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第1817話 転生の翻訳家 ◆XZXZLuCGzk 投稿日: 04/04/01 23:41 ID:w+LlqDWX
虚虚実実

「やってしまったのね・・・。もう後戻りは出来ないわ。」
紫の服を着たハイチちゃんは呟きました。いつもにましておどろおどろしい雰囲気です。
キラリと手にしたナイフの刃が光ります。
「気の流れがよどんでいます。このままではいけないわ。儀式を執り行わなくては・・・。」
「待つんだ。」 黒い服に身を包んだコヨンが、どこからともなく現れました。
「ボクの邪魔をすることは許さない。」
ハイチちゃんは首を傾げました。生暖かい風が吹き始めます。
「あなたのためにやるのよ。解っているでしょう?あなたでは力不足なの。」
「ボクが・・・。そんなはずはない!ニホンに出来て、ボクに・・・。」
「あなたの言葉には、もう以前のような力は無いのよ。」
コヨンの姿が朧になっていきます。
「あなたは力を失ったのよ。」
ふっとコヨンの姿がかき消えます。暗闇に次々と蝋燭の灯がともります。
ぼうっと暗闇に赤い光で描かれたハングルが浮かび上がります。
「文字の力が足りないかもしれないけど、でも・・・ふふっ。」
紫色の唇が微笑を浮かべます。
「動かさせてあげるわ。あなたの強い意思を無駄にしないためにも・・・。」
通学路の脇にある桜はもう満開です。
「ねえ、どうしたの。顔色がなんか悪いみたいだけど。」
ニホンちゃんは、コヨンちゃんの顔を覗き込みました。
「本当。ねえ、今日は学校休まなくて大丈夫なの?」
タイワンちゃんも覗き込みます。
「ボクは・・・普通だ。」
(普通じゃないのは、ボクじゃなくて・・・)
「ウェーハッハッハッハ!!!ウリ・・・。」
ドカバキドカ・・・プスンプスン・・・。目の前に現れたカンコ君は何かを言いたそうでしたが、
目をキラーンと妖しい光に輝かせたコヨンが、叩き潰してしまいました。
「・・・アイゴー・・・チョッパリは謝罪と賠償と・・・。」
「あの・・・。」「ねえ・・・。」
(何か複雑そうだから、もうちょっとしたら聞いてみよう)と2人は思いました。

解説 転生の翻訳家 ◆XZXZLuCGzk 投稿日: 04/04/01 23:49 ID:w+LlqDWX
解説
今回の話題は、運行開始から故障続きのKTXですの
かつて橋や土手などを建設する時は、「人柱」ということが行われていましたの
コヨンちゃんの反対にも関わらずハイチちゃんが、儀式を執り行うということは(tbsですの
KTXが大事故を起こさずに運行されることを切に願いますの

4/1
05:05 釜山発ソウル行きKTX74号の第1便が発車。運転士はヤン・セウ(43)。
07:00頃 高速鉄工事監理団のパク部長(47)が心臓麻痺で死んでいるのを発見される。
07:54 KTX74号は定刻通りにソウルに到着。発運行成功セレモニー。
10:30頃 釜山8:30発KTX46号 6つのモーターブロックのうちの3つがストップ。
  速度上がらず運行を取り止め。乗客50(130)名は太田駅で予備車両乗り換え。終点竜

山駅には13分遅れで到着。
00:00頃 釜山10:30発KTX50号 滑走防止装置に故障発生。
  乗客330名は東大邱駅で予備車両に乗り換え。20分遅れで到着。
午前 爆破予告電話。
午後 ソウル駅でKTX乗車を要求する障害者20名と駅員が衝突。

初日乗車券販売率 : 約30%
  釜・湖南線(128便)31%
  京釜線(94便)35%
  湖南線(34便)19%
現在のKTX稼働率 : 44/46編成
死傷者 : 0人(過去累計1人)

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