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第86話
かなだらま
投稿日: 2006/05/01(月) 21:36:39 ID:hCO6ymJ/
「なまり」
それはなんでもない教室での一コマ。
「それでは……ベルギー君、教科書126ページの七行目から読んで下さい」
はい、と返事して、ベルギー君は教科書の当てられた箇所を読み始めました。
「ネロは言いました『僕は風車小屋に火…」
ほほほほほ
後ろの席のフランソワーズちゃんの口元がかすかに歪みました。
「…ゲホン、…風車小屋に火を…」
咳払いをして声のトーンを少し変えて再び読み始めたベルギー君。ところが…
くすくすくす
今度は前の席のネーデル君の口元が歪みました。
ベルギー君の顔はすっかり真っ赤で手に持つ教科書は僅かに震えています。
「なんなんですか二人とも!笑ったりしちゃベルギー君に失礼でしょ!」
先生の注意が飛びますが、笑いのツボに填まってしまった二人の嘲笑は止まりません。
(なにがおかしいのかな…??)
三人を遠目に見ながら、ニホンちゃんは首を傾げるのでした。
解説
かなだらま
投稿日: 2006/05/01(月) 21:45:11 ID:hCO6ymJ/
【解説】
ベルギーではオランダ語系のフラマン語と、フランス語系のワロン語の二種類が話されています。
僕達日本人にはさっぱり分からんそうですが、フランス人がワロン語を、オランダ人がフラマン語を聞くと、とても田舎臭くて滑稽な言葉に聞こえるんやとか…。
そして、フランスのジョークでは
ベルギー人=バカな田舎者
というのが定番なんやそうです。ベルギー哀れ…。
あー、今回も話に全然捻りが…!
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