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第79話 iceman 投稿日: 2006/04/19(水) 08:34:19 ID:gFqqnInV
『カンコ君の楽しい日常(百年桜の願いとニホンちゃん)』抜粋版1

週末のカンコ君は、荒天であっても朝から忙しい。
我が家の輝かしい伝統と文化を町内に広く伝える為、パソコンのキーボードを人差し
指で懸命に打ち続ける。
「やはり、両手の指を使うと打ち込みが断然早いニダ。ホルホルホル!マンセー!」
(ボツ、ボツ、ボツ・・・)
窓の外、屋根板から落ちる雨垂れの音が重なる。


屋敷へと続く並木桜とは別に、庭園の真ん中辺り、ニッテイさんがニホンちゃんの生ま
れたときに植えた一本のソメイヨシノの桜木がある。
「『桜(サクラ)』の語は、古事記に登場する木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)に
由来し、『木花』とは桜の花で、続く『咲耶』がサクラの語源になっているのよ。」
「あそこのソメイヨシノは、染井村の植木商が大島桜と江戸彼岸桜を交配して作られ
た木で、実や種ができず自生はしない品種なので、接ぎ木や挿し木で植えられるの。」
「一時、小泉なにがしというキ印が、カンコ君家に王桜が自生しているから、それが
ソメイヨシノの起源とする説を言う人がいたけど、学術的にも、国際的な遺伝子調査
でも否定されたわ。」
「ニッテイお祖父さんは、友好の証として地球町内中に植樹したので、日之本を代表
する花木として認知されるようになったの。」
「アメリー君のご先祖が、ポーツマスに植えられた桜木の枝を折って、正直に自分が
やったことを認めたのは遠い昔のことね。」
「ちなみに、花言葉は『優れた美人』なのぉ。」
そう、終わりに少し頬を染めてニホンちゃんが言ったが、武士には姉の姿が誇らし気
に見えるのであった。
ニホンちゃんのソメイヨシノは立派に成長し、今年も、薄いピンク色をしたやや大き
目の花弁は、枝条にびっしりついて樹木一面、華麗に咲きこぼれている。
『カンコ君の楽しい日常(百年桜の願いとニホンちゃん)』抜粋版2

雨は夕方近くになっても止む気配は無い。
「昨日はチョッパリの家に忍び込んだおかげで、ホントに良い話を聞いたニダ。」
「犬が吠えたため、ほんの一部しか聞こえなかったのは残念ニダが。」
「(ホジホジホジ)・・・フゥ〜、これで良いニダ。」
カンコ君は、片手の指で鼻穴を掃除しながら、残り手の指でウリナラ掲示板への送信
ボタンを押し、一間置いて、ちゃんと記事が掲載されているか確認する。

 ≪ファン・ウソコク教授の愛弟子で、カンコ家の林業研究員あるチョ・ギョンチン
 女史は、先日、DNA分析を通じた研究の結果、イルボンの家花である王桜(イル
 ボン名:ソメイヨシノ)の原産地は・・・。(共同情報社 キム・チクサイ記者) ≫

(ムグ、チュパ、ムニ・・・)
カンコ君は、キーを打ち続けて疲れ固くなった人差し指を温かい口の中で解しながら
新聞広告紙の裏に記した来週のスケジュールに目を通し、修正や変更などを入れた。

 ※日曜日は、日之本家を無理やりでも訪れ、めぼしい物を拝借する日ニダ。
  (修正ニダ:例のスプレー事件以来、門内への侵入警戒が厳しい為、チョッパリ
   が商店街にお使いに出るのを待ち、油断した処をスカートめくりするニダ。)
 ※月曜日は、施設のチョゴリちゃんを訪ね、コピー製造品を受取る日ニダ。
 ※火曜日は、日之本家の門前で、謝罪汁賠償汁とファビョ〜ンする日ニダ。
  (訂正ニダ: ×「ファビョ〜ン」 → ○「アクティヴゥ」)
 ※水曜日は、溜まった糞尿を河に流し、産業廃棄物を海に投棄する日ニダ。
 ※木曜日は、独島で日之本家の旗を燃やしたり、王桜を挿し木する日ニダ。>
  (変更ニダ:天気予報が雨のため、予定を取止め、屋内で捏造作業するニダ。)
 ※金曜日は、アメリー君家のお札を印刷するキッチョム兄を手伝う日ニダ。>
 ※土曜日は、泥漬唾入りキムチを腐敗野菜で作り、日之本家に送る日ニダ。>

カンコ君の近況は、多忙で充実した毎日を、お気楽ハッピーに過ごしている。

今回の話はこれにて、ちょんちょん。

解説 iceman 投稿日: 2006/04/19(水) 08:41:27 ID:gFqqnInV
『カンコ君の楽しい日常(百年桜の願いとニホンちゃん)』
≪引用ソース元≫
「ソメイヨシノの原産地は韓国」
http://members.at.infoseek.co.jp/koreawatcher/docs/someiyosino.htm

某サイトの引用部分を大幅に省き、これでも短くしたつもりである。
でも、長いな。

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