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第1969話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/09/05 23:53 ID:bYZTnjPC
「象さん」
今日カンコ君はカンボジア君のお家にお邪魔しています。
「うちに人が来るなんて珍しいな」
「実はいいことを聞いたニダ」
カンコ君はカンボジア君に対してニンマリとしています。
「いい話?」
「そうニダ。御前の家には象がいるニダな」
「うん、色々と使うよ。大きいし大人しいし」
象はこの辺りの家で家畜として使われているのです。最も
有名なのはイン堂君でしょうか。彼は喧嘩にも使ったことが
あります。危険なので今は禁止されていますが。
「タイランに聞いたニダ。象のお腹をくぐればいいことが
あるらしいニダな」
「ああ、そういうね」
実はタイラン君のお家の人が勝手に言い出したことらしいの
ですが象は人気のある動物なので皆それを信じています。
「それをやりたいニダ。だからここへ来たニダ」
カンコ君は期待で目を輝かせています。彼にしては非常に
珍しいことです。
「すぐにお腹をくぐりたいニダ。何処ニダ!?」
「こっちだけれど」
カンボジア君はカンコ君を家の裏に案内しました。そこでは
象が餌を食べていました。
「パオーーーーーン」
「フッフッフ、遂に見つけたニダ。それにしても何時見ても
格好いい動物ニダ」
目をキラキラと輝かせているカンコ君。彼もやはり象は好き
なようです。
「本当にくぐるの?」
「当然ニダ。その為に来たニダからな」
カンコ君は言いました。しかしこの時象のことばかり考えて
あることに気付きませんでした。カンボジア君の表情が暗い
ことに。
「今は止めた方がいいよ」
「なじぇニダ!?ここまできて」
「いや、実はね」
カンボジア君は彼に事情を話しはじめました。
話によると象には乱暴になる時期があるそうです。しかも丁度
それが今らしいです。
「だから止めた方がいいよ。特にカメラのフラッシュは要注意」
「ニダッハッハッハ、そんなのはケンチャナヨニダ」
ここでいつもの言葉が炸裂です。
「象は大人しい動物ニダ。いつも写真を撮っても楽しそうにして
くれているニダ」
そう言いながらカメラを取り出しました。
「こういうふうに」
そして象の写真を撮ろうとします。
「あ、危ないよ!」
カンボジア君が止めようとした時にはもう遅い。写真のフラッシュが
光りました。それを見た象は一発で驚きました。
「パオーーーーーーーンッ!」
思い切り興奮しています。
「な、なじぇニダ!?象さん凄く怒っているニダ!」
象はカンコ君に向かって来ました。
「アイゴーーーーーッ、なぜこうなるニダーーーーーーーッ!」
「だから言ったのに」
「言うのが遅いニダ!」
かくして象に思い切り踏まれ全治一日で入院するハメになったカンコ君でした。
「それで大した怪我じゃねえのは本当に人間とは思えねえぞ」
事故のあと見舞いに来た皆からの言葉でした。
「幸運もらいそこねたニダ」
「かわりに怪我もらったな」
「アイゴオオ・・・・・・」
病院でカンコ君の嘆きが聞こえましたとさ。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/09/05 23:55 ID:bYZTnjPC
今回のソース。カンボジアで象に踏まれたそうです。
よく生きてたな。
ttp://j2k.naver.com/j2k_frame.php/japanese/news.empas.com/issue/show.tsp/876/20040702n02858/
象のお腹をくぐったらいいことがあるというお話は
西原理恵子さんの『できるかな』より。腹の黒い商売
だそうです。
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