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第1135話 KAMON ◆wzJSYC0I 投稿日: 02/07/26 12:34 ID:S12J65s5
居眠りの時間」

お昼休みの盗み寝・・・もといシエスタは、フラメンコ先生の日課です。
「・・・先生、 フラメンコ先生! 起きて下さい!」
ハプスブルク先生の声で、フラメンコ先生はやっと机から顔を離しました。
「・・・う〜ん、寝不足は美容に悪いのよ・・・」
「何寝ぼけてるんですか、もうお昼休み終わっちゃいますよ!」
「う〜ん、あ、もうこんな時間! いけない、準備室まで教材取りに行かなきゃ!」
化粧が崩れているのにも気づかず、ドタバタと準備室の方に駆けだしていきました。

「ぅぅ・・・5分遅刻・・・まあいいや、みなさん、始めますよ!」
フラメンコ先生は、巨大な三角定規とコンパスをもって、算数の授業を始めました。
「・・・ですから、合同な三角形をかくためには、三辺の長さか、二辺とその間の角か、一辺とその両端の角のいずれかが分かっている必要があります・・・ん?」
「オー、セニョリータ、君こそが僕のずっと探し求めていた究極の美女だ・・・むにゃむにゃ」
マカロニーノ君、机に突っ伏して寝言を言っています。と、その時。
「コルテスキイイイイイイイイイック!」
マカロニーノ君の机が5mほど吹っ飛び、支えを失った頭がしたたかに床にたたきつけられました。
「ふう・・・15年ぶりにこの技使ったわ」
「むぎゅ・・・先生、そんなに怒ると美しい顔が台無し・・・いたたたた!」
フラメンコ先生、机を蹴飛ばした足でマカロニーノ君の顔を踏みつけました。
「誰のせいで怒ってると思ってるの! 授業もまともに受けられないのに色気づくなど半万年早い!」
こうして、マカロニーノ君は、「私は度助平」と書かれたたすきを掛け、両手にバケツを持ってグラウンドを30周するハメになったのでした。
「あい・・・じゃなかった、マンマミぃぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

マカロニーノ君をのぞいて、授業は進みます。
「・・・というわけで、この2つの放物線にはさまれた部分の面積は、
上の放物線の定積分から下の放物線の定積分を引くことによって求められることが分かります・・・
残り1分か・・・じゃあ今日はここまで。」
授業が終わって、鉛筆やノートを片づけながら、ニホンちゃんは斜め前の席にいるゲルマッハ君に声をかけました。
「今日の授業、後半難しくて分からなかったよ・・・。ゲルマッハ君、教えてくれない?」
が、ゲルマッハ君は返事をしません。
「ゲルマッハ君? ねぇ、聞いてる?」
ニホンちゃんが近づくと、すうすう寝息が聞こえます。
ゲルマッハ君、どうやら目を開けたまま寝てしまったようです。

「・・・はっ、もう授業終わっちゃったのか?」
「とっくに終わってるよ。」
「いかん、ほとんど聞いてなかった! 私としたことが・・・。」
「ふーん、ゲルマッハ君でもそんなことあるんだ・・・。」
そこへ、斜め後ろのアーリアちゃんが身を乗り出してきました。
「兄上、朝が早いから・・・。しょうがない、私のノートをあとで見せてあげる。」
「すまん、アーリア。」

さて、カンコ君は、まだ眠っているエリザベスちゃんに悪戯してやろうと、
マジック片手に背後から近寄ってきます。
すると、ガラガラガラッ! 何に触ったのやら、鳴子がけたたましくなってしまいました。
「はっ、あなた・・・私に近づこうとはいい度胸ですわね・・・
必殺、ベッカムキック!」
「あいごーーーー」

解説 KAMON ◆wzJSYC0I 投稿日: 02/07/26 12:39 ID:S12J65s5
毎度、KAMONです。
今回は、補完スレの266さんが提供してくださったネタを元に。
昼寝する人が一番多いのは、イタリアではなくドイツなのだとか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020725-00000410-yom-int

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