戻る
<<戻る
|
進む>>
第31話
MA ◆CHINAxNIU2
投稿日: 2006/02/08(水) 23:45:57 ID:Cm6Unk0Q
『のこりもの』
いつものごとくカンコ君と一緒の下校道。
夕焼けというにはまだはやいですが、つるべ落としの季節ですから、すぐに陽は落ち暗くなる。
「今日も寒いねぇ」
ニホンちゃんが何とはなしにいいました。
「ウリはへっちゃらニダ」
お子サマは基礎体温が高いのでしょうか、この真冬でも半ズボン。
見ているほうが震えてきます。
「そんなに寒いなら、ウリのこの温い手でニホンを暖めてやるニダ」
いいだすやら、カンコ君は十本の指をわきゃわきゃと動かして、ニホンちゃんの白魚のような指を握ろうとしました。
「いいえ、まにあってますから」
「ウリとニホンの仲ニダ」
恥ずかしがらなくてもいいよとカンコ君が一歩近づくと、ニホンちゃんは三歩あとずさる。
近づけとチカヅケト彼我の間埋まらざり。
ヂット ニホンヲ ミル
「なんで逃げるニダ!?」
「キムチの臭いが…」
お昼に食べたキムチの臭いが残留しています。
「ニホンも食べたじゃないかっ!!」
ニホンちゃんはいいました。
「だって、ちゃんとモソダミンしたもん」
乙女はエチケットにはうるさいのです。
いとふゆ
この作品の評価
結果
その他の結果
選択して下さい
(*^ー゜)b Good Job!!
(^_^) 並
( -_-) がんばりましょう
コメント: