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第1303話 四季砲 投稿日: 02/11/26 00:31 ID:Pg2WQjq4
「将棋vs将棋(チャンギ)」

ある日の昼下がり、
カンコ君が一人縁台に腰掛け、パチリ、パチリと何やらやっています
詰め碁でもやっているのでしょうか、碁の起源はウリが・・・・という話はともかく
碁の実力は本物です。その腕はアジア町一といってもいいでしょう
でも、いまカンコ君がにらめつけているのは碁盤とは、ちがいます

ニホン「カンコ君なにしてるの?」
カンコ「ニダ、いま詰め将棋をやっているとこニダ、丁度いいニダ
    ニホン、一局勝負しるニダ」
ニホン「いいけど、それカンコ君ちの将棋でしょ、私ルール知らないし
    そうだカンコ君、変則将棋でやってみる?」
カンコ「ニダ?」
ニホン「カンコ君はカンコ君の将棋のルールで私は私んちの将棋のルールで勝負をするの」
カンコ「面白そうニダ、それで一局勝負ニダ」
ニホン「ところでカンコ君は私んちの将棋のルールしってる?」
カンコ「知らないニダ」
ニホン「じゃあ、おあいこだね、そうだカンコ君ただ勝負するだけじゃつまらないから
    賭けをしない? カンコ君が勝ったら、私の大切にしてるものをあ・げ・る(はぁと
    ふフフフ」
カンコ「ニホンの大切にしてるもの」
    ・・・・悶悶悶 ひょっとして、もしかして、ニホンの大切にしてるものって
    チラ
カンコ君は横目でニホンちゃんの方を見ると
ニホン 「ん?」”ニコ”
カンコ ハァハァハァ きっとアレに違いないニダ「その賭けのったニダ!でもウリは何も賭けないニダよ」
ニホン 「かまわないよ」
カンコ 「ニホンの大切なものは、ウリがもらうニダ、ウリのものニダ ハァハァハァ」
ニホン 「フふふふふふ」

さっそく将棋盤に駒をならべます

カンコ 「アイゴー ニホンの方が駒が多いニダ、だけど負けるわけにはいかないニダ
     ニホンの大切なものはウリがいただくニダ」
ニホン 「じゃ 始めましょ(はぁと 
     フフフ
カンコ 「さっきからその含み笑いが気になるが、まあいいニダ ニホン勝負ニダ!」

二人の変則将棋での勝負が始まりました

ニホン「え〜!!カンコ君のとこの歩は横にも動けるの!!」
カンコ「アイゴー ニホンのとこの兵は敵陣に入るとパワーアップすニダか」

などとお互いのルールに驚きながらも局は終盤です

カンコ「ハァハァハァ ニホンは、もう少しで、まるはだかニダ この勝負ウリがもらったニダ
    ニホンの大切なものもウリがもらったニダ」
ニホン「だいぶん 形勢が不利みたいね、でもね」パチリ
カンコ「・・・・?」
ニホン「王手 詰み これで終局ね」
カンコ「ニホンそれは何のつもりニダ、ウリから拉致した駒を盤の上にもどして」
ニホン「ニホンのルールでは相手から奪った駒は自分の駒として使えるのです」
カンコ「アイゴー そんなの卑怯ニダ反則ニダ こんな勝負無効ニダ 最初からやりなおすニダ!!!!」
ニホン「でもカ・・・」
カンコ「アイゴー」
ニホン「だから・・」
カンコ「アイゴー」
ニホン「分かったわよ、もう!最初っからね!」
カンコ「それでいいニダ、ニホンも最初っからそう言えばいいニダ 本当にニホンのワガママには困ったものニダ」
ニホン「・・・」
カンコ「それじゃ、勝負ニダ あっ、ウリから拉致した駒は使っちゃ駄目ニダ!
    じゃあ賭けるのもやめるってのも駄目ニダ」
ニホン「・・・・・」
カンコ「今度こそ ニホンの大切なものはウリのものに、ハァハァハァ」
ニホン「・・・・かまわないわよ、とった駒は使えない、賭けは継続で・・・
    でも・・・・」
カンコ「ニダ?」
ニホン「今度の相手するのは、この将棋よ!!!」
ニホンちゃんは将棋の駒を並べ始めます

カンコ「アイゴー 何だニダ、その駒の数は!」
ニホン「たったの四十六枚 二十一種類ですが何か?」
カンコ「・・・・そんなもんに勝てるわけ無いニダ アイゴー
ニホン「頑張ってね、もし勝てたら私の大切なものを、あ・げ・る(はぁと)」
    フフふふふふ

おしまい

解説
韓国にも将棋はありますチャンギといいます
ルールは中国の将棋(象棋)とほぼ同じ、駒の名前や動かし方が微妙に違いますが
韓国でも人気はないらしく、ご年配の方しかやらないそうです

あと、ニホンちゃんが最後に持ち出したのは中将棋です
さらに上には大将棋(駒数65枚)、大々将棋(駒数96枚)などが控え
最終形態は『大局将棋』盤は36×36の1096マス。駒の数は一方が209種420枚が
現在確認されている最大の将棋です

詳しく知りたい方はご自分で、お調べください

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