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第2024話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/10/20 03:16:16 ID:7d136PHC
「逃げられる人 逃げられない人」
「オホホホホホホホホホホホホホホホホ!」
将に神出鬼没、いきなり姿を現わしては町中を荒らし回る謎の
女、マエミちゃん、今日も何処かで大暴れ、明日も何処かで大暴れ
の毎日です。
この娘は比較的温暖な気候を好み南の方に出て来るのですが今年
はよりによって日之本家が大当たり、もう何度も問答無用の迷惑な
襲撃を受けています。
「お父さん、また来たよ!」
「えっ、この前来たばかりなのに!」
襲撃の度に護りを固め、対策をしておかなければなりません。
本当に一苦労なのです。
「え〜〜、只今マエミはリュー君のお家を襲撃しまして・・・・・・」
壁新聞チームもこういう時は一致団結しています。彼女の行動を
逐一皆に伝えています。
「オホホホホホホホホホホホホホホ!」
リュー君のお家はもう毎度毎度のことですから対処は慣れたもの
です。見ればお家の形も彼女の襲撃を想定したものだったりします。
リュー君のお家を荒らしたら次はいよいよ日之本家。皆はもう
準備万端です。家を護るジエイタイ三兄弟もスタンバイしています。
ところが。
「じゃあ兄さん、いつも通り」
「僕達は避難させてもらうから」
「チッ、まあ仕方ないな」
何とカイジさんとクウジさんは自分のラジコンを持ってさっさと
安全な場所に避難してしまいました。残るはリクジさんだけとなって
しまいました。
「何で今年はこんなに来るんだよ。俺に恨みでもあるのか」
「オホホホホホホホポホホホホホホホホホホホ!」
しかしマエミちゃんは答えません。そのかわり恐ろしい笑い声と
共に日之本家に突進して来ます。
「・・・・・・答える筈もねえか。そもそもこいつ何処に住んでいてどうやって
生きているんだ?」
「おじさん、そんなこと言っている場合じゃないですよ」
隣にいるウヨ君が突っ込みを入れます。
「今は危険な場所を修復したりあいつに痛めつけられた場所を何とか
しないと」
「そうだったな。まずはそれからだ」
しかしそれは容易ではありません。マエミちゃんは次から次へと暴れ
回り破壊しまくっているのです。
おまけにリクジさんやウヨ君にも襲撃を仕掛けて来ます。ウヨ君は
もう遥か彼方へ吹き飛ばされています。
「武士君!」
「おじさん、俺のことはいいから家を!」
「オホホホホホホホホホホホホホホホホホホ!」
大混乱の中何とか家を修復していきます。
「行ったか・・・・・・」
怪女一過。空は清々しい青空になっていました。
しかし回りは荒れ果てています。彼女が荒らして行ったのです。
「とりあえずこれを片付けましょう」
「ああ」
何とか生き残った二人は後始末をしています。終わったと思った
頃にあの二人が。
「兄さん、大丈夫ですか」
「心配したんですよ」
「御前等・・・・・・」
何か修羅場が終わった時にやって来た二人にいささか苦い顔を
見せています。
「いつも思うが何で俺だけマエミに立ち向かわなきゃならんのだ?」
「仕方ないですよ、ほら」
「僕達のラジコンがマエミに壊されたら大変ですし」
見れば二人の船や飛行機のラジコンは如何にもマエミちゃんに
狙われそうです。これは仕方ありません。
「じゃあ俺のはいいのか?」
「だって兄さんのラジコンは頑丈だし」
「マエミも狙わないじゃないですか」
「ううむ」
何となく納得しないリクジさんでした。
「けれど俺はいつもやられてるんだけれど」
それを横目で見ながら最後の後始末をするウヨ君、彼はいつも
マエミちゃんに蹂躙されていたりするのでした。
台風の時の自衛隊の対応です。何かリクジさん貧乏くじですね。
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