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第2529話
処女作?
投稿日: 2006/06/22(木) 10:32:10 ID:DNx8/jSI
『世界○○シリーズ〜音楽編〜』
独逸家は、WCの真っ最中。各家の代表者が集まってきています。
そこでアーリアちゃんは、親善のためにと、みんなを音楽祭に招待しました。
独逸家といえばビールとイモと言われがちですが、ハプスブルク先生の家に負けないぐらい音楽の都なのです。
バッハを代表とする、偉大な音楽家達がいた家ですから。
「……というわけで今日は、皆に偉大なる曲を聴いてもらおうと思う」
音楽堂の前で、演説を行うアーリアちゃん。演説好きなのは血筋なのか、たっぷりと30分は喋り続けました。
こらえ性の無いカンコ君なんかは、既に音楽堂に入ってしまっています。
「それはいいんですけれど……まだ中に入れませんの?」
音楽堂の外にまで、オルガンの音が聞こえてきます。つまり、もう、演奏は始まっているのです。
エリザベスちゃんが文句を言うのも当然です。
しかし、アーリアちゃんはどこ吹く風とばかりに、意に介しません。
「気にするな、7年前から弾いているが。まだまだ終わらん曲だからな」
その台詞に、勘の鋭いフランソワーズちゃんが固まりました。
「それは、毎年……という意味、ですわよ、ね?」
その発言にピンときたのか、ニホンちゃんも質問します。
「まだまだ終わらないって言ったけど……いつ、終わる予定なの?」
「わかりにくかったか? ならば言い直そう」
アーリアちゃんは、一つ頷いてこう言いました。
「一曲を、7年間弾き続けているのだ。人類が生きていれば2939年に終了予定だ」
その台詞を聞いた瞬間、皆はちりじりになって帰って行きました。
「むう。芸術を理解しないとは……寂しいものだな、コレは」
親子六代に渡ってまで聞き続けるのは、既に拷問です。芸術じゃないです。
ちなみに、さっさと音楽堂に入ってしまったカンコ君はというと。
「もう帰るニダ! 死んでも終わらないとは聞いていないニダよ!」
「そう言うな。じっくりゆっくりたっぷりしっかりこってりさっぱりねっとりとっぷりきっちりと芸術に触れていくがいい」
と、ゲルマッハ君に簀巻きにされていました。
この兄妹、他の人とは感性がかなり違うようです。
「感性の問題じゃないニダ! 拉致監禁ニダ! アイゴーーーーーー!」
解説
処女作?
投稿日: 2006/06/22(木) 10:33:54 ID:DNx8/jSI
追記?
前回のSSで、ハンガリーとデンマークを間違えた大馬鹿者な、処女作?です
U−33さんの指摘が無かったら、気づきませんでした、ありがとうございます
とほほほほ
でも、今回は間違っていませんよー
実際の演奏で世界で一番長い曲、『Organ2/ASLSP』 です
ジョン・ケージなるおっさんが、20分程度の曲をわざわざ伸ばしに伸ばした曲です
その演奏時間、639年
分や秒や、時間でなく、年
ちなみに、このおっさん
「0分00秒」という曲も作ってます
ってか、これ、曲とちゃうやん!
音やん!
ホント、なに考えてたんだ、このおっさん
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