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第1337話 KAMON ◆9awzJSYC0I 投稿日: 02/12/15 22:40 ID:MOyM8h9J
「キッチョム君のマニア道」

ある日、カンコ君が庭で「ウリナラマンセー」の発声練習をしていると、キッチョム君がやってきました。
何故か、左頬にでっかい紅葉の痕をつけて。

「どうしたニダ!? ブラジャー?」
「それが・・・ネズミ柄のパ・・・じゃない、
フ、フランソワーズの家に重要書類を預けていたので取り戻そうと思ったら、
フランソワーズがほっぺたをひっぱたいて追い返したニダ。」

「そいつは酷いニダ!」
「ニホンも、ネズミ・・・じゃない、
ザイとザイニーからの寄付金を取りに行ったら、なあなあですませて追い返したニダ。」
「本当に酷いやつらニダ! ブラジャー、フランソワーズとニホンに謝罪と賠償を要求しる!」
「云われなくてもそのつもりニダ! これから帰ってテポドンナイフの手入れをするニダ!」
次の日、フランソワーズちゃんは、学校に来ると開口一番、ニホンちゃんを捕まえて話し始めました。
「ねえニホンちゃん、昨日うちに覗き魔が来たんですのよ。お隣の・・・誰と云ったかしら・・・」
「キッチョム君のこと?」
「そうキッチョム。
あたくしがこの美貌を保つために湯浴みをしていたところ、
ハァハァ(;´Д`)いう声が聞こえるので、脱衣所の方をのぞいたら
キッチョムがあたくしのパンツをかぶろうとしてましたのよ!」
「うわあ・・・」
「ひっぱたいて追い返しましたけど・・・
あのデブ、今度あんな真似したら逆さ吊りにして花火をぶっ放してやりますわ!」

見るからに激昂しているフランソワーズちゃんに、ニホンちゃんがおそるおそる口を開きました。
「私も、キッチョム君にパンツをかぶられそうになった事あるよ?」
フランソワーズちゃんは、ちょっと意外な顔をして尋ねました。
「あら? あなたも追い返しましたの?」
「それが・・・私がお風呂入ってる間に、マキコおばさんが見つけてパニック起こして、お土産持たせて穏便に帰しちゃった・・・」
「まあ! マキコおばさんって、あなたのうちの門番でしょ? それがそんなのでいいの?」
「シシローおじさんがすぐ首にしたけど・・・」
「Hey, you! キッチョムの話かい?」
二人の会話に首を突っ込んできたのはアメリー君。

「何ですの!? 乙女の会話を盗み聞きするなんて、デリカシーが足りませんわよ!」
「Oh, sorry, でも、君たち、キッチョムがかぶろうとしてたパンツって、どんなパンツだった?」
輪をかけてデリカシーのない質問をするアメリー君に、無防備なニホンちゃんは、そのまま答えます。
「えーと、黒いネズミ柄のパンツ・・・」
「ん!? 奇遇ですわね、あたくしも黒いネズミの柄の・・・
・・・ってアメリー、そんなことを訊いてどうするつもりですの!」

「やっぱり。そのパンツ、ダディがデザインしたものなんだ。
噂によると、キッチョムの奴、黒いネズミのパンツが大好きらしい。」
「キッチョムに、そんな趣味がありましたのね・・・はああ」
「うちのラスカとベガスも穿いてるよ。
もっとも、奴が近づいたりしたら新型の花火で肉片まで粉砕してやるけどね」

それを聞いて二人は、特大のため息をつきました。
「全く・・・ニホンちゃんの隣にはあんなのしかいませんの?」
「悪いことばかりじゃないんだけど・・・と言いたいけど・・・はあ〜」

「全く、わざわざユーロ町まで出向かなくても、もうすぐチューゴにも作ってやるつもりだからそこへ行けばいいのに・・・」
アメリー君がぽろっとこぼします。
「いや・・・さすがに・・・それはちょっと・・・」

解説 KAMON ◆9awzJSYC0I 投稿日: 02/12/15 22:44 ID:MOyM8h9J
KAMONです。
今回は、金正日の長男・金正男が、フランスで門前払いを受けたという話。
分かっているとは思いますが、ネズミ柄のパンツ=ディズニーランドです。
奴の目的は、十中八九ディズニーランドですな。

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