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第1305話
KAMON ◆9awzJSYC0I
投稿日: 02/11/27 01:49 ID:dzKK38/O
「金欠カンコ君」
カンコ君、今日は何故かニホンちゃんと一緒のお帰りです。
「・・・というわけで、ウリも兄さんのことはよく分からないニダ。」
「そうなの・・・キッチョム君に残りのネコを返してもらう糸口が見つかるかもと思ったんだけど。」
「ウリも兄さんには何匹かネコを浚われてるニダが・・・」
どうやら、キッチョム君のことについて話し合っていたようです。
・・・が、そこへ、おいしそうな匂いとともにおいしそうな掛声が。
い〜しや〜きいも〜 おいも〜
向こうから、石焼き芋の屋台がやってきたのでした。
二人のおなかがグーとなります。
特にニホンちゃんは焼き芋に目がありません。
木天蓼に引かれるネコのごとく、
ふら〜っと屋台へ近づき、ふら〜っと一番大きい奴を3本ほど注文し、
ふら〜っと財布を取りだし、ふら〜っとお金を払い、
ふら〜っと新聞紙に包まれたほくほくのお芋を受け取ります。
包みを開け、半分ほどまで皮をむき、鮮やかなイエローの中身にやおらかぶりついたところで、ニホンちゃんは正気に返りました。
「・・・あっ! また余計なところでお金使っちゃった・・・」
最近、お父さんが家のローン返済に必死なので、
余計な無駄遣いをしてはいけないとお母さんにきつく言われていたのです。
実際には焼き芋くらいではニホンちゃんちの経済力はびくともしないのですが、真面目なニホンちゃんはしょぼくれてしまいました。
しかし、買ってしまったものはどうしようもありません。
それを見ていたカンコ君、ふんぞり返って高笑い。
「たかが焼き芋でけちけちしなきゃならないなんて、やっぱりニホンは貧乏ニダねー!
ウリナラはオモニが、お小遣い前借りしてでもお金を使えと言ってくれてるニダ!」
言うが早いか、カンコ君も結構大きなお芋を5本ばかり買っています。
・・・が、カンコ君がお金を出す気配がありません。
まさか・・・とニホンちゃんが思っていると・・・
「あー、オモニにつけておいてくれニダ。」
焼き芋やさんがなにやら紙切れを出し、カンコ君が住所氏名とサインを書くと、
焼き芋やさんは了解し、屋台を引いて行ってしまいました。
「・・・カンコ君、大丈夫なの? お母さんにつけたりして」
「大丈夫ニダ、お小遣いを前借りしてるだけニダ」
「・・・カンコ君ちって、前、うち中借金まみれになって、生活保護を受けてたことがあったんじゃなかったっけ?」
「その時オモニはウリの前借りをなかったことにしてくれたニダ。
またパニクったらなかったことにしてもらうからケンチャナヨ。」
・・・どうやらカンコ君の脳内には、「借りたものを返す」という概念がないようです。
「うちの借金はちゃんと返さなきゃね・・・」
スキップして鼻歌を歌いながら焼き芋にかぶりつくカンコ君を尻目に、
将来ニホンちゃんも返すことになる膨大な借金のことを、
ニホンちゃんは考えていたのでした。
解説
KAMON ◆9awzJSYC0I
投稿日: 02/11/27 01:55 ID:dzKK38/O
KAMONです。
今回は、韓国のカード破産者増大のニュースから。
http://www.worldtimes.co.jp/w/korea/korea2/kr021122.html
「またいつか政府が免責してくれる」・・・
こんな概念の国が資本主義国家だなんて信じられない・・・
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