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第1472話
名無しさん
投稿日: 03/04/08 09:32 ID:Kedk3hK6
「ライバル」
ライバルといえばエリザベスちゃん、フランソワーズちゃんが有名ですが実は静かにライバル視し合う二人
がいます。今回はそんなお話です。
タイラン君は地味で物静かですが温厚で気さくな人気者です。今日タイラン君はクラスの皆を家に招待し自
分の家の料理をご馳走しています。
「美味しい、なんかすごく食が進むわ」
料理は好評です。タイラン君も素朴な外見に似合わず器用で料理上手なんですね。
「まあね。最近僕も影が薄いしここいらで目立たないと」
と言ってちらりろべトナちゃんの方を見ます。べトナちゃんもそれに気づきタイ
ラン君を見ます。二人共別に睨み合いませんがぱちっと火花が散りました。実はこ
の二人の家はカンボジ君家とラオス君家を挟んで互いにライバル視しあっているの
です。人付き合いの上手い両家はそれを表に出しませんが。勿論それを知る人もほ
とんどいませんが。
「ふん、辛さが足りないニダ。やはりウリナラの料理が一番ニダ」
そんな時むしゃむしゃと動物の様に貪りながらカンコ君が言いました。相変わら
ず人の家に招待されて図々しい。
「おい」
皆とがめようとしますがタイラン君はそれを笑みで制止します。
「食べ物ばかりじゃあ飽きるだろ、次は僕がムエタイの演舞を見せるよ」
一同ざわめきます。ムエタイは最強の格闘技の一つと言われているのです。
「カンコ君、相手になって」
「ふん、やってやるニダ」
最初は普通の演舞でしたが一瞬タイラン君の目が光りました。
「スクリューーーーアッパァーーーーーーーーッ!!」
なんと超必殺技を繰り出しました。アイゴーーーと空に消えるカンコ君。やっぱり
家の料理をけなされ温厚なタイラン君も怒ってたみたいですね。
解説
名無しさん
投稿日: 03/04/08 09:34 ID:Kedk3hK6
今回はタイラン君を主役にして書きました。実はタイとベトナムはひそかに
ライバル関係にあるのですね。それをネタにしました。最後はお約束です。
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