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第2403話
かなだらま
投稿日: 2005/11/29(火) 18:20:28 ID:Fb3U6zMV
『庭じまん』
或る日の放課後、地球組のみんなは自分の家の庭の自慢話に花を咲かせていました。
「やはりプロバンス庭園が一番素晴らしいですわ」
「いいえ、私の家の湖水庭園も素晴らしいですわよ」
「私の家のライン水路も素晴らしいものだぞ」
「最近、私の家の知床庭園が世界遺産になったんだよ」
「ウリナラのソラク庭園も秀麗ニダ!ハンラ庭園やタヘド庭園も…云々」
「あ、そういえばチューゴ家にも素晴らしい庭園がたくさんあるんですって?いろいろと教えていただけるかしら?」
カンコ君のウリナラ自慢に飽きてきたフランソワーズちゃんはチューゴ君の席の方を向いて声をかけましたが、チューゴ君はもう帰ったあとでした。
「まぁ、チューゴ君もう帰ってますわ」
「どうしたのかな?いつもならまだみんなとおしゃべりしてるのに…」
その頃チューゴ君は…。
「朕も庭自慢に交じりたかったアル…。けどこんな状況じゃとても自慢なんかできないアルよ…。いつか、昔みたいな山紫水明な庭に戻したい…でも工場を作ってお金を貯めるのも重要アル…どうしたら良いアルか…」
ため息をつくチューゴ君の視線の先には、ヘドロの溜まった池と茶色い山、そして埃っぽい淀んだ空が広がっていました。
モチーフは中国の環境破壊です。ほんと、なんとかならんもんですかねぇ…。
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