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第1782話 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/03/13 01:03 ID:1y2TJ8Qf
                「釘を刺す」
 キッチョム君はとても貧乏です。それも他の人達のそれとはレベルが
遥かに違い食べるものさえ無い有様です。
「それでどうしてこんなに太っているニダ・・・・・・」
 今日も家の庭で食べ物を漁っています。
「食べられそうな雑草は・・・・・・」
 彼の一日は殆どこうしたことか首領様への崇拝ばかりです。学校へ
行かずにこんなことばかりしています。
「それもこれもニホンのせいニダ・・・・・・」
 逆恨みはやはりこの家ならではです。しかしニホンちゃんを恨んでも
食べ物は出て来ません。
「何もないニダか・・・・・・」
 こういう時はアサヒちゃんやシャミンちゃんに頼んでニホンちゃん家に
忍び込んで冷蔵庫を漁るのですが最近ガードが固くて出来ません。こうして
彼はどんどん餓えていきます。
「何処にもないニダか・・・・・・」
 仕方なく庭の端に生えているキノコをかじって立ち去ろうとします。
その時白頭の小山で何か錆付いたものを見つけました。
 この白頭の小山とは首領様の聖地なのです。何でもニッテイさんと
死闘を繰り広げた場所とか。しかしこれは嘘だと皆知っています。
「これは何ニダ!?」
 それは釘でした。かなり錆付いているところを見ると相当昔のもの
のようです。
「首領様にお伺いしてみるニダ・・・・・・」
 彼はその全てを首領様の御意志の下決定しているのです。

「キッチョムよ」 
 ピピーーーーーン
 変な音が鳴る地下の一室でキッチョム君は首領様の放送による御指示
を受けています。
「ハハーーーーッ、これは百戦百勝の鋼鉄の霊将にして全知全能の政治家、
不世出の芸術家にして不死身の魔道師、命の鐘の白昼の暮れなずむ素晴らしき
マスク・ザ・衝撃の激動、直系の幻惑混世魔王・・・・・・」
 こうしたやたら長い枕詞がえんえん続きます。
 こうしていつもの指令を聞いております。
「よくぞその釘を見つけた」 
 首領様は彼を褒めました。
「その釘はニッテイがウリナラの気脈を立つ為に埋めた釘
であるぞよ」
「ほ、本当でございますか!?」
「ウリ・・・・・・じゃなかった私が今まで嘘をついたことがあるか!?」
「いえ」
「御前は今ウリナラの気脈を復活させた。これはウリナラ、ひいては
我等がこの町に君臨する大きな第一歩となるのだ」
「な、何と・・・・・・」
 嘘もここまでいくとファンタジーですね。
「もうすぐ我等に大いなる幸福が訪れるであろう。キッチョムよ、
それにより力を蓄えウリナラの太陽となれ」
「ウリナラマンセーーーーーーッ!」
 右手を斜め上に挙げて叫びます。
 暫くしてニホンちゃん家から食べ物の山が送られてきました。
その殆どがアサヒちゃん達の音頭です。
「何でこんな奴に・・・・・・」
 ウヨ君達は凄く不満そうです。
「こ、これがウリナラの気脈の力ニダか!?」
 思わぬ食べ物の山にキッチョム君大喜びです。さあ腹一杯
食べようとしたその時です。
「待つがよい」
 首領様のお声です。
「その食べ物はいざという時に置いておくのだ。そして更なる
援助をせびり取るがいい」
「わかりました」
 ちなみにこの食べ物は全部首領様のものになりました。彼は
何故かでっぷりと肥え太っています。
「さあ、次の援助は・・・・・・」
 ありません。シシローおじさんやシンタローおじさん達が反対し
ウヨ君達がアサヒちゃんの一派を論破し家の隅に追いやったからです。
「な、それではウリは・・・・・・」
 またいつもの欠食児童に逆戻りです。
「こ、こうなったら・・・・・・」
 カンコ君にせびろうとします。しかし。
「よお、久し振りだなあ」
 アメリー君がやって来ました。かくしてまた成敗されるキッチョム君でした。
悪銭身につかずとは言いますが真面目に生きましょう。

解説 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/03/13 01:09 ID:1y2TJ8Qf
 ジョークスレより。白頭山にウリナラ民族の気脈を絶つ釘を打っていたとか。ご先祖様は偉大でした。
縦横無尽に働いてたんだなあ。一体何時休んでたんだよ、おい。そもそもこの釘は土地の調査の為と
思われますが。黒田勝弘さんも言われてましたが釘程度で気脈を絶たれるとは所詮その程度なんだけれど。
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/02/17/20040217000076.html
 それにしてもカンコパパさんの中の人が変わりそうですな。一体どうなるのか。展開見てたらもう
政治的混乱をあえて起こしているようにしか見えないふしがあるし。

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