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第44話 らんまる 投稿日: 2003/12/31(水) 05:-8 ID:vsHNB5MM
ニホンちゃんの決断

ある日ニホンちゃんは、今までに無い重大な決断をしました。

「やっぱり、リクジさんにイラク君のおうちにいってもらおう」

アメリー家とイラク家の間でおきた喧嘩のおかげで
今のイラク君の家はぼろぼろです。
ニホンちゃんはアメリー君の応援をしたともあって罪悪感を
感じています。
それに、以前にあったアメリー家とイラク家の喧嘩のあとで
ぼろぼろになったクエーちゃんの家を修理したときに
ニホンちゃんは沢山のお小遣いを出しましたが、クエーちゃんの
「感謝する家リスト」にはニホン家の名前はありませんでした。

「誠意を示すには、汗を流すのが一番よ」

決意をすると一目散にリクジさんのところへ向かいます。

「うーむ、イラク家に行くのは構わないが、少しでも安全を確保したいな」

リクジさんは腕を組んで考えます。
リクジさんは、なかなか腕の立つ大工さんで配管工もあります。
壊れたお家を直したり、きれいなお水の出る水道を造ったりできます。
ですから、ニホンちゃんは、なるべく早くリクジさんに
イラク家に行ってほしいのですが、アメリー家との喧嘩で
すっかり興奮してしまった、イラク家の人の一部が
「アメリー家の仲間は来るな」
と、花火で脅かしているのです。
ニホン家の各種武道に精通するリクジさんも知らない土地では
少々不安です。

「じゃあ、さきに私が行って様子を見てきましょう」

そう言ったのはクウジさん。
足が速く背高のっぽのクウジさんは遠くまでモノがよく見えます。
彼に先に行って様子を見てもらえば安全です。


「それじゃあ、おねがいね」

そして、次の日
「ぐんくつの音が聞こえるわ!」
「ニホンはニッテイの様に暴力主義になろうとしてるニダ!」
アサヒちゃんとカンコ君が騒いでいますが、いつもと違い
ニホンちゃんは揺るぎません。
「リクジさんやクウジさんがかわいそうだわ!」
「謝(以下略」
なにせニホンちゃんは決めたのです。
普段は、少しオドオドしているニホンちゃんは、本当は石橋を叩いたくらいじゃ
渡らないくらいの慎重派なだけで、一度決めたらテコどころか
ケミカルアンカーでも動かない強い心の持ち主です。
だから、今回は二人がなんと言おうとオドオドはしません。
そして、胸を張っていいます。
「わたし、決めたの!」

ニホンちゃんの決定幸あれ
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はじめまして、初投稿になります。
評判がよければ本スレにも晒して見ようと思いますので
だめだしをお願いします。

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