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第46話 匿名 投稿日: 2003/04/13(日) 17:35 ID:3qf1Qd22
         「ギャルゲーカンコ」
ある日、カンコ君は「しスプリ」というギャルゲーをやりました。
「ハァ、ハァ・・・ウリもああいう妹タンたちがほしいニダ。ハァハァ・・・」
しかしゲームを三日間不眠不休でやり続けるものですから、意識は朦朧としてきて、体力も限界に近づいています。
「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ・・・・・・・・」
朦朧とした脳内では豊富な妄想力だけが支えでした。しかしそれも限界を超えてしまい、そのうち気を失って倒れてしまいました。

「兄上様、兄上様。朝ですよ。起きて下さい。」
どこかで聞いたことのある少女の声が聞こえてきました。カンコ君は目を開けました。
「おはようございます。兄上様。」
「兄上様?その言い方は、鞠えタン・・・って、アサヒ!」
目の前にはストールを巻いたアサヒちゃんがいました。
「アサヒ?何してるニカ?ここはどこニカ?なんで鞠えタンの格好を・・・ってミカエルまでいる二ダ!うまそうニダ・・・
ってこいつはイーグルニダ!」
そして次の瞬間、イーグルが突然カンコ君に飛びついてきました!
「アイゴーーー!助けてーー!」
飛びついてきたイーグルをすんでのところでかわし、カンコ君はその場から逃げてしまいました。
「こら!イーグル!兄上様が好きなのはわかるけどいきなり飛びつくものだから驚いて逃げちゃったじゃない!
は!これは新聞のネタになるかも!軍靴の音が聞こえる、とかむりやりそういう展開につなげて・・・」
「はぁはぁはぁ・・・ここまで来れば多分大丈夫ニダ・・・しかしなんでアサヒが鞠えでミカエるがイーグルニダ・・・」
カンコ君はしばらくその場で考え込みました。
「うーん・・・ん?このままの展開でいくと、か憐タンや花ほタンも・・・
そしてその正体がアーリアやエリザベスや・・・そして・・・ニホン!・・・ムフ、ムフフフ・・・
そうニダ!ここはウリの脳内妄想の世界ニダ!ウリはしスプリのやりすぎでとうとう妄想の世界に飲み込まれてしまった二ダ!
あ!妄想の世界なら何をやってもいいニダ!ムヒョヒョ、ノムヒョヒョヒョヒョン・・・」
カンコ君の妄想は妄想の世界でもとどまりません。

「兄ぃーー!」
元気な女の子の声がして、そしてその女の子がカンコ君の背後から走りよってきているようです。
「おお!その言い方はまもるタン!」
カンコ君が鼻息荒く振り向きました。しかしカンコ君が予想した展開とは裏腹に、突然蹴りをいれられてしまいました。
「アイゴー!何でニダー!」
まもるちゃんはタイワンちゃんだったのです。
「兄ぃ!開門八極拳って楽しいね!僕、兄ぃと一緒に開門八極拳で勝負したいんだ!」
「ヒィィィ!ボコボコにされるだけニダー!」
カンコ君は必死に走って逃げました。
「ああ!待ってよ兄ぃ!」
「ふう、ふう、ふう、もう大丈夫ニカ・・・しかしオテンバのタイワンと付き合ってたらいくら体があっても足りないニダ・・・」
カンコ君は走りつかれてしまい、いったん立ち止まりました。そのとき、
「兄や・・・」
少女のか細い声が聞こえました。目の前にはフリルだらけの青いドレスを着た少女が立ってました。傘で顔を隠しています。
「おお!亜里あタン!」
カンコ君は少女に飛びつこうとしました。ところが・・・
「きゃあ!近寄らないでよ貧乏人!ドレスが汚れるじゃないの!このドレスいくらすると思いまして!」
「あ・・・お前は、フランソワーズ・・・アイゴー!亜里あタンはこんなタカピーじゃないニダ!こんな暴言吐かないニダ!萌えないニダ!」
「失礼な!おしとやかで高貴なわたくしのどこがタカピーですの!信じられない!顔も見たくないわ!どっか行って下さる!」
「な・・・それはウリのセリフニダ!こっちからいなくなってやるニダ!」
ぶつぶつ言いながらカンコ君は早歩きでその場から離れていきました。

「まったく顔がかわいくてもあんな性格じゃ萌えないニダ!」
「・・・フフ、兄くん・・・ずいぶんえらが張って目が細くつりあがってるね・・・それは死相だよ・・・」
「何?思想?そんなもの信じてるからキッチョム兄さんは・・・ってち影タン!?」
カンコ君が振り向いたその先にはアーリアちゃんと、そして、なぜかカンコ君がもう一人??
「・・・やあ、兄くん・・・いやぁこれは驚いた・・・兄くんのドッペルゲンガーが現れるなんて・・・」
「ド、ドッペルゲンガー?」
「・・・私の国の伝承によれば・・・ドッペルゲンガーを見たものには・・・近いうちに・・・死が訪れる・・・」
「そ、そんなの捏造ニダ!も、妄想ニダ!」
恐怖に引きつった笑みを浮かべながらカンコ君はあとずさり、そして走り去ってしまいました。
「うふ、お兄様。」
「おお!咲やタンはべトナニカ!ノムヒョヒョヒョヒョン!マンセー!」
アオザイではなくてブレザーを着たべトナちゃんが立っていまして。
「ねえお兄様、手握ってくださる?」
「ブレジャーのべトナハァハァ、夢のようニダ!ウリナラマンセー!」
そして二人が手をつなぐと・・・
パシャ !
「お兄チャマチェキ!お兄チャマとべトナちゃんのらぶらぶ写真チェキ!」
路肩の茂みの中にはデジカメを手にした・・・
「あ、四ばタンはエリザベスニカ。咲やタン一人いればウリは十分ニダ!」
エリザベスちゃんはチェキチェキ言いながらどこかに行ってしまいました。
「ふん!エリザベスなんてどうせフランソワーズと大して変わらないニダ!あれ?咲やタン、手、怪我してるニカ?ウリがナメナメして直してあげるニカ?ウへへへヘ・・・」
パシッ!
「え!」
「・・・汚い手で触るな。この傷は昔アメリーとお前にやられた傷だ・・・」
そういい残して、べトナちゃんは走り去ってしまいました。
「シッパル!まあケンチャナヨ。まだニホンが出てないニダ。お人よしのニホンのことだからきっとうまくいくだろうウヒヒヒヒ。」
「兄君様!ようやくお会いできましたわ!」
カンコ君の目の前に袴の少女がいました。
「ムッヒョー!ニホンは春かタンニカ!マンセー!」
「(もじもじ)あ、兄君様・・・あ、あの・・・手、握ってもよろしいでしょうか?」
「もうーどんどん握るニダ!ウリナラマンセー!」
「まあ、うれしい・・・ぽ・・・。そ、それでは・・・」
「ふーむ、このもじもじした感じがたまらんニダ!大和撫子マンセー!」
カンコ君が手をつなごうとしたそのとき、上からひらひらと一枚の写真が舞い落ちてきました。
「こ、これは!兄君様!ひどいです!すでにべトナちゃんと・・・」
それは、エリザベスちゃんがあの時撮った写真でした。上を見ると、木の上にエリザベスちゃんとべトナちゃんがいました。
「違うニダ!これはエリザベスとベトナの陰謀ニダ!ウリははめられたニダ!」
「・・・ひどい!兄君様ひどい!」
「いや、だからこれは・・・」
ニホンちゃんはなぎなたを取り出して・・・
「兄君様なんて・・・大っ嫌い!」
「アイゴーーーー!」
気がつくとカンコ君はベッドの上にいました。どうやら病院のベッドのようです。
ベッドのそばにニホンちゃんがいました。どうやらお見舞いに来ていたようです。
「あ、よかった、気がついたね。お医者さんによるとすぐに退院できるそうだよ。ダメじゃない。ゲームのやりすぎで気を失うなんて。」
「な、何だ・・・夢だったニダか・・・って、ニホン!チョッパリの作ったゲームをやってウリは妄想の世界で不快感を覚えたニダ!
謝罪と賠償を・・・」
「資金援助。」
「へ?」
「だから、資金援助くれないかな?アニキ。今人型二足歩行ロボットを作ってるんだけどすごくお金がかかるんだよね。」
「アニキ?へ?へ?」
「資金援助!資金援助!」
「えーーー!」
          完
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ほとんど自己満足でつ(w
こういう話はやはり本スレに載せたらダメなんでしょうね?

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