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第2382話 青風 ◆BlueWmNwYU 投稿日: 2005/11/11(金) 02:12:31 ID:BjNuBjPa
「届けよ、この愛!」

街の教会で聖像に一人ひざまづき、真摯な祈りを捧げる乙女。
いつまでも、いつまでも。静かな祈りは止むことがありません。
薄暗い礼拝堂を月光が満たす頃、少女は確かに神の啓示を聞きました。

さて、ここは地球小学校。登校時間のいつもの風景。
「さぁ、ウヨ君。アナタも神のご慈愛を広める奉仕活動に協力しましょう」
「うるさい、そもそもオレはオマエん処の信者じゃ無いぞ」
いつも通りに、校門前で不毛なやりとりをするヨハネ君とウヨ君を後目に
みんながさっさと教室へ急ぐ中、突然誰かが後ろから声を掛けました。
「駄目ニダ!ウヨ君は信者にならなきゃ駄目ニダ!」
「誰だ!」と、振り向いたウヨ君の視線の先に立っていたのは、
いつもより思い詰めた顔をしたチョゴリちゃんでした。
「昨夜、神様の啓示があったニダ!ウヨ君は神様の子羊になってウリと
 添い遂げるニダ。あ、添い遂げるなら子羊にならなくても良いニダよ」
「いや、それだと私は困るんですが」
ヨハネ君の声は無視してチョゴリちゃんは言葉を続けます。
「その為に今日からお家に泊まり込むニダ。愛の前に問題は無いニダ」
「ちょっと待て、問題なら山の様にあるぞ」
ウヨ君、思わず抗議の声を上げます。
「大丈夫ニダ。アサヒニムの許可も貰ってあるニダ」
「うちとは全然関係ないじゃないか!」
「お姉さんやママさん。最後にはパパさんにもウリの愛を広げるニダ」
「オレの家をどうする気だ、オマエは?」
「ウリ達の愛は地球町を覆い尽くすニダ」
ウヨ君の抵抗もなんのその、チョゴリちゃんの”勧誘”は延々続きます。

「じゃ、どうやら私とは関係なさそうなので、失礼しますよ」
「薄情者!」という叫びを余所にヨハネ君はとっとと教室へ向かいました。

解説 青風 ◆BlueWmNwYU 投稿日: 2005/11/11(金) 02:13:07 ID:BjNuBjPa
元ネタと解説
日本福音宣教会、冬期短期宣教で受け入れ先急募
”「J2010−10プロジェクト」――これは日本の総人口の0.4%というクリスチャンの比率を2010年まで

に10%まで成長させようという壮大なプロジェクトだ”そうです。
http://www.christiantoday.co.jp/news.htm?id=252&code=mis
「みんな本当に日本を愛しています。韓国のスタッフ一人ひとりがいつも日本のために涙を流して祈っています」
のは良いんだけど、彼らのキリスト教って微妙に歪んでいるという話も有りますが、其処ンとこどうなんでしょうか?
ああ、左翼の人達と妙に仲が良いという噂は・・?

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