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第2641話 U-33 ◆JOCEixq6zU 投稿日: 2006/12/11(月) 22:57:00 ID:3jmdZDyI
『大ゲキロン』

「アイヤー、ニホンは反省が足りないアル」
「アイゴー、ニホンの家は昔、ウリの家にひどいことばかりしていたニダ」
「そうよ。そうよ。日ノ本家は謝罪が足りないわ」
 社会科の時間に例の2人とアサヒちゃんが、いつものようにニホンちゃんを攻撃していました。
 でも、このごろのニホンちゃんは、言われっぱなしでなく、少しは反論するようになってきたのです。
「どうしていつもそんなにウソばっかり言うの。全然事実と違うじゃない」
 まあ、そうは言っても、十言われて一言い返すくらいなんですが。
 そんな様子を見ていたフラメンコ先生は思いました。
「討論が活発なのはいいんだけど……。でも、余り活発すぎるのも考えものね。ほっといたら授業時間が
それだけで終っちゃうわ」
 そこで先生は、パンパンと手を叩いて言いました。
「さあ、今日はこれくらいにしましょう。もっと言いたいことがあるなら、明日までにレポートを書いて
持っていらっしゃい。書き方は自由でいいから」
 先生は、手書きでもパソコンでもいいくらいのつもりでそう言いました。

 そして翌日。
「レポート書いてきました。読んでください」
 寝不足の目をしょぼつかせたニホンちゃんが、先生の前に分厚いケント紙の束を差し出しました。
 先生が受け取ったその紙束を見ると、それはどう見てもマンガなのです。
「レポートって。これマンガじゃないの」
「ええ、マンガです。マンガでレポートを書きましたが何か?」
 先生は頁をめくって読んでみました。
 たしかに、チューゴ君やカンコ君への反論がマンガに仕立ててきっちり描かれているのです。
「ニホンちゃんがマンガが得意だとは知ってたけど、こんなに細かい内容をわざわざマンガにしたの!」
 目が点になった先生にニホンちゃんは言いました。
「だって先生、書き方は自由だと言ったでしょ」

解説 U-33 ◆JOCEixq6zU 投稿日: 2006/12/11(月) 22:57:46 ID:3jmdZDyI
(解説)
コミックオピニオン誌「撃論」が創刊されるんだそうです。
http://www.oakla.com/gekironweb/gekirontop.html
http://nishimura-voice.seesaa.net/article/29428087.html

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