html
2.日・ポーランド関係
(1:全般)社会主義時代から親日的だった。1981年に日本を訪問
したワレサ「連帯」議長(当時)は日本の発展に強い印象を受け、
「ポーランドを第二の日本に」と発言し、現在も多くのポーランド
市民がこの言葉を記憶している。経済面を中心とした我が国との
関係促進に対する期待は高い。

シベリア孤児は、有名なページと思いますが、こことか。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h12/jog142.html
長いので内容コピペしません。


173 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/04(火) 13:43 ID:itQMN2Bw]
シベリア孤児の話、知らなかった・・・
昼休みに読んだんだけど、こっそり涙ぐんでしまった。

174 名前:よく分からないので質問です [2001/12/05(水) 07:01 ID:yAixnnIU]
ハングル板のニホンちゃんとここのニホンちゃんは、別物なんですか?
夏の2ch存亡の危機に前後して分かれたらしい、とは聞いたんですが。

私が読んでいるのはHP収録版で、スレをリアルタイムには見ていないんですが、
いずれのスレもHPに収録されているのでしょうか? 見落とした話があるなら
読みたいのでよろしくです。

175 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/05(水) 10:13 ID:hwKwnTxU]
その事件の後、「書きたい人が書きたいとこに書けばいいジャン」ということに
なって、ここにだけある話、両方にある話、ハングル板にだけある話、と色々です。

この話題については、このスレじゃなくて「スレ立てるまでも無い〜」あたりで聞く
ほうがいいかもしれません。


176 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/05(水) 15:03 ID:9GARugtI]
最近彼の影が薄いのでこんなネタはいかが?
http://www.cnn.co.jp/2001/FRINGE/12/04/VolleyballPicture.04/index.html

177 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/05(水) 22:26 ID:0LVS0RG.]
>>176
いただきます!

と、言うわけで、速攻書き上げました。
ネタ提供、本当にありがとうございますm(_ _)m

178 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/05(水) 22:27 ID:0LVS0RG.]
        「視線の先には」

「いくよ〜」
 ばんっ!という音と共に、白いボールが宙を舞います。五年地球組のこの時間の授業は体育。男女に分
かれてバレーボールです。
 ………が、男子諸君、いまいちプレイに身が入っていません。視線をちらちらと、隣のコートに走らせてい
ます。
 それもそのはず。女の子達の出で立ちは、何故か今日に限って、Tシャツと「ぶるまぁ」なのですから。普
段は、ジャージ姿で授業を受けているのに、フラメンコ先生の「バレーと言ったらコレでしょうっ!」という鶴の
一声で、この格好になってしまったのです。
 フラメンコ先生、実は漢の魂を持っているのかもしれません。

 そんな訳で、男子は気もそぞろなのです。なにしろ、滅多に拝めない健康的なおみ足が並んでいるのです
から。なかなかにハイレベルなゲームが展開されている女子とは対照的に、男子のコートでは、信じられな
いようなイージーミスが連発されています。カナディアン君などは、ゲルマッハ君のスパイクを顔面でレシーブ
してしまい、今は保健室で呻いています。
 さらに、普段から血の気の多いカンコ君に至っては、体育館の隅で鼻血の海に沈んでいます。生死の境を
さまよっている状況と言ってもいいでしょう。
「うー、男の子達の視線が、いつもと違うよぉ」
 顔をまっ赤にしたニホンちゃん、消え入りそうな声で呟きます。恥ずかしいんですね。
「………まったく、スケベどもめ」
「彼らにスパイクを叩き込んでやりたいですわね」
 アーリアちゃんやエリザベスちゃんは、凍てつくような視線を男子達に突き刺します。………が、浪漫に萌
えている彼らは、それを華麗に無視して、ぎらついた視線を送り返してきました。
『はぁ…………』
 ため息だけが増えていく二人でした。

「それっ!」
 ニホンちゃんのスパイクが決まりました。クラスの中では小柄な彼女ですが、バレーは得意なのです。タイ
ワンちゃんやベトナちゃんとハイタッチし、動きやすいようにポニーテールに纏めた髪を後ろに流すと、ニホン
ちゃんは、ブルマの裾に手を持っていきました。

 くい。

 少々ずり上がった裾を、元の位置に戻します。その瞬間―――。
『ぐふぁぁぁ!?』
 突然の奇声に驚いたニホンちゃんが振り向くと、異様な光景が広がっていました。
 男の子達のほとんどが、床に倒れ伏して呻吟していました。一人の例外もなく、鼻を手で押さえています。
あの真面目なゲルマッハ君すら、天を仰いで後頭部を叩いていました。
「え?え?え?み、みんなどうしたの!?」
 自分の行動が原因で、この惨事が起こったということに気づかず、おろおろするニホンちゃん。その様子を
見ながら、タイワンちゃんとアーリアちゃんが呟きました。
「無防備すぎだよ、ニホンちゃん………」
「あの兄上まで沈めるとは……………やるな、ニホン」
 こうなっては体育どころではありません。鼻血を噴いた人たちは保健室送りになり、かくして、体育館から
男子は一掃されてしまいました―――――一人を除いて。


179 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/05(水) 22:27 ID:0LVS0RG.]
     つづき

「ふふん、みんなあれしきでダウンとは、修行が足りないね〜」
 ニホンちゃんの「裾直し攻撃」にも耐え、ただ一人残ったマカロニーノ君が、勝ち誇ったように呟きます。
「……で、先生、どーしましょう?みんないなくなっちゃいましたが」
「しょうがないわね………。マカロニーノ君は取り敢えず見学してて頂戴」
「りょーかーい」

「ね、マカロニーノ君。みんなどうしたの?」
 ニホンちゃんが、心配そうに話しかけてきました。
「あー、大丈夫大丈夫。鼻血噴いただけだから。いいもの見せて貰ったし、みんな本望だろ」
「…いいもの?…………でも、なんで鼻血なんか噴いたの?」
 どうやらニホンちゃん、本当に自分がしたことに気づいていないようです。さて、純真なのか天然なのか。
こんな娘に真実を教えようものなら、発作的にリストカットしかねない。と心づいたマカロニーノ君、曖昧な
笑みを浮かべて誤魔化しにかかりました。
「さぁねぇ……。おおかた、レバーだのスッポンだのを食べ過ぎたんじゃないの?」
「………なんでそんなものを」
「いや、今日の体育にそなえて、体力をつけようとしたんだよ、きっと」
「その割には、気の抜けたようなプレイしかしてなかったような気がするよ〜?」
「いやいや、ああ見えても、水面下では熾烈な駆け引きを繰り広げていたのさ」
「う〜ん、そうなのかなぁ………?」

 授業が再開されました。元気なかけ声と共に、ボールがめまぐるしく応酬されます。
 体育館の片隅に腰を下ろしたマカロニーノ君は、そのボールを目で追って………いませんでした。

 彼の視線は、ボールではなく、それを追う女の子たちに注がれています。
「ねぇ、アーリア。なーんか、さっきから視線を感じない?」
「ああ、この粘っこくまとわりつく気配は………あいつ、だな」
「うん。一人しかいないしね…………」
 ぼそぼそと小声で相談するタイワンちゃんとアーリアちゃん。やがて、アーリアちゃんが、ニホンちゃんに声
をかけました。
「ニホン。次にボールが来たら、私にトスをくれ」
「うん、分かった」
 フランソワーズちゃんがサーブを打ち込んできました。ベトナちゃんがレシーブし、ニホンちゃんが絶妙の位
置にトスを上げます。そこに走り込んだアーリアちゃん、美しいフォームで思い切りジャンプしました。
「あぁっ、手が滑ったぁっ!」
 わざとらしい叫びと共に、渾身の力を込めてスパイクを繰り出しました。ボールは、恐るべきスピードで、う
なりを上げて飛翔します。
 べちぃんっ!!
「………!!」
 砲弾のようなスパイクは、狙い過たずマカロニーノ君を直撃。悲鳴すら上げず、ぬいぐるみのように弾き飛
ばされるマカロニーノ君。
 タイワンちゃんやベトナちゃんのみならず、敵方であるはずのエリザベスちゃんやフランソワーズちゃんとま
でハイタッチをして喜ぶアーリアちゃんを、ニホンちゃんは、凍り付いたままぼーぜんと見つめていました。


180 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/05(水) 22:28 ID:0LVS0RG.]
     つづき

「あ、あんまりだよアーリアちゃん!………マカロニーノ君、大丈夫!?」
 我に返ったニホンちゃん、マカロニーノ君に駆け寄り、彼を介抱します。……返事はありません。彼の頭上
で、数匹のひよこが盆踊りを踊っています。顔面には、ものの見事にボールの模様がプリントされていました。
「放っておきなさいな、ニホンさん。自業自得ですわ」
「………あら?彼、なにか持ってますわよ」
 覗き込んできたフランソワーズちゃんが、彼が隠し持っていた物を奪い取ります。

 …………デジタルカメラでした。
『…………………』
 深海のような沈黙が、女の子達の間に広がってゆきました。動画撮影されているのを、液晶パネルで確
かめたフランソワーズちゃんは、無言のまま、その動画を再生してみます。
 ちいさな液晶パネルに現れた映像は、彼女たちの想像通りのものでした。女の子たちの映像だけで、
ボールなんか、これっぽっちも映っていません。それどころか、時折、誰かのお尻がどアップになるありさま
です。
 女の子たちの瞳に、青白い炎が灯りました。ニホンちゃんですら、いつもの微笑みをかなぐり捨てて、涙目
でマカロニーノ君を睨みます。
『………オンナノ、テキ………』

 ………結局、マカロニーノ君は、『すけべ』と書かれたプラカードを首から下げて、24時間耐久立たされ大
会にエントリーする羽目になってしまいました。なお、デジカメのメモリは、すべて初期化されてしまったそう
です。
 …………合掌。

                                        おしまい


181 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/05(水) 22:29 ID:0LVS0RG.]
三毛であります。
今回のネタは、イタリアのTVクルーが、ボールじゃなく選手の身体ばかり撮って、審判に退場させられた事
件です。

http://www.cnn.co.jp/2001/FRINGE/12/04/VolleyballPicture.04/index.html

ネタ提供して頂いた、ID:9GARugtI様、どうもありがとうございます。m(_ _)m
……しかし、イタリア人男性のイメージを思いっきり肯定するような記事ですな。オチまでついてるし(w
さらに、こんな記事まであるし。

http://www.cnn.co.jp/2001/FRINGE/12/04/ItalianSeduction.04/index.html

イタリア男性の六割が、「女性を口説くことは人生最大の喜び」って、おまえらなぁ………(w
まさかと思うが、サッカーイタリア代表が日本でのキャンプを主張したのは、日本女性をナンパするためじゃ
あるまいな…………。

では!

182 名前:174 [2001/12/05(水) 23:19 ID:zc4HUOSk]
>>175
お答え、ありがとうございます。
もともと本編の合間のレスを逃すのは勿体無いと思っていたので、
両方のスレをリアルタイムにROMる事にします。


183 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/06(木) 00:26 ID:29BPdLOU]
>182
こちらだけで問題ないと思うが
ハングル板だけの話はほんの少しだけのはず


184 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/06(木) 01:07 ID:tKFLLO..]
やっぱり「ぶるまぁ」は(・∀・)イイ!

185 名前:176 [2001/12/06(木) 12:17 ID:3nRmjBBg]
>三毛 ◆wPntKTsQ
質もさることながらいつも通りの早業敬服いたします。
最近寂しかったお絵かき板に一筋の光明が射した気がいたします(ワラ

>サッカーイタリア代表が日本でのキャンプを主張したのは、日本女性をナンパするためじゃ
>あるまいな…………。

ご存知かと思われますがイタリア選手団は恐ろしいまでの美形ぞろいであります。
監督の異常なまでのプッシュはまさに謎でありまして(まさかナンパ狙いは監督…)

186 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/07(金) 21:27 ID:aRzItG5w]
age

187 名前:(・∀・) [2001/12/07(金) 21:51 ID:1PkxdzqY]
アゲ?(・∀・)スッドレ!

188 名前:月刊四季砲 [2001/12/08(土) 00:22 ID:aXjJY/7I]
「最後の日」
今日はロシア家のみんなが住んでいた、ソビエトが取り壊される日です。
「お兄ちゃん、早く〜間に合わないよ〜」
「もう少し待ってくれ、カメラが見当らないんだ」
「お兄さん、カメラなら僕が持ったから」
「おっ そうか、それじゃみんな行くぞ」
「は〜い」
みんながソビエトに行くとすでに取り壊しが始まっています。
「あ〜ロシアビッチさん ここにある銅像邪魔なので取り壊しますよ」
「ええ かまいませんよ」
解体業者の手により、ソビエトは徐々に取り壊されていきます。
みんなはただ黙って、取り壊されていく、ソビエトを眺めています。
ロシアビッチの脳裏にはソビエトでの思い出が走馬灯のようによみがえって来ます。
辛かった事、楽しかった事、まあ辛かった事の方が多いですがそれも、もう懐かしい思い出です。
「取り壊すのはあっという間ねぇ 兄さん」
「そうだな、こんなに簡単に消え去るなんてな」
長い間慣れ親しんだソビエトが消え往くさまを見ているのは寂しいかぎりです。
ロシアノッビッチがふと周囲に眼をやると、ソビエトに住んでいた女の子がたたずんでいます。
「なんだお前もきてたのが」
「来て悪い?」
「いや悪くはないが・・・なんだお前泣いているのか」
女の子は眼を真っ赤にし涙を必死に堪えています
「なっ泣いてなんかいないわよ、むしろソビエトがなくなってせいせいしてるわ」
「そうか・・・・・」
「そうよ、これからは グス これから・・・・・・」
女の子は必死に泣くまいと 涙がこぼれ出すのを堪えようとしましたが、とうとう堪えきれずに
「うわ〜ん  わたし わたし このソビエトが好きだったのに 好きだったのに」
女の子はロシアノビッチの胸に顔をうずめると大粒の涙をこぼし泣き出してしまいました
「それなのに それなのに わたしに何も言わず、取り壊すなんて・・・・・ 」
女の子はロシアノビッチの胸で泣きじゃくります
でも今のロシアノッビッチにできる事といえば女の子の幸せを祈ってあげる事だけです。
おわり

解説
弟A「え〜ソ連邦崩壊のお話です」
妹B「ふ〜ん で泣いていたお姉さんは誰? カザフスさん アルメニア?」
弟A「さぁ ソ連の崩壊を悲しんだ国もあるかな〜と」
妹B「なに!! それじゃ 裏は取ってないの? ソースは無いの?」
弟A「僕に言われても 文句は作者に言ってよ」
妹B「作者出て来い、ソースも無い話書いて読者が信じたらどうする 反省する」
弟A「そんな事心配しなくても大丈夫だよ」

作者 え〜色々探したのですが、見つかりませんでした。

189 名前:(・∀・) [2001/12/08(土) 00:47 ID:d.LRAKnQ]
ハングル板にこの話がうpされた後、私もすこし調べて見たんですが、
現ロシアの人が言う「ばらけたのは残念」的な話はともかく、ロシア
から離れてしまった国の人のほうはどう思ってるのか、ってのが良く
わかりません。

実際、どうなんでしょ?



190 名前:名無し君 [2001/12/08(土) 07:37 ID:lnyikq/2]
http://www.miniflo.com/bbs/test/read.cgi?bbs=asahi&key=1007737898
新しいレス作りました。

191 名前:名無しの提案者 [2001/12/08(土) 15:24 ID:q34pev3g]
提案。
新キャラを自粛する方向で行ってみないか。というか、出すのは構わないんだけど
ちゃんと性格設定をして萌えられるようにしてくれないとニホンちゃんの趣旨に沿
わないと思うんだけど。
固有名詞が違うだけの弟やら妹やらを大量に出されても反応に困る。ニホンちゃん
世界の密度が薄まるだけだよ。

192 名前:某作家 [2001/12/08(土) 19:24 ID:mTkXfUBo]
萌えに限定されるのも萎える。

193 名前:名無しの提案者 [2001/12/08(土) 19:47 ID:q34pev3g]
このスレッドの趣旨は「萌え諷刺」だと思ってたが。
いつの間に変わったの?

194 名前:(・∀・) [2001/12/08(土) 21:22 ID:rmQ5kl6w]
萌えて、笑えて、ためになる。
でOK?

195 名前:さるさ [2001/12/08(土) 22:02 ID:6H4cMJdQ]
…………謝罪ばかりですみません(泣)
アジア町出場者を間違えるという大ミスを……
>77を3度目の訂正。

○アジア町
チューゴ君
サウジちゃん 590
 アラー組いちばんの大金持ちの娘 家の庭には大きな石投げ場がある

一応、参考までに、ですが訂正版はここに。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/2724/nihon8-77wc.html

196 名前:さるさ [2001/12/08(土) 22:02 ID:6H4cMJdQ]
「血威夢・眼流虎魂」

南米町に住むブラジー君、アルゼン君、パラ君、ウル君は、
少し前、4人集まって『眼流虎魂(メルコソウル)』というチームを結成しました。
最近ではチリちゃんなど近所のみんなもこのチームに続々入っています。
このチーム、何をやっているのかと言いますと、別に深夜の国道を珍走しているわけではなく
要するに構成員のみんなの家で作ったものをご近所で安く分け合おうということらしいのです。
ですが、南米町のすぐそばにはこういう仕切りごとになると必ず出てくる「彼」がいます。
そう、何が何でも1番が好きな彼です。
「おまえ達! チームを組むなら俺が主催する『普多亜』に
 積極的に参加しろっていつも言ってるだろう!」
仕切りたがり屋で1番が好きなアメリー君は、
自分が中心となって北米町・南米町両方を一気にシメる
『普多亜』計画を推し進めようとしているのです。
既にカナディアン君、メヒコ君と結成済みの
『那普多』というチームを率いて『眼流虎魂』に迫っています。
「いろいろ言ってるけど、結局アメリー君が主導権を握って
 好きにチームを動かすって言うんなら納得いかないよ!」
アメリー君の提唱する方法に激しく反発するのはブラジー君です。
彼を怒らすとカポエラの足技やグレーシ柔術が
容赦なく襲ってくるのでちょっと危険です。
一方、南米町では珍しい真っ白な肌のアルゼン君は
ブラジー君と違って落ち着いています。
ただ、所構わずタンゴを踊りだす情熱的な性格は厄介です。
「ふっ、僕らも別にいっしょにやることに反対してるわけじゃないさ。
 ただ君といっしょにやるには僕らの家はあまりに小さい。
 一緒にやるのは僕らがそれぞれ君と対等に話せるようになってからではどうかね?」
そこまで言うと、アルゼン君は何事もなかったかのようにタンゴを踊りだしました。
眼流虎魂の面々は、やはりそう簡単にアメリー君の話には乗ってこないようです。

197 名前:さるさ [2001/12/08(土) 22:03 ID:6H4cMJdQ]
ところが。
「あっ、アメリー君じゃないですか〜、何してるの〜?」
「や、やぁチリちゃん」
「男の子たち相手に何喋ってたのか知りませんけど〜、
 わたしの『那普多』加入はどうなってるんですかぁ?」
「あぁ、その件ならもう少し待ってもらえるかい?」
「ちょっと待てよチリちゃん!」
「何ですかぁ、ブラジー君」
「なに勝手に『那普多』に入ろうとしてるんだよ!
 君だって『眼流虎魂』の一員だろ」
「そんなにこだわらなくたって良いじゃないですかぁ。
 結局チリの家の商売がうまくいくのが一番でしょ?
 皆さんだって同じじゃないんですか?
 そのためだったら『那普多』も『眼流虎魂』も『普多亜』も関係ないじゃないですかぁ。
 それじゃ撮影があるので失礼しま〜す」
女心となんとやら。
あとに残された男の子たちは、ただマイペースなチリちゃんを
あっけにとられて見送ることしか出来ませんでした。

(おしまい)


キャラ紹介に付け加えてた一文をやっと話に出来ました。
メルコソウル(MERCOSUR:メルコスール、南米南部共同市場)とか、
ナフタ(NAFTA:北米自由貿易協定)とか、FTAA(米州自由貿易圏)とか、
要するにそういう地域経済統合組織があると思っていただければ……。
http://homepage1.nifty.com/yk/intorg/mercosur.htm
http://www2.tky.3web.ne.jp/~oficomtc/politic/main.htm
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/~nisijima/ww1997.06.13.htm
にしてもオチがうまく付かないです……。

198 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/08(土) 23:40 ID:ZK2YHsoY]
>193
 もともとは萌えなどなかったのだよ……私はこのスレの1から読ませていただいているが。
 あくまでメインは風刺であって、萌えは一要素に過ぎない。萌えばかりクローズアップす
るのは本末転倒だと思う。


199 名前:名無し君 [2001/12/08(土) 23:41 ID:cUvkOO.Y]
カンホンつぁん
 「ハアハア・・・ついにやったニダ。」
 ここは、カンコ君の部屋。しかし、部屋の中には、ニホンちゃんにそっくりな女の子しかいません。
 そう、これは、カンコ君が、ウリナラ技術で変装した姿なのです。
 カンコ君は、前日の夜に、ニホンちゃんの家に忍び込み、ニホンちゃんの服を盗み出し、服をそろえ、ウリナラ技術でのメーキャップで女の子のメイクをしたのです。
 要は、敵を知るには、まずまねをしてみようということなのです。
 「ウリナラマンセー!これでニホンを混乱させることが出来るニダ。これでニホンは、ウリに謝罪と賠償を・・・(以下略)」
 カンコ君は、女装したまま、叫びました。後は言葉の問題です。彼は、必死に努力した末、ニホンちゃんの言葉をマスターしたのでした。
 「さて、行くニダ・・・じゃなかった、いくわよ。」
 カンコ君・・・いや、カンホンつぁんとよぶべきでしょうか。早速、学校に行くことにしました。
 学校へ登校する途中、タイワンちゃんと、アーリアちゃんに出会いました。
 カンホンつぁん「タイワンちゃん、アーリアちゃん、おはよう。」
 タイワンちゃんとアーリアちゃん「( ̄□ ̄ )!」
 次の瞬間、カンホンつぁんは、タイワンちゃんとアーリアちゃんに滅多打ちにされていました。
 カンホンつぁん「ひどいよう・・・なぜぶつの?」
 タイワンちゃん「あんた、バカンコでしょう・・・」
 アーリアちゃん「カンコ、キムチくさいのは抜けてないぞ・・・」
 なんと、2人にはわかっていたのです。正体がばれたカンコ君は、そのまま「アイゴー!」と言いながら駆け出していきました。
 駆け出していったカンコ君の後姿を見て、タイワンちゃんは、私も人の子といえないか、と思いました。

 その頃、ニホンちゃんは、自分の洋服がないことに気づいて、必死に探していたのでした。
 

200 名前:名無し君 [2001/12/08(土) 23:43 ID:cUvkOO.Y]
>>199
 元ネタは、韓国で、日本語を学ぶ教師たちが増加していることから取りました。
 あとは、カンコ君の根性にお任せします。

201 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/09(日) 08:39 ID:EtamS6Yc]
>189
泣いてた女の子、アサヒちゃんだとばかり(藁

202 名前:目次83 [2001/12/09(日) 12:04 ID:Pdf0hJpw]
訂正
>>151 >>159 第690話「秘密結社ソーレンの野望」(>>160 参照)

>>155-157  第691話「ぴったりしたい組み合せ」
>>162-163  第692話「アサヒちゃん1次リーグ展望」(>>164 解説)
>>166     第693話「尾行」(>>169 訂正)
>>170-171  第694話「ポーラちゃんを応援しちゃダメ?」(>>172 解説)
>>178-180  第695話「視線の先には」(>>181 解説)
>>188     第696話「最後の日」
>>196-197  第697話「血威夢・眼流虎魂」
>>199     第698話「カンホンつぁん」(>>200 解説)

203 名前:目次83 [2001/12/09(日) 12:05 ID:Pdf0hJpw]
>>154 第672〜690話

前の目次書くのを忘れてました・・・。

204 名前:こんなのが [2001/12/10(月) 01:02 ID:yXVJqxxI]
http://www.asiavoice.net/library/ko-chanyu.html
>>188
関係の資料探していて見つけたソースです
これはネタにならないでしょうかね


205 名前:JY39 [2001/12/10(月) 02:00 ID:YdWuwRl2]
「ピックマンのモデル」

私がこの奇妙な体験をしたのは、つい昨日のことだ。
私はこの身の毛もよだつ記憶を、思い出したくも無いし文章にしたくも無いと正直思っている。
だが私はここに書き残すことにする。
これは、私の記者としてのできる限りの意地なのである。
できるだけではあるが冷静に書くことにする。


事の発端はある休日の朝のことだった。
彼、そう、ロシアノビッチに会ったことから始まる。

ロシアノビッチ「ああ、アサヒちゃん。
        ん、ん、アサヒ、ヒックッ、どうしたんだい?

私はいつも思う。
彼は、お酒さえ飲んでいなければいい人なのに。
小学生がウオッカに溺れているなんて、親御さんを疑ってしまう。
でも私は彼のお姉さんのことや家計のことを知っているから、
私は、強く言うことを止めてしまう。
友人としていつもやるせない思いがする。
その重く考えてしまった私を振り払うために、
私はつとめて明るく振舞いました。

アサヒ「学級新聞の取材でネタ探してるの。
    学級中、いや学校中がわたしの記事を待ち望んでいるのよっ!
    (なんかムリっぽいセリフだなぁ。)
ロシアノビッチ「・・ふ〜ん。じゃあ、ちょうどいい。
        信じられないもの見せてやるよ。ひっく、
        秘密だぞ。
        だれにもいうな。



206 名前:JY39 [2001/12/10(月) 02:01 ID:YdWuwRl2]
        
ロシアノビッチ家、かつての町の名士。
だけれど今はその面影は無い。
荒れた庭と、崩れた壁、割れた街灯、
そして、ただ大きな古い、オーク材の扉。
それらは、この一家の試練を見続けていただろう物だ。
そして扉は開けられる。

家の中は暗い。
昼間でも薄暗い部屋と廊下。
埃がまう。
彼はかまわずどんどん進んでいく。

少し強引ではあるが私の手を引いて。
私は半分うれしくもあった。
が、しかし、私は彼よりもこの建物に恐怖を感じつつある。
「ちょっと!どこに行こうっていうの?
 もしかして、変な事するつもりじゃ!?(被害妄想 0,1秒)

多少喋りすぎた私を、
「しっ!いいから黙ってろっ・・・
なぜか真剣な声でさえぎった。

だんだん闇の強さが増す。
ロシアノビッチは古びたランプを手にとり、に火を灯す。
ゆれる火に照らされた先には、
苔むした石畳の階段があった。

207 名前:JY39 [2001/12/10(月) 02:01 ID:YdWuwRl2]
おそらくこの町内において、もっとも古くからある建物の一つ。
その不気味な様相や、冷たく無骨な存在感は冷たい戦争をおこし、
長らく心理的圧迫感と信仰心でもって町じゅうの畏敬の対象であった。

その古い洋館の、これは恐らくだが、最下層部。
この場所は果たして地下何階にあたるのか、
螺旋の石階段達はわたしの疑問には答えなかった。

最後に私達ふたりが行き着いたところは、大きな木製のドアの前であった。
あちこち虫食いの穴があき、そしてとても古い。
だが、埃をかぶっているドアノブは物憂げな金属色をしていた。
この一家のかつての栄光と威厳の残光なのだろうか。

ロシアノビッチはそのドアを開けた。
悲鳴を思わせる軋みの音ともに、石室とでもいうべき部屋がランプに照らされた。
そしてその時わたしの目撃した物は・・・
目の前には石でできたベットのような・・・
黄色の・・・人・形・・・。




208 名前:JY39 [2001/12/10(月) 02:02 ID:YdWuwRl2]

私が気が付き、目を開けるとそこは明るい日の光の照る地上であった。
はたして何だったのだろうか。
ロシアノビッチは下卑た薄ら笑いをうかべ
「大じょうぶか、心配したぜ。
 おまえけっこう重いんだな。はっはは。
わたしはその意味の無い言葉を無視し必死で恐怖と記憶を繋ぎ合わせた。

「何!あれは何!わたしの見たものは!!!!!

私は見た。
あれは・・・たしかロシアノビッチの、叔父、
礼人・・・氏・・・。
あわい火・・・
石のベット・・・黒の礼服・・・
黄色い手・・・奇妙に光沢のある小さな爪・・・
それは・・・死体・・・
今にも起き上がってきそうな・・・彼・・・
黄色い顔・・・生きていない人間・・・
そう・・・あれは礼人。

なぜ・・?
あれは人形・・?
そんなわけが無い!
そしてまた、疑問・・・
死体の恐怖は深刻な疑問に変わる。

ロシアノビッチ「・・・さあな。誰にも言うなよ。
        ・・・おまえ、呪いとか呪縛って・・信じるか?
        家や俺は、まだ彼にトリツカレテイルンダヨ。
その思いのほか端正な顔はもう酔ってはいない。
ただその顔は、運命を受け入れた石像のような、
諦めにも似た顔をしていた。
とてもかなしい顔だと今思う。



209 名前:JY39 [2001/12/10(月) 02:05 ID:YdWuwRl2]

追記
その帰り、いつもの私らしく無く、それどころか
思い出すたび、統一した人格と記憶を維持するのも不可能ではないかとさえ思えた。
急ぎ足とでチュウゴ家のかどを回ったところで
道でインスマウス面のカンコ君にであった。
恐怖に負け、悲鳴をあげそうになったあたしは、
悲鳴をとめるのに必死で彼を思いっきり殴ってしまった。

・・これは反省すべきことだ。
謝罪と反省をしなくては。
あたしは、罪を償う事を忘れた、どこかのとぼけた一家の住人とは違うのだから。


以上で、報告書を終わる。

http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200104/18/0419m101-300.html


210 名前:さらだ [2001/12/10(月) 03:32 ID:G8WaN2YQ]
「ウズベキスちゃん」

元ロシアノビッチ君の義理の妹であるウズベキスちゃんは、
ソビエト家が崩壊した後、カリモフさん一家に引き取られていきました。
一家はずっと昔から住んでいた、
アジア町の端っこにある元ソビエト家所有の家を買い取り、
今は独立して住んでいます。

ハーフっぽい顔立ちが魅力的なウズベキスちゃん、
ウヨ君と同じ3年地球組に在籍してますが、
実はこの子、ニホンちゃんのことをとても尊敬しているのです。

同じアジア町の仲間でもある、お人良しなニホンちゃんのパパが、
あまり裕福でないカリモフさん一家を援助しているため、
カリモフさんが「ニホンちゃん家を見習うんだよ」と、
常日頃から彼女に言って聞かせてるのも理由の一つなのですが、
彼女の家に建っている、古いけど立派な離れの部屋は、
実はニッテイさんの元部下の方達が一生懸命建ててくれたらしく、
彼女はその部屋がとても気に入っているのです。

大きな地震が来たときもビクともせず、
今でも彼女の部屋として使われているこの部屋、
なぜニッテイさんの部下だった方達が建ててくれたのか、
幼い彼女が知るよしもありませんが、
彼女の(義理の)お祖母ちゃんは、
「彼らはとても真面目に働いていたもんだよ」と、
今でも当時の事を懐かしそうに語ります。

そして何といっても、ニホンちゃんは心穏やかで美しく、
同じ女性としてとても魅力的に映るため、
「私もニホンお姉ちゃんの様になりたいなぁ。。。」
と、いつしかニホンちゃんに憧れるようになったのでした。

ただ、学年が違うのと、小さくてあまり目立たないせいか、
当のニホンちゃんは彼女のことをあまりよく知りません。
だから、たまにウヨ君に会いに来るニホンちゃんをじっと観察しては、
同じくニホンちゃんに憧れてるキルギスちゃんと一緒になって、
「お姉ちゃんと仲良しになりたいな〜」と、
ため息をつく日々を送っています。

(完)

211 名前:さらだ [2001/12/10(月) 03:46 ID:G8WaN2YQ]
第643話の作者です。
前回、三毛さん作の第608話「噴水」とネタがかぶってしまったため
(私のチェックミスです。三毛さん本当に申し訳ございませんでした)、
今回は一応チェックしたつもりですが大丈夫でしょか??

ネタは、今日(既に昨日)のTBS報道特集「シルクロードの日本人伝説」
詳しくは↓
http://www.mainichi.co.jp/eye/shima/nyukon/2001/073.html

「今後の中央アジア諸国と日本との関係」
http://cari.727.net/kouen/gai/gai110420.html

「ウズベキスタン共同研究」
http://www.mskj.or.jp/kyodo/98kd02.html

を基にしています。

212 名前:名無し [2001/12/10(月) 05:50 ID:d2j4hoIY]
>>198
秀同。もうちょっと萌え少なめの方がかえって萌えると思う。
つーかそれもこれもカンコくんの電波が弱いせいだ!

213 名前:名無し君 [2001/12/10(月) 22:54 ID:eIklwmYY]
>>199 の訂正
 (誤)駆け出していったカンコ君の後姿を見て、タイワンちゃんは、私も人の子といえないか、と思いました。
                         ↓
 (正)駆け出していったカンコ君の後姿を見て、タイワンちゃんは、私も人の事言えないか、と思いました。

 

214 名前:月刊四季砲 [2001/12/10(月) 23:39 ID:oKOpokNE]
「ムー〇ン」
フランソワちゃんがフィンラちゃんの机に目をやると一冊のマンガが置いてあります
「あらフィンラちゃんこの本は」
「この本? 誰が描いたか知らないけど、私のお気に入りなの」
「あら、わたし 知っているわよ」
「ホント? おしえて、フランソワちゃん」
フィンラちゃんはフランソワちゃんの肩を掴むと激しく揺すります。
「ちょっとフィンラちゃんそんなに揺すらないで この本はたしかニホンちゃんが描いたマンガよ」
「ありがとう フランソワちゃん 」

フィンラちゃんはフランソワちゃんに御礼を言うとマンガを手に取りニホンちゃんの傍に駆け寄ります
「ニホ〜ンちゃん このマンガ ニホンちゃんが描いたんだって」
「そうだけだど・・・・」
「わたしこのマンガ大好きなのそれでね、それでね ココに04って書いてあるじゃない」
「書いてあるわねぇ」
「という事は03もあるってことじゃない?」
「たしかに あるけど・・・・・」
「ねぇ見せて ニホンちゃんお願い見せて」

ニホンちゃんはフィンラちゃんのお願いに困り果てました。
何故なら、03は他人に見せてはいけないと、原作者にきつく言われているのです
「いや その 見せちゃ駄目って原作者に言われてるの、ごめんね フィンラちゃん」
それを聞くとフィンラちゃんは泣きそうな顔をします
「ニホンちゃん、私の事嫌いなんだ、だからそんな事いって見せてくれないんだ」
「そんな事ないよ」
「じゃあ見せてよ」
「だから、原作者に見せちゃ駄目って言われてるから・・・・・」
「う〜〜〜、ニホンちゃんのケチー ニホンちゃんなんて嫌いよー」
フィンラちゃんはニホンちゃんをのこし教室から出て行ってしまいました。
(どうしよ、見せてあげようかしら、でも原作者に見せるなって言われてるし・・・・)
教室に残されたニホンちゃんは見せるか見せないかの思案くれます
「どうしよ〜」
終わり


解説
 妹A  「前作に引き続き この私ロシアノビッチの妹A(名前は未定)が解説をさして・・・」
フランソワ「つぇい!!」
 妹A  「べへ!」ばた
 弟C  「お姉ちゃんイキナリ倒れてどうしたの?・・・・あっ 後頭部に足跡が!」
フランソワ「え〜 解説をするはずだった子が急病で倒れましたので、代わりに
      自他ともに認めるアニオタの この私、フランソワが解説をつとめさしていただきます
      フィンラちゃんの持っているのは、みんなご存知だとは思いますが、
      ムーミンです。
      日本で作られたアニメが本国のフィンランドでも放送されて大人気だったそうです。
      でも、フィンランドで放送されたのは、四代目、初代は作者からクレームがつき
      作りなおした二代目は日本では不評、そこで日本以外では放送しない約束が
      とりかわされ 三代目が作らたそうです。」
 弟C  「お姉ちゃんが動かないよ〜(泣 」
                   おわり

215 名前:白痴の王 [2001/12/11(火) 05:18 ID:YLBaq/6c]
>>205-209
JYさんがラブクラフト・スクールの出身とは!
ホラー文学マンセー!!

216 名前:100話作者 [2001/12/11(火) 20:10 ID:NNUVnXXQ]

2001年ハングル板MVP決定戦・改
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/korea/1007972298/

勝手にキャラクタ部門を作って「ニホンちゃんと地球村の人達」を推薦してきました。


217 名前:月刊四季砲 [2001/12/11(火) 21:13 ID:xlX7QJXo]

「テーブルマナー」

チュウゴ君が地球組のみんなをお食事会に呼んでくれました。
地球組のみんなは広いチュウゴ家の一室でお食事会の始まるのをまっています
「わたくし今日の日を楽しみにしてましたの、満願全席一度食べてみたいと前々から
  思ってましたの」
「フランソワさん、涎がたれてましてよ」
「?!!」
フランソワちゃんは慌ててハンカチで口元をふきます
「冗談でしてよ」
「!? キー」
料理ができるまでの時間つぶしか、エリザベスちゃんがフランソワちゃんをからかっています。

「ねえ、マレーシア君 ブタ料理なんて出てこないよネェ」
「大丈夫だと思うけど」
「僕はそれよりもウシ料理が・・・・」
マレーシア君達はそんな事を心配していると
「大丈夫よお兄ちゃん ちゃんとブタ抜き、ウシ抜き 野菜のみ、テーブル、テーブルで分けてるから」
香ちゃんが心配しているマレーシア君に説明します
「それなら安心だね、インドネシアちゃん」
「うん、そうだね」
「でわ! お食事の準備が出来ましたので この香が皆様を食堂までご案内します」
地球組のみんなは香ちゃんに案内され食堂に向かいます。
「あっそうだ」
先頭を歩く香ちゃんが突然振り向き
「すっかり、忘れていたわ、これからテーブルマナーの説明をします。」
「あら、テーブルマナーでしたら、わたくし完璧でしてよ」
フランソワちゃんが自慢げに言います。香ちゃんはそんな事お構いなしにマナーの説明を始めます
「いいですか、ますスープは美味しそうに音を立てて飲んでください」
「なっ」
フランソワちゃんが眼を点にします
「そして食事はなるべく食べ散らかし!、辺りを汚してながら食べてください!!」
「まっなんて はしたない!!そんなのテーブルマナーとは言えないわ」
フランソワちゃんは香ちゃんに突っ掛かります、その横でしれっとした顔でエリザベスちゃんが
「あら、貴女だってつい此間まではテーブルク・・・ムグ」
突然すごい形相のフランソワちゃんが、何か言おうとしたのエリザベスちゃんの口をふさぎ小さな声で
「いいです事、もしその続きを喋ろうモノなら、貴女の秘密もココでぶちまけるわよ、わかったら頷く」
エリザベスちゃんはフランソワちゃんに口を塞がれたまま、首を縦に振ります。
「あれ、二人ともどうかしたの」
「あら、アテネちゃん何でもなくてよ ねぇ〜エリザベスちゃん」
「そうよなんでもないのよ、ホホホホホホ」
二人のかわいた笑い声がチュウゴ家の中に響きます
「ホホホホホホ」

また別の日
イン堂君が地球組のみんなをお食事会に呼んでくれました。
「今からテーブルマナーの説明をします
「あら、テーブルマナーでしたら、わたくし完璧でしてよ」
フランソワちゃんが自慢げに言います。イン堂君はそんな事お構いなしにマナーの説明を始めます
「いいですか、食事は右手だけで食べてください、左手は不浄の手です使わないで下さい」
フランソワちゃんが眼を点にします
「まっ! 手で食べるなんてはしたない!!そんなのテーブルマナーとは言えませんわ」
フランソワちゃんはイン堂君に突っ掛かります、その横でしれっとした顔でエリザベスちゃんが
「あら、貴女だってつい此間までは素手で・・・ムグ」
「いいです事、もしその続きを喋ろうモノなら、貴女の秘密もココでぶちまけるわよ、わかったら頷く」
エリザベスちゃんはフランソワちゃんに口を塞がれたまま、首を縦に振ります。
「あれ、二人ともどうかしたの」
「あら、アテネちゃん何でもなくてよ ねぇ〜エリザベスちゃん」
「そうよなんでもないのよ、ホホホホホホ」
二人のかわいた笑い声がイン堂家の中に響きます
「ホホホホホホ」
f i n

解説とおまけ
コルシカ「今日は僕が解説をします、高級中華は知らないけれど、中国のテーブルマナーでは
      料理は食べ散らかしてスープ類は音をたてて飲む、なにもこの手のマナーは中国だけ
       ではなく世界中にあるけれどね」
コルシカ 「それと今でこそテーブルマナーにウルサイ、フランス料理だけど ついこないだまで
       フランスではフォークは使わず、手づかみで食べてました」
フランソワ「コ〜ル〜シ〜カ〜 」
コルシカ 「はっ 殺気、それじゃあ、皆さん サヨなら」
フランソワ「コルシカ まちなさい、まちなさいってば」
コルシカ 「待たないよ〜だ」
おしまい

     

218 名前:  [2001/12/11(火) 21:15 ID:e1LlLDs6]
>>214
 意地悪じゃ無いんだけど、キャラ等のデザインが解かる
資料とか無いですか?。

219 名前:名無し [2001/12/11(火) 21:20 ID:hSehMPJU]
>>218
652話で一応ロシアノビッチ君の妹のキャラ設定がなされてますな


220 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/12(水) 00:57 ID:Be7nUco2]
「チューゴ君の都合とイン堂君1」

(最近どうもイン堂のやつがニホンに接近しているようだな...せっかくウチの
商売の調子が上がってきている時に...。今すぐどうこうと言うこともないだろう
が、手は打っておいたほうがいいかも知れんな...だが、どうするか...)

「チューゴ君、チューゴ君、大変ニダ!」

何か考え事をしていたチューゴ君の所にカンコ君がバタバタと走ってきました。

「カンコか、どうした?」
「どうもイン堂のやつがニホンに接近しているらしいニダ。ニホンの味方が増える
のは良くないニダ。なんとかしたほうがいいニダ。なんとか仲たがいさせたほうが
いいニダ。」

「そのことか...」

「実は、仲たがいさせる作戦を考えてきたニダ、ニダニダ。」
「お前の作戦かよ...まぁ、聞くだけ聞いてやる。」

「作戦は簡単ニダ、ニホンを騙ってイン堂に電話して悪口雑言浴びせてやるニダ。
これでイン堂はニホン嫌いになるに違いないニダ。」

「これはまた...ベタ過ぎる作戦だな。」
「作戦はひねりすぎると良くないニダ。もっとも単純な作戦こそ王道ニダ。」
「一理あるが...ところで、悪口雑言は得意だろうが、ばれないように騙ること
はできるのか?」
「アイム、ザパニーズ。ものまねは得意ニダ。」

221 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/12(水) 00:58 ID:Be7nUco2]
「チューゴ君の都合とイン堂君2」

「まあいい、やってみろ。ところでその、ニダってのは止めとけ。一発でばれる
からな。」
「あらやだ、気をつけますことですわ。それでは電話お借りするますわよ。」

(なんかダメそうな予感が...)

不安に思うチューゴ君を尻目にカンコ君は電話をかけ始めました。

ピッポッパッピッ



「はい、イン堂です。」
「あ、イン堂君?あたしニホンです。ちょっとお話したいことがあるニダ。」
「ニダ?カンコ君?」

222 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/12(水) 00:58 ID:Be7nUco2]
「チューゴ君の都合とイン堂君3」

カンコ君の顔面はみるみるうちに汗だらけになってきました。かな〜りパニクって
しまったようです。

(いきなりやりやがった...お約束なやつ。)

「ち、違いますニダ、違うニダ。ウリはニホンニダ。」
「ウリ?やっぱりカンコ君か、どうしたの?」
「ニダニダニダ、違うニダ〜、ウリはウリはウリウリはウリは違うニダ〜〜〜、
ニ、ニダニダニダ〜。止まらなくなってきたニダ〜、アイゴーー、チューゴく〜ん。」

(ば、ばか、電話がつながったまま何を...)

「チューゴ君もそこにいるの?うーん、なんとなく何の用だったか分かっちゃったな、
じゃーね。カンコ君。」 ガチャ、ツーツーツー


アイゴーシャウトのカンコ君と、頭を抱えているチューゴ君でした。

※インド首相の訪日とか、経済協力とか、天皇の訪印要請とかってニュースを読んで
 る内になんとなくこんなシーンを連想してしまいました。
 私の脳内妄想での話で、かつ、ベタベタですいません。

223 名前:JY [2001/12/12(水) 01:06 ID:mv46UOMo]
>>215白痴の王さん、気が付いてくれてありがとー!!!
俺も文章力をつけんとな〜。
じゃないと別の意味でホラーになるなぁ。

224 名前:  [2001/12/12(水) 06:22 ID:SWM0pEFs]
松井やよりの裁判書いてくれないかなぁ
http://news.2ch.net/test/read.cgi?bbs=newsplus&key=1007492363&ls=50

ハーグの方から来ました(w

225 名前:バコバコ [2001/12/12(水) 16:48 ID:8rLghNnw]
久しぶりに見たので、登場キャラが増えててわかるようなわからないような。
でも面白いです。

個人的には、フィンラちゃんってよりスオミちゃんのほうがなんとなく
しっくり来る気がしますが…

226 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/12(水) 19:58 ID:vRkiin.A]
age

227 名前:  [2001/12/12(水) 20:09 ID:WCy5aJW6]
>>224
 実際のこれって所裁判ごっこだったと思うのでネタ的にもそんな
感じかな?。って言うか、オナニーしたあと空しくなってるカンコ君
って感じだなぁ・・・。(下品でスマヌ)

228 名前:月刊四季砲 [2001/12/12(水) 22:07 ID:c6mv.J6E]
>>218-219
ロシアノビッチ君の兄弟でしたら 第621話「こちらにも」の
オマケにも書いたとおり名前も細かい設定も考えておりません
ただ作者はソ連崩壊で独立した国ではなく、ロシア内にある何十という共和国、自治州の
どれかだと考えてます。


229 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/13(木) 01:32 ID:G/A/rRhg]

        「セキュリティ」

「アイゴーッ!それはちょっと厳しすぎるニダ!ウリの小遣いが無くなるニダ……」
「あ、そう。イヤならそれでいいぜ。別にどうしても買って欲しい訳じゃないし」

 教室の隅で、カンコ君が情けない声をあげました。対面のアメリー君は、対照的に涼しい顔をしています。
「せめて分割にして欲しいニダ。ウリも最近、懐が寂しいニダ」
「だめ。どうしても欲しいのなら、頑張って小遣いを貯めるんだな」
 カンコ君の哀願を、にべもなく一蹴するアメリー君。この二人、なんの話をしているのかというと、アメリー家
製の「ぺとりおっと」という名の花火の買い取り交渉をしているのです。
 アメリー君の作ったこの花火は、打ち上げると、中に入った網が飛び出して、こちらに向かってくる花火を
からめ取る事が出来る優れ物。以前、アラブ町で起こった喧嘩の際も、紫苑ちゃんがこれを使って一躍有名
になりました。
 相手が打ち込む花火を無力化できるので、ひたすらにセキュリティを固めているニホンちゃんの家も使って
います。
「キッチョムのとこの花火が怖いのは分かるけどなぁ。あいつなにするか知れたもんじゃないし。でも、だか
らってなぁ………」
 どうやら、交渉は暗礁に乗り上げているようです。

「そもそも、お前なんで、最近セキュリティを固めるようになったんだよ?確かにキッチョムに隙を見せられな
いけど、あいつも最近は態度を変えてきてんだろ?小競り合いくらいはするみたいだけど」
「そ、それは………」
「番犬だって、うちのイーグルの子供を譲ってやるって言ってるのに、ラプターが欲しいなんて言いやがって。
ありゃ、うちでも飼い始めたばかりなんだぞ。飼うにしてもけっこう金かかるし。やれるわけないだろうが」
 苦虫を噛み潰したような表情のアメリー君。ちなみにラプターは、そろそろ年をとってきたイーグルに代わる
番犬として、新たに飼い始めた子犬です。猫とみまがうようなしなやかな身のこなしと、無駄に吠えない寡
黙さで、侵入者に気づかれずにいきなり襲いかかることができる、ある意味凶悪このうえない子です。
「………いいニダ。なら、ロシアノビッチ家のフランカーか、フランソワーズの所のラファールをもらうニダ」
 フランカーは、ロシアノビッチ君自慢の大型犬。信じられないような身体能力で、格闘をさせると地球町に
敵なしという人もいます。一方のラファールは、何故か子沢山で、フランソワーズちゃんはあちこちの家に子
犬を売り込んでいたりします。無論、アメリー君のライバルにあたるわけですから、引き合いに出されると、
彼としては面白くありません。
「あ、そう。そーいうこと言うわけ?それなら、花火売ってやらんぞ」
 その言葉に、顔色を変えるカンコ君。カンコ家のセキュリティシステムは、ほとんどアメリー家の品に頼って
いるので、その供給が絶たれると、非常に面倒なことになってしまうのです。
「そ、それは困るニダ!勘弁してほしいニダ〜」


230 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/13(木) 01:32 ID:G/A/rRhg]
     つづき

「………なあ、予算はどれくらいなんだ?ある程度だったら、俺も考えてやらんことはないぞ」
 埒があかないと見たアメリー君、少しだけ態度を軟化させます。カンコ君は喜色を浮かべて、ポケットから
電卓を取り出しました。
「これくらいニダ」
 ぽんぽんぽん、とキーを叩いてアメリー君に提示します。その表示を見たアメリー君、目を点にしてしまい
ました。
「馬鹿にしてるのか?お前!そんなんじゃ、どっちも買えるわけないだろうが!取り敢えずこの話は延期だ、
延期!金貯めて、出直してこい!」
「ア、アイゴ〜〜。これじゃ、ニホンに勝てないニダ〜」
「はぁ?……なんだ、お前ニホンちゃんに対抗意識もってんのか?確かに、彼女の家はいいセキュリティシ
ステム持ってるけど、お前がそれに合わせる必要ないだろ?今のままでも、キッチョム相手には充分なんだし」
「違うニダ。ニホンの家と喧嘩しても勝てるような物が欲しいニダ〜〜〜」
 カンコ君、思わず本音を漏らしてしまいました。この発言に、アメリー君は当然大激怒です。
「貴様ぁっ!そんなこと考えてやがったのか!?彼女の家に手を出すことは、俺に喧嘩を売るのと同じ事だ
ぞ!?そんな了見の奴には、本当になにも売ってやらん!」
「し、しまった!?今のは冗談ニダ!ちょっとした悪戯心ニダ!ほんとーニダァ〜〜」
 慌ててフォローを入れるカンコ君。しかし、アメリー君は聞く耳持たずに、足音荒く教室を出ていってしまい
ました。カンコ君は、頭を抱えて泣き言を言い出します。
「ああぁぁぁ、こんなんじゃ、本当にニホンに勝てないニダ〜。アイグォォォォ〜〜」
 ………………………全く、懲りない男ですね。

                                        おしまい


231 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/13(木) 01:32 ID:G/A/rRhg]
最近、萌えモード暴走中の三毛であります(w
……というわけで、初心に返ってカンコ君のお話を。

今回のネタは、次期防空ミサイルや主力戦闘機の導入を、予算上の理由から延期した、という記事です。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/12/09/20011209000009.html

これに、「日本を攻撃できる兵器が欲しいニダ」と軍の高官が漏らしちゃった、という噂を絡めました。
「対日戦を想定して」という記事は見た覚えがあるのですが、高官が実際に上記の台詞をメーカーに話した
というのは本当なのでしょうか?まぁ、実際に言っていても不思議でもなんでもないですが(w

では!

232 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/13(木) 21:03 ID:9OhxowTA]
軍事に絡んでる・・・・!よっしゃ!!age!age!!!


233 名前:名無し君 [2001/12/15(土) 12:04 ID:WwVzJ83k]
紫苑ちゃんの演説―ジーク・シオン!

(紫苑ちゃんが壇上に立つ。そして一礼をする。そして、演説を始める。)

我々は一人の英雄を失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否!始まりなのよ!
パレスチナに比べ、私紫苑の家の力は30分の1以下よ。
にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か?
諸君!私紫苑の戦争目的が正義だからよ。これはあなた達が一番知っている。
私たちは国を追われ、難民者にさせられた。
そして、一握りのエリートらがこの地にまで膨れ上がったパレスチナを支配して幾余年、
紫苑の家に住む我々が自由を要求して何度踏みにじられたか・・・
紫苑の掲げる人類一人一人の自由のための戦いを神が見捨てるはずはないわ。
私の弟!あなたたちがが愛してくれた人達は死んだ。
何故!?

(アサヒちゃん「坊やだからよ」 )

新しい時代の覇権を選ばれた国民が得るは、歴史の必然なのよ。
ならば、私たちは襟を正し、この戦局を打開しなければならないの。
我々は過酷な環境を生活の場としながらも共に苦悩し、錬磨して今日の文化を築き上げてきたのよ。
かつて、私の父は人類の革新は地球の民たる我々から始まると言ったわ。
しかしながらパレスチナのモグラ共は、自分たちが人類の支配権を有すると増長し私たちに抗戦するわ。
あなた達のお父さんも、子どももそのパレスチナの無思慮な抵抗の前に死んでいったの!
この悲しみも怒りも忘れてはならない!それを、弟は!死をもって我々に示してくれた!
我々は今、この怒りを結集し、パレスチナに叩きつけて、初めて真の勝利を得ることができる。
この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなるわ。
みんな立って!悲しみを怒りに変えて、立って!国民よ!
私たちシオンの家の住民こそ選ばれた民であることを忘れないでほしいの。
優良種である私たちこそ人類を救い得るのである。ジーク・シオン!

(「ジーク・シオン!」の声が会場にこだまする。シオンちゃん手を振る。)






234 名前:名無し君 [2001/12/15(土) 12:08 ID:WwVzJ83k]
>>233
 元ネタは、イスラエルとパレスチナの国交断絶です。
 ギ○ンの演説をパロッてみました。

235 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/15(土) 17:23 ID:qAXQGfB6]
ジーク・シオンage

236 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/15(土) 20:01 ID:q5gOr462]
>233
何処で笑えばいいの?

237 名前:(・∀・) [2001/12/15(土) 20:31 ID:qAXQGfB6]
ジーク・シオンだけで笑った私は、逝ってよし?

238 名前:JY40 [2001/12/15(土) 23:13 ID:RL8cYhPM]
「時にはわがままなあの人のように。」

▼・ェ・▼の話です。
カンコ君が大好きな犬鍋の話を、さも美味しそうに?教室でしたことから事は始まりました。
「寒い季節は、犬鍋がこたえられない・・・
 あの濃厚スープが精力・・・

いままでは耐えて、『金持ち上流階級我関せず』という顔をしてきたはずのフランソワーズちゃんでしたが、
実は現在、愛犬が病気にかかって入院中という、最悪のタイミングでカンコ君この話題でした。
きれいな顔を怒りでバラ色に染め、その長い足でイスを蹴り飛ばし、
あらん限りのボキャブラリーでもってカンコ君を罵倒しました。
文化的相対性を認めないお嬢様主義の発露ではあるのですから、
初めから、批判なんか相手にしません。
フランソワーズちゃんは「動物愛護・正義の動物の弁護士なのよ!!!」とみずからを任じてしまったようです。
彼女の正義の炎は萌え上がって、いや、燃え上がってしまいました!

「天が許しても、この私がいる限り!そんな狼藉は許しはしないわ!」

カンコ家の飲食文化を繰り返し批判、
ついには「犬の肉を食べるのはおバカ野蛮人」とまで罵倒し、
その怒りのあまり、言葉使いまでおかしくなったフランソワーズちゃん。

「犬を食べるのは、野蛮よニダー!
 謝罪と賠償を要求しましてよ!
 覚悟しなさい!!!
と、白手袋を引きちぎりブン投げます。


239 名前:JY40 [2001/12/15(土) 23:14 ID:RL8cYhPM]
そんな勇ましくも美しく、そしてさらにはた迷惑な発言に、
クラスのみんなも、実は内心戦々恐々です。
なにやら皆さん、思い当たることがあるらしく胸が痛んでいるようです。
前科有る方々もちらほらみかけます。

(うぅ・・・そういえば家も、、、

(ホッ、ホットドックはどうなるんだ?

(食べちゃダメなのなんだっけ・・・
 ・・・くじら、馬・・・えっと、それから・・・生き作りは・・

(アザラシはセーフかな???可愛いのはアウトなのか???

(ああなったらフランソワ―は止められない・・・逃げろ・・・

(テーブル以外、、、、ねこ、へび、虫、、、まいったアルなぁ。

チュウゴ君は思いっきりアウトです。
そして、ニホンちゃんも。
(本当は誰も誰かを責めることなんてできないんですが、)
食べ物の無節操さからいえばめちゃくちゃ射程圏内です。
その上もしかして、カンコ君が気を利かせてくれて(?)、
「『桜』という名前はは桜肉からきたニダ!!」
などと恐ろしい発言をする恐れがあります。
それで背筋が寒くなったニホンちゃんふくむ、みな心の中にやましいことがあり、
皆そそくさと後ろのドアから逃げていきました。
先生さえも廊下で思案顔。
苦笑いさえしています。



240 名前:JY40 [2001/12/15(土) 23:14 ID:RL8cYhPM]

そんな中でもふたりはヒートアップ!!!
原油火災にニトロをぶちまけたような様相です。
「もう!もう!もう!切れたニダ!!!!!!!!!!!!
 正義はどこにあるか見せてやるニダ!!!!!!!」
 きィィィィィィィィィィィィ!!!
そう「お○しんぼ」のハゲのような奇声で絶叫するなり
コピー機のある職員室に猛ダッシュ!
怒りにあかせて、マジックでめちゃめちゃに書きなぐった意見書を
1000枚コピー!!!
奇声をあげつつ学校中、校庭中、近所中、
町じゅう、駅、電信柱、男子・女子トイレ、、、
挙句の果てにはゴミ箱の中にまでまきちらします
「!!!!」
それに激怒につぐ大激怒をしたフランソワーズちゃんも
放送室を実力で占拠、
校内放送で
「これ以上の横暴はゆるしません!
 我が家、秘蔵のギロチンを使用するときがやってきましたわ!
 正義は侮辱と脅迫メールなどの敵意に満ちた内容などには屈しませんことよ!!! 断頭台の露と消えなさい!!!」
とまで校内中に発表し、さらに大喧嘩に闘志を注いでいくのでした。
さて、どうなることやら。
次報をまちつつ、おしまい。

http://japanese.joins.com/php/article.php?sv=jnews&src=soci&cont=soci0&aid=20011205205946400

http://bardotcum.wo.to/


241 名前:JY [2001/12/15(土) 23:16 ID:RL8cYhPM]
自分でもおどろくほどベタな話ですねぇ。
最近はマターリ気味ですが、やはり師走だからなのですか?



242 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/15(土) 23:43 ID:V64wtGbw]
>238-240
「日本が東洋のイギリスを目指すなら、朝鮮は東洋のフランスを目指しましょう」by金玉均

(;´д`)

243 名前:JY [2001/12/16(日) 00:01 ID:jCNr843.]
フランスに失礼です(w。
後イタリアと比べるのも(w。


244 名前:フランソワーズ [2001/12/16(日) 00:23 ID:M/z2QFPQ]
脳味噌キムチの分際で生意気ですわっ!

245 名前:鯨が食べたい [2001/12/16(日) 00:47 ID:6lWlCcH6]
の、脳味噌キムチ・・w
関係ないけどチーズフォンデュって美味しいのかなあ・・・・?

246 名前:JY訂正 [2001/12/16(日) 01:06 ID:dl5N6pWs]
「動物愛護・正義の動物の弁護士なのよ!!!」
⇒「動物愛護!わたしは動物たちの弁護士なのよ!!!」

・・・くじら、馬・・・
⇒・・・くじらさん、馬さん・・・

とまで校内中に発表し、さらに大喧嘩に闘志を注いでいくのでした。
⇒とまで校内中に放送し、さらに武装闘争へ闘志を燃やしていくのでした。


のっけたあとで訂正したくなる・・・。


247 名前:カンコ [2001/12/16(日) 01:59 ID:sFe47d3c]
>>244
パンにシラミ乗っけて食べてたくせに生意気ニダー!!

248 名前:目次84 [2001/12/16(日) 09:05 ID:GuRKawQ.]
>>202    第690〜698話

>>205-209 第699話「ピックマンのモデル」
>>210    第700話「ウズベキスちゃん」(>>211 解説)
>>214    第701話「ムー〇ン」
>>217    第702話「テーブルマナー」
>>220-222 第703話「チューゴ君の都合とイン堂君」
>>229-230 第704話「セキュリティ」(>>231 解説)
>>233    第705話「紫苑ちゃんの演説―ジーク・シオン!」(>>234 解説)
>>238-240 第706話「時にはわがままなあの人のように。」(>>246 訂正)

249 名前:さらだ [2001/12/16(日) 15:08 ID:Kq1vlmQQ]
>>238-240
フランソワーズちゃんが全校(全世界)に放つ、
カンコ君に負けず劣らずのデンパぶり、
スゲーおもしろかったです。(w
おフランス様が誇る(誰が決めたか)世界三大珍味の一つ、
「フォアグラ」は一体どうなるんでしょうね?(^^;
材料のカモの製造法(とても飼育法とは呼べん)をタナに上げ、
他国の文化をあからさまに批判する態度は、
まさに「西洋の朝鮮」といったところでしょうか。(w
次回作も期待しています。


250 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/16(日) 17:12 ID:E3cWSZjw]
桜肉萌え〜。

251 名前:名無し君 [2001/12/16(日) 21:25 ID:YBMjOAC.]
 何処へ行ってしまったニダ?

「おかしいニダ・・・反応がないニダ・・・」
 ここは、カンコ家のキッチョム君の部屋。キッチョム君は、ウリナラ技術を駆使して、極めて高性能な偵察飛行ロボット『マサオ君』を作り出した。彼が今見ているのは、マサオ君が今何処にいるのかを調べるレーダーのディスプレイであった。

 実は、このマサオ君、以前にニホンちゃんの家に進入しようとしたが、ウヨ君やシシローおじさんに邪魔されてしまい、入れなくなってしまった。ニホンちゃんは、「ごめんね。」と言って、チュ―ゴ君の家の方向へ、飛ばしてしまったのであった。
 その後、キッチョム君は、マサオ君の進路を軌道修正して、チュ―ゴ君の家から、ロシアノビッチ君の家に変更し、彼の家を偵察した。マサオ君がロシアノビッチ君の家から持ってきたデータは何であるかは、誰にも知らない。
 次に、キッチョム君は、マサオ君をネーデル君の家に向かわせた。彼はそこでもデータを収集したのであった。もちろんどんなデータなのかは秘密である。

 しかし、ネーデル君の家に向かわせた後、マサオ君の内臓コンピュータにトラブルがあったらしく、何処にいるかがわからなくなってしまったのだ。これには、キッチョム君も参ってしまった。発信機が壊れてしまったのか、それとも内臓コンピュータが逝かれてしまったのか?彼は、マサオ君の自己復旧を願った。

 諦めかけていたその時である。マサオ君のレーダーに反応があったのだ!彼の居場所は、意外なところにあったのだ!
 「おお!香ちゃんとマカオ君の所にいるニダ。」
 マサオ君は、香ちゃんとマカオ君の部屋を行ったり来たりしているのであった。
 「これで安心してデータを集められるニダ・・・」
 不気味な笑みを浮かべながらキッチョム君は、機械のキーボードをたたくのであった。彼がかけているメガネには、ディスプレイのレーダーが反射されて映し出されていた・・・

 その頃、香ちゃんとマカオ君は、変なロボットを見つけては、「これは何?」と首をかしげていたのであった。
 

252 名前:名無し君 [2001/12/16(日) 21:40 ID:YBMjOAC.]
>>251
エラ君:「と、言うわけで解説です。」
チエゾー君:「ねー、エラ兄ちゃん、何でこの話の作者は今回に限って自分で解説しないのかなあ?」
エラ君:「それはだなぁ・・・キッチョムさんがサヨ姉ちゃんの元彼と言うのではないだろうか・・・だから僕たちに頼んだのだろう。」
チエゾー君:「あっ、ここに作者が書いたメモが・・・なになに、元ネタは『<北朝鮮>「金正男」氏いまだ帰国せず 香港やマカオで活動か(毎○新聞)』とあるね。ネットで調べてみよう。(ガサゴソ、カチャカチャ・・・)」
エラ君:「どうだ?」
チエゾー君「http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011216-00001009-mai-int
エラ君:「ふむ。ここに逝けばあるわけだ。むっ、誰か来たぞ!」
チエゾー君:「誰かが来た様なので、これで解説を終わりにします。そうそう、みにふろの朝日ウォッチでやっている『ニホンちゃん外伝「アサヒちゃん」』もよろしくね!」
(2人、そそくさと退散。)

253 名前:テンシュ [2001/12/16(日) 23:18 ID:5fyULVVM]

 「進・3匹が斬る!!」

 ここは大江戸地球町。シン国の大商人、チューゴ君が、ニホンのアサヒ屋と密貿易をしていました。
アサヒ屋の屋敷には、悪代官のサヨックおじさんもいます。
 「アサヒ屋、これがシン国の陶磁器か……高そうじゃの」
 「ハイ、お代官様はいつもお目が高くて……」
 アサヒちゃんは広いおでこに大きなメガネ、三つ編みの少女ですがちゃんとアサヒ屋の主人なのです。
 「これなんかも、良いお皿アル」
 チューゴ君は部下のカンコ君に、景徳鎮の大皿を用意させました。
 「ど、どうぞニダ」
 カンコはさらに李朝の壺も出しました。
 「カンコの物は私のものアル」
 「ニ……ニダ……」
 「それに、アサヒ屋さん……特製のアヘンもアルヨ〜」
 「なに……アヘンとな」
 サヨックおじさんのメガネが不気味に光ります。
 と、その時!!
 「悪だくみもそこまでよ!!」
 ターン、と地下室のはずなのに奥の襖が開きました。
 バックライトに照らされて、登場した3人とは!
 拳法使いのタイワンちゃん!
 ゲルマン忍者のアーリアちゃん!
 そして正義の女流剣士ニホンちゃん!                            
 代官達はあわてふためき、
 「な、な、なんだあ、あいつらは!!」
 「お、お代官様、早く……こちらへ!」
 「カンコ!」
 カンコ君が前に出ます。
 「……ウリナラ半万年の秘技ニダ! テコンドーを見るニダ!!」
 目にも止まらぬ速さで、カンコ君は自分の背より高い所にある大きな壺をハイジャンプ回し蹴りで割
って見せました。しかし、いきなりチューゴ君が殴りつけました。
 「その壺いくらすると思ってるアル!! 給料7万年分で弁償ヨ!!」
 「ケ……ケンチャナヨ〜……」
 その時には、もう、赤いチャイナドレスへ身を包んだタイワンちゃんが、劈掛掌で一足跳びに強烈な
掌打をカンコ君の脳天へ打ちつけ、続けざまに近い間合いから八極拳の肘打をたたき込みました。
 カンコ君は豪快にふっとんで棚につっこみ、気絶しました。
 「ざまみろ、このバカンコ! 次はどいつ!?」
 アサヒちゃんとサヨック代官は震え上がりました。しかし、チューゴ君は不敵な笑み。
 「フッフッフ……こいつに勝てると思ったらおお間ちがいアル!」
 天井から下がっている紐をひっぱると、ゴゴゴと扉が開き、白煙と共に何やら木人が出現しました。
 「木製先行者1号アル!!」
 先行者はギコギコと動き、3人に迫りました。
 
 つづく
 

254 名前:テンシュ [2001/12/16(日) 23:21 ID:5fyULVVM]

「進・3匹が斬る!!」

 地下室のはずですが、先行者はタイワンちゃんの3倍は背丈があります。
 その後ろからチューゴ君、
 「ハハハ、タイワン、いいかげんにウチのマンションに住むアル!!」
 「ッべーーーーだ!!」
 「ムカーッ! また池の向こうで花火を打つアルよ!」
 その時、ニホンちゃんが叫びました。
 「よけて、タイワンちゃん!!」
 さくら色の上着に、緋色の袴。袖はたすきにかけ、日の丸鉢巻き。髪はポニーテールにし、刀へ手を
そえ、抜刀の姿勢です。
 その横で、カーキー色の軍服へ身を包んだアーリアちゃんが、黒赤黄の三色覆面の合間より金髪碧眼
をのぞかせ、
 「いくぞ、ニホン」
 「オーケー、アーリアちゃん」
 アーリアちゃんは両手へ大クナイを逆手に構え、ダッと先行者へ駆け寄ると、
 「ゲルマン忍法ゥ!! STURM UNT DRANGUUUUUUUUUU!!!!!!!!」
 超高速で回転し、先行者へ体当たりです! その一撃で片脚がふっとび、先行者は前に倒れてしまい
ました。ギコギコと虚しく暴れます。
 次にニホンちゃんが、柄へ手をかけたまま走り寄り、
 「でええりゃあああああーーーーーッッッッ!!」
 ニホンちゃんの腰から銀の筋が走り出たかと思うと、閃光が二度、三度キラメキ、もう、静かに、納
刀しています。
 最後に、鍔がパチッと鳴ると、先行者の顔面が静かに割れ、床に落ちました。そして、腕が落ち、胴
体も三つに切れて、先行者はバラバラになってしまったではありませんか。
 とたん、煙を吹いて、爆発する先行者。
 「おおおお覚えているアルーーーーー…………!!」
 「ケ〜ンチャ〜ナヨ〜〜〜…………!!」
 アサヒ屋と悪代官、チューゴ君とカンコ君は爆風に飛ばされ、夜空に星となって消えました。
 3人はアサヒ屋の屋根へ上り、見事な満月をいつまでも眺めていました。
 
 (……これだわ!!)
 ニホンちゃんは、いま思いついたネタを忘れない内にと、急いでノートにネームを描き出しました。
 今は社会の時間。フラメンコ先生が大きな地球町の地図を前に、何かしゃべっています。
 給食の後の、けだるい午後でした。
               
 おしまい


255 名前:名無し [2001/12/16(日) 23:27 ID:O5Q6akIM]
シュバルツ風アーリアちゃん(・∀・)イイ
やっぱGガンはいいよね

256 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/17(月) 01:19 ID:vQ7lr8hc]
おお、テンシュさん。お久しぶりです。

257 名前:音楽(小学五年生) [2001/12/17(月) 04:43 ID:c27rV3S2]
ニホンちゃんは音楽がダイスキです。”ピアニカ”は特にとってもお気に入り。だって
クラスでは外に誰も持っていません。ロシアノビッチ君の”テルミン”も誰も持っていませんが
テルミン博士がニホンちゃんのピアニカをみたらきっと吹いてみたいハズです。

ピアニカ以外にも様々な楽器を使えるニホンちゃん。これは家の教育の賜物です。また、
ニホンちゃんは家の教育でみんなの家の歌をよく知っていました。そう、これを読んでいる
みなさんも実はこの町の住人達の家に伝わる民謡をそれとは知らずに唄っているハズです・・・

♪ネッキ アメリー
 ( ゚ぺ)<「♪ドナドナドナドナドナ〜売られていくよ〜。」   (T▽T )
ミーノウタヲキケ!                           スゴクナケル・・・

♪ アメリー
 ( ゚ぺ)<「♪今は、もう、動かない、おじいさんの時計〜」  (T▽T )
My grandfather's clock !                     マジ、ナケル・・・

♪マカロニーノ
( ・≧・) <「♪鬼〜のパンツはいいパンツ!つよいぞ つよいぞ」 (^▽^*)
 フニクラーフニクラー                               ナンカシッテル!

♪ゲルマッハ
 ( O」0)<「♪かっこう〜、かっこう〜」 「♪托卵んでッ〜る。」>(^▽^*)
 カッコウマメチシキ!                               エヘヘ

258 名前:音楽(小学五年生)2 [2001/12/17(月) 04:45 ID:c27rV3S2]
♪ロシアノビッチ
(#´ 3`#)<「♪月曜日に市場いって〜」「今はコンビニだよね。」>(^▽^ )
プラレタリアート!                                 ジダイハマワル! 

♪アルゼン              ノンダ!ノンダ!
 (;・e・)<「♪忘れたーい、夜ばーかり、マイったねー。      (^▽^;)
  ∪∪  振れ!振れ!忘れさて‐くれ、振れ!振れ!」       フツカヨイ?

が、ここでみなさんもお気づきになったでしょう。ニホンちゃんは彼んとこの
歌をいっさい知りません。気まずいのをごまかして歌ってみても付け焼刃。

<;`∀´><「ニホン、ウリんとこの歌、知らないニダね」  (;^▽^)ノ 
ミョンボショック                              ♪オジャパメン、フフフフフー

ニホンちゃん(日本人)は世界の民謡を沢山しってます。日本語で。
 www5b.biglobe.ne.jp/~pst/douyou-syouka/04gaikok/00mokuzi.htm

谷間の世代。(穴埋め話!)

黄金の世代の五年生たち、そして次世代の輝きの3年生たちとは別に放置状態で
谷間の世代になりつつある4年生たち。隙間産業よろしくで4年生たちのお話を一つ。
決して未来から赤ちゃんがやってくるお話ではありません!上のニホンちゃんとは逆に
「君ん家の歌しってるよ(れす)」ポルとガルがリュ−君に言いました。しかし、歌ってみると・・・

( ‘д‘)ノ<「変なオジサンだから、変なオジサン」  
( ´D`) ノ<「変らオジサンらから、変らオジサンらから」 (´Д`;)  
  ダッフンラ!                             ハイサイオジサン・・・

259 名前:月刊四季砲 [2001/12/18(火) 01:22 ID:ZLfyuQAA]
「ホントに証拠?」
アメリー君がみんなに隣のクラスの一人がアメリー家のツイン塔を壊した証拠だと、ビデオを見せました
「どうだい、こんな確かな証拠があるんだ、あいつはまさに悪魔なんだ!!」
アメリー君がみんなに力説します。
でも、みんなは冷めた目で見てます。
「どうしたんだみんな こんな確かな証拠があるのに」
アメリー君の問いにクラスメートの一人が答えます
「だって、何時撮ったのかわからないし、誰が撮ったのかも、それにソックリさんの物真似かも」
「それは今調べているから、分かり次第おしえるよ」
「でも・・・・アメリー君、イラク君とケンカした時、の前科があるから・・・・」
「ぎく!!」
人の良いニホンちゃんは何故みんながアメリー君の言うことを信じてあげないのか分かりません
「ねえ どうしてみんなアメリー君の言うこと信じてあげないの?」
隣に座っている子に訊ねます
「だってアメリー君、証拠の捏造して前科があるもの」
「前科?」
「ニホンちゃん憶えてる? イラク君が鳥さんを原油塗れにした事」
「ウン憶えてるわよ、イラク君も酷い事するよね」
「それは濡れ衣 実はアメリー君がウッカリやっちったのその罪をイラク君になすり付けたの」
「え〜」
「それにイラク君に酷い事された女の子の証言あれも嘘、アメリー君が仕組んだ事なの」
「しらなかった〜」
ニホンちゃんが驚いている側ではアメリー君がまだ力説してます。
でもみんなはあんまりしんじてないようです。すると今まで黙っていたロシアノビッチ君が
「みんな、今は証拠が正しい間違っていると言っている、場合じゃないはずだ!」
「ロシアノビッチ君、ありがとう 昨日の敵は今日の友、僕達は親友だ」
アメリー君はロシアノビッチ君に駆け寄ります。
「そう、こんなビデオで問題をすりかえようなんて・・・・」
「え?」
「やい、アメリー よくもABM制限条約からの脱退宣言なんてしたな 証拠ビデオで問題を
 はぐらかすつもりなんだろ!」
「いや 今はそんな事をいっている場合じゃ・・・」
「ウルサイ つべこべ言うな」
ロシアノビッチ君がアメリー君の首を掴んで振り回します
「く 苦しい〜」
       終わり

解説
米国がウサマ・ビンラディン氏がテロの首謀者だと例のビデオを公開 日本のマスコミは一面トップ
でもロシアでは ABM制限条約からの脱退宣言がトップ あのビデオはABM制限条約の事を
誤魔化すために公開したとか しないとか



260 名前:きいてはいけない [2001/12/18(火) 19:37 ID:QEHW9gw.]
ハイチちゃんが痴漢に襲われて5年地球組はちょっとした騒ぎ。
イン堂君も痴漢被害にあったばかり。クリスマスが近づいて酔っぱらいが増えているのか、最近物騒です。
アフリ科の子供たちも教室の扉からハイチちゃんの様子をうかがっていたり、アメリー君を除いたメリケン班の面々は深刻そうな顔をしています。
「恐くなかった、ハイチちゃん?」
ニホンちゃんが腫れ物に触るかのごとく訊ねると、当のハイチちゃんはいつものようにその深く黒い瞳で真っ直ぐニホンちゃんを見つめました。
「恐かったけど、大丈夫」
その瞳をみていたら、あの大雪の日のことをふと思い出して、ニホンちゃんは背筋がぞくぞくと震えてしまいました。
「ハイチ家のあたりはほんとうに普段から物騒でしてよ」
フランソワーズちゃんが皮肉を口にしますが、青ざめた顔では皮肉にも聞こえません。
ハイチちゃんはちょっとだけ目を細めてフランソワーズちゃんを一瞥しましたが、すぐにあさってのほうに視線をむけました。
「ええ、そう。いつも危険と隣り合わせ。昔のあなたの家と同じ」
フランソワーズちゃんはなにか言いたげに口を歪めましたが、ハイチちゃんは続けました。
「だから、備えだけは万全」
「…それって」
そこまでいってニホンちゃんは口を噤みました。
なんだか聞いてはいけないような気がしたからです。
「ニダ。ハイチ、痴漢されてもケンチャナヨー」
珍しくカンコ君も同情しています。
「ありがとう。そういえばあなたも昔…」
頬杖をついてニヤリと笑むハイチちゃん。
「それから先は言っちゃ駄目ニダァ!!!!!!」
カンコ君の悲痛な叫びが教室に響き渡りました。


どっとはらい

261 名前:machina [2001/12/18(火) 19:39 ID:QEHW9gw.]
>260
元ネタは[速報:ハイチでクーデター未遂]
http://www.yomiuri.co.jp/05/20011218id02.htm
久方ぶりの作話で腕が鈍ってるなぁ(鬱

262 名前:JY41 [2001/12/19(水) 01:05 ID:.i5mi5uU]
「ほしい!」

クリスマスが、もうすぐ側まできています。
ほんの少し手を伸ばせば、もう届きそうなくらいに。
街はジョン・レノンの歌声とともに、ツリーとネオンでクリスマス色に染まってきていきます。
そして、寒くても元気な子供達は、プレゼントの中身が気になってしょうがなく、
教師が必死で進める、残り少ない授業にもあんまり身が入っていませんでした。
そんな今年、クリスマスプレゼントとしてみんながねらっているのは、
大ブームのおこっている『ペット型ロボ』です。
とても高価な物なのですが、買える人は、もうみんな買って持っています。
そしてもっていない家では、子供が必死でおねだりする光景が見られるのでした。


「買ってくんなきゃ、や〜よ!!!   
ずっとずっとずっと前から、お父さん『KUUBO』買ってくれるって言ってたよ〜。
アメリー君なんかねー、とってもとっても、いっぱい持ってるんだよ〜!

いつも聞き分けのよく賢いニホンちゃんですが、さすがに今晩は一味違います。
ニホンちゃんはマジメで可愛い子ですが、そんな彼女がムリして媚びた表情をしています。
ですがそんな見慣れない、どこかちぐはぐなしぐさも、それはそれでとってもとっても可愛いのでした。
おねだりの上手いのも、ある種の魅力なのかもしれませんね。
がんばれ!ニホンちゃん!
「ねぇ〜おと〜さ〜ん。おねがい買って〜。買って〜。」

こんな調子ですから、ねだられているお父さんの方も可愛く思わないわけがありません。
でも!いくらなんでも、ウン十万もするロボットなんて!。
お父さん困ってしまい、仕方なくお母さんこと『財務大臣』様に助けを求めます。
「かっ、かあさん〜、、、タッチ!」

お母さんこと、財務大臣
「えー、マコトニイカンデ〜アリマス。
本年度における、わが国のGNPにおける伸び率を〜カンガミスニ・・・
0%成長下の構造的不況と産業の転換期にオケマス・・・
国家財政における財政的逼迫と不良債権処理のモンダイニ・・・
激しい痛みを覚悟しつつも骨太の改革をセネバ・・・
厳しい条件下における時間との競争コソガ・・・(以下略)
( TдT)「るるる〜」(ニホンちゃんの心の声)


さて一方、お隣でも同じような会話が交わされています。
こちらも少し聞いてみることにしましょう。


カンコ君「父ちゃん、『KUUBO』買ってほしいニダ!
     チュウゴ君も買うみたいだし、これは家の名誉のためニダ!
     ニホンに差をつけるために、一生のおねがいニダー!!!     

カンコ父「う〜ん、、、わかった!
カンコ君「ほ、本当ニダ?
カンコ父「よし!父ちゃんが、作ってやろう!木で!
     どんなだ?チラシ持ってこい!あと金づちと釘も!
<T∀T>「そ、そうじゃないニダ〜。コピーはもういいニダァ(涙)・・・。


結局、こんなふたりには、『KUUBO』はまだまだ先のことになりそうですね。
残念ながら今年もまた、オアズケのようです。
おしまい。




263 名前:JY41 [2001/12/19(水) 01:06 ID:.i5mi5uU]
蛇足ですが、『AIBO』とかかってるんですよ〜(苦笑。

264 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/19(水) 15:19 ID:ZrXa4KFA]
>262
なんせアメリー君は全力でサンタクロースをさがしてますからねえ。
ttp://www.noradsanta.org/

265 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/19(水) 23:30 ID:9SOgKTwY]
これ、かなりおいしいネタのような気がしますが・・・・・。

http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,1608,7540,00.html


266 名前:JY [2001/12/20(木) 00:52 ID:GV1mI4ww]
>265やけに言葉すくなな記事ですね。
行間からはウリナラのむちゃな電波の匂いがしますね。

267 名前:月刊四季砲 [2001/12/20(木) 20:43 ID:Hud37ing]
「アサヒちゃんの風邪」
日頃から元気で風邪などひいた事の無いアサヒちゃんがトウトウ風邪にかかってしまいました
自分は風邪などひかないと高を括っていたせいでしょうか、まっそれ程足した事はないのですが
いままで風邪などひいた事の無いアサヒちゃん、かなり弱気になって布団の中で養生してます
そんなアサヒちゃんをニホンちゃんが看病しています
「ニホンちゃん・・・・ごめんね、ごめんね」
「何いってるのよ、アサヒちゃん」
ニホンちゃんが濡れタオルを絞り、アサヒちゃんの額にのせます
そんなニホンちゃんをアサヒちゃんは涙を潤ました眼で見つめています
「どうしたのアサヒちゃん、どこか苦しいの?」
「ねぇニホンちゃん、私の風邪治るのかな、もしかしたらこのまま・・・・」
「大丈夫よ、ちゃんと治るから安心して」
ニホンちゃんはアサヒちゃんを落ち着かせようとアサヒちゃんの髪を撫でながらそう答えます
「それじゃ わたしがお粥でも作ってあげるから」
ニホンちゃんは立ち上がろうとすると、アサヒちゃんがニホンちゃんの服を掴みます
「アサヒちゃん?」
「ニホンちゃん・・・いかないで・・・一人にしないで」
か細い声でそう呟きます
「大丈夫、ドコにもいかないから、安心して」
ニホンちゃんはアサヒちゃんの手を掴むと布団の中にもどします
「はい」
心身ともに弱っているせいかやけに素直です
それから数日 アサヒちゃんの風邪はすっかりよくなりました
「ニホンちゃんは何の考えもなくセーフガードを発動しチュウゴ君とのなかを険悪にした
 ニホンちゃんはもっと考えて ウンタラカンタラ・・・・」
ニホンちゃんはそんなアサヒちゃんを見て思いました
(・・・・・また 風邪をうつしちゃおうかしら)
どうやらアサヒちゃんがひいた風邪の原因はニホンちゃんのようです
  終わり

元ネタはこれなんですが
朝日新聞社:連結営業キャッシュフローが初の赤字転落−9月中間

東京 12月11日(ブルームバーグ):朝日新聞社の2001年9月中間期連結業績は、
営業キャッシュフローが11億9600万円の赤字(前年同期は96億5400 万円の黒字)となり、
キャッシュフロー計算書の作成を始めた1999年度以降、初めて赤字に転落した。
売上高は前年同期並みの2982億円だったが、その7割を占める本体で原価率が悪化し、
営業キャッシュフローのベースになる税引き前純利益が前年同期比33.0%減の135億円に
落ち込んだことなどが響いた。同社傘下のテレビ朝日が11日までに、
東京証券取引所の規則に基づいて
公表した。   

本物はこの程度で弱気になったりしないでしょうけど



268 名前:名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. [2001/12/20(木) 21:45 ID:RyebIUMY]
アイモド電話

ニホンちゃんのうちが町内に誇る超小型携帯インターネット端末アイモド電話。
日の本家の技術力を結集しただけあってエリザベスちゃんとアメリー君のお家にもその技術を供給する予定です。
事の発端はそれまで町内でいくつかの規格が乱立していた携帯電話を統一しようと言う物でした。
となると現在携帯に関して最も技術力が高い日の本家に俄然注目が集まります。
何しろ携帯電話にTFT液晶にMIDI音源、デジタルカメラまで内蔵するような物は日の本家の独壇場です。
ここで一応ADSLによるローカルブロードバンドでは町内一進んでいるカンコ君の家も黙ってはいません。
ちょっと交渉の様子を覗いてみましょう。

「ニホンはウリナラに対して酷い事をしたニダ。従って交渉の主導権を握るのはウリニダ」
・・・・・・交渉序盤からこれですか・・・・相変わらずキムチガイですね・・・・
「えーと、ウチとしてはそっちにこれだけ出資するつもりなんだけど・・・・」
ニホンちゃんはさすがに慣れているだけあって多少の事では全く動じません。
「そんなみみっちい額ではウリナラの心の傷は癒えないニダ。もっと金をよこすか技術をよこすニダ」
「多少の金額的交渉の余地はあるけど技術は無理だよ〜」
「何故ニダ?ウリナラに技術をよこすのはニホンの義務ニダ」
「だってカンコ君に技術を渡すとすぐに勝手に他の人に売っちゃうんだもん。無理だよ〜」
「あったり前ニダ。ウリに技術を自由に売る権利ごとよこすのはニホンの義務ニダ。ニホンは謝罪汁」
こんな調子で延々と不毛な交渉は続いていきました。そしてもはや交渉の成立は不可能と見たニホンちゃんは
「分かった。この話はなかった事にして」
と、とうとう交渉をうち切りました。
「二、ニダ!!??それは困るニダ。待つニダ、ニホン」
「もう聞きません」
うんざりした表情のニホンちゃんはちょっとすねた様子で言い放ちます。
「アイゴー!!!!!!!!!」
と言ういつもの声と共にカンコ君は泣いて帰りましたとさ

おしまい

269 名前:いろんな人達…目標全世界!かぶってたらスマソ [2001/12/21(金) 01:09 ID:.xSELuXU]
ソマリ君:アフリカ町の不登校児 家が壮絶な家族喧嘩で荒れている(ソマリア)
ポーラちゃん:ヨーロッパ町の一員 エリザベスちゃんに憧れようと努力するが失敗ばかり 田舎くさい(ポーランド)
プラーグ先生:最近スロバキア先生と別れた。派手好きの面白い性格(チェコ)
プレスブルク先生:奥手のおとなしい女性。元チェコ夫人。(スロバキア)
キウィー君:オージーくんのライバル ヨットが得意(ニュージーランド)
コスダ・リカ:アメリー君の近所に住んでいる。争い事が嫌い(コスタリカ)
サルバドール・エル:昔は暴れん坊だったやんちゃ少年。(エルサルバドル)
DJ.JAH:ヒップホップを愛する黒人少年。踊るのが好き(ジャマイカ)
リヒテンシュタイン君:背は低いがお金持ち。切手収集が趣味(リヒテンシュタイン)
ナウルちゃん:昔は成金だったが、事業に失敗して破産寸前。性格は明るい(ナウル)
話これで作ってみてもいいかにゃ?

270 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/21(金) 01:53 ID:yAZRhdfQ]
徐々に慣らしていきましょ。
キャラ立てるのには時間かかりますし。

271 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/21(金) 02:01 ID:BUwYYs66]
なかなか浸透しないですよね〜。まぁ、ぼちぼちと。
(自分が出したキャラを誰も使ってくれない某作者でした)

272 名前:いろんな人達…目標全世界!かぶってたらスマソ [2001/12/21(金) 02:25 ID:.xSELuXU]
それじゃ…

「ふっ…あああああ・・・」
清清しい朝。プラーグ先生は、ベッドから起きて、奥さんのプレスブルグ婦人にキスをしようとします。
でも、プレスブルグ婦人がいません。一瞬、プラーグ先生は「あれ??」と思いました。
「そっか…あいつたぁ別れたんだっけな…」
プラーグ先生とプレスブルク婦人が別れたのはもう数年前。性格の不一致が原因でした。
「いいカミサンなくしちまったかもなぁ…」
そういいながらプラーグ先生は髭を剃り、髪を整え、愛車で学校に行きます。
BGMはスメタナ。上機嫌に車を走らせていると…目の前に人影が走ってきました。
「危ないっ!!!!」急ブレーキをかける先生。間一髪のところで当たらずにすみました。
「バッキャロー!!!てめ、どこ見て歩いてやがるんだっ!!!」
そういいながら人影を見、先生は目を丸くしました…
「お前………ソマリじゃねえか。ソマリ=ジャムフリヤだろ?」
ソマリ君のお家はお父さんとお母さんが仲が悪く、お兄さんのソマリランド君は呆れて家を出て行ってしまったのでした。
「………先生………僕・・………」ソマリ君の目から大粒の涙がぼろぼろこぼれました。
何もかもが嫌になったソマリ君は、自殺を考えていたというのです。

273 名前:いろんな人達…目標全世界!かぶってたらスマソ [2001/12/21(金) 02:38 ID:.xSELuXU]
「自殺………だって?」プラーグ先生の顔が引きつりました。
「だって…僕は、パパにもママにも、ソマリランド兄ちゃんにもシカトされて…アメリー君が仲裁に入ったけどダメで…」
「……………バカッ!!!!!!!!!!!」
道路の真ん中にパシっという音が響きました。
「どこの世界に子供が死んで喜ぶやつがいるんだよ。子供ってのはな……
 子供ってのは、おふくろとおやじの夢の結晶なんだぞ……」
ソマリ君はきょとんと顔を見ていました。プラーグ先生が泣いていたからです。
「いいか………おやじとおふくろはなっ……ソマリが生まれたとき、嬉しかった…
 ソマリが苦しいときは、傍にいてやろうと思ったし、楽しいときは、もっと楽しませようと思ってたんだ…」
「ウソだ!!!」ソマリ君が叫びました。
「パパはお酒の方が大好きだし、ママだって望みどおりの子にならないって僕を苛めてた!!
 パパもママも、僕が嫌いなんだ!!!僕はやっぱり要らない子なんだ!!!」
…そんな、と声をあげかけ、プラーグ先生は黙っていました。
『ソマリの両親………俺がプレスブルクと分かれなければ・・・・・・・・くそっ!!!』
 プラーグ先生は愛車にソマリを乗せ、学校へと向かいました。
「どこへ行くの?」
「ハプスブルク先生のとこだ!!」
ハプスブルク先生とプラーグ先生は昔からの友人で、何度か付き合っていたこともあるそうです。
「ソマリ…おまえに、家族の良さを教えてやるぜっ………」

続く

274 名前:いろんな人達…目標全世界!かぶってたらスマソ [2001/12/21(金) 19:41 ID:.xSELuXU]
「はぁ…引き取る…ですか??」
「頼むっ!!!このとおりだ!!」
「ええ…構いませんが」
すまねえな、と言うと、プラーグ先生はソマリ君の顔をじっと見ました。
緊張しているのか、ソマリ君は目を合わせようとしません。
「この子を救えるのは…今は先生だけなんだよ…」
「わかりました…ソマリ君のことは、お任せ下さい?」ハプスブルク先生はにこと笑い、ソマリ君の頭をくしゃっと撫でました。
恥ずかしそうに顔を紅くするソマリ君…ハプスブルク先生との同居生活は、これから始まるのです…



275 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/21(金) 21:53 ID:KPzhpfOo]
新キャラが増えるのはかまわないけど一目で分かる名前をお願い


276 名前:たけぞー ◆KsF5FhaI [2001/12/21(金) 22:30 ID:QWpMBqWE]
その頃、ニホンちゃんは・・・











って・・・話わからず・・・スマソ

277 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/22(土) 01:25 ID:v6zMLHf2]
新キャラは難しいんだよ。かぶっちゃいけないし、国情を上手く擬人化しないといけないし、
何より立ってないといけない。
その意味で>>272-274に期待。
でもすこし中途半端なところで終わってるね。
やっぱ「ヒキ」も大事かな。


278 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/22(土) 01:42 ID:F2.o5Azg]
ここぜんぜん動かないねぇ。
仕方ない?

279 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/22(土) 02:38 ID:v6zMLHf2]
確かに動きがないね。何故だろ?

280 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 11:38 ID:9sdxaLIM]
久しぶりに新作書いたんだけど、
あと、どうしてもニホンパパとニホンママの本名がいるんだよね〜
(ウヨくんの本名も、あれば)

超既出だし、前に聞いてた人もいたけど忘れチャターヨ。
調べると大変だから、だれか教えて〜 by教えて君

281 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 12:01 ID:9sdxaLIM]
ニホンパパはジミンさんでいいっすか?
あとママとウヨをどうしよう。

282 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/22(土) 12:43 ID:rdT0/Rtk]
HPの人物紹介にも出てるので、ニホンパパは「日ノ本ジミン」のはず。
ニホンママはまだ名前が決定していないはずですが、以前のレスで、
「日ノ本喜久子」か「日ノ本菊子」というあたりで反論も出ていなかった
と思うので、好きなほうを使っちゃっていいのでは?
ウヨ君は「日ノ本ウヨ」が本名だと思ってたんだけど...変かな?(w

283 名前:名無しさん23 [2001/12/22(土) 14:48 ID:DfHHrF/g]
よしのり ってのはどうよ?

284 名前:282 [2001/12/22(土) 15:46 ID:rdT0/Rtk]
今、会社からなので調べられないけど、ニホンパパかニホンママがウヨ君に
対して、「ウヨ」って呼びかけてた話はあったと思いますよ。


285 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/22(土) 15:59 ID:3KOb5XPk]
>ウヨくんの名前
日ノ本タケシという名前が一回だけ(第404回)に出てるんだけどね。
ttp://funshei.tripod.co.jp/html/404.htmlを参照
個人的にも「武士」ってウヨ君ぽくて好き。

>ママの名前
さくらのママが撫子でないのはなんか納得がいかん(w けどおばあちゃん
のなまえでもう使われちゃっているからなぁ。

286 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/22(土) 16:11 ID:h0eWsjJA]
ママは菊乃さんってのがイイと思うんだけどどうです?

287 名前:282 [2001/12/22(土) 16:30 ID:rdT0/Rtk]
>>285
そうでしたか、失礼しました。

288 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 17:01 ID:9sdxaLIM]
みんな、さんきゅ〜! では、菊子にウヨでいくね。
7レス分なので途中でカキコめなくなるかも知れませんが
そこんとこ夜露死苦ゥ!

289 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 17:02 ID:9sdxaLIM]
「郵便配達人は2ダ ベルを鳴らす」
  副題…2ダイ目はクリスちゃん  

「それでさ、こないだヨハネんちに遊びに行ったんだ。
 そしたらさ、綺麗なお姉さんがお茶持って来たんだよね。
 それで、あれ誰だって聞いたらさ、何とヨハネのお姉さんだって。
 4年生で、クリスさんって名前なんだっさ。
 俺初耳だったから、びっくりしたよ。ねえさん、知ってた?」
「へぇ〜。あたしも知らなかったぁ。でも、そうすると
 ヨハネくんちの二代目はクリスちゃんが継ぐ事になるの?」
「あいつんちは、いろいろうるさくて跡取りは長男のヨハネなんだって。
 ちなみにヨハネで264代目だってさ」

ウヨくん、今日はニホンちゃん・タイワンちゃんと一緒に下校です。
姉さんは少しぽや〜っとしてるので俺が守らなきゃ!ってのがウヨ君の持論。
ま、タイワンちゃんがいればそう心配する事もないんですが、
ときたまこうして一緒に帰っているのでした。

290 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 17:02 ID:9sdxaLIM]
「ふ〜ん。で、で、クリスちゃんってそんなに綺麗だった?
 ラスカちゃんより可愛いの? ね、ね」
「ちちちちょっとタイワンさん!何でそこでラスカが出て来るんですか!(ワタワタ」
「ふ〜ん(ニマリ もうラスカ、って呼び捨てなんだ〜
 学校でもそうなの? カッコイー! すみに置けないわね〜。この、この〜」
「え〜、そうなの?ねぇさんそっちの方が聞きたぁい」
「いやその点ラスカちゃんはお兄ちゃんっ子で、そういうのはまだ全然なんです。
 あんまりからかわないで下さいよタイワンさん」
「ふ〜ん(ニマニマ そういうのって、どういうの?ウヨ君のご希望と今後のご計画は?」
「タイワンさん!」
もうウヨくん、真っ赤です。すっかりお姉さん2人のオモチャですね。
「ヤブヘビだ〜」
「お、もう家まで着いちゃったか。でもこれは大事な話だから
 お茶でも飲みながら、ゆっくり聞かせて頂きましょうか。
 今年うちでとれた天梨茶が、すごくいい香りなのよ。
 いっぺん一緒に飲もうと思ってたんだけど
 お茶菓子はウヨくんの武勇伝でキ・マ・リ、ね」
「すみません。タイワンさん。今日は読書感想文の宿題がありまして
 先生に、三島由紀夫『豊饒の海』全4巻を読んで感想文を書くと
 言ってあるんです。時間がありませんので今日は失礼します!」 脱兎!
「ちっ、逃がしたか。ニホンちゃん、今度の土曜日にお茶会しましょうよ。
 その時にゆっくりとね。じゃあ、バイバーイ」
「またあした〜」

291 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 17:03 ID:9sdxaLIM]
「ただいま〜」
「君、君、ちょっと待って」
「あ、郵便やさん。こんにちは〜 (ぺこりん」
「これはご丁寧に。こんにちは。はい、お手紙。ちゃんと本人に渡しといてね」
「えぇと… 日の本ももこ様? こっちは… から?し???
ちょっと待って。うちにはそんな人いませんよぉ」
「ああ、それはザイニーちゃんのツーメーと本名だよ」
「え?ええ〜?知らなかったぁ〜。本名ザイニーちゃんじゃなかったなんて…」
「いろいろ使い分けてるらしいからね。お手紙を配るのも大変だよ
 僕は知っているからいいけど、年賀状はアルバイトの人が配るから
 下手したらちゃんと着かないかも知れないって、前から言ってるんだけど」
「ごめんなさ〜い (シュン」
「君が謝る事はないよ。僕がアルバイトの子にちゃんと言っとくから。それじゃさようなら」
「さようなら〜」

「でも… 郵便やさん、こまってたみたい。
 それに、年賀状が着かないとザイニーちゃんやザイ君がかわいそうだし。
 でもその前に、ザイ君のツーメーと本名はなんだろう。
 他のハガキはと。日の本たけし様、これがツーメーかしら。
 で、こっちは、きん… きゃーきゃーきゃーきゃー(ワタワタ」
ニホンちゃん、ザイくんの本名を発見しておおあわて。
これを見て、ザイくんやザイニーちゃんが本名を名乗りたがらない
理由がわかったような気がしたニホンちゃんでした。

292 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 17:50 ID:9sdxaLIM]
「う〜ん。これを貼ると、なんだか変なおうちだと思われちゃうかな〜
 でもでも、やっぱりちゃんと表札に書いとかないと年賀状が着かないし…」
ニホンちゃん、悩んでます。おとうさんのテプラでザイくん・ザイニーちゃんの
ツーメーと本名のシールを作ったんですが、貼るのと貼らないの、どっちがいいんでしょう。

「う〜ん。だけど… でもでも… やっぱり (プスプスプス 」
ああっ、悩みすぎてとうとう知恵熱が出てしまいました。
「ええーい!貼っちゃえー! (ペタペタ
 これで年賀状もちゃんと着くわ。きっとこれでよかったのよ。ウン!」

こうして、ニホンちゃんちの表札に新しい名前が加わったのでした。

   日の本 ジミン
       菊子
       さくら
       ウヨ
       イーグル

       たけし (きん たまきん)
       ももこ (から しだま)

293 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 17:52 ID:9sdxaLIM]
次の日のことです。
ニホンちゃんとタイワンちゃんが2人で帰ると(ウヨくんは緊急避難中)
ニホンちゃんちの前で、ザイくんとザイニーちゃんが地面に転げて泣き喚いています。
おかげで日本ちゃんちの前の道路は大渋滞。
ニホンパパとニホンママもおおあわてですが、泣きやみません。

「どうしたの?」
「お帰り、ニホン。実は誰かが表札にザイくんとザイニーちゃんの
 名前を貼り付けていてね、それが差別だといって聞かないんだ」
「しかも本名の方、ビミョーに間違えてるのよ」
「あ、それ貼ったの、あたし」
「ひどい!差別よ!!!」 「謝罪しろ!賠償しろ!!!」
「え〜? どうして差別なのよぅ? 表札に名前がない方がおかしいじゃない」

「お待ちなさい、ニホンちゃん。これは酷い差別ね。」
「あ、アサヒちゃん。いつの間に…」
「本名を書いたら差別される、って事はちょっと考えたらわかるでしょう?
 わかってて本名を書いたんだからこれは悪質な差別だわ」

294 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 17:54 ID:9sdxaLIM]
「何変なこといってるの?
 あたしもチューゴも本名を堂々と名乗ってるけど、どうって事ないよ。
 やっぱり、偽名なんか使う方がおかしいんじゃないの?」
「タイワン!あなたニホンの味方をする気? これだから前からあなたは嫌いなのよ!
 いいこと、本人たちが嫌だと言ってるんだから紛れもない差別に決まってるじゃない!
 耳をすましてみなさい!
 澎湃(ほうはい)として沸き起こる良識的市民の差別を糾弾する声が聞こえないの?」

シーン

「何も聞こえないけど」
「聞こえたわね!さあ、謝罪しなさい!!賠償しなさい!!!」
「聞こえないよぅ。」
「心の汚れた人間の耳には良識的市民の声は届かなくて当然!
 これであなたたちが卑劣な差別主義者だという事が証明されたわ。
 さあ、謝罪しなさい!!賠償しなさい!!!」

こういう時、ニホンちゃんは思います。アサヒちゃんってもしかして、
他の人には聞こえない、謎の毒電波を聞いているんじゃないかな〜って。

295 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 17:54 ID:9sdxaLIM]
「でもでも、やっぱりお手紙がちゃんと届かないのは、良くないと思うよぅ」
「何言ってるの、知り合いはちゃんと気を使って通名で葉書を書いてるのよ。
 ホラ!この手紙にも 日の本ももこ様、って書いてあるでしょ?
 それなのに本名を書くなんてどういうつもり?
 これが目に入らないの?ホラ!ホラ!!ホラ!!!
 ホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラァ!」

「住所の方をこっちに向けないと見えないよぅ。」
「なになに、ザイニーへ、こないだ送った金はもう全部使ったニダ、
 ニホンちにぶち込む花火を作る金が足りないニダ、
 ニホンママからもらったヘソクリも全部うちに送るニダ、byキッチョム」
「ああっ、タイワンちゃん。人の葉書を勝手に見るのはプライバシーの侵害よ!
 通信の秘匿を犯す検閲は憲法21条に反する重大な人権侵害だわ!」
「だーかーら、あなたが見せたんじゃないの!」

「それはそれとして、ザイ君、ザイニーちゃん。花火の話を詳しく聞きたいな」
ああっニホンパパ、愛娘の手前、表情は穏やかですが、かなりキてます。
「ザイニーちゃん、給食代や牛乳代が足りないって言うから、かわいそうに思って
 出してあげたのに、どういう事? ちょっとこっちに来なさい」
「酷い!私何も悪いことしてないのに!」
「そうだ!ここは僕たちの家なんだ!帰れ! かーえーれ! かーえーれ!」
「帰れも何も、ここはニホン家だ。いいからこっちに来なさい (ズルズル 」
「アイゴー!アサヒちゃん、この卑劣な差別主義者たちに
 良識的ニホン人の声を聞かせて反省させて! ってイナーイ!!」
アサヒちゃん、例によって都合が悪くなると逃げ足の早いこと早いこと。
2人は、ニホンパパとニホンママにこってりと絞られたのでした。(おしまい)

296 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 17:57 ID:9sdxaLIM]
今回のネタはこれです。勝手に貼るのはプライバシーの侵害とはいえ
通名で生活してる在日に、手紙が届かなければ差別、
かといって確実に届けるために本名を表示しても差別なんでしょうか?
アルバイトの高校生君たちの苦労は計り知れませんな。

>朝日新聞 asahi.com
愛知県瀬戸市の瀬戸郵便局(近沢綽局長)が、同市にある菱野団地の
約2400世帯の郵便受けに、住民の名前を記したシールを勝手に
張っていたことがわかった。シールには結婚している女性の旧姓や
在日韓国・朝鮮人の本名が記されたものもあったという。
住民からの苦情で同局は19日中にすべてはがした。

同局の説明では、シールは今月初めから、菱野団地を担当する非常勤職員
17人が手分けして張った。シールを張ったのは同団地内の集合住宅計86棟。
表札を出していない家があることから、年末年始に配達を担当する
高校生アルバイトが誤配するのを防ぐためだったという。
http://www.asahi.com/national/update/1220/023.html

しかし、この程度の物を書くのに半日かかるとは。
三毛さんくらいの文才が欲しい。ゼイタクっすか?

297 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 17:58 ID:9sdxaLIM]
参考資料
http://www.mvision-italy.com/italy/roma/vatican/vatican.htm
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1604/kad60christ.html
http://homepage1.nifty.com/rune-k/magome/misima/misima.html
http://www.oriental-pro.com/2kai/006.html
http://www.kokusai-mart.co.jp/tenjin/
http://www.erde.co.jp/~masaru/mapplethorpe/igimousitate.html
http://saitama.m78.com/rekisi6.htm
http://www.sps-kogasha.co.jp/shin/

298 名前:ウサギ [2001/12/22(土) 18:04 ID:ziH2jPE2]
 ウヨ君……日之本東洋とか、日之本紅陽なんてどうピョン?<遅。

299 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 18:25 ID:9sdxaLIM]
>>298
ううむ。イッパツでウヨ君とわかる名前があればいいんですがねぇ。

ところでクリスちゃんとか、今回も例によって勝手にマイ設定爆発です。
私、総督府の方のはあまり出入りしてないので、もしかしたら
類似のネタが既出だったかも知れないけどケンチャナヨー。←自分で言うなヨ!

300 名前:ウサギ [2001/12/22(土) 18:33 ID:ziH2jPE2]
 んじゃ、日之本トウヨウ。

301 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/22(土) 18:38 ID:9sdxaLIM]
ををっ、うまい!
漢字だと気付きませんでした! ←バカ

302 名前:レッドドワーフ [2001/12/22(土) 19:00 ID:ew4MY0ds]
三百万年の時を越え、大地球を旅する孤独な宇宙船ビッグ・トーア号。
予期せぬ敗戦で乗員は全員あの世行き。
たった一人生残った私はニホン。
相棒は半分になっちまったニダー。
島から進化した台湾。
私たちいったいこれからどうなるんだろうね。

303 名前:名無しさん [2001/12/22(土) 23:31 ID:6qgnoPxE]
>>298
羽陽にしてくれるとありがたいんだけど(藁)>山形県民より

304 名前:名無しさん [2001/12/22(土) 23:33 ID:6qgnoPxE]
読みはウヨウね。

305 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/23(日) 01:32 ID:1AS77do2]
>ウヨ君
「日ノ本武士」に一票
いつも竹刀持って歩いてそうなイメージが(w

「武尊」はご先祖様だっけ?
スサノオとかは無理があるか


……つーか「武尊」くらい一発で出せ>ATOK

306 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/23(日) 02:14 ID:7ngfVlik]
「日ノ本 鷹羽」というのはどうでしょう?
「ひのもと たかは」………転じてタカ派。

…………いかん、漫画のキャラみたいなネーミングだ(w

307 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/23(日) 02:36 ID:bXCEEljM]
う、うわっ!Mr.コパ さん、>>296でとんでもないこと書いてるし!

私の文章も、いろんな作家さんの真似の部分がかなりありますからねぇ(恥
でも、そう言っていただけると凄く嬉しいです。精進しなければ(w
どうもありがとうございますm(_ _)m

308 名前:名無し [2001/12/23(日) 03:06 ID:7uPslLDI]
なんかウヨくんとラスカちゃん接点なさすぎてちょっと…
普通のクラスメートじゃダメなの?

309 名前:ラララ [2001/12/23(日) 07:25 ID:FnRddA7w]
>308
>なんかウヨくんとラスカちゃん接点なさすぎてちょっと

まあね。言われてから気がついたよ。たしかに接点無さすぎかも。
読み物としては面白いんだけどね。>恋愛ネタ

310 名前:Mr.コパ ◆MVhba1iM [2001/12/23(日) 08:18 ID:RYwvg2Gc]
融通無碍で、自由な創作が出来るのがニホンちゃんの強みっすよ。
だからこそ、いろんな作家さんたちが活躍できるし。

一読者として見ると、毒の効いた風刺だけだと引いちゃうし、
萌えだけだと、世にいくらでもある萌えネタの中に埋もれちゃう。
国際政治の風刺と、物語(創作)性については、ま、バランスですね。
あんまり事実にこだわると話が狭くなるから、少々羽目をはずす事も必要かと。

私としては、風刺・風刺・創作(萌え) の繰り返しくらいが好みですが
ちゆ12歳さんや、その他のリンクから来たお客さんのハートをガッチリ
ゲットするためには、創作(萌え)・創作(萌え)・風刺 くらいが適切かも。
その点で三毛さんの貢献は凄いっすね。

よそから読者・作家をゲトするのは発展とアタリショックの表裏一体ですが、
ハン板だけで煮詰まって尻すぼみになるよりは、いいかと愚考する次第です。

311 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/23(日) 13:46 ID:WOoOFkCU]
尻すぼみ防止に、
ミニフロから遷都しませんか?
ここあんまりにもうごかなすぎます。
あと、ウヨくんの名前はみんなでちゃんと
最後まで話し合って結果を出しましょうよ。


312 名前:polestar [2001/12/23(日) 13:56 ID:9KSarwmQ]
そうしましょうか。遷都。
一日に二、三レスしかついてないのを見ると哀しくなる。

ちなみにウヨ君の名前は「武士(タケシ)」に一票。

313 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/23(日) 14:22 ID:PcLikFSc]
自分も遷都には賛成です。
ただ、ここの利点にはあんまり荒れないってのがありますので
ナニか企画(投票系のモノとか)をやるときにこっちを利用すればいいんじゃないでしょうか?

314 名前:ななし [2001/12/23(日) 15:16 ID:xyokR/3M]
 私も遷都に賛成です。これだけの名スレが衰退していってるのは悲しいです。
やっぱりレスがたくさんつくほうが作家さんの励みになるでしょうしね
あと武士かなりイイと思うので武士に一票。

315 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/23(日) 17:39 ID:/B/nvHjE]
勝手にしきって悪いけど、
ウヨ君は日ノ本武士(タケシ)で決定。
ここは400で止めて向こうに移転。
これでいい?

316 名前:名無し [2001/12/23(日) 18:36 ID:uGcnFlrk]
また、あっちに行くと誰かさんの気まぐれで閉鎖って事にならないかな〜
アクセス数ではかるべきだとおもうな。

317 名前:テンシュ [2001/12/23(日) 18:42 ID:UQKHjXzg]

 「賊・3匹が斬る!!」
 
 山奥の秘密の修行場で修行をしていた、ニホンちゃん、タイワンちゃん、アーリアちゃんの三人は、1日の修行が終わると山の露天風呂で一日の疲れをとるのが楽しみでした。
 ニホンちゃんは長い黒髪を後ろで丸め、手拭いで前をかくしつつ楚々と湯へ入ります。タイワンちゃんヘアバンドで前髪を上げていました。星空とロウソクのかすかな灯に湯気がたちのぼり、とても幻想的な雰囲気でした。
 「きょうも拳法の修行おつかれさま」
 「ニホンちゃんこそ、居合の修行は大変でしょう?」
 「ううん」
 そんな中、手拭いを肩にかけ、アーリアちゃんがドッパーと入ってきたので、二人はいささか焦りました。まあ、いつもの事なのですが……。
 「いやあー、ニホンのオンセンは最高だなあー」
 ニホンちゃんは乾いた笑いで答えるしかありません。タイワンちゃんがそっと、
 「ニンジャってもっと目立たないものじゃなかったの? なんか勘違いしてるんじゃない?」
 「い、いや、まあ……その」
 そんな3人を、岩影からハァハァしてのぞいている人物が二人。
 「さ……3人の隠れ家をみつけたと思ったら……これはいい場所を見つけたアル」
 「ウ、ウリにももっと見せてニダ」
 「お前は半万年とやら早いアル!!」
 「そ、そんなニダ〜」
 「無防備の3人に、この新型先行者をけしかけるアル!」
 その新しい先行者も、岩影でハァハァしてました。
 と、そのときです。 
 「誰だ!!」
 二人と先行者は心臓が口から出るかと思いましたが、様子がちがいます。
 見ると、湯へ、どこから来たのか、小さな笹舟がス〜と浮かんでました。
 「ふ……不審船アル……」
 「何奴!!」
 アーリアちゃん、かまわず立ち上がって手裏剣を構えます。
 湯の中を、あからさまに怪しいシュノーケルが逃げようとしてました。
 「まってアーリアちゃん、自分でやるわ」
 ニホンちゃん、自ら、木陰へ用意していた木刀をとり、
 「ええいッッ!!」
 斬撃一閃。湯が真っ二つに割れ、なんと水中眼鏡のキッチョム君が現れました。
 「ニ、ニダッ…………」
 ニホンちゃんの悲鳴とタイワンちゃんの怒号と、アーリアちゃんのゲルマン忍法の掛け声が同時に炸裂し、
 「ニ〜〜ダ〜〜〜…………」
 キッチョム君は夜空の星となりました。
 ついでに岩影のチューゴ君とカンコ君と先行者は、鼻血の海に自沈していました。

 「姉さん、ネームできた?」
 「ひゃああッッッ!!」
 ニホンちゃんは顔を赤らめて、ノートを後ろにかくしました。ウヨ君はそれをめざとく見つけて、
 「できたんでしょ?」
 「なんでもないの!! 向こうへ行ってて!!」
 ニホンちゃんの剣幕があまりにすごかったので、ウヨ君はびっくりして退散しました。
 そのネタが日の目を見ることは、ついにありませんでした。
 
 ※ こういうの嫌いな人ごめんなさ〜い。
 

318 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/23(日) 20:12 ID:siB0YcaU]
萌え暴走する人がたまに来てくれると、結構うれしい(w

319 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/23(日) 21:24 ID:siB0YcaU]
「キッサテンのなぽりたん1」

「ニホンちゃん、ちょっと話があるんだけど。」
「え?マカロニーノ君...突然どうしたの?」
「今まで言おう言おうと思ってたんだけど...今日は思い切って言うよ。」
「え、えーと...何?かなぁ...」

珍しくマカロニーノ君がまじめな顔をしてニホンちゃんに話しかけています。
普段はニヤけたナンパ師なのですが...


「その...パスタをマーガリンで炒めるのはやめてくれないか?それとケチャ
ップであえるのも。粉チーズを使うのはいいとしてもタバスコをかけるのも、
止めてほしいんだ。」

「え?あ、...ひょっとして『キッサテンのなぽりたん』のこと?でもあれは
アメリー君の家から教えてもらった食べ方なんだけど...」


「うふふふ、アメリー君に料理のことを教わったのがそもそもの間違いでした
わね。まぁ、エリザベスの家の分家から生まれた家ですからね、うふふ。」

「ちょっと、フランソワーズ。あなた何がいいたいのかしら?」


320 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/23(日) 21:25 ID:siB0YcaU]
「キッサテンのなぽりたん2」

マカロニーノ君とニホンちゃんの会話とは関係ないところでフランソワーズちゃんと
エリザベスちゃんの間になにやら火花が散っています。


「うん、よその家の料理を教わってきて、自分の家の好みに合わせてアレンジして
行くって言うのはよくあることアル。ニホンの家でも中華麺を使った料理なんかは
オリジナルとは違うけど、まぁまぁ良く出来てるアル。アメリーの家を経由したのは
ちょっと痛いアルな。」

「そうだねー、ウチの人間で、ニホンちゃん家のレトルトカレーを食べて、『おい
しい、これはなんという料理ですか?』って、言った人もいたらしいし。」


チューゴ君とイン堂君が話に入ってきました。
こちらもなんとなくちょっと火花が散りそうな気配も感じられますが...


(えーと...本式のパスタも好きなんだけど、実は『キッサテンのなぽりたん』も
好きだったりするのよね〜)

なんとなくオリエンタルスマイルでマカロニーノ君にニコニコしてみせるニホンちゃん
でした。

おしまい

321 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/24(月) 14:50 ID:j9/u72PY]
     「聖夜」

 き〜んこ〜んか〜んこ〜ん♪
 五年地球組の教室にチャイムが鳴り響き、それと同時にみんなから歓声が沸き上がりました。
「はい、それじゃ、二学期はこれでおしまい。みんな、冬休みだからって羽目を外さないようにね。それと、
ちゃんと宿題をするんですよ」
 しっかりと釘をさすフラメンコ先生の声も、心なしか弾んでいます。そう、今日は終業式。明日からは楽しい
冬休みです。
「ねぇねぇ、みんな冬休みはどこか行くの?」
「わたくしは家族でスキーですわ」
「いいなぁ………、オレなんか、なーんにも予定入ってないぜ。……寝て過ごすのは悲しすぎるしなぁ」
「ね、ニホンちゃん、今度お泊まりに行ってもいい?」
「うん、いーよぉ」
 教室のそこかしこで、楽しげな会話の花が咲いています。と、そこへ。

 がらっ!

 教室の戸が勢いよく引き開けられ、小さな影が、風をまいて飛び込んできました。影は、教室の中央に立
つアメリー君に突進し、目の覚めるようなタックルを敢行します。
「な、なんだぁ!?………って、ラスカ?」
 そう、影の正体はラスカちゃんでした。何かに耐えているような、悲壮な表情を浮かべています。

「どうしたんだ?何かあったのか?…………お、おい、ラスカ!?」
 アメリー君が彼女の顔を覗き込んで、狼狽した声を上げました。ラスカちゃんの瞳に涙が浮かんでいて…
みるみるうちに大きくなってゆくのです。すぐにそれは限界を超え、彼女のなめらかな頬を勢いよく滑り落ち
てゆきます。と同時に、ラスカちゃんは、堰を切ったようにしゃくり上げだしました。
「ふぇ………ひっく……アメリーおにいちゃぁん………ふえぇぇ〜〜〜」
「お……おい……一体何があったんだよ?」
「ラ、ラスカちゃん、泣かないで。どうしたの?誰かにいじめられたの?」
 アメリー君と、そばにいたニホンちゃんが慌てて慰めにかかります。しかし、ラスカちゃんは泣きじゃくるだ
け。教室内に満ちていた浮ついた雰囲気は影を潜め、皆、彼らに視線を向けています。
「あのー、ここにラスカちゃんが…………ああ、やっぱりここにいた」
 開け放たれたままの入り口から、ウヨ君が顔を出しました。ニホンちゃんが、珍しくきつい表情を浮かべて
彼につめよります。
「武士!あなたまさか、ラスカちゃんをいじめたんじゃないでしょうね!」
「へ!?ち、違う違う、誤解だよ、姉さん!」
「………本当に?」
「神に誓って」
「なら、説明してくれる?………一体、何があったのか」
 ウヨ君は、相変わらずアメリー君にしがみついて、ぴーぴー泣いているラスカちゃんに、気遣わしげな視線
を走らせてから、事の次第の説明を始めました。
「実は………」


322 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/24(月) 14:53 ID:mZLmKGeA]
     つづき

「うそだもん!サンタさんはぜったいにいるもんっ!」
「んーなわきゃねーっての!ありゃおとぎ話だぜ」
 三年地球組の教室。今、ここは戦場でした。ラスカちゃんとコルシカちゃんが、壮絶な口げんかを繰り広げ
ているのです。いつ実力行使が行われても、不思議ではない雰囲気でした。
 事の発端は、クリスマスの話題。話題の中心は、パーティーやプレゼントのことでした。その中で、ラスカ
ちゃんが「サンタさん、今年はなにプレゼントしてくれるかなぁ」と発言し、それにコルシカちゃんが、「なんだ
おまえ、まーだサンタクロースなんて信じてんのか?ガキだなー」と返したのです。
 これが発火点となり、二人は、泥沼の戦いに身を投じていったのでした。
 こういうときに真っ先に仲裁に入る(そして、地雷を踏んでしばかれる)ヨハネ君は、ミサがあるという理由
で既に下校してしまっています。かわりに、ウヨ君がやむなく止めに入りましたが、二人とも全く聞く耳を持っ
ていません。これが男なら、無理矢理黙らせているところですが、二人とも女の子なので説得という手段をと
るしかないのです。
 結局、ウヨ君の和平工作は、あえなく失敗に終わってしまいました。精神的に消耗しきってしまい、机に
突っ伏しているウヨ君を後目に、二人の戦いはますます熾烈になっていきます。
「いるったらいるの!毎年、ラスカのまくらもとにプレゼントがおかれているんだもん!サンタさんが持ってき
てくれてるに決まってるよ!」
「バカか、おめーは!だから、それはお前の親父が買ったものだっての!だいたい、お前がサンタの姿を見
たのか!?」
「そ、それは………」
「いるわけないのに、会えるわきゃないよなー、がんばって、クリスマスはずっと起きていたら?プレゼント抱
えた親父の姿を拝めるぜ!ひょっとしたら、付け髭くらいはしてくれてるかもなぁ」

「………で、そうしたら彼女、教室を飛び出していったんだ」
「……あぁぁ、もう。あの子ったら、ことさらそんなこと言わなくてもいいでしょうに………」
 ウヨ君の話す義妹の所業に、フランソワーズちゃんが頭を抱えます。一方のアメリー君は、何故か困惑し
た表情で黙り込んでいます。実は、毎年ラスカちゃんの枕元にプレゼントを置いているのは、お父さんではな
く彼なのです。自分の行動が、この騒ぎの遠因の一つになっているので、どうフォローしていいのか迷って
いるようですね。

 えぐえぐとしゃくり上げるラスカちゃんの手を引いて、アメリー君は下校していきました。ニホンちゃんも付い
ていきたかったようですが、「とりあえず、ラスカとゆっくり話しておきたいから」という彼の言葉に引き下がっ
たのでした。で、教室に残ったメンバーは、鳩首会議の真っ最中。お題目は、「どうやってラスカちゃんを慰め
るか」です。
「ここはひとつ、ウヨ君がデートに」
「却下」
 タイワンちゃんの提案を、皆まで言わせず却下してのけるウヨ君。どうやら最近、耐性がついてきたようです。
「まず、ラスカちゃんとコルシカちゃんを仲直りさせるのが先だと思うよ」
 心配そうに眉をくもらせたまま、ニホンちゃんがぽつりと呟きます。そして、フランソワーズちゃんに目を向け
ました。
「そうですわね。コルシカには、あたくしから話をしておきますわ」
「でも、サンタクロースの件はどうしよう……?」
「こればっかりは仕方ありませんわ。遅かれ早かれ、真実に気づくときがくるんですし」
「うむ、私もそう思う。通過儀礼のようなものじゃないかな?」
 冷静に指摘するエリザベスちゃんとアーリアちゃん。しかし、ニホンちゃんは納得できません。
「でも………ラスカちゃんの夢を壊したくないよ……」
 と、そのとき、彼女の後ろから新たな人物が発言してきました。
「ねぇ、それは私にまかせてくれないかな?」


323 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/24(月) 14:53 ID:mZLmKGeA]
     つづき

 数日後。12月24日。前日から降り始めた雪は、未だやむ気配を見せず、街は既に白くたたずまいを変え
ています。
 クリスマスイブのこの日、アメリー君の家では家族揃ってのパーティーが開かれていました。みんなで神
様にお祈りをして、プレゼントを交換しあい、賑やかに談笑しながら食事をします。
 ………しかし、そのなかで、ラスカちゃんだけが沈んだ表情を見せていました。アメリー君に話を振られて
も、ほとんど上の空。元気なく、七面鳥をフォークでつついているだけです。と、そのとき。

                 しゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃん…………

 軽やかな鈴の音が、微かに聞こえてきました。それに気づいたラスカちゃんが、弾かれるように顔を上げます。

               しゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃん…………

 鈴の音は、どんどん近づいてきます。居ても立ってもいられず、彼女は、テーブルを離れました。

          しゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃん…………しゃららん!

 鈴の音が、アメリー家の前で止まりました。ラスカちゃんは、歓喜の表情を浮かべて、玄関を飛び出しま
す。そこにあったのは………。

                       「メリー・クリスマス!」
                     
                   白いお髭に覆われた、優しそうな顔。
              まっ赤な、暖かそうなお洋服に包まれた格幅のよい体。
               大きなトナカイさんに引かれた、これまた大きな橇。
                    橇の後ろに載せられた。白い袋。
           絵本の中から抜け出してきたかのような、サンタさんの姿でした。

「サンタさんだ………、サンタさんだぁ!サンタさんは本当にいたんだぁ!」
 橇から降りてきたサンタさんに駆け寄り、そのままの勢いで抱きつくラスカちゃん。サンタさんは、そんな彼
女を優しく抱き留めます。
「ほっほっほ、ラスカちゃんは元気がいいねぇ。今年もよい子にしてたかな?」
「うんっ!」
「そうかいそうかい、それじゃあ、よい子のラスカちゃんにはわしからのご褒美だ」
 そういって、サンタさんは袋からぬいぐるみを取り出しました。ポーラより一回りちいさな、白くまのぬいぐる
みです。
「ほうら、ポーラの弟だよ。仲良くしてあげるんじゃよ」
「うわぁぁ………。どうもありがとう!」
「おお、そうそう、ニホンちゃん達から、キミに渡して欲しいと頼まれた物もあったんじゃ」
「え………ニホンおねぇちゃんたちから…………?」
 サンタさんが、次々とニホンちゃん達のプレゼントを手渡してきます。………ニホンちゃんからは、可憐なオ
ルゴール。ウヨ君からは、可愛らしいリボン。タイワンちゃんから、綺麗な髪飾り。エリザベスちゃんからは、
真っ白なティーカップ。アーリアちゃんから、立派な文房具セット。フランソワーズちゃんから、お洒落なハン
カチ。そして……コルシカちゃんからは、手作りのお人形。
「…………コルシカちゃんから………」
 そのお人形は、手を繋いだラスカちゃんとコルシカちゃんを象っているようです。ちょっといびつで、あちこち
の糸がほつれかかっていますが、彼女が一生懸命に作ったのが一目で分かりました。
 ラスカちゃんは、お人形に添えられたクリスマスカードを開きました。

           ひどいこと言ってゴメン。新学期になったら、また仲良くしてほしいな。
                     親愛なるラスカへ コルシカより



324 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/24(月) 14:54 ID:mZLmKGeA]
     つづき

 いささか素っ気ない、短い文章。しかし、その中に、コルシカちゃんの想いが込められているように、ラスカ
ちゃんには思われました。お祈りをするように、カードを胸元に押し当てるラスカちゃん。心がじんわりと暖か
くなって来るような気がします。
「……ラスカちゃんは、コルシカちゃんと喧嘩したそうじゃな。……どうかな?仲直りできそうかい?」
「……うんっ!」
 輝くような笑顔で答えるラスカちゃん。それを見て、サンタさんもつられるように破顔しました。
「おお、そうか……いい笑顔じゃ。わしにとっては、一番のクリスマスプレゼントじゃな」

「………もう、行っちゃうの?」
 橇に座り、手綱を握ったサンタさんに、ラスカちゃんが名残惜しそうに語りかけます。
「……ああ。わしを待ってくれてる子供達が、まだたくさんおるからの。それじゃあラスカちゃん、また来年」
「うん、また来年、きっと会おうね!………ばいばい!」
「ヒュバー・ヨウルア!ハァッ!」
 サンタさんのかけ声と共に、橇が動き出しました。夜の静寂を破る鈴の音に合わせて優雅に輪舞を踊る雪
の中、ゆっくりと遠ざかってゆく橇に向かって、ラスカちゃんはいつまでも手を振るのでした。

「よかったな、ラスカ」
 橇が雪のカーテンの向こうに消え、再び静寂が戻ってきました。それでもなお立ちつくすラスカちゃんの側
に、アメリー君がやってきました。
「うん………」
「さ、家に入ろう。風邪ひいちゃうぞ」
「そうだね。…………ね、アメリーお兄ちゃん」
「うん?」
「メリー・クリスマス」
「…メリー・クリスマス、ラスカ」

 兄妹が、家の中に消えてゆきました。物陰からそれを見届けたニホンちゃんが、ほっと吐息をもらします。
「……これで一件落着、かな?」
「うん、そうだといいね」
 それを受けたのはフィンランちゃん。ニホンちゃんと同様、優しい微笑を浮かべています。
「でもさ、フィンランのおじさんって凄いね。まるで本物のサンタクロースみたいだったよ」
「あはは、当たり前だよ、タイワンちゃん。だっておじさんは、本物のサンタクロースだもん」
「へ!?」
「サンタはね、スオミの敷地にあるロヴァミエニって林の中に住んでいるって話があるんだよ。でね、それな
らいっそ、本当にサンタとしてそこに住んでしまおうって言って、おじさんはそこでサンタさんを始めたの。
手紙を出せば、ちゃんとお返事が来るよ。もちろん、サンタクロースの名前でね」
「へぇぇ………そうなんだ」
 ニホンちゃんもタイワンちゃんも、目を丸くしています。
「だから、サンタクロースはいないって言うのは間違い。……絵本どおりのサンタではないけど、ね」
「だからあのとき、妙に自信たっぷりに『まかせろ』なんて言ったんだ」
「ね、そろそろ寒くなってきたし、もう帰らない?二人とも家に寄ってよ。家もパーティーやってるし、暖かい飲
み物もあるし」
「うーん、それじゃ、ちょっとだけ」
「あ、あたしもー。それじゃ、行こ」
 三人は、そっとその場を離れると、ニホン家へ続く道を歩き始めました。


325 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/24(月) 14:54 ID:mZLmKGeA]
     つづき

 道すがら、ニホンちゃんが不意に言いました。
「ね、今年ももう終わりだけど、本当にいろいろあったね」
「うん……大変な年だったね」
「ホント。大事件も起こったし、喧嘩も絶えないし」
「来年は………きっと、いい年に……なるよね?なってくれるよね?」
「……………うん。そうなると、いいね」
「ダメよ、ニホンちゃん。いい年に「なる」んじゃなくて、いい年に「する」のよ」
「あは、そうだね。間違えちゃった。……そう、来年こそは、みんな笑顔で過ごせるような年にしないと」
「難しいと思うけど、最初から諦めて立ち止まっていたら、なにも変わらないもん」
「そうそう………って、なんだか湿っぽくなっちゃってない?」
「あ、ごめ〜ん」
「でも…………今のこの時間だけは、みんな笑顔でいるんだろうね」
「そう……きっとそうだよ」
「わたしたちにとっては、それがサンタさんのプレゼント、かな?」
「あはは……そんなプレゼントも、悪くないかもね」
「ね………タイワンちゃん、フィンランちゃん」
「ん?」
「な〜に?」
「メリー・クリスマス」
『メリー・クリスマス!』

                    この世界に生きる  全ての人たちへ
                          メリー・クリスマス!

                                               おしまい


326 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/24(月) 14:55 ID:mZLmKGeA]
三毛であります。
ああ、性懲りもなく、またソースなしのおはなしを書いちゃいました。
クリスマス特別編ということで、勘弁して下さいm(_ _)m
今回のお話を書いて気づきました。私は、どうやらラスカちゃんが贔屓のようです。←何をいまさら

最初は、それぞれの家のクリスマスを書こうと思ったのですが、肝心の韓国のクリスマスについての資料が
ない!ミサをやって、それをTV中継するとか、パチンコ屋以上に派手な電飾で教会を飾るという(!)記述は
あるのですが、一般家庭での様子がさっぱり分かりませんでした。フランスのブッシュ・ド・ノエルや、アメリ
カの七面鳥みたいに特別な料理があるのかも分からないし。
 と、いうわけで、フィンランドのサンタさんをネタに持ってきました。参考にしたHPは以下の通り。

サンタ村の公式サイト
http://www.santaclauslive.com/

サンタクロース郵便局
http://www.santaclaus.posti.fi/english2.htm

あと、韓国ネタを一つ。上智大学カトリック学生会のページ
ttp://katogaku.tripod.co.jp/kaiho/kaiho_99_4.html
> 20年前クリスマス、韓国のカテドラル大聖堂で起こった一話。そのとき今の金枢機卿が当時軍部独裁
>攻府を批判する説教をなさったのである。これが全国に生放送され、TVを観ていた朴元大統領が憤慨し
>たのはいうまでもない。TV中継は即刻止めさせられた。その後数年間ミサの生放送はできなくなった。
デジャブを感じるのは私だけでしょうか?(w

それにしても、イブの昼間になにやってんだか、あたしゃ(w
では!



327 名前:四季砲 [2001/12/24(月) 17:50 ID:cRwR5Ce2]
三毛 ◆wPntKTsQさんの書いた話を見て触発し私もクリスマス ネタを・・・
クリスマスに間に合わせるためにオチもいまいちですが・・・・

328 名前:四季砲 [2001/12/24(月) 17:51 ID:cRwR5Ce2]
「サンタさん」
今日はクリスマス、ケーキにプレゼントにクリスマスツリー楽しい事ばかりです
でも大人やお姉さんを困らすことが一つ
ザイニー「ねえ、お姉ちゃんサンタさんって本当にいるの?」
ザイ  「そんなのいるわけ無いじゃないただのおとぎ話よ」
こんな質問を投げかけられてニホンちゃんの大弱り
子供の夢を壊す訳にはいきません、そこでフィンラちゃんちのサンタ組合のサンタさんに来てもらいました
自称本物のサンタさんです
サンタ 「ほ ほ ほ〜」
フィンラ「ほら 本物のサンタさん ですよ ザイちゃん ザイニーちゃんがいい子にしてたから
     サンタの国から来てくれたのよ」
ザイ  「本物のサンタさんなら トナカイはどうしたの」
サンタ 「ホ ホ ホ〜(汗」
フィンラ「え〜と トナカイはそう 警察に止められて・・・」
ザイ  「嘘だ やっぱし 偽者のサンタだ
ザイニー「そんな事ないよう 本物だよ」
ニホン 「こまったな〜どうしようフィンラちゃん」
フィンラ「こまりましたね〜」
そんな二人に助け舟?が
トル子 「あら サンタさんじゃない 」
ザイ  「違うよ 偽者だよ サンタさんなんか ホントはいないんだ」
トル子 「そんな事ないわよ サンタさんは本当にいたの
ニホン 「いた?」
トル子 「今日はクリスマスだから特別に本物のサンタさんに逢わせてあげる」
ザイニー「やったー」
トル子ちゃんはみんなを自分の家の庭に招きます
ニホン 「ねえトル子ちゃん サンタさんはどこ」
トル子 「あら 目の前にいるじゃない」
でもニホンちゃん達の前には大きな石しかありません
フィンラ「まさか この石・・・・」
トル子 「うん サンタさんのお墓よ」
ニホン 「!」
ザイ  「!!」
ザイニー「!!!」
サンタ 「ホ ホ ホー」
トル子 「ね ザイちゃんサンタさんは本当にいたのよ」
ザイちゃんは今にも泣き出しそうな顔で
ザイ  「違うもん サンタさんは死んでないもん ココにいるもん 」
トル子 「でも ザイちゃん そのサンタさんは偽者だって」
ザイ  「違うもん 本物のサンタさんだもん ね サンタさん」
ザイニー「サンタさんは本物だよね!」
サンタ 「ほ ほ ほー」
サンタさんはザイちゃんとザイニーちゃんの頭を優しく撫ででくれました
   終わり




329 名前:ニー [2001/12/24(月) 21:32 ID:6aw6XN.A]
以前要望があったニホンちゃんの辞典を作ってみました。
賛否両論あるかと思いますが、以前議論があったときに言われたように、とりあえずお話を作るときにこの設定にしばられない、
ということを明記しておきました。
この辞典の存在が混乱をもたらすようならいつでも削除します。

http://nihon.3nopage.com/dic/index.html

330 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/24(月) 22:32 ID:VmNLOMlM]
>>329
あ行の下が英数になって、その下がか行になってますが・・・。

331 名前:nanasi [2001/12/24(月) 22:39 ID:IU6VMNhw]
<<329
おおっ、ご苦労様です。
ニーさんのニホンちゃんワールドへの貢献については常々感服しています。

332 名前:ひかりかがやく [2001/12/24(月) 22:42 ID:fpQ9mAX6]
「カンコ君のヘンタイ!」
と言うとニホンちゃんは顔をまっかにして走り去ってしまいました。
呆然と立ちすくむカンコ君。
なんでこうなってしまったのか全然分かりません。
「ニホンの好みをちゃんと調べてきたのに…なんでこうなるニダ???」
ひとりつぶやくカンコ君は純白の全身タイツに赤や黄色といったたくさんの電飾でイルミネートされた格好です。
…カンコ君、いくらなんでもそれはちょっと。


どっとはらい

333 名前:ひかりかがやく [2001/12/24(月) 22:42 ID:fpQ9mAX6]
「カンコ君のヘンタイ!」
と言うとニホンちゃんは顔をまっかにして走り去ってしまいました。
呆然と立ちすくむカンコ君。
なんでこうなってしまったのか全然分かりません。
「ニホンの好みをちゃんと調べてきたのに…なんでこうなるニダ???」
ひとりつぶやくカンコ君は純白の全身タイツに赤や黄色といったたくさんの電飾でイルミネートされた格好です。
…カンコ君、いくらなんでもそれはちょっと。


どっとはらい

334 名前:machina [2001/12/24(月) 22:56 ID:fpQ9mAX6]
>332
微妙にクリスマス創作ネタでした。
表参道のイルミネーションが電飾タイツに(以下自主規制
二重投稿でさらに鬱(藁

それにしても、一発キャラで終わりそうだったフィンラン
ちゃんがここまで大きく育ってくれるとは…絵師さんにも
描いていただいて嬉しいかぎりです。



335 名前:gsource ◆tS6CjM8I [2001/12/25(火) 00:07 ID:LremsNYk]
>>329
すみません、トップページのの左フレームにある「辞書のお持ち帰り」を
クリックすると Internal Server Error が出るのですが、
CGI がエラーしてませんか?


336 名前:ニー [2001/12/25(火) 02:02 ID:50XT.lN6]
>>335
すみません、あの機能はちょっと鯖とあわないらしくて具合悪いです。
イロイロいじってみたのですがダメだったのでサポート掲示板に問い合わせました。
もうしばらくご迷惑おかけします。ゴメンナサイ


337 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/25(火) 02:10 ID:INqXBRQw]
作家さん専用掲示板も作って〜。

338 名前:名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. [2001/12/25(火) 21:58 ID:0tBPm1E.]
「沈んだ不審船」

ビーッ・ビーッ・ビーッ!
けたたましいアラームが日の本家集中危機管理センターに鳴り響きました。
どうやら日の本家のアマミオオシマ沖を所属不明の不審なラジコン漁船が航行しているようです。
ニホンちゃんはすぐさま偵察用のラジコンヘリ5機を飛ばし、取り押さえる場合に備えて25隻の警備ラジコン船を急行させました。
ラジコンヘリの画像からは不審ラジコン船の船体には「長漁3705」と書かれており、窓からチューゴ家の旗が振られています。
「まったくも〜。チューゴ君ったら〜、こっちには来ないでっていつも言ってるのに〜」
どうやらただのラジコン漁船のようです。

やがてラジコン船が追いつくと、ニホンちゃんは警備ラジコン船「あまみ」「きりしま」「いなさ」「みずき」の四隻で不審ラジコン船を取り囲みました。
そして再三に渡る停船勧告を相手船に向かって放ちましたが、相手は全く止まる様子を見せません。
致し方ないのでニホンちゃんは空に向けて警備ラジコン船備え付けの2mm機関砲を発射してさらに警告を行いました。
しかし、それでも全く止まる様子を見せません。
「おかしいな〜。いくらチューゴ君のところと言ったってこれぐらいしたら止まるのに?」
と不審に思ったニホンちゃんは画面をよーく眺めます。
「あれ?よく見たらあの船って一昨年来たキッチョム君の工作船そっくり。一昨年は拿捕に失敗してアサヒちゃんたちに散在文句を言われたのよね。今回は逃がさないよ〜」
ニホンちゃんは2mm機関砲を不審ラジコン船の船尾に発射しました。機関部を破壊して確実に拿捕する策略です。
不審ラジコン船は止まったり動いたりを繰り返しながらなおも逃げようとしますが、確実に速度は低下しており振り切る事はもはや不可能です。
「よーし、「あまみ」「きりしま」を接近させるよ」
と、ニホンちゃんが警備ラジコン船「あまみ」「きりしま」を接近させたその時です。
不審ラジコン船はAK47を乱射、「あまみ」「きりしま」「いなさ」が被弾。
さらに外れたもののロケットランチャーが「いなさ」「あまみ」に向けてそれぞれ一発ずつ発射されました。
それに対してニホンちゃんは「いなさ」から2mm機関砲を不審ラジコン船のブリッジに発射、その数分後該船は沈没しました。

その翌日、ニホンちゃんが学校に行くとカンコ君、チューゴ君、アサヒちゃんに囲まれました。
「やいニホン、昨日のはどういう事ニダ。またニッテイの時みたいにウリナラをヘーゴーする気ニダ?自重するニダ」
「例の船は漁具を積んでいなかったと聞いたアル。あそこは日の本家の領海ではなくEEZアル。違法経済活動を取り締まるという理屈は通らないアル。
それにそっちから撃っておいて正当防衛というのも変アル」
「そーよそーよ、ニホンはアジアの被害者の声に耳を傾けるべきなのよ」
と、いつもの調子です。
それに対してユーロ班とアメリー君は冷めた物。
「あいつら何言いがかり付けてんだ?コーストガードの停船命令に従わない船なんて撃たれて当然だろうが」
と、アメリー君。
「そうですわ、私もつい先日止まらない船を沈めましたけど、止まらない方が悪くてよ」
と、エリザベスちゃん。さすがバシバシ撃ちまくっているだけあって貫禄のあるお言葉です。
「大体、カンコのやつは昔い・すんまんラインとか言うものを一方的に決めて、ニホンの船が入ってきただけで拿捕していたくせによく言うな」
と、呆れ返った様子のアーリアちゃん。
「どうせキッチョムのところの船でしょ。泣きを見るのはあいつよ」
と、タイワンちゃん。

ニホンちゃんは沈んだ不審ラジコン船を引き上げて白黒つけるつもりです。

(おしまい)

339 名前:名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. [2001/12/25(火) 22:04 ID:0tBPm1E.]
何とも・・・ただの風刺ですね
元ネタは言うまでもなく今回の不審船事件
カンコ、チューゴ、アサヒの三バカトリオの言いがかりは
韓国与党、中国紙、朝日新聞の発言から取った物です

340 名前:さらだ [2001/12/25(火) 23:09 ID:fv/WWvbw]
おお、今回の事件の話がついにうpされましたね。
後半の3ばか+アメリー君達のくだりが爆笑モンでした。
事件の起きた舞台がもう少しニホンちゃんの世界観に沿ってればなお良かったですが、
大物ネタのトップバッターとしては秀逸のデキだと思います。

久々のニダ関連、大事に育てていきたいものですね。

341 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:29 ID:ENFhtn/w]
タイガ演劇顛末記 企画編(1/3)

タイガ演劇と呼ばれる日ノ本家の過去を題材にした劇が一年に一回上演されます。
基本的に日ノ本家のプライベートな行事なのですがそこはやっぱり地球町、そしてそこに住む
地球町の物見高い面々のこと、話に一枚噛みたがる人が続出することになりました。
さて、今年、つまり2001年のタイガ演劇の出来映え、そして評判はどんな物だったのでしょうか。
少し時間を遡り彼らの活躍を見てみるとしましょう。

ここは企画会議室。今年のタイガ演劇の演目を何にするか話し合われているところです。
演出をかって出たフランソワーズちゃんが昔のタイガ演劇のシナリオを
軽く斜め読みしながら言いました。
「今までに上演されてきたタイガ演劇のラインナップを見てみると
どうもニホンちゃんの家の人にしか解らないような内輪ネタばかりが
採用されているような印象を受けるわ」
だからこそタイガ演劇は日ノ本家のプライベートな行事だったのですが、まあそれは置いといて…。
チューゴ君もフランソワーズちゃんに同意のようです。
「賛成アル。今年は我も出演するアルから、もっと全球化した題材にするヨロシ」
「じゃあさじゃーさ、メージ時代を題材にするのはどう?
特にあたしとニホンちゃんとの馴れ初めの部分を思いっきりコッテリと………」
「あれはだめニダ!!ニッテイを美化することになるニダ!!」
「なぁによー。
いくらあの時代のあんたの家がダメダメだったからって私情でモノ言わないでくれる?
あ、そうか。あんたの家はいつの時代もダメダメだったわよねー、そういえば」
「ムキーーー!!なんて事言うニダ、タイワン!!おまえこそ劇にかこつけてニホンと
ベタベタしようという下心が丸見えニダ!!不潔ニダ!!」
「な・ん・で・すっ・て〜〜〜〜〜〜!!
あんたが人のこと不潔だとか言える立場だと思ってんの〜〜〜〜〜〜?」
「まあまあ、タイワンもカンコもやめないか」
アーリアちゃんが二人をたしなめて言いました。
「私としては、私とニホンが手を結んで悪の赤色帝国と戦う友情物語にすることを提案する。
そうすればEU街の人間にも関係のある話になるし、壮大な規模のドラマになるはずだ」
フランソワーズちゃんが一瞬ピタッと動きを止めた後、頬をピクピクとふるわせながら言いました。
「アーリア、あなたねぇ。私がいるところでよくそう言う提案ができたわね」
会議室の中は喧々囂々、主張と主張があちこちで小競り合いを起こすまさに混乱のるつぼに陥りました。


342 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:30 ID:ENFhtn/w]
タイガ演劇顛末記 企画編(2/3)

「あーあ。大変なことになっちゃったなぁ。どんな題材を選んでも誰かが不満を持ちそうだし
どうしよう」
ニホンちゃんは一人で頭を抱えています。
その時、隣に座っていたモンゴル君がニホンちゃんにそっと話しかけてきました。
「ニホンちゃん。世界的でしかもここにいるメンバーからも不満のでない題材が必要なら
“元寇”なんてどうだろう?」
「え? “元寇”? けど、その話にしちゃったらモンゴル君のご先祖様が憎まれ役扱いに
なっちゃうよ?」
「そりゃあ、攻められたり征服された側の視点から見れば憎まれるのは当然だけど
ボクのご先祖様が地球町の歴史上類例のない偉業を達成した英雄だった事実は変わりっこないし
元寇の劇をやったくらいで我が家の誇りは揺らぎもしないよ」
もう一方の隣に座っていたマカロニーノ君もニホンちゃん達の話の中に入ってきました。
「大ハーンの時代の話かぁ、いいねぇ。
その話ならボクの当時のご先祖様の東方への大冒険談も絡ませられるし、ボクは大賛成だネ」
「みんなが賛成してくれるのならわたしもそれで異論無いんだけど、この会議
なんだか収拾つかなくなってきている見たい」
会議室の中のカオス状態はますますひどくなっていく一方でした。


343 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:31 ID:ENFhtn/w]
タイガ演劇顛末記 企画編(3/3)

数時間語、みんな論争に疲れヘトヘトになってはいましたが、何とか配役までは
決めることができました。主な配役は以下の通り。
トキムネ:ニホンちゃん
ヤスモリ:アーリアちゃん
ヨリツナ:タイワンちゃん
ムネマサ:ウヨ君
トキスケ:サヨックおじさん
ノリコ:サヨちゃん(アサヒちゃん)
ニチレン:コーメーおじさん
フビライ:モンゴル君
リョーヒツ:チューゴ君
マルコ:マカロニーノ君
コリアンA:カンコ君
演出:フランソワーズちゃん


おまけ
タイワンちゃん (ニ、ニホンちゃんの男装。えへへ…)
アーリアちゃん (ニホンの武士姿。フフフフ…)

タイワンちゃん×(ハッ?!)×アーリアちゃん

アーリアちゃん 「ど、どうした? タイワン。顔が緩んでいるぞ」
タイワンちゃん 「あ、あんたこそ」


344 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:32 ID:ENFhtn/w]
タイガ演劇顛末記 稽古編(1/2)

「ちょっと待て! サヨ!! なんだその演技は! 全然違うじゃないか!!」
稽古場の中にウヨ君の声が響きます。
「あら、どうしてかしら?」
サヨ(アサヒ)ちゃん、ツラッとした顔で言い返します。
「今は男女平等の時代なのよ。
私はただ、こんな女性の視点を無視しまくっている脚本の間違いを正しく修正しながら
演じているだけよ」
「おまえが演る“ノリコ”は当時の日ノ本家をまとめる武家の妻なんだぞ!!
それがそんな反戦市民団体みたいなセリフ吐くはず無いじゃないか!!」
ウヨ君はごくまともなことを言っているのですが、サヨちゃんは何故か食い下がります。
「だめよ! このシーンだけは絶対に譲れないわ!!
当時の日ノ本家にもちゃんと良心的な人間がいたことを表現しなければならないのよ!!」
「バカヤロウ!! その演技のどこが良心的なんだよ?!」
何が問題になっているのでしょうか?
実はサヨちゃんは
トキムネがフビライから送られてきた手紙への対処に悩んでいる時、妻のノリコに
“属国ではいけないのですか? 戦をしてまで誇りを守らなければならないのですか?”
と言うせりふを言わせようとしているのです。
「たくさんの人がこの劇を見るんだぞ!!
この劇をきっかけにして歴史に興味を持つ人もいるんだぞ!!
その劇にこんな歴史的事実と合わない道徳観でこんな間抜けなセリフを入れたりしたら
日ノ本家は地球町中の笑い者になるぞ!!」
「いいえ!! この劇はもともと軍靴の足音がたくさん聞こえるんだから
これぐらい真摯な反省の態度を見せないと全地球町の人たち(チューゴ、キッチョム、
カンコの3人のみ)から支持されないわ!!」


345 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:33 ID:ENFhtn/w]
タイガ演劇顛末記 稽古編(2/2)

「あーあ。また始まっちゃったよ、あの二人。懲りないなあ」
タイワンちゃんが溜め息をつきます。
「ウム。しかしサヨはどうしてあそこまで意固地になっているのだ?
この劇で舞台になっているあの時代に非戦平和主義など採ったらウムを言わさず侵略されて
略×強△されることなど普通の人間なら皆知っていると思うのだが」
アーリアちゃんもちょっと呆れ顔で見ています。
「ま、まぁ。アサヒはねぇ。ちょっとおかしいとしか言いよう無いなぁ」
タイワンちゃんは苦笑しながらニホンちゃんに声を掛けます。
「ニホンちゃん、ニホンちゃん! あの二人、また始まったよ。演出のフランソワーズ呼んできて」
「ええ、またぁ? やっぱりわたしが呼ばなきゃダメかしら?」
「しかたないよ、ニホンちゃん。
だってフランソワーズったら、もうあっちの世界にドップリ入り込んでて
“ナンダカ天女の後継者候補”の声しか聞こえないみたいなんだもの」
「うーー。気が進まないけどしょうがないかなぁ。つ、○影先生、月○せんせーー!!」
「………どうしました? ………マ○」
全身黒ずくめの服を着たフランソワーズちゃんがやってきました。
ご丁寧に黒い髪のカツラまでかぶり、おまけに顔の半分を覆っている黒髪の下には
傷のメーキャップまでしているらしいです。
「あ、あのう。サヨちゃんとウヨ君が、そのー、演技指導をしてほしいと」
「そうですか。…………………どれ?……………
……………………………………………!!……………………………………………
サヨちゃん!! 今のセリフに心情がこもってない!!
この時のノリコの心情を掴むためにはノリコの周りの環境を理解しなければなりません!!
私といっしょにいらっしゃい!!
ノリコの役柄を完全に掴むまで日本家屋にこもって当時の暮らしを実際に…………」
サヨちゃんとウヨ君の言い争いは収まりましたが、なんだか別の意味で事態が悪化したような
気がしてニホンちゃんタイワンちゃんアーリアちゃんの3人はそろって溜め息をつきました。
「ホントにこの劇完成するのかなぁ?」

そんな状況をよそに実は水面下で恐ろしい陰謀が進んでいたのでした。
みんなの台本が置かれている部屋で一人、サヨックおじさんが不気味に笑っています。
「ふふふふふ。日ノ本家がよそからの侵略を勇敢に撃退するなどという不届き千万な
筋立ては絶対に許されないのだよぉー、ニホンちゃん。ひっひひひ」


346 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:39 ID:ENFhtn/w]
タイガ演劇顛末記 上演編(1/8)

◆赤いマフラーは不死身のしるし(1/2)

「あの兄を討って!!」
心の内の悲しみを押し殺して発せられたトキムネの命令による矢の雨がトキスケに襲いかかる。
燃えさかる館の炎の中にトキスケの姿が飲み込まれていく。正妻の子でないが故に、常に
日陰の身であった不幸な男の一生が今ここに終わったと歴史には記録された、はずであった。
時は移り、ここは高麗・合甫のとある海岸。
日本遠征に向けて九百艘の軍船が建造中である。そこにはフビライの腹心の部下リョーヒツが
軍船建造の現場視察のため訪れていた。
「アイゴー、リョーヒツニム。こんなにたくさんの船を造らされてはウリナラは破綻して
IMFの管理下に置かれてしまうニダ。何とかしてほしいニダ」
「これは大ハーンの命令アルからどうしようもないアル。泣き言いってる暇があるなら
もっと気合い入れて船つくるヨロシ」
しかし、この全ての船にはもれなく半島特産ウリナラタイマーが付いていることを
リョーヒツはまだ知らなかった。
その時、後ろからリョーヒツには聞き覚えのある声が。
「お久しぶりでござる。リョーヒツ殿」
赤いマフラーも目にまぶしく、そこにいたのは死んだはずのトキスケであった。


347 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:40 ID:ENFhtn/w]
タイガ演劇顛末記 上演編(2/8)

◆赤いマフラーは不死身のしるし(2/2)

「エッ?!」
舞台そででニホンちゃん、タイワンちゃん、アーリアちゃん、ウヨ君が慌てています。
「ど、どうしてこんな展開になるのよ?!
あたしたちが持っている台本の内容と違うじゃない!!」
タイワンちゃんが台本を開きながら叫びます。
「どうしたんだい? お嬢さん達。何をそんなに慌てているんだい?」
彼女らのただならぬ様子にマカロニーノ君がやってきます。
ニホンちゃんは震える声でマカロニーノ君に訴えました。
「ち、違うの。この場面。
わたしたちの台本ではトキスケはもう死んでしまったことになってるの」
「ええっ?! 本当かい? それは変更になる前の台本じゃないか」
「いったいどういうことだ?! マカロニーノ!
通し稽古も済んだ後での脚本変更など異常ではないか?」
アーリアちゃんがマカロニーノ君の胸ぐらを掴みながらかみつきます。
「い、いやぁ。ボクもおかしいとは思っていたんだけど
サヨックおじさんが有無を言わせず新しい台本を………………」
「あ、あいつ〜!! やってくれた」
ウヨ君は額を押さえながらうめきました。
「ど、どうしよう? フランソワーズちゃん…じゃなかった、○影先生?」
「フッ……×ヤ、あなたは×の×面を持っている。まだ荒削りだけれどもあなたの演技には
不思議と人を引きつける魅力がある。そう、人はあなたのことを“××荒らし”と呼ぶでしょう。
しかし負けずに“×天×”への階段を上るのです。“××の人”を××さんとWキャストで
演った時も××××で、×××××××。
×××、×××××××××××××××××××………………………」
「ダ、ダメだよ。ニホンちゃん。今のフランソワーズは全然、役に立たないわよ」
そう言ってニホンちゃんの肩を叩くタイワンちゃんの目にはかすかに光るモノが。
「みなさん随分お困りのようね」
「あっ!! サヨ!! てめえもサヨックとグルだったんだな?!」
ウヨ君の詰問に悪びれもせずにサヨちゃんは答えます。
「ふふふふふ。まあ、そういうことよ。で、この後どうする気?
よければ私があなた達のプロンプターをやってあげてもいいけど?」
「じょ、冗談言うな!!
おまえなんかに任せたらどんなセリフ言わされるかわからないじゃないか」
「そう。じゃあ、このあとはアドリブで乗り切るのね。まだまだ先は長いわよ。ふふふ」
「うっ……………………」
ニホンちゃん達は顔を見合わせました。
「し、しかたない、かな?」


348 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:41 ID:ENFhtn/w]
タイガ演劇顛末記 上演編(3/8)

◆外患誘致のススメ(1/2)

蒙古軍の幹部が日本への出撃を前に作戦会議を行っている。そこにリョーヒツがやってきた。
「みんな聞くヨロシ。こちらは日本の地理や防備の状況を教えてくれる我の同士、トキスケ殿アル」
「チョッパリニダか? 本当に信用できるニダか?
どうしておまえはイルボンを裏切って我々にこんな情報を教えるニダ?」
「無駄な犠牲を出さないためだ。圧倒的な差で蒙古軍が博多で勝利を収めれば
トキムネもさすがに目を覚まして国を開く気になるだろう」
「ナルホド、チョッパリにはめずらしく良心的な奴ニダ。
イルボンにもおまえのような奴ばかりなら教科書問題もサンマ問題も一気に解決するニダ」
そして文永の役。
対馬、壱岐において島民の非常に痛ましい、しかしトキスケに言わせれば無駄ではないらしい犠牲が大量に出た。
蒙古軍の船上において外をじっと眺めているトキスケにリョーヒツが声を掛ける。
「対馬、壱岐の状態が悲しいアルか?トキスケ殿は悪くないアル。
悪いのはいつまで立っても目を覚まさないトキムネアル。
中華思想による册封を拒否する者に対する軍事力の行使は決して否定しないアル。
日本だろうと台湾だろうとそれは同じアル」

「な?! あの支那豚、どさくさに紛れてなに言ってやがるのよ!!」
博多戦のシーンに備えて鎧姿に着替えていたタイワンちゃんは
リョーヒツ役のチューゴ君のアドリブに思わず殺気をみなぎらせます。
#「みてなさいよ〜〜。博多のシーンではケチョンケチョンにしてやるから〜〜〜」
目を血走らせながら指をボキボキと鳴らしているタイワンちゃんの後ろで
ニホンちゃんがつぶやきます。
「タ、タイワンちゃん………………コワひ」


349 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:42 ID:ENFhtn/w]
タイガ演劇顛末記 上演編(4/8)

◆外患誘致のススメ(2/2)

博多において日本軍は大苦戦であった。
一騎打ちを作法とする日本軍と集団戦法を用いる蒙古軍ではごく当然の結果だったかもしれない。
ムネマサは海岸でてつはうによる攻撃で片目を失った。
市街地ではヨリツナやカゲスケが蒙古軍相手に乱戦を演じている。
ヨリツナはもう完璧に狂戦士状態、既に倒れた蒙古兵をも執拗にシバキ倒す。
「や、やめられよ! ヨリツナ殿!! お主それでも鎌倉武士か?!」
カゲスケがヨリツナを制す。
「こいつらは物の怪なのよー!! これぐらいやんなきゃ効きゃあしないのよーー!!」
タイワンちゃん、もといヨリツナはその持てる体術の全奥義を駆使して大奮戦をするのだった。
その夜、日本軍は敗走し太宰府まで退却したにもかかわらず、蒙古軍は博多から引き上げた。
サヨちゃんのナレーションが館内に流れる。
“一説にはこの時蒙古軍は嵐にあったとも言われていますが本当のことは解りません。
ただ一つ確かなのは、蒙古軍は圧倒的に勝利を収めていたにもかかわらず自ら博多から撤退し
次の朝にはその姿は消えていたという事でございます”


350 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:45 ID:ENFhtn/w]
タイガ演劇顛末記 上演編(5/8)

◆霜月騒動前哨戦

博多が蒙古の二度目の襲来、弘安の役に揺れていたとき
鎌倉でも、もう一つの騒ぎが起こっていた。
ヤスモリはトキムネの館につづく夜道を一人歩きながらつぶやいた。
「トキヨリ殿、サネトキ殿、赦してくれい」
トキムネと御家人衆の間の亀裂は今や大きく広がってしまっていた。
この時ヤスモリはトキムネを討つ決心を既に固めていた。
その時、遙か前方にヤスモリを待ち受けていたとおぼしき人影が現れる。
「!!…………………何者だ?!」
「フッフフフ、あたしよ。あたしよあたしよあたしよーーーーー!!」
「……おまえは!!」
「あんたはあたしのことをハチロウとしてしか見ていなかったから
あたしもハチロウの姿であんたを倒してあげるわ」
ヤスモリとヨリツナは剣を抜いてあい対した。
「やあっ!!」×ガシィッ×「ていっ!!」
二人は気合いが満ちると同時に剣を打ち合わせ、つばぜり合いを演じた。
「……な、なかなかやるわね。あんた」
「フッ……、おまえもな」
つばぜり合いでは勝負がつかないと判断した二人はお互い相手を押し返し
離れ際に剣を横にはらった。
キィン!!
二人の中間で剣と剣がぶつかり火花が閃く。
体勢がわずかに不充分だったヨリツナの腕に剣がぶつかりあったときの衝撃が襲いかかる。
「痛っ!!…………」
ヨリツナは顔をしかめながらジーンと痺れる腕をさすった。
「や、やったわね!!」
ヨリツナは改めて剣を振りかぶり、すごい気迫でヤスモリに打ち込んできた。
「だいたいあんた、普段からニホンちゃんにちょっと馴れ馴れしいのよ!!」
「なんだと?! おまえの方こそニホンを見る目つきがいつも妙に潤んでいるではないか!!」

二人がつけているイヤホンからプロンプターを務めるサヨちゃんのちょっと呆れたような声が
聞こえてきました。
(ちょっと、あなたたち。指示してもいないセリフ勝手に言わないでよ)


351 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:52 ID:QoCeKAA6]
タイガ演劇顛末記 上演編(6/8)

◆世界最古のPKO(1/2)

弘安の役においては前回の文永の役と違い、博多湾には強固な防塁が築かれていたため
蒙古軍は海上に足止めされてしまっていた。そんな中、誰にも気付かれないほどひそやかに
日本を救うことになる“神風”が蒙古軍に向かって忍び寄ってきていた。
いや、ただ一人、この“神風”の接近をなぜか事前に察知していた男がいた。
そう、不死身の赤マフラー、トキスケである。彼は急いでいた。
蒙古軍による日本人民の解放をじゃまする忌まわしき“神風”から
蒙古軍の人々を守らねばならぬ。
トキスケは単身、日本軍を指揮する武将の一人ムネマサの所に乗り込んでいった。
(はい、ウヨ君。ここで驚いたように“兄上?!”と言って)
「あ、兄上?!」
「ムネマサ! 今すぐ日本側は兵を退き、蒙古軍を博多に上陸させるのだ!!」
「な、なんだと?! いくら何でもそんなバカな話………」
(ウヨ君、逆らっちゃダメ。トキスケの言うことに従うのよ!!)
(し、しかし、そこまでやったらこの劇は完璧に歴史のねつ造になってしまうぞ)

352 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:54 ID:QoCeKAA6]
タイガ演劇顛末記 上演編(7/8)

◆世界最古のPKO(2/2)

客席でも首をかしげている人が多いようです。
「ねぇ、お兄ちゃん。あの、赤いマフラーした人いったい何を言ってるの?」
ラスカちゃんが隣のアメリー君に尋ねました。
アメリー君もこのあまりに荒唐無稽な展開をラスカちゃんどころか自分自身にさえ
納得のいくように説明することができません。
トキスケの理論のあまりの破綻ぶりに客席がザワザワし始めました。
そしてさすがサヨちゃん、この雰囲気を瞬時に読みとりました。
(しょうがないわねえ、この場はトキスケの言うことを拒否していいわ)

“神風”は蒙古の軍船をことごとく沈め、一夜が開けた。
博多湾の海岸にはいくらかの蒙古兵の生き残りが流れ着いてきていた。
(ウヨ君。海岸にいる蒙古兵の救出活動をはじめなさい)
(ハァ? なんなんだそれ? こういう時は残党狩りをするもんだろう。普通は)
(いいから早くやりなさい!! 国を越えた人類愛がこの新しい脚本のテーマなのよ!!)
「ちっ、しょうがないな。オイ、ものども!! あいつらを助けるぞ!!」
日本兵はぐったりしている蒙古兵を助けはじめた。
その時、気を失ったふりをしていた一人の蒙古兵の凶刃がムネマサを襲う。
「ゲッ! オイ、サヨ!! いったい何なんだよこの展開は」
(ハイ、ウヨ君。ムネマサはここで死ぬことになってるの。そこんとこよろしくね)
「も、もうこの劇ムチャクチャだ。いったいどうやって収拾着けんだよ。ガクッ」
「やったニダ! ウリがチョッパリを討ってやったニダ!! ウリナラマンセー!!」

客席にはひたすら
シラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
とした空気が漂っていました。


353 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:55 ID:QoCeKAA6]
タイガ演劇顛末記 上演編(8/8)

◆そして赤マフラーは行く

世界規模の大帝国・元の脅威を退けることに成功した英雄トキムネは病に倒れ還らぬ存在となった。
トキムネを見送ったトキスケは今、再び大陸へ渡ろうとしている。
そう、日本のような古いしがらみのない新しい世界へ。
いつかこの小さき国に閉じこもる視野の狭い人々の目を覚まさせるために。
赤旗をマフラー代わりに首に巻いた男トキスケの前には無限の海が広がっていた。



客席にはただひたすらの沈黙のみが存在していました。
皆、この劇をどう評価していいのか分からず、ただ呆然としていました。
その時、ポーラちゃんが小声で隣のベトナちゃんにささやきました。
「これって、ちょっと変だよね」
「ハイ。かなり変だと思います」
ベトナちゃんは言い方は静かですが、しっかりと“ちょっと変”から“かなり変”にグレードアップさせていましたとさ。

 糸冬


354 名前:中古参者 [2001/12/26(水) 01:56 ID:QoCeKAA6]
あとがき
うあーーーー。長くて大変だったです。読む人が疲れなければいいのですが…。
元ネタは今年のNHK大河ドラマ「北条時宗」です。
自分なりに心に残った迷場面をいじってみました。ただ、自分の記憶だけを頼りに書いたので多少不正確なところがあるかもしれません。
参考としてこちらのスレなどをご覧下さい。

★自虐小川ドラマ「北条時宗」のゆくえ★
http://www.miniflo.com/bbs/test/read.cgi?bbs=korea&key=999429798&ls=50

漫画「ガ○スの仮面」からの朴李ネタが入ってるという事実には………………
おねがい、触れないで…………。(w


355 名前:(・∀・) [2001/12/26(水) 07:45 ID:4FRaieYM]
スゴク(・∀・)イイ!

356 名前:hoge [2001/12/26(水) 13:43 ID:IEQeUSZY]
>417
> 「続日本紀」は「続日本書紀」に略なのでしょうか?

メットミュージアムさん

「続日本紀」はショクニホンギと呼ぶ,平安時代の公式史書です(797年完成)。
 日本人でも知らない人はザラですから,恥ずかしくないですよ。
 
ATOKでは一発変換だけど(笑)。


357 名前:hoge [2001/12/26(水) 13:44 ID:IEQeUSZY]
すんまそ,スレ違い。

358 名前:名無しニホンファソ [2001/12/26(水) 20:04 ID:yZHsbz5w]
アーリアちゃんの百合ネタはやめないか?
タイワンちゃんはまあ許せるけど、日本と親しすぎるドイツってどう考えても変。
あとウヨくんとラスカちゃんも。
あんまり関係なさ過ぎる絡みは、一部の人間しか楽しんでない気がする。

359 名前:名無しニホンファソ [2001/12/26(水) 20:05 ID:yZHsbz5w]
↑タイワンちゃんは「友達」という位置なら許せるって事です。蛇足スマソ

360 名前:jsia [2001/12/26(水) 22:04 ID:dcrWlZm.]
アーリアは「タイワンとニホンをからかっているだけ」だと以前ゲルマッハに語っていたような。
そう考えればアーリアはレスではないと解釈することも可能ではないですか?ダメ?

とりあえずニホンちゃんマンセー!!ヽ<`Д´>ノ


361 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/26(水) 22:54 ID:lUJBRk02]
ゲルマッハくん最近出てこない…

362 名前:JY42 [2001/12/26(水) 23:12 ID:Sv6ouizc]
「香辛料??」

「みんな、見るニダ!これ↓が『じんじゃ〜』ニダ!
http://trans.myplan.co.kr/webtrans/ktjs/kjtran.cgi?url=http://kr.dailynews.yahoo.com/pg/yp/20011208/p2011208p0522.00.html

ニホンちゃん「カンコ君、ニンニクはガーリックだよ。
アーリアちゃん「そうだ。そして唐辛子はレッドペッパーだ。

「う、ううっ、じゃ、じゃあこの新型ロボを見るニダ!!!
http://www.netomo.com/cgi-bin/transkj.cgi?http://www.joins.com/news/2001/12/12/all/joins20011212155258104140.html

ハプスブルグ先生「ああ、だめだめ!カンコ君ったら〜。
         そこは粗大ゴミ捨てるところじゃないわ〜。

「ニダ―!!!(怒)

おしまい。

解説?見れない人のために・・。
上:ジンジャーもどき
下:謎の多足歩行ロボ



363 名前:福井 [2001/12/27(木) 00:04 ID:wMAXpQzQ]
タイワンちゃん、怒った!(その1)

「ちょっと、ニホンちゃん!」
おやおや、珍しいですね。タイワンちゃんがニホンちゃんに突っかかってい
ます。何かあったのでしょうか?
「うわっ、タイワンちゃんか。どうしたのよ!?」
「あちゃぁ。やっぱりタイワンさん、怒ってるよ・・・。」
戸惑うニホンちゃん。その横で、ウヨ君、何か心当たりがあるのでしょうか、悲
しそうな顔をしています。
「シシローさんの部下の人よ!何であんなこというのよ。ひどいじゃない!」
「あ、あんなことって?」
ニホンちゃんには何のことかわかりません。
「あれ、ニホンちゃん、知らなかったの?あのね、その人がね・・・」

タイワンちゃんは事情を説明しました。
香ちゃんは、先ごろエリザベスちゃんの所から中華アパートに帰ってきて、昔ど
おりにチューゴくんたちといっしょに暮らしています。そのことを引き合いに
出して、タイワンちゃんの一家も、同じように中華アパートに引っ越せばいい、と
いうようなことを堂々と語った人がいたと言うことだそうです。


364 名前:福井 [2001/12/27(木) 00:17 ID:wMAXpQzQ]
タイワンちゃん、怒った!(その2)

「その人、日之本家のご近所付き合いを任されている人なんでしょう?シシ
ローさんも、その人に特に注意もしなかったそうだし、日之本家はそういう
考え方になったの?ニホンちゃんもそんな風に思っているの!?」
タイワンちゃんは激しく詰め寄ります。
「そんな・・・。わたしは、チューゴ君のところとタイワンちゃんのおうち
とで、話し合って解決すればいいと思うんだけど・・・。」
ニホンちゃんは困ってしまいました。実際、ニホンちゃんの知る限り、あの
2つの家の争いについては、日之本家は一応はそういう中立の立場のはずだっ
たのです。
「ホントに、トウキさんの時といい、近頃は申し訳ないことばかりで・・・。」
ウヨ君はただすまなそうにしています。

「ほっほっほ、タイワン、何を怒っているか?」
「あ、その声は・・・。」みんなが声のした方を向くと・・・

365 名前:福井 [2001/12/27(木) 00:29 ID:wMAXpQzQ]
タイワンちゃん、怒った!(その3)

「チューゴ!」
タイワンちゃんはすごい目つきで彼を睨み付けます。
「その人物の言う通りだネ。早く中華アパートへ来るよろし。」
「うるさいわね!あんたはだまってなさいよ。」
チューゴ君を一喝すると、タイワンちゃんはニホンちゃんたちの方に向き
直り、
「まあ、2人の気持ちはわかったわ。とにかく、今度のことはシシローさ
んによく言っておいてね。あたしも、ニホンちゃんたちとはこれからも仲
良くしたいんだから。」
「う、うん。わかった。」
帰っていくタイワンちゃんを見送りながら、ニホンちゃんは思います。
「(確かあの人、チューゴ君のおうちが大好きなのよね。シシローおじさ
んもあの人には妙にやさしいし、どうなるんだろ。こんなことでタイワン
ちゃんと、仲が悪くなったらいやだなぁ。)」
さて、本当にどうなりますやら。


366 名前:福井 [2001/12/27(木) 00:38 ID:wMAXpQzQ]
皆様、はじめまして。今回初めて書き込みさせていただきました。
今回の元ネタは、田中真紀子外相の「台湾も香港のように」という発言に
台湾側が抗議してきた、という話です。

http://www.yomiuri.co.jp/05/20011226id22.htm

香港と台湾では事情は全然違うはずなんですけどねぇ。台湾政府は
かなり怒っているようですね。本当に、こんなことであちらの対日感
情が悪くならなければいいのですが。
初めてのカキコで、こんなくらいネタですみません。お目汚し失礼
しました。

367 名前:宮城 [2001/12/27(木) 00:57 ID:YjGJYNgc]
ああ、やっぱり書いてくれた人がいた。
今回のタナーカ外相の発言は俺も聞いて驚いたよー。

タイワンちゃんご立腹かー。当たり前だよねー。

368 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/27(木) 02:04 ID:aO2HP3ng]
>>329
ニーさん 今さらですがご苦労様 イラスト 辞典 人気投票至れり尽せりです
どうです ニホンちゃん(仮)の管理人に頼み込んで 譲ってもらったら
最近忙しいのか興味を無くしたのか更新がされないし ドウです!

369 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/27(木) 08:24 ID:YwilLosI]
>>358
> アーリアちゃんの百合ネタはやめないか?
> タイワンちゃんはまあ許せるけど、日本と親しすぎるドイツってどう考えても変。

>>360
> アーリアは「タイワンとニホンをからかっているだけ」だと以前ゲルマッハに語っていたような。
> そう考えればアーリアはレスではないと解釈することも可能ではないですか?ダメ?

台湾と日本の関係はほぼ相思相愛でいいけど。(除くアホな害務大臣 (- -)凸)
ドイツってあまり親日な国じゃないぞ。ドイツへの親近感は日本からの片思いだと思われ。

例えばYahoo FranceとYahoo Deutschlandを比較しても登録サイトの数が段違いだし、
[カテゴリ数で見ると日本はそれぞれ13位と32位、ドイツではタイ、中国より下]
大統領が日本オタクで、歴史的に見ても昔はタタミゼ今はアニオタと日本文化マニアの多い
フランスの方がよほど親日的じゃないか?関心が高いと親日を同一視はできないけど。

もとネタなしはかまわないけど国際関係の捏造は止めた方がいいニダ<`∀´;>

ネタでもない長文スマソ

370 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/27(木) 16:39 ID:SRe6zKLg]
確かに、キャラを一人歩きさせすぎるのはいかがなものかと。

371 名前:四季砲 [2001/12/28(金) 22:20 ID:9HlufJ2.]
ノルトィギ」
ニホンちゃんが庭石の上にのり隣のカンコ家のとある部屋を覗こうとしています
「う〜ん、あの桜の木がじゃまでよくみえないなあ」
背伸びをしても、飛び跳ねてもやっぱし見えません
「やっぱしみえないなぁ」
「ニダ!! やいニホンそこで何してるニダ」
ニホンちゃんは突然の声に驚きバランスを崩してしまい
「おっとっ とっとっお〜とっ きゃ」
庭石の上から落ちて尻餅をついてしまいました。
「うぅ〜 いたいよ〜」
お尻をさすりながらニホンちゃんは立ち上がります
「ニダ ニホンどうした尻餅ついて尻でも割れたニダか、みしてみる」
そういってカンコ君はニホンちゃんのスカートを・・・・
「きゃ〜!!!」
ばちっ〜ん
ニホンちゃんの悲鳴と、ともにカンコ君の頬には可愛い紅葉の跡が・・・・
「・・・・・・」
「・・・・・・」
しばらくの沈黙のあとカンコ君が先に話し始めます
「やい ニホン、どうせウリが着替えている所を覗こうとしてただろ」
「ちっ ちがうよ〜 誤解だよ〜」
「ウリの家なんか覗いてニホンは変態ニダ、まあウリの鍛え上げた肉体美を見たくなるのは、
 しかたがないニダ」
「見たくない 見たくない」
「・・・・まっ 冗談はこれ位にして 何してたニダ?」
「実はキッチョム君の部屋ってどんなカナって・・・」
「・・・ウリもよく知らないニダ」
「カンコ君も知らないの?」
「ニダ 滅多な事では部屋に入れてもらえないニダ・・・・・
 ウリも興味あるニダ 少し待ってろ」
そう言いのこすと自分の家に駆け込みます、一人残されるニホンちゃん、でもカンコ君はすぐに戻ってきました。
脇に長細い板を抱えて
「カンコ君 この板は何?」
「これか これはノルトィギの板ニダ」
「ノルトィギ?」
「そうノルトィギ」

  [ノルトィギ]
昔韓国では女の子は外に出してもらえなかった。
そこで高い塀を越えて外の様子を見ようと始められたのがノルトィギです。
ノルトィギとは韓国式シーソーで長さ2〜2.4mの板を藁束や叺で据え付けて
両端にそれぞれ一人ずつ立ってのります、
そして板が上がると2.3mは飛び上がり、ベテランになると宙返りもできます

「なるほど」
「準備をしるニダ、手伝えニホン」
「うん」
二人でノルトィギの準備をします
「準備終了ニダ、ニホンはそっちに乗るニダ」
「分かった」
「それじゃあ始めるニダよ」
 ギッコン バッタン ギッコン バッタン ギッコン バッタン
「そろそろ いくニダ それ!」
カンコ君が精一杯板を踏みます、するとその反動でニホンちゃんは宙高く飛び上がります
「おっ とっ てっ とっ」
飛び上がったニホンちゃんはバランスを崩しキッチョム君の部屋の様子を見るどころではありません
両手を振り回しバランスをとるのに精一杯、何とか無事に板の上に着地しました。
ニホンちゃんが下がれば当然 今度はカンコ君が飛び上がります
「ニッ ニダ ニッ」
カンコ君もバランスを崩し 両手を振り回しバランスをとろうとしますが
うまくいかず、池に
ドボ〜ン
「あわわわわ カンコ君大丈夫?」
池に落ちたカンコ君にニホンちゃんが手を差し伸べます
「ヒドイ目にあったニダ ニホンが重過ぎるから反動で高く上がりすぎてバランスを崩したニダ」
「・・・・・・」
「ニダ? どうしたニホン 早く引き上げるニダ」
「う〜 カンコ君のぶぁか〜」
べっちん!!!
カンコ君はもう一つ紅葉を頬に付けるとそのまま気絶してしまいゆっくりと沈んでいきます
「あわ どうしよう え〜と あ〜と その〜 」
おろおろするニホンちゃんの側でカンコ君の身体は冬の冷たい冷たい日本池に沈んでいきます
「日本池じゃふぁいにばぁ 東池にぶぁ ブクブクブク・・・・・」
   終わり
 


372 名前:目次85 [2001/12/29(土) 18:01 ID:d6oFXvQI]
>>248    第699〜706話

>>251    第707話「何処へ行ってしまったニダ?」( >>252 解説)
>>253-254 第708話「進・3匹が斬る!!」
>>257-258 第709話「音楽(小学五年生)」
>>259    第710話「ホントに証拠?」
>>260    第711話「きいてはいけない」( >>261 解説)
>>262    第712話「ほしい!」( >>263 解説)
>>267    第713話「アサヒちゃんの風邪」
>>268    第714話「アイモド電話」
>>272-274 第715話「いろんな人達」
>>295    第716話「郵便配達人は2ダ ベルを鳴らす…2ダイ目はクリスちゃん」( >>296-297 解説)
>>302    第717話「レッドドワーフ」
>>317    第718話「賊・3匹が斬る!!」
>>319-320 第719話「キッサテンのなぽりたん」
>>321-325 第720話「聖夜」( >>326 解説)
>>328    第721話「サンタさん」
>>332    第722話「ひかりかがやく」( >>334 解説)
>>338    第723話「沈んだ不審船」( >>339 解説)
>>341-343 第724話「タイガ演劇顛末記 企画編」
>>344-345 第725話「タイガ演劇顛末記 稽古編」
>>346-353 第726話「タイガ演劇顛末記 上演編」( >>354 あとがき)
>>362    第727話「香辛料??」
>>363-365 第728話「タイワンちゃん、怒った!」( >>366 解説)
>>371    第729話「ノルトィギ」

373 名前:(・∀・) [2001/12/29(土) 18:53 ID:zPYhhuLw]
目次さんが来たので...
>>329
http://nihon.3nopage.com/dic/index.html
もHPからリンクしてはどうでしょ。

374 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/30(日) 08:54 ID:pj9e8S.E]
>>369
アーリアちゃんの百合ネタはハン板でも論議になってますが...
総督府やハン板住民としては、日清戦争以降の中国での日独の利害対立や
WW1での日本からドイツに対しての宣戦布告とかも気になるところなの
かもしれませんね。


375 名前: [2001/12/30(日) 09:31 ID:UcJ2JS8Y]
>374
>総督府やハン板住民としては、日清戦争以降の中国での日独の利害対立や
>WW1での日本からドイツに対しての宣戦布告とかも気になるところなの
>かもしれませんね。
明治維新以来、現代に至るまで一貫して日独間は日本の一方的片思い
といっていいと思われ。
ニホンちゃん的解釈だとウヨ君のアーリアちゃんへの片思いが一番
しっくりくる感じがします。
戦前は軍人さんに、戦後は右よりの方にドイツ人気がどちらかというと
より高いように思われるので・・・・

376 名前:中古参者 [2001/12/30(日) 11:20 ID:WgASDVS6]
うーん、今の百合ネタ論争はやっぱり私が原因でしょうか?
みなさん、スレの雰囲気を悪くしてしまって申し訳ありません。
私がアーリアちゃんを使ったとき話が百合っぽくなってしまうのは
「私は百合ネタが決して嫌いじゃない」と言うことに尽きます。

アーリアちゃんの位置づけを私がどう考えているかもこの機会に話しておきますね。
元々アーリアちゃんは「次はイタリア抜きでやろう」というジョーク一つから生まれたキャラですよね。
例えば、ウヨ君を指して「現在の日本はそんなに尚武の気質を持っていない」とか
「日本は戦前の日本についてそんなに高く評価していない」とか言わないのは、
日本国そのものを象徴するニホンちゃんとは違い
ウヨ君は日本のある一面のみを象徴するキャラだからだといえるでしょう。
アーリアちゃんもそれに似て、現在のドイツ国そのものを象徴するキャラではなく
ドイツのある一面を象徴するのではないかと思っています。そしてアーリアちゃん誕生の元になった
「次はイタリア抜きでやろう」のジョークもそういう一面から出てきたのではないかと思います。
だから私の中ではニホンちゃんとアーリアちゃんの仲が良くても特に矛盾は感じません。
ただ、私はドイツに関して詳しいわけでもなんでもないので、ドイツにそんな一面なんか無い!と断言されたら
おとなしく引き下がりますが…。

まあ、私はアーリアちゃんについてはこんな考えを持っているのですが

>総督府やハン板住民としては、日清戦争以降の中国での日独の利害対立や
>WW1での日本からドイツに対しての宣戦布告とかも気になるところなの
>かもしれませんね。

ここまでは考えていませんでした。私ももっと勉強しなければいけませんね。

377 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/30(日) 11:50 ID:cJvKXC8c]

     「ファンシーグッズ」

「きゃー、かわいー♪」
「あ、あたしこれ持ってない。ねね、香、これと交換してくれない?」
「いいよ、もう一つあるから」
「あはははは、これ、ベトナと同じ格好してるー」

 アジア町の女の子達が集まって、かしましく騒いでいます。なにやら、ぬいぐるみや文房具などを持ち寄っ
て見せあっているようですね。彼女たちが持ってきた品物には、一つの共通点があります。……同じキャラ
クターを使った、いわゆるファンシーグッズと呼ばれる物です。
 そのキャラの名前は、きてぃちゃん。可愛らしくディフォルメされた、白い子猫のキャラクターです。
 その可愛らしさがうけて、特にアジア町の女の子達に大人気です。とりわけ、「きてぃらー」を自認している
タイワンちゃんなどは、大量に出ているグッズを手当たり次第に集めている、まさに筋金入りのマニアだった
りします。朝はきてぃちゃんの姿の焦げ目が付くトースターで焼いたパンを食べ、きてぃちゃんの文房具でお
勉強をして、きてぃちゃんのぬいぐるみがずらりと並ぶお部屋で、きてぃちゃんの柄のお布団にくるまって眠
る………、まさに、きてぃちゃんと共に生活をしていると言っても過言ではないでしょう。
 さすがに、究極のグッズと言えるきてぃちゃん仕様の自動車には手が出せなかったようですが。(ただし、
お父さんが車を買い換えたときに、執拗にそれを勧めたそうですが……おそるべし、タイワンちゃん)
 なにしろ、きてぃちゃんグッズは、とんでもない数の種類があるのです。ぬいぐるみや文房具は言うに及ば
ず、生活用品から家電、はてはパソコンまで、きてぃちゃん仕様の品物がある始末。だから、彼女たちは時
折、こうしてグッズを持ち寄って見せあったり、交換をしているのです。

「あ、そうそう、お母さん新製品作ったんだよ〜」
「うそ!見せて見せて!」
 ニホンちゃんののんびりした発言に、激しく反応するタイワンちゃん。ニホンちゃん、引いちゃってますね。
 ニホンちゃんの発言でも分かるとおり、きてぃちゃんの生みの親は、彼女のママです。
「なにやってるニダ?お前ら」
 女の子達が大いに盛り上がっているところへ、カンコ君がやって来ました。チューゴ君も一緒のようです。
「……ファンシーグッズアルか。女子はそういう物が好きアルな」
「いーじゃないの、可愛いんだから」
「あはは、男の子にはちょっと抵抗あるかもね………あれ?カンコ君、ど、どうしたの?」
 カンコ君、何故かニホンちゃんが抱えているぬいぐるみを睨み付けています。と、顔色がみるみるキムチ色
に染まってきました。驚いたニホンちゃん達が、声を掛けるより早く、彼は身を翻して駆け去ってしまいました。
「…………一体なんなの?あいつ」
「どうしちゃったんだろ………ね、チューゴ君、心当たりある?」
「オレに訊かれても困るアル。ニホンが抱えてるぬいぐるみを見てたアルけど…」
「……実は、カンコ君もきてぃちゃん大好きだとか」
「きゃははははは!や、やめてよベトナぁ〜、そんなわけないじゃない」
「分からないわよ。『きてぃちゃんかわいーニダぁ〜』なんて叫びながら、ぬいぐるみ抱きしめて転げ回ってる
とか」
「きゃはははははははは!やめて〜!お、おなか痛い……」
「あながち間違いじゃないかも知れないアル。ニホンの持ってるぬいぐるみが欲しいとか……」
「これ?そーいえば、これって結構レアなんだよね………」
「ひょっとして……本当にきてぃちゃんが好きだったりして……カンコ君」


378 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/30(日) 11:51 ID:cJvKXC8c]
     つづき

 「カンコ君きてぃらー疑惑」が持ち上がってしまいました。みんなうそ寒そうな表情を浮かべています。彼が
きてぃちゃんを愛でているところを想像すると、戦慄を禁じ得ないのでしょう。
「きてぃちゃんに対する冒涜よ!」
 タイワンちゃんは何故か激怒しています。
「ニホ―――――――ン!!」
 と、そこへ、カンコ君が舞い戻ってきました。小脇にペンケースのような物を抱えています。
「あれは……。やっぱりきてぃらー?」
 おののくように呟くベトナちゃん。………しかし、カンコ君の口から飛び出してきた言葉は、彼女たちの想
像から四十五度ほど外れたものでした。
「やい、ニホン!またウリの物をパクッたニダ!」
『…………はい?』

 女の子達の目が点になります。
「これを見るニダァ!」
 ニホンちゃんの眼前に突き出されたペンケースには、きてぃちゃんそっくりのキャラクターが描かれていま
す。……ただし、妙な縞模様が入っていますが。いかにもパチモンといった雰囲気漂う、怪しげな代物です。
「………あのね、カンコ。いいこと教えてあげようか。……きてぃちゃんって、あたしたちが生まれる前から
あるのよ」
 思い切り脱力して、無言のままのニホンちゃんに代わって、タイワンちゃんが指摘します。取り敢えず笑み
を浮かべていますが、額には無茶苦茶太い青筋が浮かんでいたりします。それに続いて、女の子達が一斉
に口を開きました。

「………可愛くない」
「なにそれ〜、野暮った〜い!」
「どっからどう見ても贋物じゃないの!」
「………カンコ君……わたし、情けなくなってきたよ」
 ベトナちゃん、香ちゃん、インドネシアちゃんから酷評され、ニホンちゃんからは哀れみの視線を向けられ
て、動揺するカンコ君。
「ニ、ニダ……!ウ、ウリのが元祖ニダ!……それに、お前らだってパクッているのに偉そうにッ!」
 いきなり開き直るカンコ君。女の子達の目が僅かに泳ぎます。どうやらみんな、後ろ暗いところがあるよう
ですね。……が、いち早く立ち直ったタイワンちゃんが猛然と反撃に転じます。
「もしそうだとしても、うちが起源だなんて恥ずかしいこと言わないわよ!そういうのを、盗人猛々しいって言
うのよ!」
「そうよ、そうよ!この恥知らず!」
「………最低」
「追いつめられたら逆ギレ?かっこわる〜い」
 女の子達の反撃にタジタジのカンコ君。さらに、追い打ちをかけるようにニホンちゃんが声をかけます。彼
女の瞳は、夜の湖のように、静かで澄んだ光をたたえています。その静かさは、凄まじいプレッシャーとなっ
てカンコ君を圧倒しました。
「……カンコ君、このこと、お母さんに訊いてみるね。………で、もし嘘だったとしたら……」
「う、嘘だとしたら……?」
「………覚悟してね」
 にっこりと微笑みながら言い放つニホンちゃん。本気で怒っています。カンコ君は、自分が特大の地雷を踏
んでしまったことを悟り、だくだくと脂汗を流すのでした。
「ア、アイゴォ〜〜〜〜〜」

                                       おしまい


379 名前:三毛 ◆wPntKTsQ [2001/12/30(日) 11:51 ID:cJvKXC8c]
三毛であります。
今回のネタは、ハローキティの起源はウリニダ!という記事からです。
http://www.netomo.com/cgi-bin/transkj.cgi?http://kr.dailynews.yahoo.com/headlines/bs/20011229/maeilbiz/ma2001122971034.html

もはや手当たり次第ですな、韓国。
世界中のキティラーを敵に回すような真似を………(w
サンリオって、著作権には無茶苦茶厳しい会社だそうですからねぇ。地雷を踏んだな(w

では!

380 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/30(日) 13:28 ID:0dHqeeqY]
>「私は百合ネタが決して嫌いじゃない」と言うことに尽きます。
私もけっして嫌いではありませんとも(^^;

381 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/30(日) 16:45 ID:cYqsX.Fo]
ニホンちゃんとアーリアちゃんとの仲良しネタ(含百合ネタ)がたたかれるのは、
元ネタ(イタ公抜きで、とか)が単に利害関係の一致から派生してるもので
その程度の関係ならいくらでもあるから、ニホンちゃんネタに応用した際に
アーリアちゃんとニホンちゃんが特に(ここが肝心ね)仲良しになるのは変だってことなんじゃないの?
ニホンちゃんとタイワンちゃんとアーリアちゃんの仲良し3人組ってのにすごく違和感覚えるんだよね


382 名前:テンシュ [2001/12/30(日) 21:54 ID:yNbIJ6XI]
>376
>381

 この年の瀬になってえれえタイムリーですが、ニホンちゃんのページもあるホムペ、オープンしました。

  http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/5235/ 

 ニホンちゃん以外のページで興味ないものはどうぞ無視してください。
 
 それではみなさま良いお年を。


383 名前:なー ◆i2juaL6k [2001/12/30(日) 23:01 ID:NdfBMHXc]
おお?おお?おお?
素晴らしいです。

384 名前:四季砲 [2001/12/31(月) 10:06 ID:U.GTEX4s]
「黙って耐える」

 今日も今日とて落ち着きの無いカンコくんは、ニホンちゃんにいちゃもんつけています。
「ニホンは反省しる 反省しる 反省しる」
と、大声で謝罪の要求を連発するのです。
言い返せばいいのにニホンちゃんはそれにただ黙って耐えるのみです
ニホンちゃんが何も言い返さないのをいい事にカンコ君はさらに増長します
「お前が側にいるとイライラするニダ 謝罪しる 謝罪しる 謝罪しる」 
唾を撒き散らし無茶苦茶な事を言うカンコ君ですが
ニホンちゃんはそれでも、ただ黙ってそれを耐えています
「たえるの 耐えるのよ、ニホン だってアサヒちゃんやシャミンちゃんが言っていたじゃない
 口答えせずにおとなしくしていれば、こんな事はなくなるって・・・・
 だから だから 耐えるのよニホン」
ニホンちゃんは、唇を噛み締め、拳を握り絞め、目に涙を浮べて嵐が過ぎ去るのまっています


解説 ニホンちゃんの最初の方の話を見直すと 最近のカンコ君 
丸くなったというか毒が抜けたというか・・・・・
そこで初期のカンコ君を参考にかきました 


385 名前:polestar [2001/12/31(月) 12:36 ID:zm76ztJc]
皆さん、ニホンちゃん大辞典への投稿もお願いします。
最近の投稿は半分以上、僕一人に占められてます。

386 名前:名無しさんは.<`∀´;丶>ニダ [2001/12/31(月) 14:34 ID:iCSjBT9s]
年末年始はみんな忙しいのである。

387 名前:100話作者 [2001/12/31(月) 18:01 ID:K4/LpIgc]
あの、アーリアちゃんネタの半分はイラストに引きずられた結果と見ているのですが。
たぶん、同じ理由でウヨくんとラスカちゃんも言われるでしょう(予言)。

388 名前:な− ◆i2juaL6k [2001/12/31(月) 21:12 ID:T.ZxV2tY]
シャワーシーン、テキストネタが先だったと思いますが、あのイラストには
不覚ながら萌えました。

389 名前:なー ◆i2juaL6k [2002/01/01(火) 13:15 ID:LclmM6Ng]
「新年のごあいさつ」

ニホン「新年、明けましておめでとうございます。」
全員 「明けましておめでとうございます。」

「いや〜、こうしてこのスレが新年を迎えられるのも皆様のおかげニダ。本年もこれ
まで以上のご愛顧をお願いシルニダ。」

「まぁ、その、『萌えより風刺』とか『百合はちょっと...』とか、いろいろ、
その、あったアル。」

「うふふふ、でも、いろいろあって良いんじゃなくて?」

「その...国同志の関係はいろいろあるダス、いろんな面を出していけばいいと思う
ダス。」

「うん、ボクも今年はこれまで以上にいろんなところに口出しするつもりだよ。」
(ちょっと、アメリー君...)

「ウリナラもこれまで以上にニホンに口出しするニダ。」
(...う、う〜ん)


「はいはい、みんな、ちゃんと並んで。ご挨拶するわよ。」
フラメンコ先生がやってきて、みんなを並ばせています。

「じゃあみんなでいっしょに、さん、はい。」

「それでは今年も『連続ドラマ小説「ニホンちゃん」』をよろしくお願いしま〜す」

390 名前:なー ◆i2juaL6k [2002/01/01(火) 13:16 ID:LclmM6Ng]
なんとなく正月番組風にやってみました、失礼。

391 名前:としのはじめの [2002/01/01(火) 21:24 ID:bxBY6tPc]

元旦のこの日早速の初詣に出かけたニホンちゃんは帰り道でカンコ君とチューゴ君にあいました。
「新年、明けましておめでとう!」
うれしそうに挨拶するニホンちゃんですが、チューゴ君は表情ひとつかえずないいつものポーカーフェイスです。
「なにが新年アルか。ユーロ街の連中の真似してそんなに楽しいアルか」
チューゴ君はふふんと鼻で笑います。
「チューゴニムの言うとおりニダ、ニホンは反省しる!」
カンコ君がニホンちゃんの前に立ちふさがります。
「だいたいニホンは節操なしニダ。アジア街の伝統を踏みにじってユーロ街の物真似してズルばっかしるニダ」
「そんな、言い掛かりだよお」
「サンタも信じてないくせにクリスマスなんかしるな!」
「それはカンコ君も一緒…」
「ニダァァァァ!!!!」
カンコ君、エラを真っ赤にして怒り始めました。
どうやらニホンちゃん、触れてはいけないところを突いてしまったようです。
”またカンコの奴がキティ害になったアル。とっとと僕だけ逃げるアルよ”
一気に燃え上がるカンコ君は後ずさりするチューゴ君に気付きません。ニホンちゃんの振り袖をがっしりとつかんで叫び始めました。
「ウリは知ってるニダ! キモノの下にはパンツ履くのはアジア街のルール違反ニダ」
ニホンちゃんは真っ青な顔になりました。
「ウリが没収しる!!」
「きやぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!」


どっとはらい

392 名前:machina [2002/01/01(火) 21:33 ID:bxBY6tPc]
元旦からパンツネタですいません、ハイ。

新年明けましておめでとうございます。
これからも皆さん、ニホンちゃんを宜しくお願いします〜。

393 名前:JY43 [2002/01/02(水) 02:49 ID:prS2umZM]
「エリザベス1/1」


あなたは自分以外の人々が、ある日突然別人に変わってしまうなんてこと、信じられる?



1月1日新年。雪の日。
そう、たしか新年の前後数週間は、重い雪雲が街を覆い、
普段温暖な気候のこの街を雪と影でグレー一色に染めていました。
その急激な冬の訪れのせいか、わたしの町内に悪い風邪が広がっているのだと、
私がマーケット帰りのマァムから聞いたのは、ちょうどクリスマスの終わったすぐの頃だったとおもいます。

そして今から思えばあの頃、
何者かが街と人々を少しずつ、そして雪の降るわずかな音にまぎれ静かに、
その永遠にも思える冷たさで、震える人々を変えていったのではないでしょうか。
私にはそう思わずにいられません。
なに者かが街を、人を、あの雲の色と同じ濃い灰色に染めぬいていったのではないでしょうか。



394 名前:JY43 [2002/01/02(水) 02:50 ID:prS2umZM]

私が皆の異変に気がついたのは新年明けの集まりでした。
毎年行われている行事。
陽気に新年を祝いあうお祭り。
でも今年に限って、皆どこかよそよそしいのです。
いや、異常と言ってもいいのかもしれません。
みな広場の隅のほうにかたまり、ある者は魔女のように腰を曲げ、
ある者は小声でどこの言葉か分からない言葉をつかい、
そしてときおり、いぎたなく爬虫類をおもわせるような声を立てて笑うのです。
アーリア
ゲルマンスキー
フランソワーズ
イタリアーノ
フラメンコ先生
ハプスブルグ先生
ポルとガル
フィンラン
アテネ
・・・
どうして家の近い家、私の友人ばかり、
さらにどうしてアイルまであの輪にまじっているの!?
そんな彼らの顔は不健康そうにひかり、その眼には皆一様に青白いひかりが感じられました。
ふと目が合ったアイルの眼に、なにか見慣れない半円の形が見えた気がした。
そのことが、昔おばあちゃんが聞かせてくれた青白い眼の半漁人の話を思い出させ、
私の背中にひどい悪寒を駆け抜けさせました。


395 名前:JY43 [2002/01/02(水) 02:51 ID:prS2umZM]


フランソワーズ、そう!あの気丈な彼女でさえ例外ではなかったのです。
彼女は古くからの幼なじみ。
私は癪なので口には出さないけれど、いつもフランソワーには強い信頼と誇りを感じている。
その彼女でさえ、いつもの毅然とした態度とまったく異なっているのです。
それが私に少なからずショックを与えました。
その動揺は自分でも思ってみないほどの大きな声になって口をついて出ました。
もはや悲鳴にさえ聞こえたかもしれません。
折りしも日が暮れ尽き、あたりは闇に包まれようとしていました。
向こうで青白い眼が私を見据えたのが見えた。

「フランソワーズ!意地悪しないで教えて!
 一体この街で何が起こっているの?あなたたちに何が起こっているの?

少しの間があって、微笑。
「あなたは、私たちのあるべき姿、つまり次世代の進化について考えたことあって?

「進化?

「そう。これは進化と呼んで良いものだわ。
 私たちは『進化の秘法』とも言うべきものを手に入れたわ。
 これは、まだ心の硬いあなたには早すぎるの。

 でも。
 そのうちあなたにも解る時がくるわ。
 きっと。

 私の栄光あるライバルですもの。
 ええ。
 決して逃がさない。
 逃がさないわ 。



396 名前:JY43 [2002/01/02(水) 02:52 ID:prS2umZM]

そういって、彼女は私に歪んだ感じの微笑を示した。
白い歯がとがって見え、
その眼には狂気と歓喜を含んだ青白さがあった。
私は少しだけ、いつもの彼女らしいさを思った。

フランソワーがゆっくりと手をかざす。
その白い、絹のようなその手の甲には、不気味に青白く光る刻印、
曲線と直線からなる不可思議なルーンがあった。


『私たちは すべての人格を ひとつに統合する力を 手に入れたのよ。』

その声は彼女の聞きなれた、透明感のあるソプラノではない。
コンピューターの合成音を思わせる雑多な音を束ねたような声、
それを私は遥か頭上から聞いた気がした。
頭上にはただダークグレーがあった。


この街には私にはわからないものが、静かにそして確実に進行している。
真相は誰にもわからない。
そう、答えはあの雪とともに消えてしまったのかもしれない。
彼らの正気と共に。

そして、
街には家族を含め、私の語ったことをまったく信じようとしない者も多い。
だけど、私の胸は感じている。
禍々しくも美しく青白く光るあのルーンが、街と人を確実に覆いつつあることを。
あの時の雪雲が街を静かに覆ったように。
END


397 名前:JY43 [2002/01/02(水) 02:55 ID:6FH0TNEg]
解説?2002年 1/1 イギリス除くEURO導入の話ですね。
この話は一話だけで完結してるということで。
設定は引きずりはいたしません。

398 名前:machina [2002/01/02(水) 08:46 ID:qHOR2nGQ]
>393-396
インスマス年代記age(w

399 名前:J [2002/01/02(水) 09:33 ID:aJ8zy6Yo]
ありがと(w。

400 名前:訂正  [2002/01/02(水) 13:05 ID:6FH0TNEg]
400!&訂正

396 上から4行目
彼女らしいさを思った。⇒彼女らしいなと思った。

401 名前:トンチャモン [2002/01/03(木) 01:01 ID:Li5FQEnY]
「二ホンはウリの親戚ニダ」

朝、二ホンちゃんは学校でタイワンちゃんと昨日あったテレビのことやらで話をしています。
さすがに女の子だけに朝からお喋りに花が咲いています。
そこへ遅刻常習者の我らがカンコ君がいつもより早めに学校へやってきました。
「ニッダ、ニッダ、ニダ〜ニダ〜ニダ〜」
よっぽど走ったのでしょう。息が切れて顔がキムチ色に染まっています。
するとそのまま二ホンちゃんの方へ行き
「二ホン!話があるニダ」
二ホンちゃんは嫌な予感がしました。(どうせまた謝罪と賠償だわ〜あーもうやんなっちゃう)
「な、なに?カンコ君」
「ウリは昨日チューゴ君に、お前二ホンと親戚なんだろ?って言われたニダ。」
「えっ?そ、そんなこといわれても…」
カンコ君は続けます。
「そんなわけで今日からウリと二ホンは親戚ニダ。高等なウリナラとイルボンが親戚になるニダ。ありがたく思えニダ」
「………そんな、カンコ君と親戚なんてやだよ」(ボソ)
話を聞いていたタイワンちゃんが突っ込みます。
「チューゴ君から聞いたって?本当なの?」
「ほ、本当ニダ。タイワン、お前ウリのいうことをうそだと思ってるな!そんなお前には謝罪と賠償を要求しる!」
「カンコの言ってることは本当アルヨ」
チューゴ君今登校です。
「ちなみに俺とタイワンなんか親戚どころじゃないぞ、兄弟みたいなものアル」

続く

402 名前:トンチャモン [2002/01/03(木) 01:22 ID:Li5FQEnY]
「そんなでたらめ言って結局は中華マンションに入居しろとか言いたいんでしょ。」
タイワンちゃん思わず力が入っています。
「それになんで二ホンちゃんやあたしがあんたらの親戚じゃなきゃならないのよ。」
「親戚ということになれば当然二ホンの家はウリのものになるニダ」
おいおいカンコ君それは違うと思うぞ…。
アジア班の朝っぱらからの言い争いに登校してきたエリザベスちゃんたちユーロ班が加わりました。
エリザベス「二ホンちゃんがカンコ君の親戚ですの?」
フランソワーズ「タイワンちゃんはチューゴ君の親戚?」
チューゴ「そうアル!間違いないアル。昨日父さんから教えてもらったアル」
カンコ「ニダ、ニダ。本当に決まってるニダ」
アーリア「ふ…お前らそんなこといってるのか」
フランソワーズ「そうですわ!わたしたちユーロ班では昔、他国へお嫁に行ったり、皇帝として他国に迎えられたりがありましてよ。」
アーリア「だからそんなこと言ってたらユーロ班はみんな親戚になってしまう。」
カンコ「本当だったニダ。謝罪と…」
二ホン「どうなってるの?わたしはカンコ君のものなの?(泣)」
一同「???」
アーリア「どういうことだ、二ホン」
二ホン「だってさっきカンコ君が二ホンの家はウリのものとかいってたの。(泣)」
エリザベス「ほんとっ図々しいですこと。」
アーリア「カンコ、それはないと思うぞ。」

続く

403 名前:トンチャモン [2002/01/03(木) 01:42 ID:Li5FQEnY]
カンコ「なぜニダ〜!親戚ってそんなもんニダよ〜」
フランソワ「わたくしたちはそんなこと掘り返したりはしませんわ。第一そんなこといったらわたくし達の家はほとんどあのマカロニーノ家のものになってしまいますわ。」
アーリア「そういうわけだ。カンコ、親戚は親戚でもとーーーーーーーーい親戚なんだよ。キリがないだろ、第一最初はどこの家もみんな兄弟だったんだから。」
タイワン「そうよ。そんな昔のこといってもしょうがないでしょ。何が二ホンちゃんの親戚よ。言いがかりつけるにもほどがあるわよ!」
カンコ「それでもウリは二ホンの親戚ニダ。二ホン家はウリのものニダ」
一同「まだわかってないの。お前の頭はキムチなのか?」
と冷たい視線を送りました。
「ア、アイゴー!二ホンには謝罪と賠償を〜…」
「ところでチューゴは?もとはといえばあいつがよけいなこというからいけないんだ」
タイワンちゃん切れ気味です。しかしどこにもチューゴ君の姿がありません。逃げ足だけは速いんですね。

この言い争いを見ていたアメリー君
「チューゴのやつはタイワンと親戚って言ってもおかしくないよな」
「だいたいアジアのやつはなんでまとまりがないんだ?」
「ユーロ班はみんなの家共通化を進めているって言うのに…」
「ま、アジアがまとまって大きな勢力にならない方が言うこと聞かせやすいしな、くくく」
アメリー君独り言多いです。

キーンコーンカーンコーン

「先生おはようございます」
「はい、皆さんおはよう、あれ?チューゴ君とカンコ君が見当たらないけど誰か知ってますか?」
「カンコ君はさっき教室の外へ逃げていきました。チューゴ君は知りません。」
「あら、困った子達ねー。まあいいわ。さっそく授業を始めましょう」
「はーい」

こうして1日の学校生活は始まりました。
結局、チューゴ君、カンコ君はこの日姿を見せませんでした。


404 名前:トンチャモン [2002/01/03(木) 01:49 ID:Li5FQEnY]
とある韓国人学者の「日本の皇室は百済人」と言う発言より。
ソースはうまく貼り付けられませんでした。
初めて書いてみました。読んでる分には面白いんですが、いざ書いてみると結構難しいんですね。
乱文勘弁してください。

405 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/03(木) 10:30 ID:lnCSCusU]
がんばって面白いのかいてくれよ!

406 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/03(木) 15:34 ID:nf6DSQ2s]
http://www.cnn.co.jp/2002/FRINGE/01/02/hadakanosinjitu.ap/index.html
ブルガリアのキャラはいませんでしたね。
もっとも、これをどうヒネるかは難しいですが。

407 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/03(木) 20:48 ID:2NulbZlE]
「お前の頭はキムチなのか?」に心、掴まれました。

408 名前:金子マンセー [2002/01/05(土) 12:58 ID:KIU0o./U]
チンソーくんとドキュソちゃんが、婆羅護吽と最珠羅にあぼーんされたのは
ニホンちゃんネタになるニダか?

409 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/05(土) 23:08 ID:K2kHI61w]
↑説明きぼ〜ん。
なに???


410 名前:名無しさんは板違い [2002/01/05(土) 23:16 ID:uc0aUCHw]
>>409
ゴジラ見に行ってください(藁)

411 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/06(日) 00:01 ID:vB455bn6]
絵、とっとこハム太郎と同時上映のあれ?
ちがった?

412 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/06(日) 10:18 ID:SdXKQZMk]
書いちゃっていいのかな?

冒頭で封印の石像を倒した珍走団が、復活したバラゴンに巻き込まれて全滅。
その後、犬を虐待死させようとしたDQN大学生達が、モスラの怒りに触れ
て、助かったのは犬だけというような展開でした。

監督の言いたいことが素直に伝わってきましたね(笑)

413 名前:ハックル ★ [2002/01/06(日) 17:51 ID:???]
ありがとうございます…

414 名前:目次86 [2002/01/06(日) 17:54 ID:bHlSuwso]
>>372    第707〜729話

>>377-378 第730話「ファンシーグッズ」( >>379 解説)
>>384    第731話「黙って耐える」
>>389    第732話「新年のごあいさつ」
>>391    第733話「としのはじめの」
>>393-396 第734話「エリザベス1/1」( >>397 解説 >>400 訂正)
>>401-403 第735話「二ホンはウリの親戚ニダ」( >>404 解説)

>>329 >>373 HP内で私がいじれるところは
http://members.tripod.co.jp/nihonchanjiten/copyright.html
http://members.tripod.co.jp/nihonchanjiten/
の2つです。下の方のページにリンクしておきましたが、
トップページではないので、目立たないのが残念・・・。

415 名前:目次制作者 [2002/01/06(日) 18:10 ID:bHlSuwso]
>>413 更新作業お疲れさまです。

「ニホンちゃん大辞典」トップページにリンクされてますね。
これから投稿も増えることでしょう。

416 名前:373 [2002/01/06(日) 19:34 ID:h0V7p0JA]
>>413-415
目次さんのレスの後に書き込んだのは、多分、一番目立つ。
(HP管理人さんの目に付きやすい、という意味で)
と考えてのことでした。
ありがとうございました。



417 名前:ニー [2002/01/06(日) 21:04 ID:1Yb1GQK.]
>>413
お忙しい仲更新作業おつかれさまです。
大辞典へリンクを貼ってくださってありがとうございました。


418 名前:テンシュ [2002/01/06(日) 21:07 ID:3yQ98qmI]

「観光PR」

 「どうぞニダ〜、どうぞニダ〜」
 校門の前で、刃物の似合うキッチョム君が、みんなに何かくばっています。
 「ウチのパパの会社の宣伝ビラの予備号ニダ〜、よろしくニダ〜」
 「へえ……」
 5年生のみんなも、立ち止まってうけとりました。
 「あ、ニホン、おはようニダ。特にニホンのパパの会社の人にはよろしくニダ。近いからハセヨ〜(&金持ちだし……)」
 「あ……うん」
 「……予備号だけあって、ホントにまだ何にも書いてありませんわね」
 「まったく。完成してからくばった方がよろしいのではなくって?」
 エリザベスちゃんとフランソワちゃん、相変わらず容赦の無い意見です。
 「マスゲームの予定とかあるニダ。見にきてほしいニダ〜」
 「お前の会社はそれしか観るものないだろ」
 「グサ!! ア、アーリア……そ、そんなことないニダヨ〜、ははは……」
 遅れて登校してきた男子連も、どれどれと手にとります。
 驚いたのはカンコ君です。
 「な……なんだニダ……キッチョム兄がこんな観光チラシを……?」
 見ると、ニホンちゃんとキッチョム君が、マスゲームの事で話しあってるではありませんか!
 嫉妬の炎に顔をキムチ色に染め、カンコ君、ここはいっぱつ軽いジョークで話題をさらおうと、
 「やいニホン、〔マス〕ゲームなんていやらしいゲーム、見ちゃダメだニダ!」
 「……いやらしいゲーム!?」
 ニホンちゃんはびっくりしました。
 「そうニダ! 男がみんなでマス……ハッッ!!」
 さしものカンコ君も、あまりの場の凍りつきように気づいたようです。
 「……いこーぜ」
 アメリー君の声で、男子たちは動きだしました。
 「まったく……下品とかそういう問題ではありませんわ……」
 エリザベスちゃんとフランソワちゃんも続きます。アーリアちゃんが、
 「ニホンも、行こう!」
 「うん……でもカンコ君、マスってなあに」
 「それはニダ」
 「説明なんかしなくていいのよこの大バカンコ!!」
 ダーン、とタイワンちゃんの八極拳が炸裂し、カンコ君は倒れ伏しました。
 「イ……タタ……本気でする事ないニダ……」
 みんな、せっかくのキッチョム君のチラシを捨てていってしまいました。
 風邪にとぶチラシ。
 カンコ君、背筋が寒くなりました。
 キッチョム君のナイフが後ろで光ってます。


直リンク
http://www.dprknta.com/
キッチョム氏、日本の会社に委託して作ってるそーです。

ニホンちゃんのページもあるマイHPも適当によろしくです
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/5235/

419 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/06(日) 21:53 ID:DYBwzgUM]
>418 マスねえ〜w 嗚呼、何か思い出すなあ。
小学校というより、そう!中学1年の時やわ。夏休み中の部室で2階が
女子部だったんやね。あの時先輩g(略

スイマセン酔ってます。逝ってきます・・・。




420 名前:名無し君 [2002/01/06(日) 23:29 ID:GtWAQG.g]
 外伝「アサヒちゃん」に新しい書き込みを追加。
http://www.miniflo.com/bbs/test/read.cgi?bbs=asahi&key=1007737898


421 名前:  [2002/01/07(月) 04:07 ID:FWxRQUnI]
 ハン板のニホンちゃんスレがそろそろ容量限界みたいっす〜
んで向こうにスレ建てて移住しませんか?
 ここらで何とかしないとニホンちゃん立て直せなくなるほど衰退しそう。
どなたかスレ建てお願いします。僕はスレ建てチェリーなんでご勘弁を・・・

422 名前:  [2002/01/07(月) 06:54 ID:ShguUV2A]
>>421
正直、ニホンチャンは倦怠期だからね

423 名前:(・∀・) [2002/01/07(月) 07:49 ID:cdwv/qM.]
2chハン板でニホンちゃんの新スレ立てようとして、はじかれたことあり。
それがトラウマとなり、以降、ハン板でも総督府でもスレ立てしたことなし。
多分、総督府だったらスレたてできると思うけど...
どっちでやるにしても一長一短で、欝です。
とりあえず、マターリ会社に逝って来ます。


424 名前:十八番 [2002/01/07(月) 07:58 ID:e7XjFT/.]
そろそろ戻っても良いんじゃない?
こっちの方も容量が少なくなってきたでしょ?
ちょうど良い時期じゃ?

ただ、何クール目にするの?
ハン版で数えるか、総督府ので数えるか?

425 名前:.. [2002/01/07(月) 09:25 ID:vqOyLbmI]
あえて、7.5クール目とか(笑)

426 名前:七志野 [2002/01/07(月) 10:44 ID:hrnqNrNw]
あいだを取って、大河ドラマの2クール目ってどうでしょう?
(何のあいだ?)

427 名前: [2002/01/07(月) 13:08 ID:GwguPKLE]
次スレ立てました。
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/korea/1010376182/


428 名前:JY [2002/01/07(月) 13:10 ID:RefVxiVg]
向こうに9クールがたちました!
皆さん、地鎮祭つくって持ってきましょう!

429 名前:なー ◆i2juaL6k [2002/01/07(月) 20:15 ID:cdwv/qM.]
「因縁の一戦、イン堂君VSパキスちゃん」

「おーっとぉ、サーベルを口にくわえたイン堂君が、血走った目でリング上のパキス
ちゃんをにらんでおります。」
「山本さん、一触即発ですねぇ〜、今夜の試合、どう思われますか?」
「古館さん、両者とも一発決まれば試合を決めてしまう、強力な技をもっています。
ただ、お互いに警戒してますからね、それを決めるのは難しいと思いますよ。」

「ただですね、古館さん、ボクは地力ではイン堂君が上だと思っています。」
「と、いうことは、長期戦になればイン堂君、有利と?」
「長期戦になればそうでしょう、でも、二人は短期決戦を狙っていると思いますよ。
ほら、ニュートラルコーナーでチューゴ君が見てるでしょう。長期戦になったら
乱入してくるかもしれませんからね。」

「なにやら?薄笑いを浮かべているようにもみえます。チューゴ君の存在も不気味
です。」

「伝説の選手キング・アショーカも巻いたといわれる、カシミール・チャンピオン
ベルト、今夜のタイトルマッチ!!!」
「さぁ、CMの後、いよいよ運命のゴングがなります!!!」

おわり

※ネタは最近の印パ国境付近の紛争、と、ニホンちゃん465話
ネタ考証はここらへんから
http://www1.ttcn.ne.jp/~trade-food.cars/i-p_war.htm


430 名前:なー ◆i2juaL6k [2002/01/07(月) 20:16 ID:cdwv/qM.]
なんか変なの書いちゃったかも、とりあえず両方にコピペ。


431 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/08(火) 17:12 ID:J5hLHeDI]
ハン板で教えてもらったんだけど、西友板にあのセバスチャンが降臨していたなんて!
ニホンちゃんの感想を聞いてみたかった。

↓の102からね。
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/voice/1009293824/l50

432 名前:四季砲 [2002/01/09(水) 17:50 ID:Yh3ExBBQ]
「お茶会へのお誘い」
ホームルームも終わり帰りの準備をしているニホンちゃん
「明日はお休み、何してすごそうかなぁ」
などと考えていると 後ろからタイワンちゃんが声をかけてきます。
「ニホーンちゃん 明日の予定はきまってる?」
「エ! まだ決めてないいけど」
「じゃあ、私の家にきてよ 美味しいお茶を用意して待ってるから」
(う〜ん 断る理由も無いし OKしようかな)
「うん わか・・・・」
「待つニダ!!」
ニホンちゃんがタイワンちゃんの誘いを受けようとするのを遮るようにニダ声が響きます
「タイワンの家じゃなくてウリの家に来るニダ、お茶会はウチでやるニダ」
カンコ君に邪魔されたタイワンちゃんは物凄い形相でカンコ君をにらめつけます
「お〜 すごい顔ニダ 怖いニダ、こんな恐ろしい奴のウチじゃなくてウリのウチに来るニダ」
(う〜ん その方がいいかも)
「うん カン・・・」 
「まってよ〜」
今度は別の声がそれを止めます インドネシアちゃんです
「カンコ君のとこじゃなくてウチに来てよ ネェニホンちゃん」
「いえ ウチでお茶会しませんか お兄ちゃんも待っていますから」
それにベトナちゃんも加わります。
「いつもお呼ばれされてばかりじゃ悪いから 今度ウチにきてよ」
パラ雄くんがニホンちゃんを自分の方に引き寄せます
「ダメ!! 私が最初に誘ったんだから、ニホンちゃんはウチでのお茶会に来るの!」
それを引っ張り返すタイワンちゃん
「違うのー ニホンちゃんは私のウチに来るのー」
それを引き離すインドネシアちゃん
「違うニダ ニホンは  ウリのウチに来るニダ」
それを邪魔するカンコ君 
「あの〜」
話に割り込むタイミングが掴めずオロオロするベトナちゃん
そしていつの間にか話の輪の中からはじき出されたニホンちゃん
そのニホンちゃんに別の声がかかります
「何かもめてるようだな」
「あ ロシアノビッチ君そうなの 誰が私をお茶会に誘うかで揉めているみたいなの」
「お茶会か・ ・ ・ 俺のウチに来るかい」
「えっ?! ホント」
ニホンちゃんの心はロシアノビッチ君のお誘いに傾きかけます
「あー!! だめよ ニホンちゃんは私のウチに来るの!!」
「違うニダ ウリの家ニダ 」
そうはさせじと タイワンちゃん達は声を荒げます
「ご免なさい ロシアノビッチ君また今度ね」
「そうか 残念だな 北方四島の事でも話ながらお茶でも飲もうと思っ・・・」
「行く!!」
突然ニホンちゃんは眼を輝かせ ロシアノビッチ君に詰め寄ります
「いえ 行かしていただくわ それで 何時に行けばいいの?」
普段あんなにおとなしいニホンちゃんが 打って変って積極的です、
あまりの勢いに少したじろぐロシアノビッチ君
「別に何時きてもいいよ、何時でも歓迎するから、じゃ 僕は帰らしてもらうよ」
ロシアノビッチ君はその場をあとにしようとしますが、誰かが腕を掴んで行かせません
見るとニホンちゃんが腕にしがみついています
「ニホンちゃん どうかしたの」
「一緒に帰りましょ お茶会の準備の事色々聞きたいから」
「それはかまわないけど 腕掴むの止めてくれない」
「だめ〜 掴んでおかないと ロシアノビッチ君すぐ逃げるから」
「べつに 逃げないよ」
「そういってすぐに逃げるから」
楽しそうに教室を後にするニホンちゃん、教室には苦虫を噛みつぶしたような顔のタイワンちゃん達が
残されます。
  終わり

解説  ソースも元ネタもありません ただ私のイメージです
    他の国との外交よりより ロシア 北方四島の方を優先するんじゃないかなと思っただけです


433 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/10(木) 06:15 ID:kfteb5IA]
リカバリage

434 名前:名無し [2002/01/11(金) 01:50 ID:QJT64A4k]
寂しいのでage

435 名前:四季砲 [2002/01/11(金) 18:14 ID:Xj4N6yfs]
「 虚偽の証言 」

とある喫茶店でアサヒちゃんがコーヒーを飲んでいると隣に謎の男が座り
「これが今回のターゲットの詳細なデータ−です」
アサヒちゃんに封筒を渡します、アサヒちゃんは封筒の中を出し
「ありがと、これによると、年齢は・・・・」
渡された資料の隅々まで目をとおします
「問題はないようね、コイツに決定ね」
「では 私はこれで」
「いいこと この事は・・・・」
「わかってます、他言無用ですね」
男は何も無かったようにその場を離れます。
アサヒちゃんはその男の事など関係ないかの気にとめずに、渡された書類を見ています。
「ここから近い所に住んでるわね、今から行ってみようかしら」
アサヒちゃんも喫茶店を後にし、人ごみの中に消えます
そしてとアサヒちゃんは、ある家の前にあらわれます
「この家ね 今回のターゲットは」
アサヒちゃんはその家の戸を叩きます
「ごめんください、ちょっとよろしいですか」
しばらくすると家の戸が開けられ、ご老人が顔を覗かせます
「なにかようかね こんな年寄りに」
「立ち話も何ですから、上がらせてもらいます」
アサヒちゃんは何の遠慮もなくズカズカと家の中に入っていき座り込みます
「ちょっとキミ 何だねイキナリ人の家に」
「あら、お構いなく、さて前置きは省いて、本題に入らしてもらいます」
「何のようだね 勝手に人の家に上がりこんで」
「ぜひ 彼方に ニッテイの命令でカンコ家にあんな事やこんな酷い事をしたと証言して頂きたい」
「なにを言うんだ、私はそんな事してはおらん だいたいニッテイさんがそんな命令を出すわけが無い
 いまの話は聞かなかった事にしてやる さっさと出ってってくれ」
老人はアサヒちゃんを追い出そうとします。
「残念ね でも話を聞いたいじょう 後戻りは出来ないのよ こんな方法は使いたくなかったけど
 仕方がないわね」
そう言いあさひちゃんは指を鳴らします。すると今までどこに隠れていたのか、黒服の男が現われ
老人の両腕を掴みます
「はなせ 放さんか ワシをどうするつもりだ 暴力を振るわれても そんな嘘の証言はせんぞ」
「あら そんな野蛮なことはしませんわ ただ・・・・・」
アサヒちゃんは懐中時計を取り出し老人の前で左右に振ります。
・・・・・・数分後
「ワタシハ ニッテイノ メイレイデ カンコケノ ニンゲンニ ヒドイコトヲ シテシマッタ 
 ユルシテハモラエナイ カモシレナイガ ココロカラ アヤマリタイ」
老人は死んだ魚のような目をして、抑揚のない口調で呟きます
「ワタシハニッテイノメイレイデヒドイコトヲ ワタシハニッテイノ・・・・・」
その様子を満足げに眺めるアサヒちゃん
「我ながら完璧ね こいつの証言でまたニホンちゃんを困らしてやるわ ふふ ふぁははははは」
アサヒちゃんの高笑いが地球町に響きわたります

おわり

おまけ
サンケイ「どうも おしさしぶりです 今回の解説は僕と」
ニホン 「私 ニホンがお送りします」
サンケイ「では 上のは話の元ネタですが 
     朝日新聞が「私は韓国済州島で慰安婦にするための
     女狩りをした」と名乗り出た男を良心的なヒーローとして喧伝しましたが
     後にその証言は虚偽であったと発覚しました これを元に書かれています」
ニホン 「どうして自分を落し入れるような嘘をつくのかしら」
サンケイ「上の話のように催眠術でもつかったのかも」
ニホン 「まさかー それにしてもどうして日本の新聞はこうもいい加減なのかしら」
サンケイ「ニホンちゃん アサヒと僕を一緒にしないでほしいなぁ それにいい加減なのは日本の
     新聞だけじゃないよ NYタイムズなんて新聞に
     高橋尚子世界新の時の薬疑惑とか日本では60%の刊行物が漫画だが、これは日本の識字率が低いためだ
     なんて書いているんだよ」
ニホン 「うう ひどいよー」
サンケイ「まあ 新聞で常に正しいのは日付ぐらいだと思っていた方がいいよ」
ニホン 「そっかー」
サンケイ「あっ 僕の新聞は常に正しいからね」
ニホン 「・・・・・・」
サンケイ「なに ニホンちゃんその眼は ホントだからしんじてよー ニホンちゃん」
  おわり

436 名前:ニー [2002/01/12(土) 17:48 ID:dyEBvBac]
こんなものを作ってみました。よろしければ投票お願いします。
不適切なようなら削除します。

ttp://nihon.3nopage.com/cgi-bin/votecom/votec.cgihttp
ttp://nihon.3nopage.com/cgi-bin/votecom/votec.cgi?no=1



437 名前:目次87 [2002/01/13(日) 09:06 ID:Zp1m0Dk6]
>>414 第730〜735話

>>418 第736話「観光PR」
>>429 第737話「因縁の一戦、イン堂君VSパキスちゃん」
>>432 第740話「お茶会へのお誘い」
>>435 第741話「偽証」

遷都されたようなので、次回以降、目次はハングル板のほうに記載します。
なお、第738、739話は9クール目にあります。
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 9クール目
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/korea/1010376182/l50

438 名前:ニホンちゃん カンコとパラレル総督府 壱 [2002/01/14(月) 23:25 ID:nKINiwR2]
カンコ君は「ドラえもん」で言うところの「スネ夫の腕力を持ったジャイアン」っぽい男の子。
しかも映画になってもスタンスの変わらないジャイアンだから困りもの。しかしそれはあくまで
「ドラえもん」的な見方のカンコ君。「トンチャンモン」的視点ではこんな感じの のび太君・・・

カンコ君は今日もニホンちゃんから酷い目にあったとトンチャンモンに報告しています。
次の映画で韓日W杯にかけたドラえもんズの話だってのにコリア出身のドラが出なーい!
ドラテジュンもドラジョンイルもドラミョンボすらでない、”ドラえもんズ”なんて認めないニダ!
「出来すぎ」ですらでてんのにウリんとこの「トンチャンモン」が出る気配がナッシング!
ボルテージは上がるもの、駄目人間の最後のセリフには大陸も島国も違いはないようでした。

 ((=゚Д゚=) 「なんかしてニダよ〜 トンチャンモン〜」> <`∀´;>
ウゼエ・・・                             アイゴー

 ((=゚Д゚=)<「チッ」 「せめて空を自由に飛びたいニダ」 ><`∀´->
ゴソゴソ                               

   「ドキュコプター」    
((=゚Д゚=ノ      「あの”タケコプター”、ニダか!」><`∀´#>
                                   ニダ〜 
         
          / ̄| 
((=゚Д゚=),   / <`∀´;><「これ、”サンモ” ニダ(帽子に紐がつき、くるくる回すアレ)」
クククッ    ○ 
       プラーン
と、こんなトンチャンモンとカンコ君が送る、さよなら総督府のお話。

439 名前:ニホンちゃん カンコとパラレル総督府 弐 [2002/01/14(月) 23:26 ID:nKINiwR2]
今日のトンチャンモンはおかしかった。妙にやさしかったし、大好物のチヂミまでおごってくれた。
それに夕方からずっと押し入れに入りっぱなし。なにかおかしいと感じたカンコ君。目を開き寝るのをやめ、
部屋の電気をつけた後、押入れをあけることにしました。普段はトンチャンモンの「一人の時間」に気を使い、
決して夜にはあけることのなかったふすまを開けました。中には押し入れはなく不思議な奥行きがありました。

奥行きの奥にはもう一つの部屋とつながっていました。カンコ君はその部屋で異変に気づきました。そう、
そこはどう見ても入り口だった自分の部屋であり、窓からはあるはずのないニホンちゃん家が見ました。
「カンコ、今日でこの世界は最後なんだ。」トンチャンモンの声が聞こえました。カンコ君はすぐにふすまの
中に入り、元の自分の部屋にいくと、そこにはニホンちゃんもいました。カンコ君はかるーくテンパリましたが
日常的なことなので気にせずいいました。「不法侵入ニダ!」的外れっぷりにトンチャンモンもゲンナリ。
                        ?????
( ^▽^) ((=゚Д゚=)<「こういうことだ」   <`∀´−>
        メンドクセー
          
   ポチッ         ポチッ?       
( ^▽^) \(=゚Д゚=))   <`∀´−>
ポワポワポワ  

               
((∵))    (=゚Д゚=))   <`∀´;>
ポワポワポワ              ビク 

デン!
 ○・    (=゚Д゚=))    <`∀´;> 
ノ日ヽ      テナモンダ      ポカーン
 ,\ ̄

440 名前:ニホンちゃん カンコとパラレル総督府 弐 [2002/01/14(月) 23:27 ID:nKINiwR2]
そう、この世界では全てがフェイクであり、ウリジナルはカンコ君だけそしてこの世界は
一時的にカンコ君がカンコ君でありつづける為の世界だったのです。総合プロデューサー
のトンチャンモンは役目が終わったから全てを明かした!といいました。理解をしていない
カンコ君のためわかりやすく説明をしました。おまえは気づかない内に強制連行されて、
今日やっと帰国できるんだと。即座に理解したカンコ君は怒ってとっと帰ろうとします。

トンチャンモンは無言で「ドコでも引戸」をあけ、押し入れの向こうの世界への扉を。
あけつつ、最後の別れをカンコ君に語りました。カンコ君はそれを聞き怒りながらいいました。

((=゚Д゚=) 「ウリは被害者で、ここに居つづけてもいいいはずニダ」><`∀´;>

((=゚Д゚=) 「ウリにサヨナラとかいうな!謝罪しる!反省しる!  」><`∀´;>

((=゚Д゚=)<「・・・・・」           <`∀´->=====3

((=TДT=)  「アイル ビー パンツ」><`∀´->
                           ニダリ 
カッコよくきめたカンコ君は元の世界へとかえっていきました。兄(ヒッキ-)のように歌い!

♪ニッダッダァー、ニッダッダァー、ニッダッダァー、ニッダッダァー
「♪Traveling ウリは Traveling 帰る 2chと呼ばれる世界へ〜♪
、♪Traveling ニホン Traveling 払う 歴史の謝罪と〜賠償〜 ♪ 」><`∀´->
                                           エンディングニダ!

441 名前:ニホンちゃん カンコとパラレル総督府 参 [2002/01/14(月) 23:39 ID:nKINiwR2]
始まりの話もあれば、終わりの話もあっていいじゃないかと。
つい。ドリキャスで新しいゲームを出すような感覚です。

(;^▽^)イゴ、2chカ・・・

442 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/17(木) 15:45 ID:x7ss.NE2]
保守age

443 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/17(木) 20:27 ID:MovZSbZE]
>>438-440
ギ・・・ギコえもん・・・・(w

444 名前:四季砲 [2002/01/17(木) 23:26 ID:F8dj9/VU]

今日も今日とてカンコ君がニホンちゃんに言いがかりをつけてます
「ニホンは謝罪しる 反省しる」
「えっ いきなり何を」
「うるさい、謝罪しる」ポカ
「いたい、なによカンコ君」
「口答えしるな」 ポカ
どうして怒られるか分からないニホンちゃんはオロオロするだけす
「ニダ、ニホンはちっとも反省してないニダ 反省しないならこうしてやるニダ」
そう言うとニホンちゃんの教科書に火をつけます、ニホンちゃんは真っ青になります
「やめて やめてよカンコ君 私の教科書を燃やさないで」
「うるさい、反省しないお前が悪いニダ!!」
カンコ君はニホンちゃんを足蹴にします、蹴られたニホンちゃんはその場に倒れこみ泣き出してしまいます
「ニィダッダッダッダ ようやく反省したニダか、今度からはウリの顔を見るたびに謝罪しる」
カンコ君は意気揚揚とその場を後にします。
一人残されるニホンちゃんのすすり泣く声だけが聞こえてきます
しばらくその場で泣いていましたが、ゆっくり立ち上がり
「ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・べ・キ・カ」
立ち上がったニホンちゃんは妖しいオーラで包まれています、

家に帰ったニホンちゃんは今までほとんど開けられた事の無い土蔵の扉を開けます
床には薄らと埃の積もったその蔵は昔、ニホンのお父さんが町じゅうから集めた
海のものとも山のものとも、つかない怪しいもが、しまわれているのです
その蔵の一番奥に厳重に封印された禍禍しい妖気を発している長櫃をニホンちゃんは開けます
「あった、これでカンコ君を・・・・・」
そこにはもはや、あの、可愛く御しとやかだったニホンちゃんはもういません
そこにいるのは鬼と化したニホンちゃんです。



445 名前:四季砲 [2002/01/17(木) 23:26 ID:F8dj9/VU]
翌日、カンコ君が学校に向かう道を歩いているとその途中に、ニホンちゃんが立っています
「や ニホン、朝から謝罪しにくるとは、いい心がけニダ、さっさと謝罪しる」
ニホンちゃんは、そのカンコ君の問いには答えません
「何、しているニダ、しゃっしゃと謝罪し・・・・・」
そこまで言って、カクコ君は言葉を詰まらせます
「に に ニホン、その手に持っているのは、まさか」
「これの事? そう、これは妖刀『韓国国債』」
そう、ニホンちゃんが蔵の中から出してきたのは、昔カンコ家から買った、『韓国国債』
だったのです。
ニホンちゃんはその刀をゆっくりと抜く放ちます。その刃は鈍く輝き、妖しい光を放っています
それを見て、怯えまくるカンコ君、その場を離れようとしますが、体が動きません
「何で体が、 何ニダ、これは」
カンコ君の身体はニホンちゃんが放つ妖気が纏わりついていたのです
逃げ出す事の出来ないカンコ君にニホンちゃんは抜身の妖刀をかまえながら、カンコ君の方に
徐々に近寄ってきます。
その眼はほうずきのように赤く、髪は蛇のような光沢を放っています、
前と変わらないのは真っ白い歯だけです
恐怖のあまり、今にも泣き出しそうになるカンコ君、
「やめるニダ、そんな物で使われたらウリは」
「そうね、物凄く痛いでしょうね、でも死にはしないは、けっして死なない、切り口からタダレ始め
 肉は削げ落ち、骨は腐り、それでも死ぬ事はないわ、死んだ方がマシだと思ってもね」
ニホンちゃんはカンコ君の目の前にくるとゆっくり、妖刀『韓国国債』を振り上げます
「さあ、今ココに祈りの言葉とともに」
「や やめるニダ」
とその時ですニホンちゃんの前ににアメリー君が立ちふさがります
「やめるんだ、ニホンちゃん、そんな物はしまうんだ」
「アイゴー助かったニダ、そうニダ、さっさとしまうニダ」
「うるさい!」
「ひっ アメリー君、」
「大丈夫だカンコ、ニホンちゃんそんな物を使えば君もただではすまないぞ」
「そんなのは、覚悟の上、アメリー、私の邪魔をするならお前とて容赦はせんぞ」
「へん、そんな脅しで僕が怯えるとでも思ったのか、そんな刀ちっとも怖くないぞ」
「あら、それなら、こっちのはどうかしら」
ニホンちゃんは、腰にさしてある、もう一本の刀を抜きます、
今手に持っている刀より一回り大きい刀を、それを見て尋常じゃない汗を流すアメリー君
「ひょっとしてそれは・・・・・」
「そうこれは妖刀『アメリカ国債』さあアメリー、これを食らう覚悟はできたかえ」
ニホンちゃんに刀をつきつけられた二人は男同士で抱き合い、ガタガタ震えています
「さあ、今ココに祈りの言葉とともに」
「ニホンちゃんそれだけは勘弁してくれ、カンコも反省してるし なあカンコ」
「してるニダ、してるニダ、反省してる、謝罪もしるから、そんな刀はしまうにだ」
でも、二人の言葉は、もはやトランス状態に入ったニホンちゃんの耳にはとどきません
「ウ・サ・ミ・ル・オ・ヰ・ア・ス・コ・K」
妖しい呪文とともに二本の刀がふりあげられます
「ひぇー おたすけー」
二人の恐怖に満ちた悲鳴が地球町に響きます
            お わ り 

446 名前:名無しさんは今年も・・・ア、アイゴー [2002/01/18(金) 01:11 ID:M1Ld7QOg]
もう、書くのはあっちだけにしたほうがいいんじゃない?
両方見るのってめんどいし。


447 名前:目次制作者 [2002/01/20(日) 11:41 ID:ruPzMhhY]
訂正:>>435 第741話「偽証」→ 第741話「虚偽の証言」
なお、ハングル板にも「偽証」という作品がありますが、こちらのほうを採用いたします。

>>438-440 は、第762話としました。
>>444-445 は、第754話としました。

詳しくは、連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 9クール目
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/korea/1010376182/l50

の目次88、89をご参照ください。

448 名前:名無しさんはウリナラマンセーニダ [2002/04/14(日) 01:02 ID:kP9FfMts]
なにげにage

449 名前:あぼーんはウリナラ起源 [あぼーんはウリナラ起源]
あぼーんはウリナラ起源

450 名前:! ◆IMFmcOu. [2002/06/12(水) 15:23 ID:IEwMzDG6]
サルベージageさせてくださいなm(__)m

451 名前:迩陀阿 [2002/09/20(金) 18:37 ID:mbIo3XZ.]
こういう新キャラ考えてみたんだけどどうですか?
・ムーちゃん
・アトランくん

ネタは勿論ムー大陸とアトランティス大陸から・・・


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