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第2260話
ab-pro
投稿日: 2005/05/29(日) 23:00:05 ID:MMjNGFXL
私は今日も真実の探求に明け暮れる一人の記者。
私のペンは、今日も真実を描き出す。
証言者A 「あいつは再びアジア町を支配下に置こうと暗躍しているアル。
前の町内大喧嘩の時に、散々、朕たちを痛めつけてくれた狂犬の墓をお
参りするのがその証アル。
朕はアジア町の人々と、あの家の妄動を注意深く見守るアル」
証言者B 「隣家のウリの許可もなく、勝手に町内会役員に立候補してい
るニダ。竹島パンツがウリが盗んだとか、最近は妄言もはなはなしいニ
ダ。過去の反省が足りないニダ。
ああ、軍靴の音が聞こえてきそうニダ!」
証言者C 「あいつは悪魔ニダ。大悪魔アメリーの庇護の元、数千発の特
殊花火を作る材料を取りそろえているニダ。
そもそもあの家の防犯装備は地球町で2番目にお金がかかったものニ
ダ。そんな物騒な装備をしているのは、再びアジア町を我が物にしよう
としている証拠ニダ。
あの悪魔を封じている九条の首輪が外れたら、この世の終わりニダ。
みんな騙されるニダ。あいつは悪魔ニダ!」
証言者D 「ああ、あのならず者の言い分は言い掛かりだな。
でも、このままなら、彼女が特殊花火を作ることも容認しちゃうかも
な。彼女はアジア町でもっとも頼れる友人だから、これからも頑張って
欲しいと思うよ。
九条の首輪?あんなの彼女に似合わないよ」
こうして、真実を閉ざす外堀は埋まった。後は本丸を陥れるだけだ。
私はたぎる使命感を内に秘め、彼女に直撃取材を試みた。
ニホン 「やっぱり自分の身は自分で守らないと。最近は何かと近所も
物騒だし。それにキッチョム君の嫌がらせには、本当にどうしようかと
迷っているところなの。
ん?この首輪?
お気に入りだったんだけど、もう古くなってきたから、そろそろ新し
いのにしようかな、て。
あれ、どうしたの、アサヒちゃん?」
複数の証人による証言と、本人の告白。これ以上、真実を語る上で何が必要だろうか?
私は満を持して、センセーショナルに真実を書き記した壁新聞を教室に張り出した!
「スクープ!! ニホンちゃん特殊花火数千発を製造し、アジア町の番
長へ!
九条の首輪放棄。アメリー君もアジア町番長就任を承認!!
逆らう奴はぶちのめす!!」
次の日、アサヒちゃんは新聞を撤回したが、急な発熱で欠席した二人+
登校拒否児童の様態が回復するまで、しばらくの時間を要したという。 end
と言うわけで、ソースは投下されたネタ+九条の首輪+労働新聞から。
どういう訳か連日、彼の国の新聞では「日本の核武装」とか「日本のア
ジア侵略」とかいった論説が展開されているとか。
その内容たるや、「あんた人のこと言えるの?」というレベルを通り越
して、「その論説が現実になったら、一番困るのは彼の国でしょ」と言え
るような内容で、思わず笑いが溢れてしまいます^^
彼の国の新聞を擬人化するのも何ですので、今回はアサヒちゃんに泥を
かぶって貰いました。ええと、謝罪はしませんよ、私は^^;
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