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第1942話 ab-pro 投稿日: 04/08/01 21:31 ID:OxoFDrIc
 ある日の事です。カンコ君が家に帰ると、とんでもない光景が目に飛び
込んできました。
「アボジ、一体なんでアボジがトイレ掃除なんてしているニダ!?」
「・・・カ、カンコ、見るんじゃないニダ。それからトイレだったら奥の
を使うニダ」
 頭の中が?で一杯になるカンコ君。しかしよく見てみれば、アボジが掃
除をしているトイレには、いつのまにかビデまで設置されているではあり
ませんか!
「ウリの家のトイレにも、やっとビデが付いたニダね!これでニホンに引
け目を感じずに済むニダ!」
 そう言うと、アボジが呼び止めるのも聞かずに、喜び勇んでアボジに言
われた奥のトイレに駆け出すカンコ君。しかし、暫くすると首をひねりな
がらすごすごとアボジの元に戻ってきました。
「アボジ。奥のトイレにはまだビデを付けていないニダ?」
「ちゃんと話を聞くニダ。このトイレは今日から我が家の従業員様専用に
なったニダ。丁度良いニダ。カンコも手伝うニダ」
 訳も分からないままアボジに手を引かれて連れて行かれた先には、カン
コ家の従業員達の作業靴が山のように積み上げられていました。
「さあカンコ。この従業員様の作業靴をウリと一緒に磨くニダ!」
「・・・アボジ、一体どうしたニダ?なんでアボジが雇っている従業員ご
ときの靴なんかをアボジやウリが磨かなければならないニダ?」
 当然の疑問を口にしたカンコ君に与えられたのは、容赦のないアボジの
平手打ちでした。
「なんて事言うニダ!ウリナラの家は『従業員が先』ニダ。従業員様が気
持ちよく働いていただくために、苦労を惜しまないのがウリのやり方ニダ」
 周りをキョロキョロと見渡しながら、カンコ君を叱りつけるアボジ。そ
の怒気に固まってしまったカンコ君は、叱りつけたアボジの目に涙が滲ん
でいる事に気が付きません。
 その時です。カンコ家の従業員が靴を取りにやってきました。
「靴磨きは終わっているニダ?」
「これは従業員様。だだ今すぐにいたしますので」
 素早く涙を拭き取ったアボジは、カンコ君が見ている事も忘れてしまっ
たかのように卑屈に従業員に応じると、素早く丹念に靴を磨いて従業員に
手渡します。
「いかがでしょう、従業員様」
「うん。ご苦労ニダ。表のウリの車もちゃんと綺麗にしてあったし、本当
に社長には感謝しているニダ」
「それは良かったニダ!! ではお仕事頑張ってほしいニダ」
 従業員の感謝の言葉に、本当に安心したアボジ。
 しかし、
「それはそれ、これはこれニダ。ウリは労働者のために、ブルジョワとは
断固戦うニダ!」
 突然シュプレキコールを始めるくだんの従業員。するとどこからともな
く赤い鉢巻きを巻いた大勢の従業員が現れて、アボジに怒濤の賃上げ要求
を始めました!
「・・・待って欲しいニダ。もう今の給料だって十分以上に支払っている
ニダ。これ以上は無理ニダ・・・・・」
 アボジの弱々しい抗議の声は、たちまち従業員達の猛抗議にかき消され
てしまいます。
 後は一方的な吊し上げを食らう事になるアボジを尻目に、カンコ君は呆
気にとられながらも、じりじりとその場から逃げ出します。今までのイメ
ージが根本から崩れたアボジと従業員の関係に、夢遊病者のように自分の
部屋に帰り着いたカンコ君は、いつもの絶叫を口にするしか出来なかった
のでした。
 「アイゴー!!!!!」            END

 今回のソースはこちら。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/08/01/20040801000007.html
 なんというか・・・。ハン板の住人でなくても首を傾げる記事というか、
朝鮮日報の記者も首を傾げている記事ですね。

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