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第2347話
青風 ◆BlueWmNwYU
投稿日: 2005/09/25(日) 23:39:11 ID:t7TbsO5o
「完全無敵の女王陛下」
それやこれやで色々大変だったイラク君のお家では、
みんながいろいろと持ち寄りでお手伝いの真っ最中です。
「やあ、ヒノモト君。水道管の方は区切りがついたのかい?」
レンチを振るうウヨ君に後ろから声を掛けるマルタ君です。
「よぉ、ってオマエ此処でもその格好かよ?」
「仕方ないでしょう?
私はエリザベス様をお側でお守りしなくてはならないんだから」
この”何処からどう見ても清楚な女の子”な格好ののマルタ君を前に、
やれやれと首を左右に振ってみせるウヨ君です。
「良いかよく聞け、問題がふたつ有るんだ。ひとつ、同級生でオマエが
男だと云う事を知っている奴が俺以外に居なくって、何故かいつも
こうしていると必ずラスカちゃんがやってきて」
「いつも、どうするのかしら?」
もちろん、これはいつの間にか後ろに立っていたラスカちゃんです。
「いや、その、誤解、誤解してるよラスカちゃん」
「何が誤解よ、この浮気者!ウヨ君の馬鹿ぁ!」
だっ、と駆け出すラスカちゃんを追いかけるウヨ君。
「おーいヒノモト君、ふたつ目の問題って何?」
ひとり取り残され、首を傾げるマルタ君です。
「おい、おどりゃこんなとこで何してけつかんねん?」
振り向いたマルタ君の目に映るのはイラク君その人でした。
「何って、折角直した家が荒らされないか見回って居るんですが」
マルタ君とばっちり目があってしまい、ぽっと頬を染めるイラク君です。
「おどれ怪しいんじゃこらァ。ちょっと説教部屋まで来んかい!」
予想外の展開に目を白黒させながら引きずられて行くマルタ君です。
「なんですって、わたくしのマルタさんが!!」
マルタ君連れ去られる、との知らせを聞いて柳眉を逆立てる
エリザベスちゃんです。知らせを持ってきたウヨ君の胸ぐらを掴みあげて
前後にがっくんがっくん揺さぶります。
「お、落ち着いて、くだ、く、っ苦しい、説教部屋だって、た、確か」
そのまま手を離し、すとんとウヨ君を下に落とすとすたたたたと
真っ青な顔で駆け出すエリザベスちゃんです。
どかん
ドアが蹴破られる音にイラク君が振り向くと、そこには冷たい怒りに燃える
エリザベスちゃんが立っていました。
「イラクさん。わたくし、お話し合いに参りましてよ」
「何言うてけつかんねん!大体、部屋のドア蹴破って話って」
なんやねん、と最後まで言わせずに胸ぐらを掴みあげるエリザベスちゃん。
「おう、こらァ何さら」
またも最後まで云わせずに、ずしんと云う音と共にイラク君を壁に
叩付けます。気を失うイラク君を振り向きもせず、縛られたままの
マルタ君に駆け寄るエリザベスちゃんです。
「もう、判っただろ?ふたつ目の問題って」
無事に助けられたマルタ君にウヨ君が話しかけます。
「うん。エリザベス様って守られる程弱くないんですよね。
でも、じゃ何で私に警護させるんだろう?」
「鈍いよな、オマエって」
あほらし、とでも言いたげに天井を見上げるウヨ君でした。
解説
青風 ◆BlueWmNwYU
投稿日: 2005/09/25(日) 23:48:52 ID:t7TbsO5o
解説だのソースのような物だの
さて、19日にイラク・バスラで起きたこの、
「イラク警察に拘束されたイギリス軍兵士を
イギリス軍が戦車まで繰り出して助けました」
というハリウッド映画もかくやという出来事は、
例によって両陣営から情報が出るたびに
錯綜するというパターンになりつつあります。
イラクに云わせれば”変装した特殊部隊の兵士が
民間人を死に至らしめた為の逮捕”と云い、
イギリスに云わせれば
”これはそもそも話し合いで救出した物だ”
と云いだし、
実際には逮捕された兵士は民兵組織のアジトに
いたり、とまあそんな感じになってます。
取り敢ず、この辺りをソースと云う事でご参照下さい。
↓
ttp://www.asahi.com/international/update/0922/005.html
・・・ホント、どうなっちゃうんでしょうね?
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