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第1868話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/05/18 00:00 ID:6mJzQME1
「カンコ君の本音」
今日は皆にアンケートです。クラスで好きな人を三人挙げなさい、
というものです。
「とりあえずフランソワーズは省きまして、と」
「エリザベスは当然入りませんわね」
「う〜〜〜〜ん、女の子は皆可愛いからなあ。僕にとってはとても
難しい質問だなあ」
皆悩んでいます。その中でもニホンちゃんは特に悩んでいます。
「誰かを書いたら誰かを書けなくなるし・・・・・・参ったなあ」
人気者で八方美人の彼女はこうしたアンケートになると凄く
困ります。タイワンちゃんは自分の名前が書かれているかとても
不安そうです。
中には全く悩んでいない人もいます。
「ニダッハッハッハ、ウリはこれで決まりニダ!」
カンコ君のところにはアメリー君とチューゴ君の名前があります。
「アメリー君とチューゴ君がクラスで特に力があるニダ、だからウリは
二人が一番好きニダ!」
「ああ、いつもの事大主義ね、はいはい」
皆はスルーしています。書かれた当の二人もです。
「ちょっとバカンコ」
そこでタイワンちゃんが突っ込みを入れます。
「あんた二人しか書いていないじゃないの。三人目は?」
「ニダッ!?」
見れば本当に二人しか書いていません。
「三人書かなきゃ駄目じゃないの」
「フン、そんなのウリには必要ないニダ」
いつもの理不尽発言がはじまりました。
「嫌いな奴なら一人いるニダ」
そう言ってニホンちゃんの方を見ます。
建前ーーー。
「ウリはニホンが大嫌いニダ。本当なら見たくもないニダ」
「御前毎日みたいにニホンちゃん家に呼んでるよな」
「あれは一体どういうことアル?」
その好きな二人からのいつもの容赦の無い突っ込みです。
「しかしそれではニホンが誰にも相手にされないニダ。だから
ウリは仕方なくニホンの相手をしてやってるニダ」
本音ーーー。
「フン、ニホンが好きだなんて誰が言うニダか。そんなことを
言ったらウリがアボジやオモニに折檻されるニダ。ウリはニホン
の隣りにいないと気が済まないニダ、しかしそんなことを言ったら
只じゃ済まないニダ、それにウリナラの誇りがチョッパリなんて
許さないニダ。ウリの本心はウリの心の中だけに留めておくニダ」
「皆もう知ってるよ」
「今更言ってもどうということはないアルぞ」
「・・・・・・というわけニダ」
カンコ君は自分がニホンちゃんを何故嫌いか皆に言い終えて
とても満足しています。
「・・・・・・御前今本音の方言ったぞ」
「気色悪い妄想アル」
アメリー君とチューゴ君が突っ込みを入れます。皆そのあまりにも
痛い妄想に目が点になっています。
「こ、これは嘘ニダ、ウリはニホンが嫌いニダ、大嫌いニダ、そもそも
なじぇウリナラがチョッパリなんかに・・・・・・ニホンも何とか言うニダ!」
「ニホンちゃん今教室にいないわよ。さっき職員室にアンケート出しに
行ったから。今日ニホンちゃん日直でしょ」
タイワンちゃんが醒めた目でカンコ君を見ながら言います。
「よかったなあ、本人いなくて」
「もっともニホンちゃんは御前の気持ちは全く気付いていないアルぞ」
二人の容赦の無い突込みが再び炸裂しました。
「ウ、ウリはニホンなんかに興味は全然ないニダ、皆何を言ってるニダ、
ウリをからかうのもいい加減にするニダ、そもそもウリは・・・・・・」
「あれっ、カンコ君アンケートまだ出してなかったの!?」
ここでニホンちゃんが戻って来ました。
「しょうがないなあ。出して来るから。はい、アンケート頂戴」
「ニ、ニダダダダダダダダダダダ・・・・・・」
カンコ君真っ赤な顔からさらに蒸気まで撒き散らし部屋中をその体温で
熱しはじめます。教室は忽ちサウナになりました。
「チョ、チョッパリの世話になんかならないニダ、ウリが自分で出しに
行くニダ!」
そう言って教室から走り去っていきました。
「・・・・・・どうしたんだろ、変なカンコ君」
その後ろ姿を見ながらキョトン、とするニホンちゃんでした。
「何で気付かないかなあ」
そんな彼女に対する皆の意見でした。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/05/18 00:03 ID:6mJzQME1
今回のソース。意図的に日本を無視してもまるわかりだっつーの。
ttp://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=050000&biid=2004041996658
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