戻る
<<戻る
|
進む>>
第1586話
名無しさん ◆B9.JhkARyE
投稿日: 03/07/13 03:07 ID:/md/3OXp
「おやつ」
「どうだい、アップルパイとアップルティー。良い組み合わせだろう」
「月餅と青茶。この組み合わせは最高アルぞ」
チョゴリちゃんの部屋でアメリー君とチューゴ君がそれぞれ自分のお茶とおやつを出して自慢しています。
「わあ美味しそう。やっぱりおやつにはお茶よね」
「まあね。あたしは今日は冷たい白茶とこれを持って来たけれど」
おやつを前に上機嫌のニホンちゃんに見えるようにあえてこれ見よがしにお茶と杏仁豆腐を出しました。
「あ、杏仁豆腐!わたしこれ大好きなのよお」
「でしょお?そう思って持ってきたのよ」
流石はタイワンちゃん、ニホンちゃんの好みは押さえています。
「うーーん、あっまあーーーい、口の中でつるん、と入っちゃうわ」
「ニホンちゃんの団子も美味しいよ」
「緑茶もいけるアルな」
男二人は田舎団子と抹茶に舌鼓を打っています。
「本当?うれしいなあ。ねえ、チョゴリちゃんはどう?美味しい?」
「はい、美味しいニダ」
年長の四人に囲まれて小さくなっているチョゴリちゃんが答えます。
「良かった。チョゴリちゃんに誘われた時何持って行こうか悩んだけれど作ったかいがあったわ」
「それにしてもあんた達までここに来るなんてね。何か用があったの?」
「え、そ、それは・・・」
「ま、まあ偶然アル」
実は二人はキッチョム君のことでカンコ君にハッパをかける為に向かっていたのです。けれど玄関の前
でばったりと会いお茶会に誘われたのです。
「チョゴリちゃんのハングァとコーン茶も美味しいわ」
「有り難うニダ」
「他にはないの?よかったら教えて」
「そ、それは・・・」
急に口ごもります。そこへ階段を落ち着きなく登り派手に転げ落ちる音が聞こえてきました。
「チョゴリ、漫画借りるニダ・・・ん?」
「どうもおーー」
「皆来ていたニダか?それもおやつ食べてるニダか?」
「そうだよ。カンコ君もどう?」
「そうニダな、ウリも・・・いや、ちょっと待って欲しいニダ」
「ん!?」
一同何故か嫌な予感がしました。
「実はウリナラには美味しいおやつがあるニダ。それを皆にご馳走したいニダ」
「美味しい・・・おやつ・・・?」
「そうニダ。楽しみに待ってるニダ」
そう言うとうきうきとした足取りで部屋を後にしました。
「兄さん、まさか・・・」
兄の後姿を見送りチョゴリちゃんは凄く不安になりました。
「ねえ、何だと思う?あいつのおやつって」
「キムチ入りとかそんなのじゃないの?」
「犬の骨かも知れないアルぞ」
「せめてまともなのだったらいいけど」
「御免なさいニダ。兄さんのことだからまた・・・」
皆とても不安そうです。
「待たせたニダ、これがそのおやつニダよ!」
持ってきたのは一つの大きな壺でした。
「カンコ君、それは・・・」
「ポンテギニダ。このポンテギがウリナラの偉大なおやつニダ。さあ召し上がれニダ」
「ポンテギ・・・?」
五人の真ん中に壺とボトルが置かれます。
「さてさて、と・・・うわあああああああ!!」
壺の中を見て一同思いっきり引きました。
「兄さん、やっぱり・・・・・・」
チョゴリちゃんが呟きました。
「カーーーーァーーーーンーーーーコーーーーォーーーーー」
アメリー君、チューゴ君、タイワンちゃんの三人が取り囲みます。
「ど、どうしたニダ三人共。食べないニダか!?」
ただならぬ雰囲気にカンコ君も縮こまってしまっています。
「あれがおやつか!」
「あんなおやつ見たことも聞いたこともないアルぞ!」
「あんた喧嘩売ってんの!」
物凄く怒っています。それをニホンちゃんとチョゴリちゃんが制止します。
「や、止めて三人共」
「兄さんも悪気があって作ったわけじゃないニダ。お願いだから食べて欲しいニダ」
「くっ・・・仕様がない、ニホンちゃんとチョゴリちゃんの頼みだ」
「女の子に免じて食べてやるアル」
「けど美味しくなかったら承知しないわよ」
まだ言いたそうでしたが三人は座ってニホンちゃん達と一緒に壺の中のおやつを口に入れました。評判は
「歯ざわりは特に悪くないな」
「匂いが気になるアルが慣れればそれ程でもないアル」
「ちょっと苦味がきついわね」
「けどそれ程不味くは。結構いいんじゃない?」
「ふっふっふ、なかなかいいみたいニダな。これは身体にもいい筈ニダ。たっぷりと食べるニダ」
「うん。ねえ、これ何?」
「それはか・・・・・・ぶぐうぅっ!?」
咄嗟にチョゴリちゃんに口を押さえられます。
「寒天ニダ。寒天を醤油とかで味付けして煮たおやつニダよ」
「へえ、寒天かあ。じゃあもうちょっともらおうかな」
「ど、どうぞ」
口を押さえられてもまだ何か言いたそうなカンコ君。チョゴリちゃんはそれに反してほっと胸を撫で下ろ
しています。
(五人共御免なさいニダ。けどそのおやつの本当のことは教えられないニダ。教えたら兄さん・・・)
ポンテギはそこそこ好評でした。五人が帰り空になった壺を見てチョゴリちゃんは再びほっと胸を撫で下ろ
しました。
解説
名無しさん ◆B9.JhkARyE
投稿日: 03/07/13 03:13 ID:/md/3OXp
韓国のおやつポンテギを。
http://www.geocities.co.jp/Milano-Aoyama/2599/pontegi/
http://www.visitseoul.net/japanese/discoveringseoul/theme01/menu_03.htm
見た目よりは美味しいのかな。一回食べてみたいです。しかしチョゴリちゃん
が出るとカンコ君大人しくなるな。
あとかなり下がっていたのであげました。
この作品の評価
結果
その他の結果
選択して下さい
(*^ー゜)b Good Job!!
(^_^) 並
( -_-) がんばりましょう
コメント: