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第68話
MA ◆CHINAxNIU2
投稿日: 2006/03/32(土) 22:38:12 ID:4orBkTzm
『かじば』
逝く冬を惜しみ、来る春をよろこぶ。
コクレン先生の指揮のもと、校庭で焼き芋会。
いくつもの枯れ葉の山に火が着けられて、みんなの気分はちょっとしたピクニックです。
はやく焼ければいいのに。。。
ちろちろと炎の舌がいくつもゆらめくのを見ながら、誰もがシーズン最後の焼き芋をいまかいまかと待ち構えていました。
ところが、
「きゃぁっ!」
突然の強い南風に煽られて、炎は勢いを増し、枯れ葉は盛大に炎上しました。
火にあたっていた子は前髪を焦がしたり、目に埃が入ってしまったり、女の子ではスカートがめくれてそれはもうスゴいことに。
春の嵐とはまさにこのこと。
「これは孔明の罠アル」
「逃げるYO」
炎とともに煙はもくもく。
子供たちは咳き込みながら、あわててその場を逃げ出しました。
「あれ、紫苑ちゃんは?」
「まだあっちにいる」
気が付けば、当の本人は煙のたちこめる中にひとり。
ハンカチで口鼻はしっかりと覆って、いやな煙は分離フェイス
防備を固めた紫苑ちゃんは、火掻き棒でおもむろに枯れ葉の山をかきわけると、よく焼けたおおきい芋を選んで取り出しました。
「げっちゅ(はぁと」
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