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第91話
ナナッシィ
投稿日: 2003/07/19(土) 17:33 ID:34jSP1Po
『スターダスト☆ボーイズ 〜夢光年〜 』
(無限に広がる我らの夢・・・・そして希望・・・・)
アメリー君が匍匐前進しています。
(かつて数多くの猛者どもが追い求め・・・・傷つき・・・・胸を焦がしながら・・・・散っていった・・・・)
アメリー君がドアの前に辿り着きました。
(そう、俺は今、その前人未到の地に足を踏み入れようとしているのだ・・・・・!)
アメリー君がドアに手を掛けました。
(・・・・・・・今日、この時! 新しい歴史の扉が開かれる・・・・・・・・!)
アメリー君がこっそりドアを開け・・・・
そして見上げる視線の先には・・・・・・・・・青く、丸い・・・・・・・・・
「ああ・・・・・・・・・ちきうは青かった・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
一瞬の沈黙。そして・・・・・
「きゃあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・!!!!」
「ど、どうしたのニホンちゃん!?」
驚き駆け寄ったタイワンちゃん達に、顔を真っ赤にしたニホンちゃんが指で差し示した先には、
更衣室のドアから上半身を潜り込ませ、悦に入った表情でハァハァしているアメリー君の姿。
『このエッチ! スケベ! 変態! 女の敵!』
激しい怒声が飛び交うとともに、女の子の小物がアメリー君に向けてメテオストライク。
それらの直撃を喰らいながらも、アメリー君は廊下の影で見守る同志のもとへ駆け戻り、
歓喜のハイタッチを交わしてゆきます。そして大声で叫びました。
「これは俺個人にとっては小さな一歩だが、人類(つーか野郎ども)にとっては偉大な雄飛だZE!」
「ふっ・・・・・全く君って奴は・・・・やると言ったことは必ず実行する男だな」
「ん〜、でもあんまりエレガントじゃないけどね〜」
苦笑いを浮かべながら、眼鏡を中指で押し上げるゲルマッハ君と、
嫉妬交じりの皮肉を言いつつ、アメリー君に向け親指を立てるマカロニーノ君。
アメリー君は少年達の祝福を受けながら、その中に自分のライバルがいないことに気がつきました。
「おいチューゴ、ロシアノビッチは何処行ったんだ?」
「さあ? 何か違う計画を立てるとか言ってたアルが・・・・・」
その時、見張りのカンコ君の声が聞こえてきました。
「や、やばいニダ! 先生が来たニダヨ!」
「なに!? 逃げろ〜〜〜〜!!」
その後も、「男のロマソ」と称して何度も女子更衣室への侵入を試みるアメリー君。
女子からの攻撃も最近では上手くかわせるようになりましたが、
先日はフラメンコ先生に侵入前に捕縛され、小一時間の説教の後、廊下に立たされてしまいました。
ロシアノビッチ君は、なんと女子更衣室内にダミーのロッカーを設置し、
その中から覗きながら小物を物色するという大胆な荒業を展開しました。
そのぼろいロッカーが立てる音が、冷戦期のパワーゲーム並のスリルを与えてくれていたのですが、
あまりにぼろくなっていたため、いつのまにか捨てられていてロシアノ君ショボーン(´・ω・`)。
カンコ君は未だ見ぬ「青いちきう」に思いを馳せながら、妄想の世界で一人悶々としています。
そして我らがニホンちゃんは・・・・・・・
「わ、私だって・・・・・・・・・ま、負けないもん・・・・・・・・・ハァハァ・・・・・」
廊下の影から男子更衣室の様子を窺っているとかいないとか・・・・・・・・・・・。
最低に終わる。
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