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第2184話
レベルE
投稿日: 05/03/11 03:33:04 ID:YqDCSmJW
今日は地球小の林間学校。山にクラスメイト達と1泊旅行です。
夜の自由時間に悪ガキ4人が宿泊施設を抜けて少し離れた山小屋に集まっていた。
彼らは灯りもない粗末な秘密基地でくだらない話をしていた。集合時間になったので
宿泊施設に戻ろうとしていた。その時だった。人の気配がして彼らはすばやく
屋根裏に昇り、息を潜めた。暗闇で顔は見えないが山小屋に入ってきたのは
ウチの生徒だというのがわかった。自分たちと同じジャージを着ているからだ。
それから4人はさらに息を飲むことになった。それは暗がりの中で明らかに
口にするハズもないものをガツガツと食べ始めていたからだ。
あっという間に完食をして小屋をでていくのを確認して、4人は無言で屋根裏から降りた。
そして食べ残した骨や毛、リボンをみて生々しい現実にショックを受ける。
勘違いであってほしかったが見間違いではなかった。本当に食べていた!
リボンに書いてあった名前はよく知っている同級生のものだった。
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---/ ヒノモト /---―――=/
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担任のフラメンコは集合時間に遅れた4人を全生徒達の前で叱っていた。
説教はエスカレートしていきキャンプファイヤーは本来の時間からどんどん遅れていく。
そこにもう一人の引率であるハプスブルグが自分のクラスの生徒のウヨを連れて
フラメンコに耳打ちをした。フラメンコは疑うような顔をして、ウヨの顔をみた。
3年生ながら気が強いと評判の彼の不安な表情はフラメンコの表情も不安にさせた。
説教は途中で中断となり、キャンプファイヤーも中断となって、そのまま就寝に変更。
全生徒達には4人が中止の原因となんだと思い込んだ。しかし4人は気にならなかった。
4人は部屋を抜け出してトイレで相談をしていた。先生が見回りにこないことから
窓の外の懐中電灯の明かりは先生達とわかった。なにかを探索しているようだが
探し物はみつかっていないようだ。その探し物はさっき泣きべそをかいていた
3年生のウヨと関係がありそうだ。4人は探し物がみつからないだろうと話した。
そして、あの時のアレは誰だったかのかを相談した。同じように班行動から
離れてた人物を探しだし、何人かに絞り込んだ所で悩んだ。そこからどうすればいい?
元に戻るでもないし、なぜ食べたかなんて聞けない。彼らは悩んだ。
第一こんな話を信じてもらえるハズがない。しかし、こういった相談にのる男が
クラスに一人いた。翌日林間学校が終わってから、その男に相談をすることにした。
(゚ぺ) フフフ、なかなか興味ぶかい話じゃないか
「大丈夫か?」彼らは心配だったが自作X-FILEを持つほどの怪奇上級者の彼に
一縷の望みを託した。アメリーは話を一通り聴き、絞り込んだ生徒に接触をするという。
彼から調査報告の電話がすぐにきた。4人は明日、学校で報告を聞くことになった。
翌日の登校途中でアメリーからターゲットの妹に接触し催眠術で仕入れた情報を聞く。
アメリーは妹にこう尋ねた「どうして食べるの?」
「ウリ達はみんなと先祖が違うってオモニがいってたニダ」「違う?なんなの?」
「熊ニダ」「クマ!あの雑食性の?」
「そう、だから普段はウリもかわいいって思ってるのに・・・」「思ってるのに?」
「いつのまにか食べたい衝動にかられ、噛み付いてるニダ」「ガマンできないの?」
「オッパが言うにはウリたちには頭の中に見えない胃袋があるニダ」「胃袋?」
「その胃袋の食欲を満たす為、食べたい衝動にかられるニダ」「つらくない?」
「みんながカワイイって思うのにウリだけ違う感情ニダ。悲しいニダ」「・・・」
「以上だ。君達が見たものは彼女の兄のカンコの食事風景だったわけだ。」「・・・」
報告聞き、彼らは犯人であるカンコにかける言葉を考えた。食べるなと言われても、
食べることはやめられない。それは無理というもの。なにも言えないので声をかけるのは止めた。
アメリーの報告を受け、4人には日常がもどった。教室に行くといつものあの風景だった。
(;^▽^)<「カンコ君、ウチのワンちゃん知らない?
友達がカンコ君と一緒の所を見たって・・・」
<;`д´><「知らないニダ!ウリはキャンプファイヤーの目玉だった
ニホンちの火の輪くぐり犬なんて知らないニダ。
ニホン犬なんて、・・・ジュル。ウリは知らないニダ」
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