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第2708話
マンセー名無しさん
投稿日: 2007/04/06(金) 00:15:22 ID:iKhiC5UR
学校のお昼休み。
カンコ君が何やら熱心にマンガを読んでいます。
ニホンちゃんが声をかけました。
「何を読んでいるの?」
「アボジから借りたマンファニダ」
マンガのタイトルは『将太の寿司』と『神の雫』。
「へえ、カンコ君のお父さん、マンガ読むんだ」
「ウリナラのできるビジネスマンは皆読んでるニダよ」
「面白い?」
『将太の寿司』を手にとって、カンコ君がにっこりします。
「オモニ・オリジナルの寿司ネタ・ユムシが出てきて誇らしいニダ」
ききたかったこととは、ちょっとズレた感想が返ってきて
ニホンちゃん小首をかしげました。そして『神の雫』を指さして質問します。
「じゃあ、こっちはどう?」
「よく分らないニダ」
ワインがテーマのマンガですから、未成年にはちょっと早過ぎたようです。
「でも、ウリの家が無視されているのは分かるニダ! カンシャク裂ける! おいニホン!」
カンコ君がいきなり激昂した上、唐突に話が振られてニホンちゃん、びくっとします。
「マンファの作者にウリの家を登場させるように手紙を書くニダ」
「ど、どうして私が?」
「ニホンのお父さんが売っているマンファだからニダ!」
答えになってないよぉ、とニホンちゃん、困り顔。
「カンコ君ちってワイン作ってたっけ?」
「そんなの知らないニダ。ニホンが調べるニダよ」
カンコ君の無理難題に、ニホンちゃん救いを求めて教室を見渡します。
フランソワーズちゃんと目が合いました。
EU班ならワインに馴染みがあるはず。
一縷の望みを託して、フランソワーズちゃんに訊いてみます。
「ねえ、カンコ君のお料理に合うワインってある?」
「そうね」
フランソワーズちゃんも未成年なので、ピンと来ないご様子。
「パパが前に言ってたけど……カンコ君ちのお料理は香りが強いから
アメリー君ところのワインとか、オージー君が売っている銘柄が合うって言ってたわ」
「そうニカ、アメリーのワインがオモニの料理には似合うニカ?
じゃ、ニホン、作者に手紙書くニダ。アメリーのワインを登場させて、
ウリも登場させろって」
一人、納得するとカンコ君は読書に戻りました。
「でもね」
フランソワーズちゃん、小声でニホンちゃんに囁きます。
「パパ、カンコ君ちのお料理、が口に合わないって遠まわしに
言ってると思うの。一度、お呼ばれして懲りたみたいだわ」
「え?」
「美味しいお料理なら、絶対うちの家で作ったものの中から
合う銘柄探してくるもの。そのパパが、よそのお家の銘柄を薦めるのは、
きっと皮肉よ」
「それ、ぜーったい黙っておいてね」
上機嫌そうなカンコ君を横目で見ながら、フランソワーズちゃんに
念を押すニホンちゃんでした。
解説
マンセー名無しさん
投稿日: 2007/04/06(金) 00:17:04 ID:iKhiC5UR
元ネタ
「『将太の寿司』『神の雫』…CEOに漫画のすすめ」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=73524&servcode=300§code=300
「<インタビュー>韓国に来た『将太の寿司』の作者寺沢氏」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=84311&servcode=700§code=700
「CEO必読ワイン漫画「神の雫」の作家が来韓」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=84003&servcode=700§code=700
「フランスがまた言い掛かり「宇宙船でキムチ食べるな!」」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2006/10/18/20061018000074.html
「キムチとフレンチのコラボ料理が好評」
http://www.chosunonline.com/app/ArticleView.do?id=20070328000065
「フランス人に朝鮮料理は不味いと婉曲に言われたことに気付かず、褒められたと勘違いして能天気に喜ぶ朝鮮マスコミ」
http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=teconomy&nid=2863217
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