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第1892話 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/06/12 03:06 ID:ftRvVXWO
                「盗撮マニア」
 今日はプールです。男組と女組に分かれてそれぞれ着替えます。
「ニホンちゃんその花柄の下着いいね」
「インドネシアちゃんの豹柄のもいいわ」
「いいなあ、ベトナちゃん青い下着着けれて。あたしなんかやっぱり
白よ」
「タイワンちゃんはもとが可愛いから」
 男が聞いたら鼻血ものの発言が連発です。嬌声が更衣室から聞こえて
くるようです。
「何ちゅう話しとるんじゃ・・・・・・」
 男なんてトランクスから海パンに着替えるだけです。正直色気も
何もあったものではありません。
 着替えもすぐ終わります。服が違うのです、服が。
 女の子達のいる更衣室が気になって仕方がありません。こうした時
は覗きたくなるのが人というものです。
 特に我慢できない人もやはりいます。
 マカロニーノ君でしょうか。いえいえ。既に彼は徹底マークされ事前に
フラメンコ先生に着替えた後プールへ強制連行されています。では誰なの
でしょうか。
「ニ、ニホンもいるニダか・・・・・・」
 ニホンちゃんしか目に入らない人の登場です。彼はハァハァしながら
更衣室の窓に近付きます。
「おい、止めた方がいいぞ」
 皆は口だけは制止します。けれど感情が暴走したら何も耳に入らない
のがカンコ君です。
「ニホンの着替えだけは何としても・・・・・・」
 窓によじ登ります。そして海パンから出した何処でも使える万能水中
カメラを取り出しました。
「持って来ていてよかったニダ」
「そんなもん持っていたのかよ」
 皆もう呆れています。けれどカンコ君の情熱は今熱く燃えています。
 そして撮影しようとしました。しかしここでミスが。
「!?何この光」
 そう、カンコ君フラッシュをつけたままだったのです。それに女の子
達が気付きます。
「窓、窓!」
「あ、バカンコ!」
 流石に察しがいい。皆窓に張り付いているカンコ君を発見しました。
「しまったニダ!」
 カンコ君は咄嗟に逃げようとします。けれど一瞬遅い。
「逃がすかあっ!」
 タイワンちゃんの百歩神拳が炸裂しました。哀れカンコ君は女の子達
に捕まってしまいました。
「アイゴオオ・・・・・・」
 男の子達はもう逃げたあとです。かくして彼は女の子達の前に縛られて
取り囲まれました。
「さて、と。言い残すことはあるかしら」
 皆を代表してタイワンちゃんが尋ねます。
「皆ウリをどう思うニダか!?」
 カンコ君はこまずそう聞きました。
「変態」
 皆は率直に思ったことを言いました。
「そうニダ、ウリは変態ニダ」
「・・・・・・もしかして居直ってんの!?」
 皆キョトン、とした顔になりました。
「変態は罰せられないニダ、なじぇならそれは変態だからニダ!」
 カンコ君は全く筋の通らないことを主張しはじめました。
「変態は無実ニダ、だからウリを早く解放するニダ!」
「・・・・・・それが理由になってると思ってるの!?」
 タイワンちゃんが出て来ました。
「やっぱりあんたは変態じゃないわ、只の馬鹿よ、馬鹿は死んで
なおしなさい!」
 それが合言葉になりました。結局カンコ君は女の子達に袋に
され学校の校門に逆さ磔となりました。
「当分そうして頭を冷やしなさい!」
「アイゴオオ〜〜〜〜〜」
 逆十字からその悲痛な声が何時までも響いていたそうです。

解説 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/06/12 03:10 ID:ftRvVXWO
 今回のソース。韓国で盗撮していた男が警官に対して自分は変態
だから無実と言ったそうです。
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/05/14/20040514000037.html
そんなので逃げられると思っているのでしょうか。

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