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第1972話 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/09/07 23:33 ID:dzk8i9ge
             「ルーマちゃん家の夫婦喧嘩」
 ルーマちゃんのお爺ちゃんは若い頃トル子ちゃんのお爺ちゃんと大喧嘩を
繰り広げたこのもあるとてもおっかない人です。今もその血も凍るような
折檻で町の子供達にはとても怖がられています。
「私にはとても優しいよ」
「そりゃそうでしょ」
 皆はルーマちゃんの言葉に応えました。
「同族なんだから」
「何!?」
「何でもないよ」
 皆彼女からサッと視線を逸らします。彼女もまたお爺ちゃんに勝らず
とも劣らず怖ろしい娘なのです。
 さて、そのルーマちゃんのお爺ちゃんブラドお祖父さんがある日些細な
ことで夫婦喧嘩をはじめました。これはどうもウリナラだけではないよう
です。
「何だこのまずい料理は!」
 ブラドさんは顔を真っ赤にして怒りだしました。
「ご、御免なさい」
 どうやら味付けを失敗したようです。お祖母さんは慌てて頭を下げて
謝ります。しかしこんなことでブラドさんの怒りは収まるものではあり
ません。
「ええい、許せるか、こんなまずいものを作ってくれた責任をとれ!」
「そんなこと言われても・・・・・・」
 お祖母さんは困り果てています。
「そうか、責任をとれないというのだな」
 ブラドさんは益々怒ってしまいました。
「ではわしが罰を与えよう!」
「あ、あなた何を・・・・・・」
 何と台所のガス栓を抜いてしましました。そして。
「ファイアーーーーーーッ!」
 何とそこに燃え盛る炎を投げ込みました。そこから起こることといえば。
 BOCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAN
 そう、本来はカンコ家名物である筈の家の大爆発でした。
「・・・・・・カンコの家じゃなかったのかよ」
 お見舞いに来たクラスの皆は軽い怪我をしてベッドに横たわる
ルーマちゃんを見ていいました。
「うん、うちのお祖父ちゃんが料理がまずいって怒っちゃってね」
「それで家を爆破したのか」
「何とまあ・・・・・・」
 カンコ家で起こりそうな出来事に皆呆れ顔です。
「で、ブラドさんは?」
「警察。家を爆破したからそれで事情聴取受けているの」
「だろうな」
「普通捕まるぞ」
 けれどこの町ではこの程度では捕まりません。そんなことを言って
いたらカンコパパさんの出番はありません。
「それにしても軽い怪我でよかったね」
 ニホンちゃんが言いました。
「うん。私って回復力早いから。家の皆もそうよ。最初は真っ黒だった
けれどすぐに火傷も消えたし」
「それって・・・・・・」
 やはり何処か人間離れしたルーマちゃんに戦慄を覚える一同でした。

解説 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/09/07 23:37 ID:dzk8i9ge
 今回のソース。ルーマニアで料理がまずいという理由で家を
爆破したそうです。
ttp://el30.com/archives/2004_06_29_234908.php
 吸血鬼は火に弱かったような。ところでルーマちゃんのお爺ちゃん
ブラドさんでよかったですよね。かなり前に出ていた記憶があるのですが。

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