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第1430話 初参加 投稿日: 03/03/07 00:31 ID:HwrEm+nx
晴れ晴れとした朝日が、今日も、学校に降り注いでいます。
(´ー`)ノ「皆、おっはよー!」
いつもと変わらず、登校してきたニホンちゃん。
しかし、教室に入るになり、ニホンちゃんは、そのただならぬ雰囲気に気づきました。
(*゚Д゚)ノ「いい加減、出しなよ!さもないとぶつよ」
メアリー君が、大勢のお友達と一緒に、誰かの机を囲んでいました。何だか、メアリー君は、ひどく怒っています。
よくみれば、机を囲まれているのは、フセイン君でした。フセイン君は、以前、クエートちゃんを苛めた事で、問題になった男の子です。そのフセイン君の机を囲っているのは、ユーロ班の男の子たちでした。
また、アメリー君の怒声が飛びました。
(*゚Д゚)ノ「君が、またイジメをしようと思って、机の中にバットを隠してるのは知ってるんだよ」
(*・∀・)ノ「言い掛かりだよ!何か証拠あんの」
(*゚Д゚)ノ「だったら、机の引き出しを開けてご覧。バットが隠してある筈だよ」
(*・∀・)ノ「どうして、君に、僕の引き出しの中を見せなきゃいけないのさ!」
どうやら、フセイン君が武器を隠し持っていると、メアリー君を疑っている様です。
周りを取り囲んでいるユーロ班の子たちも、メアリー君に賛同の声を上げました。
(`-´)「おい、フセイン君。アメリー君の言う通りだぞ。引き出しを開けないのなら、ぶたれたって仕方がないぞ」
(*・∀・)ノ「そんなの傲慢だよ」
頑固なフセイン君。遂に、メアリー君は、拳を振り上げました。
(*゚Д゚)ノ「ようし!ぶん殴ってやる。そして、君が、毎日売りさばいている“セキユ”とかいう美味しい水も没収してやる」
このやり取りを傍観していたニホンちゃんは、ハラハラ・・・。一体、どうなる事でしょうか。
( ゚ Д゚)「ちょっと待った!」
ユーロ班の男の子たちが、フセイン君に詰め寄る中、突然、割って入る子達がいました。
ロシアノビッチ君、フランソワーズちゃん、ゲルマッハ君、そして、この取り合わせには珍しく、チューゴ君の姿がありました。
( ゚ Д゚)「証拠もないのに、殴るのは間違ってるよ」
振り上げたメアリー君の拳をつかんだゲルマッハ君。
< `∀´>「乱暴なのは、メアリーの方だよ」
珍しく、まともな事をいうチューゴ君。
( ゚Д゚)ノ「メアリー君は、そうやって、フセイン君の“セキユ”を取りたいだけなんだろ」
メアリー君の痛い所を付く、ロシアノビッチ君。
(+_+)「メアリー君。まずは、皆で話し合おうよ」
メアリー君とフセイン君の間に割って入るフランソワーズちゃん。
この思わぬ横槍を切っ掛けに、フセイン君側とアメリー君側に分かれて、大論争が起こりました。
それを黙って、もじもじと眺めているニホンちゃん。
その存在に気づいたフセイン君は、ニホンちゃんに声を掛けました。
(*・∀・)ノ「ねえ、ニホンちゃん!君は、僕の味方だよね」
名指しされて、オドオドするニホンちゃん。
(´-`)「ええ・・でも、メアリー君とはお友達だし・・」
(*゚Д゚)ノ「そう、ニホンちゃんは僕の味方だ」
(´-`)「でも、私、暴力嫌いだし・・・」
いつも優柔不断なニホンちゃん。その態度に、皆からブーイングが上がりました。
(*゚Д゚)ノ(*・∀・)ノ「ニホンちゃんは、どっちの味方なの!!」
・゚・(ノД`)・゚・「一応、メアリーちゃんに味方だけど・・・ああ、分かんないよぉ・・・」
とうとう、ニホンちゃんは、泣き出してしまいましたとさ。

【キャスト説明】
メアリー君(アメリカ)。フセイン君(サダム・フセイン)。
ユーロ班(欧州)。ロシアノビッチ君(ロシア)。フランソワーズちゃん(フランス)。ゲルマッハ君(ドイツ)。
【元ネタ】
イラクに言い掛かりを付けて、強引に軍事制圧をもくろむアメリカ。それに対し、日和見的な態度を取る日本政府を物語化してみました。

細かい事は抜きで、時事ネタを物語化・擬人化して、ニホンちゃんを永遠に続けましょうや。
それにしても、ニホンちゃん辞書を読んでも、何の擬人化なのか、元ネタは何なのか、良く分からんものが多すぎ・・。

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