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第81話 名無し@三重県 投稿日: 2003/06/26(木) 23:08 ID:L9qCSuUo
新聞売りの少女

少し未来のある冬のお話です。

「新聞買って下さい。日本のクオリティペーパーですよ。受験に出ますよ。」
眼鏡をかけた少女が、一生懸命に新聞を売ろうとしますが誰も買ってくれません。そ
れどころか、「反日、捏造機関紙クタバレ」などと罵詈雑言を投げ掛ける心無い人ま
でいます。可哀相に、その少女は疲れはてて道端に座り込んでしまいました。
「ああ、寒いよう。けれど、この新聞を読んでもらわないと大衆に真実が伝わらなく
てファシスト共の思い通りになってしまうわ。そうだ、こんな時には新聞を服の下に
巻いて新聞を読めば、身体も心も温かくなるわ。」
少女が新聞を読み始めると、どうしたことでしょう。
反革命主義者が思想矯正を受け涙を流し真実に目覚める姿、米帝国主義とその傀儡た
る日本政府の陰謀と戦う地球市民の姿・・・そして日本を解放する赤軍の雄姿が目の
前に浮かんできました。
「ああ、貧しくとも真の自由と平等のある労働者の国が見える。毛(マオ)同士、私
は使命を果しました。プロレタリア独裁万歳!マンセ・・・」

次の日、雪の中で笑みを浮かべ幸せそうに眠っている少女が見つけられました。
きっと天・・、いいえ天国には行かなかったはずです。何故なら宗教は阿片ですからね。
おしまい。

アサヒちゃんスレに上げようかと思ったのですが最後が元ネタ「マッチ売りの少女」に
合わせて悲しい(個人的には、嬉しい)結果となっているのでアサヒちゃんというキャ
ラ好きの方には受け入れられないと思いこちらに上げさせて頂きました。
一応、未来で名前も出していないんですが、アサヒちゃんスレじゃ、その言い訳も使え
ませんからね。ちょっと残念。
本スレ321
うう、きつう。修行し直します。

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