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第2044話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/11/11 01:01:36 ID:POSpYNSv
「ウヨ君の悪夢」
鐘が鳴り響く教会。その入口に白いウェディングドレスに身を
包んだニホンちゃんがいます。
「姉さん、おめでとう」
凄く悔しい気持ちもあります。何故か最愛の人を他の男に
取られたような。そんな気持ちがウヨ君の心を締め付けます。
けれどそれは心の奥底に隠します。そして晴れの姿の姉に祝福
の言葉を贈ります。
しかし姉は答えません。その替わりに別の男の声が姉の後ろから
響いて来ました。
「ニダッハッハッハ、弟よ、ウリ達の結婚を祝福してくれるとは
感心な奴ニダ」
何とカンコ君が登場です。ニホンちゃんとお揃いの様に純白の
タキシードに身を包んでいます。それはつまり。
「弟よ、これからもウリ達夫婦をよろしく頼むニダ」
「どうわああああああああああああああああああっ!!」
ここで目が醒めました。ウヨ君は布団から飛び起きました。
「夢か」
びっしょりと寝汗をかいています。彼にとっては最も見たくない
夢でした。
「何でこんな夢を見たんだ」
けれどわかりません。彼はとりあえず気を落ち着けもう一度
眠ることにしました。
神社での式。ウヨ君は紋付羽織袴です。
その隣には白無垢の花嫁がいます。それは一体誰でしょうか。
「ウヨ君、ウリ夢みたいニダ」
それはチョゴリちゃんの声でした。彼女は頬を桜色に染め
彼を見上げています。
そして神主の前に行きます。顔を上げると。
「ニダッハッハッハ、ウリが二人を祝福してやるニダ」
何と神主はカンコ君でした。お払いをしながら高笑いをして
います。
「ウヨ、これからはウリを兄と呼ぶニダ」
そしてそこで目が醒めます。やはり寝汗が滝の様に流れて
います。
その日はそれ以上寝ることはできませんでした。彼はいささか
寝不足のまま学校に向かいました。
「ううむ」
彼は登校しながら考えます。何故あんな夢を見たのか。
「何で俺があいつを兄さんなんて呼ばなくちゃならんのだ。気味
が悪いぞ」
そこで後ろからチョゴリちゃんの声がしました。
「ウヨ君、お早うニダ」
いつもながら澄んだ綺麗な声です。
「あ、お早う」
ウヨ君は挨拶を返します。けれど何処か顔色が優れません。
「どうしたニダ?」
チョゴリちゃんは心配そうに覗き込みます。
「あ、いや何でもないよ」
彼はそれを誤魔化そうとします。ここで乱入者が現われました。
「ええい、チョゴリから離れるニダ!」
カンコ君が顔を真っ赤にして二人の間に割って入って来ました。
「手を繋ぐなニダ、さっさと離れるニダ!」
そして二人を無理矢理引き離しました。
「チョゴリにはまだ誰も手を繋ぐことは許さないニダ、誰が
許そうとウリが許さないニダ!」
ウヨ君はそう騒ぐカンコ君を見ます。
「ニダッ!?」
しかしいつもと違ってびびることはありません。
「言っておくニダがウリはチョゴリを守る為なら退かないニダ!
ウリを倒したければ矢でも鉄砲でも・・・・・・」
「何もしないよ」
ウヨ君はスッと笑って背を向けました。
(あいつもあいつなりに妹のことを真剣に思っているからな)
彼は学校に向かいながら思いました。
(それなのに夢だけでどうこう思うのはおかしいな。俺もまだまだ
修業が足りないな)
「な、何ニダあいつ」
「あ、ウヨ君待つニダ〜〜〜〜」
後ろから二人の対照的な声が聞こえてきました。
ソースなしです。ウヨ君とチョゴリちゃんを書きたかったので。
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