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第106話 U-33 ◆JOCEixq6zU 投稿日: 2006/06/03(土) 18:56:53 ID:1rpvFU95
『不良少女Z』

 町を歩いていたニホンちゃんに、誰かが声をかけました
「ちょっとちょっと、こっちにおいでよ」
 ニホンちゃんが声のするほうを見ると、ザイちゃんが路地の入口で手招きをしています
「なあに」
 そういって近づいていったニホンちゃんをザイちゃんは路地の奥へ連れて行きました。
「へへへ、ねえ、ちょっといい気持ちになってみない」
 ザイちゃんはそういって、ドリンク剤のビンに入った透明な液体とビニール袋を取り出しました。
「ちょ、ちょっと、それってシンナー?だめだよ!そんなの不良のすることだよ」
 えらいことに巻き込まれたとあせるニホンちゃんの背後で、大きな声がしました。
「こら!おまえたち、何をしてる」

「ほんとうにザイちゃんにも困ったものね」
 夕食の食卓を囲みながらママがニホンちゃんに話しかけました。
「うん、私はただ声をかけられただけって分かって放免されたけど、ザイちゃんは補導されたみたい」
「だめよ、興味本位であんなものに手を出したら」
「大丈夫だって、そんなことしないよ、興味本位でパパのタバコを吸ってみたことくらいはあるけど」
「なんですって!」
 とたんにママの声が変わりました。
「い、いや、パパがすごくおいしそうに吸ってるから、どんなものなのかなあと思っていっぺんだけ。
でも、すごく煙くて、大人はどうしてあんなもの吸うのかなって思っただけだよ」
「ちょっと、パパ」
 ママは鬼の形相でパパのほうに向き直りました。
「親がタバコを吸ってる姿を見せたら子供が喫煙に興味を持つわよね。健康のために禁煙したらって
前から言ってるけど、これを機会にたった今から禁煙するといいいわ。灰皿は全部処分しておきます」
「トホホ。ちょっとぐらいでもだめ?やっぱりだめか……。ハァ」
 ママの厳命に肩を落とすパパでした。

解説 U-33 ◆JOCEixq6zU 投稿日: 2006/06/03(土) 18:58:01 ID:1rpvFU95
(ソース)
北朝鮮から覚せい剤密輸で韓国人逮捕
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060512-30949.html

禁煙デー、消えたたばこ自販機
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1189201/detail

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