戻る
<<戻る
|
進む>>
第1319話
ナナッシー
投稿日: 02/12/07 17:45 ID:KjULg38H
『ニホンちゃん in あなざーわーるど2』
むかしむかし、ある島にニホンちゃんという
日の丸のついた頭巾がよく似合う可愛い女の子がいました。
ある日、ニホンちゃんはお父さんにお使いを頼まれました。
ご近所に住んでいる飢えたキッチョム君にご飯を届けるのです。
「おとこは狼なのよ〜きをつけなっさ〜い♪」
鼻歌を歌いながら森を行くニホンちゃん。
そこへ地球町内一のハンター、アメリー君が声を掛けます。
「やあ、ニホンちゃん。キッチョム君の家にお使いだって?」「うん、そーなの」
「気をつけてね、あそこ危ないものや怪しい花火をいじってるから」
「ありがとう、気をつけるね」
アメリー君にお礼を言ってキッチョム君の家に向かいました。
「キッチョムく〜ん、おこめもってきたよ〜」ドンドン
「ああ、ニホンちゃんニダか?どうぞ、かぎは開いてるハセヨ」
「じゃ、お邪魔しま〜す」家に入ったニホンちゃん、
目の前にはお腹がすきすぎてベッドに横たわっているらしいキッチョム君がいました。
「いや〜遠路はるばるすまないニダねぇ」
そこでニホンちゃん、ちょっとした疑問が浮かびました。
「ねぇキッチョム君。キッチョム君の目はどうしてそんなに細いの?」
「それはね、余計な真実が目に入ってこないようにするためニダ」
「どうしてそんなにエラが張っているの?」
「毒電波を発したり、他の電波を不正傍受するためニダよ」
「・・・どうしてテポドンLOVEなんてナイフ持ってるの?」
「・・・ふふふ、それはね・・・ニホン!お前をウリの○○にするためニダ!!」
テポドンLOVEを振りかざし、ニホンちゃんに襲い掛かるキッチョム君!
ニホンちゃん乙女の危機! とその時でした。
『カチャ』
キッチョム君の動きが止まり、その眉間には冷たい銃口が当てられていました。
「・・・こ、こりは・・・ベレッタ・・・?」
「フフフ、狼の巣に丸腰で訪問するほど、私は平和ボケしてないわよ」
その顔に年齢不相応な冷たい笑みを浮かべたニホンちゃん、
銃口をキッチョム君に向けたまま話し続けます。
「どーしよーかな?このまま引き金引いても近所では正当防衛が通用するんだけど」
「ま、ま、待つニダ!こ、これは・・そう、実験ニダ!
よりよい電波を振りまくための人工衛星を打ち上げるための実験ニダ!」
ニホンちゃん、表情の無い目に不敵な笑みを湛えゆっくり前進します。
キッチョム君は銃口から目を離せないまま後ずさり。
とうとう壁際まで追い詰められてしまいました。
「・・・・・・いいわ、この件については見逃してあげる・・・・
それより、いままで私の家から盗んだもの全部返して・・・」
「そ、そ、そんなの知らないニダ!ね、捏造ニダ!で、でっちあ・・・」
『パァン』
キッチョム君の顔のすぐ右に煙を吐く小さな穴があきました。
「ヒ、ヒィィィ!!」
「いっけな〜い、つい手が滑っちゃった〜・・・今度はちゃんと狙わないと・・・」
「す、す、すまないニダ!ほ、本当はここにあるニダ!」
顔を動かせないまま手で背中をまさぐるキッチョム君。
冷たい汗をかきながらニホンちゃんに一つの箱を差し出しました。
「・・・あ、これだ〜。やっと私の元に帰って来れたね〜」
ベレッタを持たないほうの手で箱を開けたニホンちゃん、
少し涙ぐみながら中身を確認していきます。
「・・・いや、それはウリの・・・」
『パァン』
今度は顔のすぐ左に穴があきました。
「ヒ、ヒィィィ!!」
「・・・いきなり話し出すから思わず引き金引いちゃったじゃない・・・
それより、これだけじゃないでしょ?全部返してって言ったでしょ?」
「そ、そ、そ、それ、それで全部ニダ! ほ、ほ、他のは・・・」
「・・・他のは?」
「もう無くしたニダ!」
『パァン、パァン』
キッチョム君の脳天と股間のすぐ傍を弾丸が走り抜けました。
「ヒ、ヒ、ヒィィィィィ!」
「・・・来月また来るわ・・・それまでに、盗んだもの全部用意すること。
もしできなければ・・・覚悟を決めることね・・・飢えた狼さん・・・」
油断なくベレッタを構えながらキッチョム君の家を後にするニホンちゃん。
受け取った箱のほか、おあずけとばかりにお米を入れた籠も持っていってしまいます。
しばらく驚きと恐怖に動けないでいたキッチョム君。
ふと見ると足元にりんごが転がっています。
「・・・ニホンが置いてったニダか?・・・」
ぐ〜。おなかの音が静寂に響き渡ります。
「・・・フン・・・あんな事言っても、結局ニホンはお人よしニダ・・・」
キッチョム君はりんごを手に取り、それを頬張りました。
『ちゅっど〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!』
煤だらけになり口から煙を吐きながら、キッチョム君はつぶやきました。
「・・・ケホ・・・もう、あいつとは交渉したくないニダ・・・ケホ・・・」
次回の正常化交渉はキャンセルしようと心に決めたキッチョム君でした。
そして、その様子を伺う影が2つ・・・。
「・・・俺達の出番無いじゃん・・・」
「こ、怖いニダー・・・ブルブル・・・」
おしまい。
(解説)
またもや、お目汚しを失礼します。正統派作品が作れないナナッシーです。
今回のは総督府スレに一度うpしたものを、レスを踏まえてちょとだけ修正したものです。
元ネタはもはや言わずもがなですね。
ちなみに、武装した赤頭巾ちゃんのアイデアはカプコ○の格闘ゲーム
「ヴァ○パイア」のキャラの一人です。ていっても知ってる人少ないよね・・・。
この作品の評価
結果
その他の結果
選択して下さい
(*^ー゜)b Good Job!!
(^_^) 並
( -_-) がんばりましょう
コメント: