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第2442話 かなだらま 投稿日: 2005/12/15(木) 22:04:30 ID:pe6MNndn
「いとしの子猫」
シューキュー大会を来年に控えたドイツ家は何かと大忙し。…あれ?アーリアちゃんがいません。いつもなら率先してお手伝いをしているのですが…。
「アーリア、アーリア」
「んんー、今ちょっと手が離せないのだ…」
「何を言っているんだ。暇そうじゃないか」
ゲルマッハ君が言う通り、アーリアちゃんは一見暇そうです。しかし彼女には彼女なりの仕事が。
「こうやって寄り添ってやらないと不安がるのだ」
そう言ってアーリアちゃんは、横にいる子猫にいとおしげに優しくなでなでしています。こないだ近所で拾ってきて以来、すっかりトリコです。
「やれやれ…しょうがないな。でも、子猫の世話するアーリアも、かわいいな」ということでいつも無罪放免。
…が、一週間も経つと、几帳面なゲルマッハ君はイライラしてきました。
「アーリア、いい加減に手伝ってくれ」
しかし、いくら言ってもアーリアちゃんは猫に向かって「エサの時間だニャ〜」などと言ってばかりで埒があきません。
「こうなったら奥の手だ」
次の日、帰宅したアーリアちゃんは子猫がいないことに気付きました。
「わ、私の子猫が…!あ、兄上、どこに行ったか知らないか?」
「子猫ならしばらくヨソに預けることにした」
「!!な、なんてことを…ひどいではないか!!」
「アーリア、お前は最近、仕事そっちのけで子猫のことばかり。ドイツ家の人間としてあるまじきことだぞ」
「……確かにその通りだ…。兄上、すまない」
「わかってくれればそれでいい」
「それで子猫は…?」
「チューゴんちだ」
アーリアちゃんはそれを聞くや否や猛スピードでチューゴ家へ駆け付けました。
「チューゴ!私の子猫はどこだ!」
そう言ってチューゴ家に飛び込んだアーリアちゃんの目の前で、子猫は今にも捌かれそうになっていました。
「私の子猫に何をするんだあああッ!!」
チューゴに会心の一撃を食らわし、アーリアちゃんは間一髪で子猫を救いました。
「…兄上…ただでは済まさん…!」子猫を抱えるアーリアちゃんの目には怒りの炎が燃え盛っていました。

解説 かなだらま 投稿日: 2005/12/15(木) 22:08:56 ID:pe6MNndn
元ネタは、猫を施設に預けた母に裁判を起こしたドイツの少女の話↓
http://today.reuters.co.jp/news/newsArticle.aspx?type=worldNews&storyID=2005-12-15T154331Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-197080-1.xml&archived=False
まあこのニュースに中国は絡まんのですが。

解説 かなだらま 投稿日: 2005/12/15(木) 22:27:08 ID:pe6MNndn
アイゴー!猫やなくて犬とモルモットやった!


ケンチャナヨ精神を以てお許し下さい。

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