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第2104話 不詳 投稿日: 05/01/08 13:54:21 ID:8reeDZRK
「あなたはだあれ?」

新学期ニホンちゃんが学校にいってみると、みんな口々
閑楽山でニホンちゃんをみたといってきます。

カンコ君の話によると「閑楽山へピクニックへ
いった時、こぎったないかっこをした、ニホンをみたがあれは何ニカ?
ウリが謝罪シル、賠償シルと挨拶しても無視したニダ、少し兄に対する
礼儀をわきまえるニダ。」
ということでした。

フランソワーズちゃんも「ニホンちゃん、新しいファッションは
民族衣装ベース?レトロでエキゾチックな感じがセボンね!閑楽山でみたわよ」
と。

うーんどうも腑に落ちないニホンちゃん、パパと一緒に閑楽山へ
閑楽山の頂上付近の高原にはお地蔵さんがおいてあり、
お地蔵さんの横にはニホンパパとよく似た人の写真がとても大事に飾られています。
「うーんこれは、ウチの人だねえ。」
「でもパパどうしてウチの人の写真がお地蔵さまになっているの?」
ニホンちゃんが人の気配を感じて振り返ると、そこには
長い黒髪と華奢な体躯、ニホンちゃんと全く同じ姿をした女の子が
地味な着物をきてたっていました。女の子はニホンパパをみると「ダショー?」というと
驚いたような、嬉しいような顔をしてニホンパパに合掌し走り去ってゆきました。

暫くすると大勢に人がその少女に連れられてやってきました。
みんなニホンパパに合掌をしています。

訝るニホンちゃん達でしたが、其処の長老らしき人が言いました。
はじめして、ウチはブータン家です。学校ではこれの妹がウヨ君と一緒の
クラスにいます。こうやってニホン家の人会えたのは、きっとダショーの
お導きです。どうかウチでお茶でも飲んでゆっくりしていって下さい。」
ニホン「でね、質素だけれどとても心のこもったおもてなしをしてもらったの
 でもなんでこう大事にしてもらったのかわかんないのよね。パパに聞いても」
タイワン「不思議な話よね。」
と其処へ物凄い大声が
「わしが男塾塾長、江田島平八である!」
タイワン「おじいちゃん!」
ニホン 「これはタイワンちゃんのお爺様。いつもお世話になっております。」

タイワンちゃんのおじいさんのお話しはこうです。(おじいさんは地球町有数の農学者です」

それはニホン家のニシオカさんのせいじゃ。ニシオカさんはブータン家に野菜や田んぼの作り
方を教えにいって、30年頑張って閑楽山で死んだ。
ニシオカさんが行く前は閑楽山では、野菜がとれず、ブータン家の人はいつもお腹をすかしていたんじゃよ。
でも彼が頑張ったおかげで野菜も米もよく取れるようになった。
彼が死んだ時、ブータン家の人たちはみんな悲しんでお地蔵さまをたてたのじゃ。
いつからか彼のことを人々はダショー「仏様の使い」と呼ぶようになったのじゃ。

解説 不詳 投稿日: 05/01/08 14:04:53 ID:8reeDZRK
不思議な話ですが、青年海外協力隊の西岡京治さんが92年ブータン死んだ時、
ゆかりの地にお地蔵さんがたてられたのだそうです。ブータン人はほとんど日本人と
かわらない容姿をしており民族衣装は着物とよくにています。
http://www.kahoku.co.jp/oryza/961117z.htm

余談ですが台湾の李登輝氏は政治家として売り出す前は、世界的な農学者だったそうです。


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