戻る <<戻る | 進む>>
第13話 かなだらま 投稿日:  2005/12/31(土) 18:53:14 [ IzAZN0uQ ]

「年越し」

だん、だん、だん、だん…
日之本家から軽妙なリズムで大きな音が響いています。今日は大晦日、そう、年越し蕎麦を打っているのです。

「お蕎麦はやっぱり、打ちたて・挽きたて・湯がきたて(はあと」
割烹着姿でポーズを決めるニホンちゃん、とっても可愛いです。
「…姉さん、なにしてるの…」
顔を真っ赤にしたウヨ君が、なんとか冷静さを保って姉に突っ込みました。
「ほら、今年ももう終わりでしょ?だから少しばかり読者のみなさんにさ・あ・び・す(うぃんく」
うーーん、と言いながらウヨ君は引っ繰り返ってしまいました。
「もう、武士ったらカワイイっ」

「さくらちゃん、武士ちゃんをからかうのは少し可哀想ズラ」
そうニホンちゃんに言葉をかけるのはしな乃おばさん。お蕎麦づくりとおやきづくりが得意で、ニホンちゃんもウヨ君もおばさんの打つ年越し蕎麦が大好きです。


「ほ〜ら、うんめぇ蕎麦ができたズラ」
「「♪いただきまーすっ」」
ずずずずずず…
「やっぱりしな乃おばさんのお蕎麦は最高だね!」
「このコシと喉ごし!おいしいなぁ」
「ははは、二人にそう言ってもらえて私もうれしいズラ。…そうズラ、二人に一つクイズズラ。お蕎麦を日之本家で最初に育てたのは誰か知ってるズラ?」
「えーと…しな乃さん?」
「違うズラ、実は私じゃなくてオウ美さんズラ」
「オウ美さん……あ、琵琶池の横に部屋がある人だね。へぇ〜、あの人が〜」
「意外だな。オウ美さんって目立たないからな〜」


その頃オウ美さんは…
「へーっくしゅん!…誰か私のこと噂してやぁるんやろか。今年も目立たん年やったなぁ…。琵琶池一周競走も全然盛り上がらんかったし……はぁ」

終わり


はい、中途半端な終わり方で、到底本スレに投下できんしょーもない話ですね。
伝えたかったことはただ単に日本蕎麦の発祥が、我が故郷・滋賀やということです。ほとんどの日本人が知らんやろなー、ほんまに滋賀って目立たん!(泣) あと、琵琶池一周競走ってのは、滋賀県知事が「西の箱根」をめざして今年からはじめた「琵琶湖大学駅伝(やったかな?)」のことです。キャッチコピーは「目指せ西の箱根」。かなうとええけどなー…

この作品の評価を投票この作品の評価   結果   その他の結果 Petit Poll SE ダウンロード
  コメント: