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第1478話 名無しさん 投稿日: 03/04/10 16:12 ID:X5RBy4mY
         「お祭り」
 今日はフラメンコ先生の実家でお茶会、皆先生の家の名物料理にご満悦です。
 闘牛場で颯爽と闘牛士のきらびやかな服に身を包んだフラメンコ先生刳紅のマントと剣をもって黒い
牛を翻弄します。先生が牛の突進を華麗な動作でかわし剣を入れる度に喝采が沸き起こります。
 「どう、美味しいでしょ」
 闘牛も終わりバーベキューを囲んで先生が皆に尋ねます。勿論さっきの闘牛がバーベキューになっ
てます。
 「はい、とても美味しいです」
 串に刺された肉を食べながらニホンちゃんが答えました。他の皆も同じです。
 「そう、先生も嬉しいわ。ところでこの後我が家の特別な催しがあるんだけど皆参加しない?」
 「催し?」
  一時間後家は阿鼻叫喚の地獄と化しました。
 「マイガーーーーッ!」
 「アイヤアーーーッ!」
 「ウラアーーーーッ!」
 「御婆様ーーーーっ!」
 「フランソワーズ家ばんざーーーい!」
 皆次々と宙に飛んでいきます。なんとフラメンコ家名物『牛放ち』が行われているのです。興奮し猛り
狂った牛が皆の方へ突き進んできます。その角とパワーで一人、また一人ほ吹き飛ばされます。
 血相を変え逃げ惑う一同ただ一人の例外を除いて。
 「あはは、楽しいねタイワンちゃん」
 どういうわけかニホンちゃん妙に楽しそうです。逃げ惑いながらも笑っています。
 「ど、どこが!?」
 タイワンちゃんも何時になく必死の形相です。そりゃあ牛の角を受けたら大怪我じゃあすみませんから。
 「なんかうちのお祭り思い出しちゃった。そうだ、今度うちの家でもお祭りやるんだ、よかったら皆来て」
 にっこりと笑うニホンちゃん、そのすぐ上でマカロニーノ君が派手に飛んでます。
 「とりあえず今生きられたらね」
 そこへ家の窓からオレンジが一斉に投げられます。そのうちの一発がタイワンちゃんの頭に直撃しました。
 (どこをどうやったらこんな祭りが出来るんだろう)
 オレンジの皮と汁でべとべとになった髪を触りながらタイワンちゃんは思いました。そのすぐ後ろでオージー君
が牛に思いっきり跳ね飛ばされていました。
         つづく

解説 名無しさん 投稿日: 03/04/10 16:15 ID:X5RBy4mY
元ネタはスペインのお祭りです。毎年死者が出るらしいものすごいお祭りですが人気のある
祭りです。今回タイワンちゃんが酷い目にあってますがファンの方申し訳ありません。ケン
チャンナヨの精神で読んで下さい。

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