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第10話
喪神の森 ◆G.pq.HHI
投稿日: 2004/05/12(水) 21:17 ID:hAb/vGw.
カンコ君大活躍? 〜卒業 韓国版〜
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六月の空。
今日と言うハレの日に相応しく梅雨時だというのに空は青く澄み渡り、
太陽は春の名残を覗かせています。
そよそよと肌をなでる風も、陽気に歌う小鳥も、きっと今日の良き日
を祝っているのでしょう。
しかし、そんなめでたい日だというのに日ノ本一家の顔色は、そろい
もそろって顔をしかめています。日本家に良くない事があると嬉々として、
庭を書けまわるサッヨク叔父さんすら顔をしかめているのです。
なんと、今日はニホンちゃんとアメーリー君の結婚式なのです。
小学生が結婚できるはずない?
新郎のアメリー君の顔を見てください。
今や、そばかすも消えりりしい青年になってますし、同級生だったエリザベスちゃんも
タイワンちゃんも、フランソワちゃんも皆、立派な淑女になっています。
では、ニホンちゃんは?
なんと、十歳の時の姿のままでした。
これぞ日本家の神秘、ドラ○もんの登場人物が、あるいはサザ○さん一家が永遠に姿が
変わらないように、ニホンちゃんも”永遠の十歳”だったのです!!!
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神の御前で、アメリー君の誓いの言葉が高らかに響きます。
神父はアメリー君に誓わせた言葉と同じ言葉をニホンちゃんに
投げかけますが、返事はありません。
「病める時も、以下略」と、もう一度言ってみますが、やはり返事はありません。
不思議に思い神父はニホンちゃんの顔を覗き込みます。
ニホンちゃんは目の焦点もぼやけて人形の様に虚空を見つめていました。
神父は式を取りやめるべきだ、と思いました。
「妻はあまりの感動に緊張して、返事が出来ないのです」
アメリー君の言葉を信じるほど、神父も愚かではありません。
が、その時、アメリー君が観客の死角を計算しつつ持っているもの、銀色に光る
”それ”に気づき、慌てて指輪の交換を宣言しました。
神父とは言え信仰より、命が大事だったのです。
なにせ相手はアメリー君、もし拒んだりしたら文字通り暴発するのは確実ですから。
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何処からか取り出した指輪をアメリー君は自分の指にはめ、
ニホンちゃんの小さな身体を抱き寄せ、
「これで俺達は誰がなんと言おうと世界を手に入れられるよ」
なんて言いながら、桜色の唇に誓いの口付けをしようとした、その瞬間。
「アメリー!お前の思い通りには行かないニダっ!!!!」
と、叫びながら登場したのは、なんとカンコ君ではありませんか。
劇的な登場の割に三枚目っぽいのは、<韓国基準>で凛々しく成長した顔立ちのせいでしょう。
しかし、行動力は流石です。
呆気に取られる衆目を退け、ニホンちゃんをさらって、教会からまんまと逃げおせました。
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「ハァ、ハァ、……こ、ここまで来れば大丈夫ニダ」
カンコ君はウエディングドレスに身を包んだ”永遠の少女”ことニホンちゃんに語りかけます。
相変わらず、目の焦点のあわないニホンちゃん。
ちっちゃな少女がウエディングドレスを着て、しかも腕の中で大人しく抱き抱えられている。
そのうえ本人には自由意思などありません。
そんな状況でカンコ君に理性を保てなんて無理な相談です。
きっとニホンはウリに惚れ直したに違いないニダ。
それなら今、ここで感謝の印を貰っても問題ないニダ!いや、むしろ奪われたがってるニダ!
と、カンコ君は当然のように思いました。
思ったら、そく行動するのがカンコ君。
カンコ君はニホンちゃんの唇に、自分の唇を合わせようと顔を近づけます。後数センチで、
唇が目標に触れようとした瞬間、カンコ君は側頭部にものすごい衝撃を受けて、吹き飛び気を
失いました。
薄れゆく意識の中でカンコ君は、ニホンちゃんを介抱するアーリアちゃんと、中指をつき立てて
自分を挑発するタイワンちゃんの勇姿を網膜に焼き付ける事になったのでした。
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「うがあ!許さんぞ、タイワン、アーリア!今にこの恨み晴らしてくれようぞ!」
すっかり悪党に格落ちしたカンコ君は自らの叫び声で目を覚ましました。
そう、全ては夢だったのです。
夢の中ですら思い通りにいかないカンコ君。
憐れですって?
いえ、いえ、カンコ君にとって、この夢はニホンちゃんに難癖をつけるチャンスなのです。
その証拠に十歳のカンコ君は、年齢には相応しくない暗い笑みを浮かべつつ、
悦に入っていました。
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「どうなってるニカ?この夢枕は好きな夢が見られると宣伝していたニダ!
ニホンは嘘吐きニダ、謝罪と(ry」
カンコ君は教室でここぞとばかりにニホンちゃんを責めたてています。
教室のみんなは、いつもの事に呆れながら、ニホンちゃんの周りに集まりました。
「ふうん、これが夢枕アルカ」
チュウゴ君はニホンちゃんを責めたてるカンコ君を無視して、夢枕を興味深げに
弄り回しています。
「バカンコ、今日は何なのよ!くだらない事で因縁つけると後で血を見るわよ」
タイワンちゃんに凄まれても、カンコ君は引きません。
「効果の出ないまがい物を売りつけた日本が悪いニダ!謝罪(ry」
「む、ここがこうで、こうアルな。で、ここをこうすれば良いアルネ」
チュウゴ君が夢枕を起動させると、
「ニホンと○×するニダ、△◇して、ピー、18禁、自己検閲、自粛、モザイク
∇※♂♀§」
という、カンコ君の欲望が大音量で教室中に鳴り響きました。
ニホンちゃんはあまりの事に泣き出していますし、アメリー君を始めとする男性神は
軽蔑というよりも哀れみを持った目でカンコ君を睨んでいます。
そしてエリザベスちゃん、フランソワーズちゃんら女性陣は侮蔑や軽蔑といった
感情すら飛び越え、まるで汚物を見る目でカンコ君を視殺しています。
タイワンちゃんに無言でドロップキックをくらい、教室の窓を突き破って落下した
カンコ君はそれから一週間、学校を休みました。
その時、打ち所が良かったのか、流石に気まずかったのか、カンコ君は退院後、
しばらくは大人しくしていたそうです。
解説
喪神の森 ◆G.pq.HHI
投稿日: 2004/05/12(水) 21:23 ID:hAb/vGw.
ソースは、あってないようなものなので、夢工房とだけで許してください。
やっぱ、忙しいよ、時間がない、時間泥棒さん漏れにも葉巻を売ってくれ!(切実)
推敲が全然足りてないので、ほとんど地の文です、ごぬん。
初めに平謝りいたしますです。
m(_ _)m
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