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第2482話
U-33 ◆JOCEixq6zU
投稿日: 2006/01/08(日) 00:04:43 ID:DwwKZC47
『MOTTAINAI』
「これもう、いらなーい」
「僕も。ねえ、残してもいい?」
ニホンちゃんとウヨ君は、おやつを食べ過ぎたせいか、晩ご飯をたくさん残してしまいました。
ママは、そんな二人を叱って言いました。
「食べ物を残すなんていけないことよ。もったいないとは思わないの」
「だってえ、おなかいっぱいなんだもん」
「ママは情けないわ。この間の保護者会で、クーロイ君のお母さんから『日ノ本さんのお家には
モッタイナイという言葉があるのね。ものを大切にしようという、とてもすばらしい言葉だわ』と
言われたのに、その日ノ本家がこんなありさまだなんて」
そんなやりとりを聞いていたパパが口を開きました。
「二人ともちょっとこっちへ来てごらん」
そう言ってパパは二人を庭の隅に連れていきました。そこには小さく土が盛られ、木の板が
立てられていました。朽ちかけたその板にはかすかに「お魚さんありがとう」と書かれているのが
読み取れました。
それはずいぶん前のことでした。パパに連れられて釣りに行った二人がパパに聞きました。
「たくさん釣れたね。このお魚どうするの」
「ああ、これはね、おいしいお魚だから、持って帰ってママにお料理してもらおう」
「お魚さんかわいそう…」
家に帰った二人は、庭の隅に土を盛って、お魚さんへの感謝の言葉を書いた板を立てたのでした。
「思い出したかな。食べ物はね、ものの命を頂くんだから粗末にしちゃいけないよ」
「うん、もう残したりなんかしない」
二人は、約束しました。
部屋に戻ったパパにママが言いました。
「今度また保護者会があるんだけど、いつも同じスーツじゃねえ。新しいの買っていい?」
「それはMOTTAINAI」
パパは、一週間ばかり口をきいてもらえませんでした。
解説
U-33 ◆JOCEixq6zU
投稿日: 2006/01/08(日) 00:06:13 ID:TuUx3WD0
(ソース)
「もったいない」の心
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2005/0224.html
玉子塚と築地市場
http://homepage3.nifty.com/takakis2/tukiji.htm
東京・築地の波除稲荷神社には、食材を供養する塚がたくさん建てられています。
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