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連続ドラマ小説「ニホンちゃん」避難所版 15クール目
1 名前:北極星 :2002/09/21(土) 02:41 ID:GAByEwwg
本ドラマは全くのフィクションであり、実在の国家・指導者とは何の関係もありません。

前スレ
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 14クール目(dat落ち)
 http://ex.2ch.net/test/read.cgi/korea/1028225672

2 名前:北極星 :2002/09/21(土) 02:41 ID:GAByEwwg
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=994719628
大河ドラマ「ニホンちゃん」
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=995270347
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 3クール目
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=995710507
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=996515142
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 5クール目(旧鯖)
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=997449486
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 5クール目
過去ログ散逸。
愛と憎しみのドラマ小説「ニホンちゃん」 6クール目
過去ログ散逸。
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」避難所版 6クール目
過去ログ散逸。
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」避難所版 7クール目
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=korea&key=1003202607
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」避難所版 8クール目
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=korea&key=1006483116
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 9クール目
過去ログ散逸。
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 10クール目
過去ログ散逸。
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 11クール目
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/korea/1018599620/
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 12クール目
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/korea/1021604702/
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 13クール目
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/korea/1024846941/

散逸分の過去ログをお持ちのかたは、提供をお願い申し上げます。

3 名前:北極星 :2002/09/21(土) 02:42 ID:GAByEwwg
<丶`∀´>このスレの起源は速報板ニダ「韓国逆切れ、日本に制裁措置発動!」
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi?bbs=news&key=994649225
<丶`∀´>このスレのミラーニダ
http://members.tripod.co.jp/sute2ch/
<丶`∀´>このスレのHPニダ
http://funshei.tripod.co.jp/
<丶`∀´>イラスト倉庫ニダ
http://page.freett.com/nihon_chan/
<丶`∀´>画像掲示板ニダ
http://cgi.www5b.biglobe.ne.jp/~yo-in/gazou/imgboard.cgi
<丶`∀´>このスレの大辞典ニダ
http://www7.plala.or.jp/nihongatyo/dic/dictop.htm
<丶`∀´>お絵描き掲示板ニダ
http://w3.oekakies.com/p/nihon2/p.cgi
<丶`∀´>このスレの検索エンジンニダ
http://isweb41.infoseek.co.jp/novel/mrcopa/

4 名前:北極星 :2002/09/21(土) 02:42 ID:GAByEwwg
主な登場人物 (一部抜粋、順不同)
ニホンちゃん‥‥‥‥本編の主人公。可憐で弱気な美少女。
カンコ君‥‥‥‥‥‥ニホンちゃんになにかとちょっかいを出すが自滅する事多し。強きに従い弱きをいたぶる。
アメリー君‥‥‥‥‥クラスの番長。一番大好きの陽気な暴れん坊。
エリザベスちゃん‥‥権謀術数に長けたお嬢様。ちょっと嗜虐的なところがある。
ゲルマッハ君‥‥‥‥金髪碧眼の知性派。マイスター並みの器用な手をもつ。
アーリアちゃん‥‥‥ゲルマッハ君の双子の妹。暗殺者として養成された暗い過去を持つ。ニホンちゃんが大好き。
フランソワーズちゃん‥ワガママいっぱいのクラスの女王様。エリザベスちゃんとの仲は宿敵と書いて友と読む。
マカロニーノ君‥‥‥美女と美食をこよなく愛するプレイボーイ。
ロシアノビッチ君‥‥良家の御曹司のはずが、家が破産して今は貧乏暮らし。小学生なのに呑んだくれる日々。
チューゴ君‥‥‥‥‥クールで不気味な策士。クラスの不良的存在。
タイワンちゃん‥‥‥ニホンちゃんの親友。元気印の拳法娘。チューゴ君に絡まれて困っている。
アサヒちゃん‥‥‥‥ニホンちゃんを困らせることが好きな捏造娘。チューゴ君が好き。
ベトナちゃん‥‥‥‥昔アメリー君とけんかしたときの後遺症なのかどこか影のある少女。
フラメンコ先生‥‥‥五年地球組の担任。情熱的指導で子供たちを導く。
ウヨ君‥‥‥‥‥‥‥ニホンちゃんの弟。姉を心配しつつ見守っている。三年地球組。
ラスカちゃん‥‥‥‥アメリー君の義理の妹。幼さを色濃く残す無垢な少女。三年地球組。
ハプスブルク先生……三年地球組の担任。没落した旧家のお嬢様で、保母さんタイプ。

<丶`∀´>ここに詳しい登場人物紹介があるニダ
http://funshei.tripod.co.jp/about.htm

5 名前:北極星 :2002/09/21(土) 02:42 ID:GAByEwwg
どうも皆さん初めまして。
当サイトは巨大匿名掲示板 2ch で大好評連載中の
連続小説ドラマ小説ニホンちゃんをまとめたサイトです。
元ネタはこちら
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=994719628&ls=100
さて、2ch からこちらにいらした方はともかく、「ちゆ12歳」など、
このサイトの元ネタを知らずにここに来た方には、まず知っておいてもらいたいことがあります。
このサイトにある100話以上小説ですが、驚くべき事に
その全てが(多少の脚色はあるものの)歴史的事実に基づいています。
とても信じられない? では、そんなあなたに質問です。

問題1 サクラのソメイヨシノはどの国が起源でしょうか?
問題2 寿司はどの国が起源でしょうか?
問題3 剣道はどの国が起源でしょうか?

答え 上記問題1、2、3ともに正解は韓国

嘘だと思いましたか? その通り、上記の答えは全て真っ赤な嘘です。
ただし、これを大まじめで主張している国があります。
それが韓国です。
言っておきますが個人がおかしな電波を飛ばしているのではありません。
韓国のマスコミなどが本気で言っているのです。
例えば剣道などは以下のサイトがとても詳しいです。

剣道の起源は韓国にあり!?
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Acropolis/6963/

これらは氷山のほんの一角にすぎません。
韓国は知れば知るほど訳がわからなくなってくる謎の国です。
興味がわいたなら、2ch のハングル版を覗いてみればどうでしょう?
http://academy.2ch.net/korea/

色々書いてきましたが、このサイトはそんな韓国に対して、
もう怒るのや呆れるのを通り越し、笑うしかねーYO! という立場に立っています。
読んでみればわかりますが、カンコ君に対する東海より深い愛情が感じ取れることでしょう。

それと一応最後に断っておきます。
本ドラマは全くのフィクションであり、実在の国家・指導者とは何の関係もありません。

6 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :2002/09/21(土) 02:45 ID:NlDriSiY
ではお約束で・・・・・。
>>1
ちょっとあなた!
勝手にすれ立てないでくださいYO!

7 名前:BNR32(黒) :2002/09/21(土) 03:46 ID:aQ0rzctk
>>6
む。なじぇだ?
ウリナラではケンチャナヨニダ。

8 名前:長崎 :2002/09/21(土) 05:42 ID:5BpAwE..
>>7
そうか、>1はハングル板から来たんだ。

あの板では、伝説のキムチ樽を(以下略


9 名前:なー ◆i2juaL6k :2002/09/21(土) 08:04 ID:d/ft76Yc
スレッド立てましたか、むむむ・・・ちょっと混乱気味ですな〜

10 名前: :2002/09/21(土) 09:11 ID:yQpcTItI
>>1
既にある、
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」総督府編 8クール目
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=korea&key=1006483116&ls=50
どうしたもんかね。どっちに書けばいいのか迷うかぐしもでてくるだろうし。
(議論スレは別目的で使えるから残しておく方が良いと思うが)
確かに、今、15なんで、今更8使うと逆に混乱するって考え方もあるけど。
既に、地鎮祭も終わってるから、スレスト願いだすべきですかね。


11 名前: :2002/09/21(土) 10:12 ID:yQpcTItI
>>10
スレストは、8の方ね(w;

12 名前:100話作者 ◆UMAIu01k :2002/09/21(土) 12:01 ID:zxZbrvPc
8の方は45も書き込みがあるからサイズもやばいと思う。

13 名前:(・∀・) :2002/09/21(土) 21:40 ID:d/ft76Yc
「拉致1/2」

(な、なぜニダ?・・・ウリが直接謝罪するという、交渉上での最大のカードを切ったというの
に・・・なぜ、ニホンは逆の反応を見せているニカ?・・・本来ならば、ウリのほうから謝罪す
るというビッグサプライズで交渉の主導権を握れるはずニダ・・・壊れてしまって、亡くしてし
まった人形自体にしても、別段、高価なものでは無いはずニダ・・・)
(読みが間違っていたニカ?・・・いや、こと交渉ごとにおいてウリがニホンごときを読み違え
ることはありえないニダ・・・では、なぜ?・・・即刻、満額の支援を得られるはずだったのが
ニホンの家の中ではおかしな・・・別の議論が起きてしまっているようニダ・・・)



(なぜニダ?・・・・・・)


14 名前:(・∀・) :2002/09/21(土) 21:42 ID:d/ft76Yc
「拉致2/2」

(キッチョム君にとっては、お人形は、それこそただのお人形でしかなかったのかも知れないけ
ど、・・・私にとっては大切なお友達だったのに・・・、壊れてしまったから捨ててしまった、
なんて、・・・そんなこと・・・そんなこと・・・納得できるわけないよぉ・・・)




う、うぇぇ・・・うぇっ、えぐっ・・・




(うう、・・・こんな顔して家に戻ったら武士がまた騒ぎを起こしちゃうかなぁ・・・どういう
表情で家に帰ればいいんだろう・・・・・・ふー・・・公園の水道で一回顔洗ってから帰ろうか
な・・・)


おしまい

15 名前:(・∀・) :2002/09/21(土) 21:51 ID:d/ft76Yc
なんかやっぱりうまく出来ナイー・・・ごめん・・・

16 名前:大洞商会 :2002/09/23(月) 01:28 ID:yE5pfQ16
「がっかり2」

ニホンちゃんの家の人たちは、よくベルギー君の家に遊びに行っては落胆して帰ります
ベルギー君にはその理由が分かりません

 ある日ニホンちゃんにその理由を訊くとベルギー君の家はエリザベスちゃんが書いた
小説「フランダースの犬」の舞台で、ニホンちゃんの家族はその小説が好きであり
何度も読み一度フランダースが住んでいたベルギー君ち、をその目で見たいと
遊びに行くのですが
これといってフランダースと係わり合いのあるものが無いので
がっかりして、帰るそうなのです。

ベルギー君は今までそんな小説の舞台に自分のウチがなっているなんて知りませんでした
それを聞いてベルギー君は、考えました。
そして・・・・

「ニホンちゃん、今度遊びにおいでよ今度こそがっかりはさせないよ」
「そう、じゃあ 今度遊びに行くね」

後日、ニホンちゃんが遊びにいくとベルギー君のうちの中には
幕で覆ってある怪しげな銅像が

「ニホンちゃん、これを見て驚いて!」

ベルギー君がおおってある幕を取り去るとそこには

「ベルギー君、これってもしかして」
「うん、パトラッシュとネロの銅像だよ、どうスゴイでしょ」
「・・・・・・・・・・」

その後ニホンちゃんの家では三大がっかりにその像が加えられたとか、加えられなかったとか。
おしまい

解説
ベルギーはホーボーケン村にフランダース目当てでやってくる
日本人観光客があまりに多いために、パトラッシュの像がたてられましたが、
あまりのしょぼさに三大ガッカリにノミネートされてるとか・・・・
・・・あっ 銅像以外にも見るものは、あるはずですから安心してベルギーへ
行ってやって下さい

17 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :2002/09/23(月) 17:37 ID:dHLSgRTw
ウリナラの最新技術

さて、夏の暑さも消え去った秋のある昼下がりの出来事です。
いつものごとく、仲のよい地球組の生徒達が教室の中で雑談を楽しんでいます。

アメリー「・・・・・というわけさ、もともとみんなの使ってるインターネットもうちの開発した技術なんだよ。」
一同「すごーい!」
どうやらアメリー君のお家自慢が始まったようですね。
アメリー「みんなの家で使ってる電化製品も家が開発した物がたくさんあるしね。まさに我が家こそ・・・・・・・・・(自慢が続く)と鼻高々です。
エリザベス「あ〜ら、そんなことおっしゃっても貴方の家のつくった製品より、ニホンちゃんの家の電化製品の方が人気はあるんじゃありませんの?」
アメリー「うっ・・・・・、それは・・・」
エリザベス「現に我が家の経営するお店ではニホンちゃんの家の製品が結構な売れ行きですわよ?貴方の家でもそうではありませんこと?アメリー」
アメリー君の自慢に少し気を悪くしたエリザベスちゃんが、ニホンちゃんを立てることでアメリー君をチクリとやりました。
ニホン「・・・えっ?あ、ああそうなんだぁ〜(ニコッ)でもアメリー君の家でも、エリザベスちゃんの家でもうちのものが使われてるなんてなんだかうれしいなー」
いきなり二人の話題に登場させられたニホンちゃん、なだめるのも忘れて素直に喜んでいます。

謎の声「ちょ〜〜〜〜〜っと待つニダァ〜〜〜〜〜!」
そこに突然、現れた謎の人物!
謝罪と賠償の権化、人が褒められていると自分は半万倍褒められたくなる男「カンコ君」の登場です。



18 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :2002/09/23(月) 17:37 ID:dHLSgRTw
カンコ「いつまでもニホン家の電化製品を使ってる奴はウリナラの技術に驚けニダァ!お前ら、ちょっと来るニダ!昨日ウリはうちの会社が作ったHPを更新したニダ。ニホンを褒めたアメリーとエリジャベスはウリナラの新技術に謝罪汁!!」

と、一同をどこかに連れて行こうとします。
アメリー&エリザベス「どこに行くの?」
カンコ「ついてくればわかるニダ!・・・・さぁここニダ!」
とつれてこられたのは、コンピュータールームです。
意気揚々とPCの前に座り、カタカタとキーボードを操作するカンコ君の周りに、皆が集まります。
カンコ「これをみるニダ。これはウリのアボジの会社で作ったものニダ。これでもみて反省汁!」

一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、プッ、アハハハハハハハハアハハハハハハ!!」
しばらくディスプレイを見つめていた皆が、いっせいに笑い始めました。
訳がわからないのはカンコ君です。
自分の家の技術を見せ付けることで賞賛の嵐を確信していた彼には、みんなの反応が理解できません。
カンコ「ニ、ニダァ〜?皆、どうして感動しない??嫉妬で気が狂ったニカ?おい!ニホン、何で笑ってるニダ!」」
まだ笑いが収まらない皆を見つめて、顔をキムチ色にしながらニホンちゃんを問い詰めます。
ところがニホンちゃんは笑うことで息ができず、返事もできない有様です。

アメリー「カァ、カンコ(ハァハァ)、お前は俺たちを笑い死にさせる気か?(ハァハァ)、プッ、ワハハハハ」
アメリー君が、まだ笑い続けてる皆を代表して返事をしました。そして、震える指先でディスプレイの一点を指差します。
http://www.samsung.co.jp/products/homecare/3jyukanetu.html
そこには、白い綺麗な電子レンジが写っています。しかし、アメリー君の指はその電子レンジではなく横の文字を指し示していました。
カンコ「どこがおかしいニカ?立派なウリナラ製品の三重過熱方式の、・・・・冷蔵庫・・・・・・、冷蔵庫????」
エリザベス「貴方の(ハァハァ)、家の冷蔵庫は(ヒィヒィ)、3重加熱方式で(プププ)、食べものも、あ、暖めることができるんですのね(爆笑)」
カンコ「・・・、、ウ、ウ、ア、アァ〜〜イィ〜〜〜ゴォ〜〜〜(フェードアウト)」

・・・・・・・・・カンコ君がいなくなった後のコンピュータールームからまだ笑い声が響いてきます。



19 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :2002/09/23(月) 17:40 ID:dHLSgRTw
説明

ただ単に笑えた、ということでちょっと書いてみました。
最近、韓国・朝鮮関連で辛い話題、まじめな話題が多かったので(w
三重加熱方式の冷蔵庫はすごいですよね?(w

20 名前:食道楽 ◆SFfaneMU :2002/09/23(月) 20:39 ID:u59Wd8w2
「その家、二つに分かれて争わば、彼らが存続はかなわじ」


 …幾度か徴候のような事が有りました。四日前…五日前?幾度か「彼」は河を越えてやってきました。
しかし、「彼」は何もしませんでした。その時は。
「何故ニダ。何故こうなったニダ。」
走りながら少年は考え続けていました。事の起こりは三ヶ月も前だったでしょうか。
 「カンコ家の家長をこちらだけででも協議して決めるべきニダ!家族会議の開催を要求汁!」
アメリー家とロシアノビッチ家(当時はソビエト家、と呼ばれておりましたが)による協同管理─莫斯科の間で
決められた協同管理方式にカンコパパは反対し、北側のキッチョムパパを無視して「カンコ家家長」を
決定してしまったのでした。そして分かれた家の息子、少年の兄弟「彼」が河を渡って襲い掛かってきたのでした。
 徴候は有りました。少年─カンコ君はソビエト家の鉄人小父さんがキッチョム君に新型ナイフ─「守り神」とさえ
呼ばれた逸品を手渡し、使い方を手ほどきしていたのも知っていました。
カンコ君とてそれを黙ってみていたわけでは有りませんでした。アメリー君に新しいナイフを頼んだ事も有りました。
最も、「君の家では思った様に振り回せないし、効率的ではないよ。それに…日帝製ナイフなら、
君の家に有る<2.36木槌>で簡単に撃退できるじゃないか。」と言われたため、諦めざるを得なかったのですが…。
 そして、昨日。「彼」─キッチョム君はやって来ました。運悪く、カンコ家では「ソウルの間」の改装を終え、
一昨日の夜行った落成パーティのせいで、対応が遅れ、あっと云う間に「ソウルの間」を奪われ、
「水原の間」を奪われ…。(カンコパパは、「ウリはソウルの間から動かないニダ!」、とごね続けていましたが)
遂に、玄関と「釜山の間」を残すのみと為ってしまいました。
(アメリー君は嘘吐きニダ…。何が「この<2.36木槌>さえあれば簡単にナイフを切れなくさせれる」ニダか…。冗談が過ぎるニダ。
アメリー家に謝罪と賠償(略))

21 名前:食道楽 ◆SFfaneMU :2002/09/23(月) 20:40 ID:u59Wd8w2
 勿論、このような状況になる前にアメリー君に助力を求めたのですが…。
「たかが蛮族如きに負ける筈が無いよ。」とキッチョム君を侮り、丁度日本家に置いてあったナイフ<チャーフィー>だけを
もって挑んだのです。…結果は、惨敗でした。<チャーフィー>は、軽い事だけが取り柄でしたから…。
 又、犬をけしかけてて追い返す、と云う作戦も考えたのですが…アメリー君が最初に連れて来た犬<パンサー>は、
キッチョム君の<ファゴット>に全く対抗できず、傷だらけになって引き返す破目になりました。
 「もし「釜山の間」そして、玄関から叩き出されれば、我々は二度と戻ってこれない!固守か滅亡か、だ。」と
アメリー君は当時認識しており、そしてそれは全く正しかったのです。
「釜山の間」を除いて、仕返しに必要なナイフ・犬・食糧を蓄積し、運びこめるような場所は既に無かったのですから…。
それからの二日間は激戦となりました。幸いなことに<ファゴット>にはスタミナが無く、長距離を走破できる<Yak-9>は
「釜山の間」に連れてこられていた<ムスタング>に経験・能力の全てに劣り、犬の脅威から解放される事となりました。
 又、新しい<3.5木槌>は当たり所が良ければ<T-34/85>ナイフを欠けさせる事が出来たため、徐々に
ナイフの魔力は失われていきました。
 続々と各家─連合陣営から送られてくる犬、ナイフも「釜山の間」防衛の助けとなりました。
<セイバー>は<ファゴット>に比べると能力の面でやや劣りましたが、経験と数の差が物をいい、犬の脅威も徐々に減殺されました。
又、<コルセア>は「赤いお家のナイフ潰し」と後にいわれるほどの活躍をし、遂にキッチョム君は、
犬の寝ている夜にしか行動出来ない状態にまでなってしまいました。
 そして、アメリー君が「仁川の間」の窓から侵入し、後背をとった事で、状況は逆転しました。
キッチョム君は再び河─漢江を渡る事となり…カンコパパの「一気呵成に前進し、滅共統一汁!」という強硬な
意見に引き摺られ、カンコ君とアメリー君もまた、漢江を渡り進む事になったのです。
 順調に進む事が出来ました。「平壌の間」はカンコ君の機転とアメリー君の好意と努力のおかげでカンコ君が一番乗り出来、
鴨緑江─キッチョム家北限も間近かと思われました。

22 名前:食道楽 ◆SFfaneMU :2002/09/23(月) 20:40 ID:u59Wd8w2
 しかし…、
(妙ニダ、何でこんなところにチューゴ君の弁当箱が落ちてるニダか?ひょっとするとひょっとするニダ…)
「アメリー君、チューゴ君がキッチョムに手を貸してるかもしれないニダ。注意汁」
「…注意しておこう。もう彼の参加する最良の機会は逃がしていると思うけどね。」
 「結局、何も起こらなかったじゃないか。僕達は無事にこの…何河だっけ?に着いた。
さあ、頼まれた通り、水を汲んで帰ろうじゃないか。後々忙しくもなるし。」
 「水を汲むのはいいニダが…どうも、ウリナラの統一は無理そうニダね。だから言ったニダ。」
何だか得意げに言いながら、カンコ君は河─鴨緑江の向こう岸を指差しました。
そ処には、チューゴ君が立っていました。彼等はキッチョム君を追いかけるために渡った河をもう一度
反対方向に渡る羽目になりました。
 それからは一進一退の攻防になりました。アメリー君が<スーパーフォートレス>を放ちキッチョム家を荒らせば、
チューゴ君が夜中に銅鑼を鳴らしながら襲い掛かり、キッチョム君はカンコ家に忍び込んで暴れ回る、といった具合でした。
そんな状況が、鉄人小父さんが逝去するまで続いたのでした──。


 それから暫く後のある日の事。カンコはあの日々の事を思い出しながら、思考を巡らせておりました。
(何故、あんな事になったニダか?ウリは何も悪い事はしていなかったニダ。)
「そうニダ!ニホンが全部悪いニダ!謝罪と賠償を要求するニダ!」
カンコ君は嬉々として部屋を出て行きました。無論、誰にも相手にされなかったのですが…。


めでたくなしめでたくなし。

23 名前:食道楽 ◆SFfaneMU :2002/09/23(月) 20:41 ID:u59Wd8w2
初めて書き込ませて頂きます。スレ汚し失礼致します。解説状のものを若干付記させて頂きたいと思います。
<T-34/85>:T-34/85
 第二次世界大戦における最優秀戦車との呼び声も高い中戦車T-4/76、其れを85mm砲砲塔に積み替えた改良型です。
少なくとも開戦後二ヶ月は地上で最強の兵器であり、国連軍を釜山まで
追い詰める原動力と成りました。然し、制空権が国連軍側に渡り、M26やセンチュリオン等の
主力戦車が揃い始めると、急速に活躍の場を狭められていきました。
戦争後半になると、昼間は殆ど活動不能となり、夜間にも多くの損害を出す様になりました。
http://www.vwip.org/images/armor/t34_2.jpg
<チャーフィー>:M24 チャーフィー
 偵察任務をこなすために開発された軽戦車で、日本に駐留していた米軍が装備していました。
開戦直後には、国連軍にある唯一の戦車として対戦車戦闘に投入されましたが、
T-34に圧倒され、大きな損害を出しました。カタログ・データでは75mm砲を備えておりますが、
元々はB-25ミッチェル爆撃機用の軽量砲であり、装甲貫徹力は大きくありませんでした。
其のため、M4やM26といった対戦車戦に投入可能な戦車が揃い始めると、偵察や歩兵支援といった、
本来の任務に戻って行きました。
http://www.vwip.org/images/armor/m24_1.jpg
<ファゴット>:Mig(ミコヤン・グレビッチ)-15 ファゴット
 敵の重爆撃機を迎撃する事を前提とした、優れた上昇力と加速、
そして37mm機関砲を含む大口径機関砲を装備した迎撃戦闘機です。
機体の基本概念は第二次大戦後独逸から入手したもので、エンジンもロールスロイスの模倣であったそうです。
強力な迎撃戦闘機で有る反面、急旋回中に錐揉みを起こす癖や、低空に於ける運動性の低下等、
制空戦闘機としては若干問題の有る機体でした。
http://www.hengist.co.uk/MiGAlley/img37.gif

24 名前:食道楽 ◆SFfaneMU :2002/09/23(月) 20:41 ID:u59Wd8w2
<パンサー>:F9F パンサー
  亜米利加海軍はジェット艦上戦闘機の実用化を急いでおりましたが、性能的にものになったのはF9Fのみでした。
朝鮮戦争では地上攻撃と攻撃機の護衛の双方に活躍、鴨緑江橋梁攻撃が映画に取り上げられる等、海軍を代表する機体でした。
処が、性能的にはMigより見劣りする事が明らかになり、F9Fは後退翼を備えたクーガーに改良されました。
然し、朝鮮に到着したのが休戦直前でしたので、実戦には参加致しませんでした。
其の後、亜米利加海軍航空部隊では陸上機を上回る艦載機開発が最大のテーマと成りました。
http://www.is.northropgrumman.com/gallery/historical/images/f9f-2_47.jpg
<セイバー>:F-86F セイバー
 開発中に独逸の後退翼理論を知ったスタッフが設計を大幅に変更させ完成した機体で、亜米利加初の実用後退翼戦闘機でした。
当初はMig-15に対し劣る部分も有りましたが、戦争中にエンジンを強化し、主翼を改良したため性能的な差は殆ど無くなりました。
http://216.219.216.110/north-american/f86-15.gif
<スーパーフォートレス>:B-29 スーパーフォートレス
 朝鮮戦争時には流石に旧式化しつつある機体でしたが、其れでも、Mig-15が登場する以前は
共産国側に迎撃可能な機体が無く、ほぼ無敵を誇っておりました。勿論、Mig-15は大きな脅威では有りましたが、
非常に頑丈な機体であった為、迎撃を受けても何とか帰ってくる機体が少なくありませんでした。
因みに、どのような理由かは不明ですが、朝鮮戦争時には焼夷弾による爆撃は実施しておりません。
http://www.boeing.com/companyoffices/history/boeing/images/b-29.jpg
<木槌>:M20 スーパーバズーカ(2.36と3.5)
 携行用対戦車砲、米国版です。当初韓国軍に配備されていた2.36inchバズーカはT-34に全くと言っていいほど効果が無く、
既に開発されており、後に韓国軍にも配備された3.5inchバズーカでさえ、100m以内に近づかないと効果がないと云った
程度の代物でした。然し、対抗する事の出来る装備が手に入った事により、将兵は徐々に自信を取り戻し、士気の回復と
「戦車の魔力」を拭い去ると云う絶大な効果を発揮しました。
・カンコパパ:李承晩
韓国の独裁者。事実、彼は「滅共統一」を叫び、北鮮との対話の道を閉ざすと云う道を選択しました。
・鉄人小父さん:ヨシフ・スターリン
本名ヨセフ・ヴィッサリオノヴィッチ・ジュガシビリ。蘇連の独裁者。「スターリン」とは、「鉄の人」と云う意味となります。

25 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :2002/09/24(火) 01:04 ID:W9iF1RhQ
取りあえず目次製作者さんがちょっとお休みしてるので、つくってみました。
まずは、混乱するかもしれませんがハン板のDAT落ちしてしまった14クールに書かれた、
まだ目次を製作していなかったものをここにうpします。

連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 14クール目
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/korea/1028225672/

>>383-387(>>388解説)
第1199話「メロディ(仮)」

>>392>>393解説、>>394おまけ)
第1200話「無題」

>>402>>404解説)
第1201話「会議はお$2」

>>405-407>>408解説)
第1202話「不審者の目的」

>>409>>409に解説つき)
第1203話「木人形」

>>412>>413解説)
第1204話「ちずをつくろう」

>>415>>416解説)
第1205話「ロシアノビッチ君怒る」

>>418
第1206話「無題」

>>420
第1207話「眠そうな男・プーチン」

>>421>>422解説)
第1208話「ヒガシの帝王PartT」



26 名前:吃驚!@(元!) ◆IMFmcOu. :2002/09/24(火) 01:05 ID:W9iF1RhQ
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 14クール目
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/korea/1028225672/

>>425-430>>431解説)
第1209話「カンコ君の自由研究−ニダーの新化について−本編特別版」

>>432-434
第1210話「ヒガシの帝王PartT−Scene2」

>>435-436>>437解説)
第1211話「無題」

>>444-446>>446に解説付き)
第1212話「ある一頭の鹿の物語」

>>449-450>>450に解説付き)
第1213話「競ポニー」

>>454>>455解説)
第1214話「こりようはけいかくてきに」

>>458
第1215話「無題」
>>459-462>>463解説)
第1216話「空へ」

>>474-476>>477解説)
第1217話「過去からの来訪者」

>>481-483>>483に解説付き)
第1218話「貴女の為に」

>>490>>491解説)
第1219話「虫歯」

>>496-497>>498解説)
第1220話「読書の秋 ナメック星編」

>>500-501>>501に解説付き)
第1221話「ギビヤック」

>>502-505>>506解説)
第1222話「サバイバー」



27 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/09/24(火) 01:11 ID:YwsBemeo
     「名称問題」

 いつも愉快な五年地球組。
 今日は、クラスのみんなで、おおきな地球町の地図を作ることになりました。それぞれの家を描き、道や
川、池を記入し、さてそれぞれの名称を書き込もうという段になって………ちょっとした騒ぎが持ち上がりま
した。
 いつもいつも脱力するような騒動を巻き起こすカンコ君。その彼が、またやらかしたのです。
「ここをニホン池にするのは間違いニダ!ここは東池ニダ〜ッ!!」
 ターゲットは、またまたまたまたニホンちゃん。日ノ本家とカンコ家、両家を隔てる池の名前にケチをつけた
のです。
「ニホン池は、ニホン達がウリの家を別荘にしてたときに、無理矢理変えたニダ!無効ニダ!昔から、この
池は東池って言ってたニダ〜!!」
「………………証拠は?」
 ニホンちゃん、静かすぎる、底冷えのする口調で反撃します。
「証拠はあるの?昔から東池って呼んでた証拠を出して」
「ぐ………。ウリの家ではずーっと、ずーーーっと、ず〜〜〜〜〜〜〜っっと昔からそう呼んでたニダ!ほか
の家でもそう呼んでたニダ!!」
「チューゴ君、ほんと?」
 あくまで冷静な態度のニホンちゃん。その静かな迫力に気圧されながらも、チューゴ君は無言で肩をすく
めました。
「……ロシアノビッチ君は?」
「俺様は知らねぇな。……あ、俺様の家にある古地図には、ニホン池って書いてあったかな…?」
「だ、そうよ。他の家って、どこ?」
 ニホンちゃんの声はますます冷たく、まるで霜が降りたかのようです。


28 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/09/24(火) 01:12 ID:YwsBemeo
     つづき

 ほとんど一瞬で追いつめられたカンコ君。顔面をキムチ色に染め、ニホンちゃんとは対照的に、胴間声を張
り上げます。
「とにかくウリの家では東池って名前を使ってたニダ!ニホンの家で使ってるだけの名前を使うのはおかし
いニダ!」
「エリザベスちゃん。この池のこと、なんて呼んでるの?」
「ニホン池ですわ」
「アメリー君は?」
「ニホン池」
「………ニホン池って言ってるのは、うちだけじゃないみたいだけど?」
 ますます不利なカンコ君。血走った目でニホンちゃんを睨みつつ、必死に打開策を探ります。
「とにかく!この池は東池ニダ!……まあ半万歩譲って両方書いてもいいニダ!」
 なにをどう譲れば、両方併記になるのかよく分かりません。はっきり意って支離滅裂です。
 が。ここで、思わぬ援軍が、カンコ君に現れました。
「併記案に賛成!」
 なんと、アサヒちゃんです。底の読めない薄笑いを浮かべつつ、自説を開陳します。
「カンコ君がこれだけ言ってるんだから、彼の主張には根拠があると思います。ニホンちゃんこそ、意固地に
なって我が侭言ってるんじゃないの!?」
 援護射撃を得て調子づいたカンコ君、ここを先途と叫びます。
「ニホン池を白紙にしる〜〜〜〜〜〜っ!!」


29 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/09/24(火) 01:14 ID:YwsBemeo
     つづき

 チャイムが鳴り、議論が中断されました。こめかみを押さえたフラメンコ先生が、疲れ果てた声で、次の時
間に多数決を採って決めることを宣言しました。それを聞いたカンコ君の目が、不気味に光ります。
(チャンスニダ。こんなこともあろうかと用意しておいたアレが役に立つニダ……)
 さてさて、またぞろなにやら企んでいるようですね。

 休み時間も終わり、いよいよ採決になりました。自分の席についたみんなは、机の中を覗き込んで妙な表
情をしています。
「さて………ええと、ニホン池と地図に書き込むのを白紙に戻すというカンコ君の言い分だけど……みんな
どう思う?」
 フラメンコ先生が水を向けます。
「当然ニダ!!ずぇったいにニホン池なんて認められないニダ〜!!」
「カンコ君はお黙りなさい!!」
 先生の雷が炸裂!
「先生はみんなにきいています。当事者のカンコ君は静かにしてなさい!!」
「に、ニダ……………!!」
 一喝されて、不満そうに黙り込むカンコ君。しかし、なにやら妙に自信ありげです。
(まあいいニダ。アレを見れば、みんなウリの味方してくれるはずニダ)
「で?みんなはどう思うの?」
 それを受けて、みんなが口々に意見を言います。
「何をいまさら、って感じです。ずっとニホン池って言ってたんだし、そのままでいいです」と、ポーラちゃん。
「同感。そもそも根拠がない」と、ゲルマッハ君。
「なんで、こんなこと言い出したのやら。理解に苦しみますわ」と、フランソワーズちゃん。
「こんな提案、意味ありません」と、イン堂君。


30 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/09/24(火) 01:15 ID:YwsBemeo
     つづき

「ニダ…………………………………………………………………!?」
 カンコ君、茫然自失。ぱかーんと大口をあけて、固まってしまいました。ほとんど全否定されたも同然なの
ですから、無理もありません。
「………どうやら、多数決をとるまでもないようね。ではカンコ君の提案は却下。以上!さ、みんな作業にか
かりなさい」
 フラメンコ先生が、高らかに宣言します。みんなは、それと同時に席を立ち、地図の回りに群がっていきます。
 わいわいと賑やかに作業する一同を後目に、カンコ君は、ぼーぜんと虚空を眺めているのでした。

 放課後。カンコ君は、おもいっきり肩を落として、とぼとぼと家路についていました。
「………なぜニダ。なぜみんなウリのいうこと聞いてくれないニダ?せっかくウリが、プレゼントも用意したの
に………」
 どうやらカンコ君、みんなに袖の下をばらまいていたようです。
「みんな、みんな恩知らずニダ………!!」
 なんとも利己的な不満を抱え込みつつ、重い足と鞄を引きずります。
「そういえば、鞄がやけに重いニダ………」
 不審に思ったカンコ君、鞄を降ろして、中を覗き込みました。
 ………中には、手の平サイズのちいさな壺が、ぎっしりと詰まっていました。
「これは………ウリがみんなに配ったキムチ壺……!?」
 なんと、袖の下は、ことごとくつっ返されていたのでした。その中に、メモらしき紙が挟まっています。おそ
るおそるそれを開いたカンコ君、次の瞬間、「アイゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」と絶叫しました。
 彼の手から滑り落ちた紙には………こう書かれていたのです。

「姑息なことするな!誰が東池なんて呼ぶものかよ!先生に、壺は提出したからな。明日が楽しみだな。 
                                                  アメリー」

                                          おしまい


31 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/09/24(火) 01:15 ID:YwsBemeo
三毛であります。
今回のネタは……言わずと知れた、日本海呼称問題、その白紙化案が、撤回されたというネタです。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020920-00000312-yom-soci

やれやれですね。しかしながら、韓国はあの手この手で、東海という呼称を定着させようと横車を押して来
るでしょう。海上保安庁の一層の奮闘をお祈りいたします。
連中がIHOにてワイーロをばらまいていたというソースは、当然ながらありません。あくまで2ちゃん内での推測
でしかありませんが、やっていたとしても不思議じゃないと思ってしまうのは、私の性格が悪いからでしょう
か?それともかの国の不徳なのでしょうか?(w

ちなみに、今回タイワンちゃんが登場してないのは、IHOに台湾が加入していないからです。

では!

                            松居慶子「NIGHT WALTZ」を聞きながら  三毛 拝


32 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/09/24(火) 01:17 ID:YwsBemeo
え〜と、補完スレにうpしたものですが、こちらが本スレのようなので、こちらにも
うpします。

33 名前:雉虎 ◆KIJIcyP2 :2002/09/24(火) 01:30 ID:jGUCvdHw
歴史は動いた

 夏も終わり夜風も肌寒くなった頃
ニホンちゃんの元へ一通の手紙が届きました。
「誰だろう?」
ニホンちゃんは訝しがりつつも封を開けるとそこには・・・

「話がしたいニダ。タクシーで来るハセヨ
              キッチョム」

と書かれています。
ニホンちゃんは少々驚きましたが、ニホンちゃんは
「望むところよ!」
と意気込みました。

 ニホンちゃんは少し前に東シナ池で何処からとも無く
やって来て勝手に沈んだ謎のラジコンボートをお小遣いで引き上げて
いたからなのです。
よく調べてみると『どうもキッチョム君の物らしい』という結論を
ニホンちゃんは出しました。
それをどうやって聞いてみようかと思っていた所だったのです。

 最近、学校での話題は専ら、キッチョム君と中東組のイラク君の話題が
のぼります。
アメリー君などは過激です。
「イラクは引き篭もりで何を考えてるか判らない。だからブッ飛ばーす!」
「キッチョムも同じだ!」
などとみんなの前で高らかに宣言したぐらいなのです。
「暴力はいけないよ〜。あたしがキッチョム君と話をしてくるよ〜。」
とニホンちゃんは、アメリー君を諌めていたのです。

 ニホンちゃん家の猫が度々居なくなるのです。
それも突然に・・・
ニホンちゃんの家の猫は自由に飼っています。
結構、頻繁に他の人の家まで遊びに行く事があるのです。
でも、ニホンちゃんの家の庭で寝ている筈の猫が居なくなったり
フラメンコ先生の家に遊び行ったまま帰ってこなかったりした猫もいました。
ニホンちゃんは、長い時間をかけ調べた結果・・・
『猫を最後に見た人は、キッチョム君がいつも側にいたらしい』
という事が解ってきたのです。
そこでキッチョム君に

「猫を知らない?」

34 名前:雉虎 ◆KIJIcyP2 :2002/09/24(火) 01:31 ID:jGUCvdHw
という手紙を書いてみたりしたのですが
キッチョム君からの返事はいつも決まって

「そんなモノは知らないニダ。またウリを悪く言うニホンの陰謀ニダ!」

と言う殴り書きに近い返事が返ってくるだけです。
こんなやり取りを数週間も続け、ニホンちゃんも一度ちゃんと会って
問い質さない駄目だという気持ちになっていたのです。
ニホンちゃんは、「明日、伺います」と返事を書きキッチョム君に
送りました。
「でも、なんでタクシーなんだろう?いいや、ウチの自転車で行こうっと」
ニホンちゃんはあっけらかんと独り言を言うと翌日を待つ事にしました。

 そして翌日・・・
ニホンちゃん、ここに来るまで一騒動ありました。
サヨックおじさんが自分も連れて行けと騒いだのです。
訳の解らない奇声を上げて「うお〜!地上の楽園〜!」と大騒ぎでした。
そんなこんなもあったのですがニホンちゃんはキッチョム君の部屋の前まで
辿り付きました。
無論、アメリー家製のニホンちゃん専用自転車でです。

 「おじゃましま〜す。」
ニホンちゃんは初めてキッチョム君の部屋に入りました。
昔、ニッテイおじいさんが日の本家の家長だった頃、一時期だけ
このカンコ家は日の本家の一部だった時があったと言う事はニホンちゃんも
聞いていましたが、ニホンちゃん自身が入るのは初めてです。
緊張の趣で、部屋に入ったものの中には誰もいません。
「あれ〜?」
ニホンちゃんは呼び出されたので既に待っているものとてっきり思っていましたが
部屋の中はもぬけの殻です。
どうしたものかと途方に暮れてた時、スパーンと音を立てて押入れの引き戸が
開きました。
「ひぃ!」
これには、ニホンちゃんもびっくりです。
なんと押入れからキッチョム君が出てきました。
「やあ!悪いニダね。忙しい所、呼び付けてしまったハセヨ」
キッチョム君は、ニコニコとしながら押入れから出るとギュっとニホンちゃんの
手を握りました。

35 名前:雉虎 ◆KIJIcyP2 :2002/09/24(火) 01:31 ID:jGUCvdHw
一方、面食らったニホンちゃんは更に動揺します。
普段なら、たまに街中で会っても会話どころか「テポドンLOVE」と
書かれたナイフをポケットから取り出し、見せびらかすように脅してくる
キッチョム君なのですが、それが今はニコニコとしながら握手している・・・
ニホンちゃんは何か悪い夢でも見ているような気分になりました。
キッチョム君は握手していた手を離すとすかさず、ニホンちゃんの背中に手をやり
テーブルまで誘導し、更に椅子まで引き出してくれます。
普段であればニホンちゃんも実に紳士的な行為だと感心したのでしょうが
この時、ばかりはこの行動が、えもいえず不気味さとなって感じてしまうのでした。

お互いがテーブルに付いたところでニホンちゃんは今だニコニコと笑顔を絶やさない
キッチョム君に切り出しました。
「キ、キッチョム君、今日はどう言った用件なの?」
ニホンちゃんは笑顔を絶やさないキッチョム君の不気味さを押さえつつ聞きました。
「いや、そんなに大した事は無いニダ。アジアの平和についてご近所のニホンと
話をしたいと思っただけニダ」
笑顔を絶やさないキッチョム君はさらりと言ってのけました。
『あじあのへいわー!?』
ニホンちゃんは、心の中で叫びます。
何故ならキッチョム君から生涯をかけても聞けそうもない言葉をニホンちゃんは
耳にしたのですから無理もありません。
「そ、そうね。とても大事なことよね」
さすがニホンちゃん、多少、声に動揺がありますが大人に振る舞います。
「でもね、キッチョム君、それにはね幾つかの解決しなきゃいけない問題があると思うの・・」
ニホンちゃんはキッチョム君に話はじめました。
アメリー君のこと・・・ニホン池や東シナ池に出る謎のラジコンボート・・・
そして行方不明の猫のこと・・・
ニホンちゃんは一つ一つ、決して威嚇せず怯えず、淡々と話します。
「でね、今、話した事を解決しないとあたし・・・キッチョム君に協力、出来ないな。」
キッチョム君は真顔で腕を組み考え込んでいます。
しばらく、「う〜ん」と唸っていると、突然にポンッと手を叩き言いました。
「ニホン、お茶にしようニダ。ウリが用意するニダ。」
とまたニコニコしながら言いました。
ニホンちゃんはここまで来たらもう何も驚きません。
「ううん、あたしは家から持って来てるから・・・へーき」
と言ってキッチョム君に持参した向日葵がプリントされた水筒を見せました。
キッチョム君はちょっと残念そうな顔をしましたが、またすぐに笑顔に戻ります。
「そうニダか?じゃちょっと失礼して持ってくるニダ。」
キッチョム君はそう言うとまた押入れの中に入っていきました。
ニホンちゃんは、あの押入れの中がどうなっているのか気になりましたが
藪を突いて蛇が出るのがイヤだったので覗きたい衝動を押さえました。
しばらくするとキッチョム君が白のティーカップに紅茶を淹れて押入れから出てきました。
ニホンちゃんはその香る紅茶に憶えがあり、キッチョム君に尋ねます。
「いい香りね。アールグレイ?」
キッチョム君はずずずと音を立てて啜っていたティーカップから口を離し言いました。
「さすがニホンニダ、教養があるニダね。」
ニホンちゃんは普通なら喜ぶところなんでしょうが、どうしてもキッチョム君に言われると
背筋に寒いものしか感じませんでした。

36 名前:雉虎 ◆KIJIcyP2 :2002/09/24(火) 01:32 ID:jGUCvdHw
しばらくの時間、二人は無言でお茶を啜っていましたがその空気を壊したのはキッチョム君
でした。
「ニホン、さっきの答えニダが・・・」
キッチョム君は、例の笑顔で話し始めます。
ニホンちゃんも水筒のコップをテーブルに置き、姿勢を正しました。
「ニホン、ウリはアメリーと仲良くしたいと思っている。だからアメリーがウリの部屋を
見たいと言うのであれば構わないハセヨ。」
ここまでの言葉、ニホンちゃんは予想はしていました。
「それから、ニホンの家の猫の事ニダ。あれはやっぱりウリの部屋に来たニダ」
ニホンちゃんは度肝を抜かれました。
猫とラジコンボートの件は絶対に否定すると思っていたからです。
それをいともあっさりと認めた。
この言葉には、さすがのニホンちゃんも思わず口をパクパクさせてしまいました。
その様子を見てキッチョム君は一瞬、ニヤリと笑いましたがまた顔をニコニコさせながら
話を続けました。
「でもウリの所為では無いニダよ。ラジコンボートが勝手に捕まえてきたニダ。」
「後、ラジコンボートも確かにウリの物ニダ。でも暴走して何処へ行ったかわからなかった
ニダ。ウリがニホン池に走らせた訳では無いハセヨ。」

 今まで何度も尋ねていた事を、いとも簡単に認めている。
今までのキッチョム君は一体、なんだったのか?
ニホンちゃんは、驚きのあまり呆然としてしまいました。
しかしある事にふと気が付きました。
その考えを口に出そうとしましたが、その答えを聞くのがニホンちゃんは怖かったのです。
でも聞かなければいけない・・・

37 名前:雉虎 ◆KIJIcyP2 :2002/09/24(火) 01:33 ID:jGUCvdHw
ニホンちゃんは頬に冷や汗が辿るを感じましたが、その汗を拭いもせずにキッチョム君
に聞きました。
「で、今、ウチの猫達は何処に?」
ニホンちゃんは、キッチョム君の部屋の中を見回しましたが猫のいる雰囲気はありません。
キッチョム君は相変わらず笑顔で答えます。
「残念ニダ。ニホンの家から遊びに来た猫は11匹居たニダが、8匹は死んでしまった
ニダ。ウリが丁重に埋葬したニダ。本当に遺憾に思うニダ。後の4匹はウリの部屋で
幸せに暮らしているハセヨ。」
ニホンちゃんは、この時ほど怒鳴りたい衝動に駆られた事は無かったでしょう。
キッチョム君は、平然としかも笑顔で言っています。
その上、「遊びに来た」と言われては一生懸命に探したニホンちゃんの立場がありません。
ニホンちゃんは心の中で怒鳴りました。

『それを拉致って言うんだぁ!しかも8匹は死んだ?殺したんじゃないのぉ!』

ニホンちゃんは今すぐにでも立ち上がってテーブルの上に方膝を立て中指を立てた
手の甲をキッチョム君の顔の前に突き出してやりたい気持ちでいっぱいです。
でも98%の怒りの中に2%の理性が残っていました。

いけない・・・ここで怒りを表に出してはいけない・・・

38 名前:雉虎 ◆KIJIcyP2 :2002/09/24(火) 01:33 ID:jGUCvdHw
心の片隅から声がします。
ニホンちゃんは、冷静を取り戻しました。いや取り戻そうと努力しました。
「そ、それでお墓は何処に・・・」
やや、引き攣った笑顔でニホンちゃんはキッチョム君に尋ねました。
キッチョム君はテーブルからティーカップを取り上げると一口啜り言いました。
「それが判らなくなってしまったニダ。探しておくニダ。判ったら連絡するニダ」
ニホンちゃんは、キッチョム君の不気味な笑顔の正体がここではっきりと解りました。
キッチョム君はまたティーカップをテーブルに戻すとニホンちゃんに言います。
「それでニダ。是非、ニホン家と正式な交流を行いたいニダ。どうハセヨ?ニホン」
ニホンちゃんは『来た!』と思いました。
まさにキッチョム君の笑顔の裏にある思惑とは正式交流の事だとわかったのです。
正式に交流をするとなれば日の本家はキッチョム君が困っている時は助けなければ
いけないというルールがあるのです。
それを引き出す為のカードをキッチョム君は切ってきたと言う訳なのです。
ニホンちゃんは考えました。真剣に考えました。
そして、キッチョム君にこう言いました。
「そんな大事な事、今すぐには返事出来ないよ〜。それはまた来月に話をしましょう?」
キッチョム君はニヤリと笑います。
「ウリはそれで構わないニダ。じゃ来月から話し合いをはじめるニダ!」
ニホンちゃんは、キッチョム君のニコニコ顔がニヤニヤ顔になったのに気が付くと
げんなりとしてしまいました。
「キッチョム君、今日はもう帰るね・・・」
ニホンちゃんは椅子から立ち上がり入り口の引き戸を開けた時、キッチョム君から
声が掛かりました。
「ニホン、来月にまたニダ。」
「うん」
ニホンちゃんはそう返事をするとキッチョム君の部屋を出て行きました。

帰り道、ニホンちゃんは来る前に決めていた回答はほぼ得られたものの、なにか釈然としない
ものを感じました。
そしてニホンちゃんは、キッチョム君の部屋で客死した8匹の猫にふと思いを馳せると
涙が溢れるのでした。
そしてニホンちゃんは、溢れ来る涙も拭かずに唇を噛み締め来月から始まるキッチョム君との
話し合いを決意するのでした。

おしまい


39 名前:雉虎 ◆KIJIcyP2 :2002/09/24(火) 01:35 ID:jGUCvdHw
どうも、雉虎です。
北朝鮮ネタを書いてみました。
ソースは特にありません。
今回の件を私なりにまとめてみた結果です。
駄文の上に長文で読みずらいかもしれませんが
ご感想、ご意見などありましたら今後の参考にさせて頂きます。
よろしくお願いします。


40 名前:雉虎 ◆KIJIcyP2 :2002/09/24(火) 03:27 ID:jGUCvdHw
これは2Chの15クール目に掲載したのをこちらに再掲載いたしました。

41 名前:なー ◆i2juaL6k :2002/09/25(水) 03:06 ID:lwlIh8tw
結局うpするのはこっちでいいんですかー?
まぁ、どっちでもいいのかもしれませんが(w

42 名前:なー ◆i2juaL6k :2002/09/25(水) 03:07 ID:lwlIh8tw
「チューゴ君のウチュー開発(1/3)」

「朕もロシアノビッチやアメリーに負けてはいられないアル、ウチュー開発をもっと進めること
にするアル。」

ロシアノ 「ほう」
アメリー 「ふーん」
フランソワ「あらあら」
ニホン  「ふわー」

「さすがチューゴ君ニダ〜、きっとニホンのろけっとなんかよりずっとカッコイイろけっとが出
来るに違いないニダ〜」


「で、ろけっとを打ち上げて、何をやる気なんだい?」

アメリー君が探りを入れるような目つきでチューゴ君を見ています。


「ウン?目的アルか?・・・それは・・・」

チューゴ君の目があやしい光でかがやきました。

43 名前:なー ◆i2juaL6k :2002/09/25(水) 03:07 ID:lwlIh8tw
「チューゴ君のウチュー開発(2/3)」

「ウチューに行けば・・・全く未知の・・・食材が見つかるかもしれないアル!!!」

ロシアノ 「・・・・」
アメリー 「・・・・」
フランソワ「・・・・」
ニホン  「・・・・」


「チューゴ君、それは・・・無理ニダ・・・金星ガニの炒め物も、火星のタコのカラアゲも作る事
は出来ないニダ・・・もっと遠くにいければ何かいるかもしれないニダ、でも近くには何もいない
ニダよ・・・」

「火星には微生物がいた痕跡があったアル、探せばきっと何かいるアル!!!」

「でも、微生物なんかじゃ食材とは言えないニダ・・・」

「カンコ、お前はまだ甘いアル、微生物がいれば・・・未知の微生物がいれば・・・全く新しい風味
の発酵食品が出来るかもしれないアル!!!、火星で仕込んだ『火星みそ』だの『火星醤』だのがあ
れば朕の料理の幅はまた大きく広がるアル!!!、酸化する心配も低いし、低温だから家で貯蔵する
よりさらに長期熟成も可能なはずアル!!!」

44 名前:なー ◆i2juaL6k :2002/09/25(水) 03:08 ID:lwlIh8tw
「チューゴ君のウチュー開発(3/3)」

ロシアノ (発酵、というとウォッカとかもそうかな?・・・)
アメリー (うーん・・・理解不能・・・)
フランソワ(火星チーズに、火星ワイン・・・これは・・・先を越されてはまずいかも・・・)
ニホン  (火星納豆、火星タクワン・・・いったい、どんなんだろ?)

「か・・・火星キムチ・・・ニダニダ、ハァハァ、ニダニダ、ハァハァ・・・」


それぞれの思惑でウチュー開発は進んで行くのでありました・

「おしまい」


こんな理由で宇宙開発をしてるわけではないと思われます、私の捏造ですね(・▽・)
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20020527205.html
ここらへんを見てるうちになんとなく〜
発酵食品マンセー

45 名前:なー ◆i2juaL6k :2002/09/25(水) 03:36 ID:lwlIh8tw
四足のもので食べないのは机だけ、海にいるもので食べないのは潜水艦だけ
(別バージョンもありましたか?)
宇宙にいるもので食べない物は、なんでしょうね?

46 名前:名無しさんは反省しるニダ :2002/09/25(水) 07:52 ID:.3BoUKyM
>なー ◆i2juaL6k さま

チューゴ君もさることながら、
フランソワ(火星チーズに、火星ワイン・・・これは・・・先を越されては
まずいかも・・・)
が、面白い!

47 名前:漢の浪漫 :2002/09/25(水) 08:01 ID:6.9LGCIc
「つうわけでちょっくら協力してくれ」
「えーなんでわたしがお金ださなくちゃいけないの?」
いきなりの物言いに少々反抗気味のニホンちゃん。
「地球町横断Nゲージだぜ燃えるじゃねぇか」
ご満悦なロシアノビッチ君。
「最近キッチョムの野郎もヒキコモラー卒業したみたいだし、な?」
ユーロ街からカンコ君の家までNゲージを繋げるこれまた雄大な計画ですが、ニホンちゃんの好みじゃありません。
だいいちNゲージにユーロ街行きの手紙を乗せるにも、いちいちカンコ君にお願いしないといけない罠。
手間も時間もかかります。
「う〜ん・・・とりあえず、前向きに検討してみるね」
「つれねぇな。ニホンは漢の浪漫が判ってねぇぜ」
正直わかりたくもないです! と心の中でつぶやくニホンちゃんでした。



48 名前:わるいやつら! :2002/09/25(水) 08:02 ID:6.9LGCIc
ニホンちゃんは一生懸命に小冊子をまとめています。
その名も『ガイライシュ』。
お庭を荒らしている生き物のリストです。
「チャバネゴキブリは最悪ですっ!」
その他にも、かわいいけれどアライグマとか、ブラックバスにアメリーザリガニとか、例を挙げるだけでいろいろ出てきます。
「・・・あ、これもあったよね」
ふとおもいたったニホンちゃん、リストの一番上に項目をひとつ書き足しました。

『チョーセンジン』


どっとはらい

49 名前:わるいやつら! :2002/09/25(水) 08:06 ID:6.9LGCIc
本家15ク−ル目にうpしたものを転載しますた

>47
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20020919k0000e030064000c.html
>48
http://www.yomiuri.co.jp/00/20020923i401.htm


余談ながら
ハングルファイト面白いなぁ
良スレ&電波浴の場に発展してもらいたいものでつ

50 名前:ゼロ :2002/09/26(木) 23:46 ID:EpAXXi.Y
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=asahi&key=1007737898&ls=50

ニホンちゃん外伝「アサヒちゃん」

最新作をうpしますた。

51 名前:四季砲 :2002/09/29(日) 22:28 ID:xZ8.eHC6

第1222話「サバイバー」を読んで

ニホン「・・・・・・」
カンコ「・・・・・・」

ニホン「世の中にはいろんな食べ物があるんだね」
カンコ「ニダ!」

ニホン「まあ、なれれば平気になるんだろうけど
    カンコ君ちの ホンオ・フェだけは、なれないと思うな

カンコ「ニダ〜ニホンはウリの食文化をパカにするきか、ウリだけ差別するきニダか」
ニホン「そういうわけ、じゃないけど、ホンオ・フェの臭いってアンモニア臭なんでしょ
     アンモニア臭って、馴れれるものじゃないでしょ」

カンコ「 ムカ━━━<丶`Д´>━━━!!」
ニホン(あっ カンコ君の機嫌が・・・話題を変えたほうがいいかも)
ニホン「臭う食べ物といえばキムチだけど、私キムチには感謝してるんだよ」
カンコ「ニダ━━━<丶`∀´>━━━!!」
ニホン「私、今までシイタケや納豆の匂いが駄目で食べられないっていうのが
    どうしても理解できなかったの
    でも、キムチの臭いを嗅いでから、そういうの理解できるようになったの!」
カンコ「 ムカ━━━<丶`Д´>━━━!! 」
ニホン「あっ! まずい! 変な事いっちゃった」
カンコ「ニホンは、やっぱりウリをパカにしているニダ 謝罪しるニダ〜〜〜」
ニホン「きゃ〜〜〜〜」
おしまい

注) これは筆者に意見です 私好き嫌いがほとんどないのですが
   キムチの臭いと味は駄目なんです ハイ
  



52 名前:アゲもかねて :2002/10/06(日) 23:13 ID:JpfHVhBA
「ネコは・・・」

ニホン「ねえ、カンコ君ってネコも食べるの?」
カンコ「アイゴー ニホンは何もウリの事分かっていないニダ
    ニホンの仲良くしましょはヤッパリ口先だけにだ」
ニホン「ごっごめんなさい」
カンコ「ニホンもっとウリ理解しる」
ニホン「う うん、じゃあカンコ君はネコを食べたりしないのね」
カンコ「当たりまえニダ、いいかニホン、ネコは」
ニホン「ネコは?」
カンコ「漢方薬ニダ!!!」
ニホン「・・・・え?」
カンコ「ネコは神経痛やリュウマチの特効薬になるニダ!」
ニホン「!!!」
おしまい

説明
民間療法の一つに「コヤンイタン(猫汁:猫を漢方薬と一緒に丸煮する。
強壮エキスを抽出するため生きたまま圧力なべで煮られるらしい)」
というのがあるとか。
神経痛・リュウマチに効くと言われていますが、
科学的には何の根拠もないそうです。


     

53 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:02 ID:6CnqOKJU

                          想いは、時を越えて。
                    三毛 Presents  「ニホンちゃん」外伝

     「Still,I Love You」
         第三話 回想

  〜Side Uyo〜
 喫茶店「三毛猫亭」。
 地球町商店街のはずれにある、ちんまりとした喫茶店だ。今、オレは、クラスの連中と一緒に、この店に
やって来ていた。
 ………訂正。オレは、この店に、拉致どうぜんに連れ込まれていた。

「いらっしゃ………なんだぁ?えらい大勢だな」
 やって来たオレ達を見て、マスターが目を丸くした。三十くらいの痩せぎすの人で、少々目つきの悪い男性
だ。
 慌てて水の用意をするマスターを後目に、オレ達はテーブルにつく。……つーか、座らされる。五卓あった
テーブルは、あっという間に占拠された。
 オレを挟み込むように、左右にヨハネとマカオ。対面の席には、ユキとラスカちゃん。彼女たちは、一人分
開けて座っている。
 マスターが、水を配りながら、注文を聞いて回る。オレを含めて野郎三人はコーヒー。ラスカちゃんはミック
スパフェセット。そしてユキはチーズケーキとオレンジジュース。
 他の連中も、それぞれ好き勝手に注文している。
「ったく、めんどくせーなぁ………」
 マスターが、ぶつぶつと漏らしているのを、オレは聞いてしまった。
 ………いつも思うんだが、この人よく喫茶店のマスターなんてやってられるなぁ。


54 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:03 ID:6CnqOKJU

     つづき

 この店は、姉さんに教えて貰った。マスターがとんでもない不精者で、コーヒー一杯で何時間もお喋りして
いようと、なにも言わない。それどころか、ちょっと手が空いたと見るや、煙草の吸い殻の山を築きながら本
を読み耽っている。勿論、お客などほったらかしだ。
 理解があるのか、それとも我関せずという姿勢なのか、生徒が煙草を吸っても、「見つからんようにな」と
しか言わないし、酷いときには客に店番をさせて本屋に行くなんて真似すらする。はっきり言って、変人だ。
 そういうわけで、この店は、お金がないのにひまを持て余している地球高校の生徒の溜まり場と化している。 
 マスターは変わり者だが、店そのものはかなり上等な部類に入るだろう。コーヒーは、オレ好みの酸味の
すくないものだし、ケーキやパフェは、ボリュームがあってカロリー抑えめ………らしい。オレは食べたことが
ないのでよく知らないが。
 店の内装は、店名どおり猫の写真や置物で埋まっているという印象だ。マスターの趣味だという、落ち着
いたピアノ曲が、常に流れている。
 姉さんに連れてきてもらったオレは、一度でこの店が気に入ってしまった。以来、三日と空けずここに来て
いる。ヨハネやマカオには、オレが教えたんだが、あいつらもここがお気に入りになっているらしい。

 皆が皆、無言だった。聞こえてくるのは、店内に流れる音楽と、マスターが立ち働く音だけ。
「……なんだ、今日はやけに静かだな。喧嘩でもしたのか?」
 マスターが、そんな空気を察して声をかけてきた。
「いえ、喧嘩って訳じゃないんですが………」
 ヨハネが、歯切れ悪く答える。マスターは、深入りするつもりが無いらしく、ひょいと肩をすくめるだけだった。
 五分……十分。重苦しく、ピリピリした空気は、注文の品がやってくるまで続いた。



55 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:03 ID:6CnqOKJU

     つづき

「へいお待ち」
 やる気の無さそうな声とともに、コーヒーがやってきた。それぞれの前に、注文の品と一緒に伝票が置か
れてゆく。
 ……………………………ちょっと待て。
「………マスター。何故オレの伝票にパフェセットとチーズケーキが一緒に書かれてんですか?」
「あん?ラスカちゃんの分はどうせ君のおごりだろ?そっちの子は初めて見るが、君の関係者だろうし」
 …………なぜ関係者だとわかるんだ………。
「おごりだなんて、一言も言ってませんよ、オレ」
「君とラスカちゃんが一緒に来るときは、いつもおごりだからな。今回もそうだと思ったんだが?」
「いつもいつもたかられてる訳じゃないっす。………っていうか、オレの財布がもたない」
 げんなりと反論するオレ。その台詞に反応して、ラスカちゃんが、ぷうっと頬を膨らませた。
「ひっどーい!私、たかってなんかいないもん!ただおごって貰ってるだけだもん!」
 ………いや、そういうのを一般的に「たかる」と言うんだが………。
 反論する気力も尽き果てたオレは、のろのろとコーヒーをすすることしか出来なかった………。

「…………で。由紀子さん、さっき言ったこと、本当ですの?」
 紅茶のカップを、優雅にソーサーに戻しながら、ケベックが口火を切った。
 ………さっき言ったこととは…無論、ユキの爆弾発言だ。あれのせいで、オレの立場は針のむしろ………
いや、剣山の上で正座するに等しいモノになってしまった。早い話、やっかみと好奇心の対象になったのだ。
 ユキは、黙っていれば美少女だ。………と、思う。それが、転校して早々、特定の人間に、極端に好意的
な態度をとっていれば、当然他の野郎共にとっては面白くなかろう。女子たちは………まあ、女というもの
は、人の色恋沙汰が大好きだから。



56 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:04 ID:6CnqOKJU

     つづき

 ユキが、「話していいの?」と言いたげにオレを見やる。なんと答えたものか迷っていると、予想だにしな
かった声が割り込んできた。
「あ、あたしも聞きた〜い!ね、ニホンちゃん!!」
「う、うん……わたしもびっくりしたし………。武士ったら、いつの間に………もう」
 仰天した。空いていた筈のカウンター席に、いつの間にか、姉さんとタイワンさんが座っている。いや、この
二人どころか、アメリーさんやゲルマッハさん、アーリアさん、エリザベスさんにフランソワーズさん…姉さん
の主立った友人たちが、ずらりと並んでいた。皆、興味で目を輝かせている。
「…………なぜ姉さんたちがここにいる」
 半眼で睨むと、揃って目をそらしやがった。
「いや〜、偶然よ、ぐ・う・ぜ・ん。たまたまここに来たら、ウヨ君たちがいただけよ〜」
 嘘だ。噂を聞きつけて、後をつけてきたに違いない。
「ねぇ?マスター。ただの偶然だもんねぇ〜」
「……どっちでもいいよ。まったく、仕事が増えて面倒くさいったらありゃしない」
「あ、酷い言い方〜。せっかく、可愛い女子高生が揃って来たのに、もすこし愛想いい答えしてほしいなぁ」
「悪いが、子供は守備範囲外だ」
 タイワンさんとマスターが、噛み合わない漫才を繰り広げているのを後目に、姉さんは、ひどく真摯な目で
オレとユキを見つめていた。
「由紀子ちゃん……昔、武士とキスしたって………本当?」
「………はい」
「そう………わたしは、無理には聞かないわ。でも、ひとつだけ………。武士のこと、好き?」



57 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:04 ID:6CnqOKJU

     つづき

  〜Side Laska〜
 かちり。
 ニホン姉さんの問いかけを聞いた瞬間、私のスプーンが、パフェグラスに当たって耳障りな音を立てた。
手が、動かない。いや、全身が、まるで氷漬けになったように、ぴくりとも動かなかった。
 いや。
 いやいやいや。
 聞きたくない。
 由紀子ちゃんの答えは分かりきってる。
 でも、それを本人の口から聞かされるのが、怖くてたまらない。
 そして………それを聞いたウヨ君がどんな反応をするのか……私は平静を保っていられるのか………
恐ろしくてたまらない。
 店内に、沈黙が舞い降りていた。マスターと私を除く全員が、由紀子ちゃんに視線を注いでいた。

「ええ………好きです。大好きです」

 おお、というどよめきが、店内に満ちた。
 私は……呆然としていた。こんな台詞を、なんのてらいもなく言ってのけるなんて……。
 彼女の、ウヨ君に対する想いの深さ、激しさを、改めて思い知らされた。
 そして……ふと思った。同じ質問をされたとき、私はなんと答えるだろう?「お兄ちゃんとして」好きとか、
「幼なじみとして」好き………そう答えるんじゃないかな……。
 好き。好意を抱いている。想いを寄せている。……愛してる。
 …………………分からない。私は確かに彼のことが好き。でもそれは、どういう形での「好き」なの?
 兄貴分として?幼なじみとして?それとも………一人の男性として?
 「好き」と一言で言うのは簡単。でもその中には、無限に等しい意味を込めることができる。
 ………私が口にすべき「好き」には、どんな意味を持たせるべきなんだろう?



58 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:05 ID:6CnqOKJU

     つづき

  〜Side Yukiko〜

 ちょっとまずかったかな?
 ワタシは、自分の発言の結果に、ちょっとだけ戸惑っていた。オグナは、表情の選択に困ったような顔をし
ている。喜んでいいのか、照れるべきなのか、それとも困ればよいのか、分からないと言いたげだ。きっと、
女の子から面と向かって「好き」と言われたことがないんだろうなぁ。
 ラスカちゃんは……オグナとは対照的に、無表情だった。うつろな目で、パフェをじっと見つめている。沈黙
という名の砦にたてこもり、なにやら考え込んでいる。

しかし………ワタシは、こう答えるしかなかった。いくら韜晦したところで、オグナへの気持ちを隠し通すな
ど出来なかったから。ましてや否定するなど、ある意味ワタシの全てを否定するに等しかったから。

 ワタシの答えを聞いたさくらさんは……すごく穏やかな目でワタシを見つめていた。かすみ草にも似た、控
えめで、儚げな笑顔。
「そう………わたしはそれだけ聞けたら十分よ。………マスター、ごちそうさまでした」
 そう言って、スツールから降りるさくらさん。
「に、ニホンちゃん!?」
「いいのよ、タイワンちゃん。由紀子ちゃんの気持ちが聞けたんだから、もう十分なの、わたしは。……ね、
由紀子ちゃん」
「………はい」
「武士を……好きになってくれて、ありがとう」
 その一言を残して、さくらさんは、店を出ていった。このひとには敵わない。全てを受容し、包み込んでくれ
る懐の深さ。母性というものの存在を確信させてくれるひと。
 さくらさんは、ある意味、ワタシの目標になるひとだ、そう…思った。



59 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:05 ID:6CnqOKJU

     つづき

「で……ウヨ君とキスした……ううん、ウヨ君のことを好きになったいきさつ……よければ教えてもらえるか
な?」
 さくらさんの隣に座っていた、元気そうな人が促してきた。ええっと………タイワンさん、っていったっけ。
 ワタシは、もう一度、オグナを見た。ワタシの過去、つまりはオグナの過去だ。話していいものかどうか、彼
の了解を得た方がいい。……が、オグナは、相変わらず困ったような顔で沈黙している。迷っているのだろう。
 いいや、言っちゃえ。なぜワタシがオグナのことを好きになったのか、オグナ本人に知ってもらいたいし。
「………分かりました。あれは、十年前………」



 十年前。ワタシは、いじめられっこだった。何故いじめられていたか、それはよくわからない。
 いじめていたのは、近所でも評判のガキ大将だった。ブランコを横取りされたり、砂場で遊んでいると乱入
して無茶苦茶にしたり。仲のいい女の子が、文句を言っても馬耳東風。相変わらず、彼はワタシをいじめ続
けた。
 事件が起こったのは、オグナたちがやってきた次の日のことだった。
 飽きもせずに、ワタシのお人形を取り上げてへらへら笑っていたガキ大将に、どこからか現れたオグナが
近づいていったのだ。
「んん?なんだ、おまえ。みかけないやつだな」
「…………かえしてやれよ」
「なに?」
「かえしてやれ、っていったんだよ!」
 いきなりだった。目にも留まらぬ早業で、オグナは、ガキ大将の腕をねじりあげたのだ。悲鳴を上げ、人形
を取り落とすガキ大将。オグナは、それをすくい上げると、ワタシに放り投げてきた。



60 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:07 ID:6CnqOKJU

     つづき

「てめぇっ!」
 ガキ大将の取り巻きが、オグナを包囲する。が、オグナは、怖れる色すら見せずに昂然と言い放った。
「おとこがよってたかっておんなのこをいじめるな。みっともないぞ!」
「うるせぇ、おんなのまえだからってカッコつけてんじゃねぇや!やっちまえ!!」
 乱闘が、始まった。細身のオグナは、ひどくすばしっこかった。四方から殴りかかってくる悪ガキどもを、
ひょいひょいとかわし、的確な一撃を入れていく。
「こ、こいつ、つよいぞ!」
 何人かが戦意を喪失して逃げてゆく。今まで、いじめにも黙って耐えていただけだったワタシは、怖れる色
もなく抵抗し、反撃に出るオグナの勇敢さを、半ば呆然と見ているだけだった。
 ……が、所詮は多勢に無勢。オグナの後ろから飛びかかった一人が、彼の動きを止めた。

 一方的な暴力が始まった。羽交い締めにされたオグナを殴る蹴る。みるみる彼の顔が腫れ上がり、服が
ボロボロになってゆく。
 やめて!おねがいやめて!
 叫びたかった。でも、声が出なかった。竦み上がったワタシは、ただ、眼前に展開される陰惨な光景を、見
ているしかできなかった……。

 がくり、と、オグナの頭が落ちた。まるで、力つきたかのように。
「へっへっへ…まいったか!」
 勝ち誇るガキ大将。大勢で一人を相手にしてるくせに………!
 その瞬間。オグナが、弾かれたように頭を上げた。彼を羽交い締めにしていた子分の鼻っ柱に、後頭部が
勢いよく激突する。
 悲鳴と鼻血を撒き散らしながら、派手に横転する子分。オグナの戒めは解かれた。



61 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:08 ID:6CnqOKJU

     つづき

 身体の自由を取り戻したオグナは、即座に反撃に転じた。
 獲物を見つけた隼のように、ガキ大将に突っ込んでゆく。咄嗟のことで、反応しきれなかったガキ大将の腹
に、オグナの頭がめり込んだ。
「ぐふ……っ!!」
 身体をくの字に折り曲げて、呻き声を上げるガキ大将。そのまま尻餅をついた彼の上に馬乗りになったオ
グナは、情け容赦なく拳の雨を降らせた。
「こ、このぉっ!!」
 慌てた子分が、オグナを引き剥がしにかかる。もつれあって殴り合う二人が離れるかと思われたその瞬間。
オグナは、ガキ大将の腕に、思い切り噛みついた。
「いてててててててててて!!」
 たまらず叫ぶガキ大将。下手に引っ張れば、却ってガキ大将を痛めつけることになってしまう。子分たちの
動きが止まった。
「は、はなせぇ!!このやろーっ!!」
 闇雲に拳を振り回し、オグナを乱打するガキ大将。しかし、オグナは、まるである種の亀にでもなったかの
ように、喰いついた口を離そうとはしなかった。
 やがて、ガキ大将の悲鳴は、ぶざまな泣き声に変わっていった。
「い、いてぇよぉ………わかった、わるかったから、もうはなしてくれよぉ………!」
 それを聞いて、ようやく解放するオグナ。ガキ大将は、泣きながらほうほうの態で逃げ出していった……。

「たたかれてないか?だいじょうぶか?ユキ」
 その声で、ワタシを縛り付けていた呪縛が解かれた。満身創痍のオグナに駆け寄る。
「へへへ………かちぃ!」
 にかっ、と笑い、ワタシに向けてVサインを見せるオグナ。……そして、そのまま、ものの見事にひっくり
返った。
「き………きゃああああああ!!しっかりしてぇっ!!」



62 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:08 ID:6CnqOKJU

     つづき

 カラスが、物悲しく鳴き交わしながら、ねぐらへと帰ってゆく。ワタシとオグナは、夕陽を浴びながら、家路を
歩いていた。
 ふらふらと、力無い足取りのオグナ。それを支えようとするワタシ。しかし、彼は、そのたびにワタシの手を
振り払った……。
 二人のあいだに、会話はない。ただ無言で、足を動かすのみ。
 ………ダメ。お礼を言わなくちゃ。
「あ……あの……」
「あん?」
 いつもと同じ、ぶっきらぼうな声。でも、その奥底に、暖かなものがある。その時のワタシは、そう感じた……。
「どうもありがとう。その……たすけてくれて」
「べつに。おまえをたすけようとおもったわけじゃねーよ。アイツがきにくわなかったから、なぐっただけだ」
 それは、照れ隠しだったのだろう。顔の紅さは、夕陽のせいだけとは思えなかった。
「うん………でもね。すっごくうれしかった」
 ふたたび沈黙が降りてくる。
 ややあって、オグナが口を開いた。ひどく真面目な声だった。
「なあ………オマエ、いつもいじめられてんのか?」
「う………うん………」
「………………だれもかばってくれないのか?」
「う……ん……。あのこ、すごくケンカつよいし」
「………………おまえさー、おどおどしすぎだよ。だからいじめられるんだ」
「だ、だって……こわいもん」
「だからって、ずーっとがまんしてたら、ずーっとずーっといじめられるぞ?」
「そんなのヤダぁ………」



63 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:08 ID:6CnqOKJU

     つづき

 ワタシは、涙声で呟いた。オグナの指摘したことは、正論だ。そしてそれは、希望とは対極にある現実だっ
た。……でも……ワタシに、なにができるの?ワタシは、なにをしたらいいの?
 すがるような思いで、ワタシはオグナを見た。彼は、無惨に腫れあがった顔に、無理矢理笑みらしきものを
浮かべて、その答えを告げた。
「だからさ……。つよく、なれよ。べつにケンカにつよくなれってわけじゃなくて……イヤなことはイヤって……
それをハッキリいえるように、さ」
 それは、当時のワタシには、無理難題に等しいものだった。そんなことができたら、最初からいじめられた
りなどしていない。
 うつむいたまま、黙っているワタシを見やって、オグナは困ったようにため息をついた。
「まあ……オレがこっちにいるあいだは、アイツらにはゆびいっぽんふれさせねーよ。あんしんしろ」
「……!!」
 驚いて、オグナの顔を見上げる。だが、彼はそっぽを向いていて、表情を伺い知ることはできなかった…。

 帰宅したワタシたちを待っていたのは、オグナのお母さんと、さくらさんの怒声だった。
 服はぼろぼろの上に泥だらけ、顔には青あざときたら、なにをやらかしたのか一目瞭然。当然の結果だっ
た。二人から小言のシャワーを浴びつつ、赤チンを塗りたくられている彼を見るに見かねて、ワタシは弁護し
ようとした。
 オグナは、ワタシをいじめっこから助けてくれたんです……!
 …しかし、その言葉は、オグナ自身の眼光によって遮られた。言うな、と、彼は目で訴えていたのだ。

 ワタシは沈黙を守った。ワタシを護ってくれたのに、小言を言われているオグナ。ワタシのお父さん、お母さ
んに、心配をかけまいと、敢えて悪者になったオグナ。ワタシは、そんな彼を、涙に濡れた目で見つめてい
た……。
 ただ……オグナのお父さん、そしてワタシのお父さんは、全てを察していたのだろう。二人は無言で、でも
暖かな微笑をたたえ、オグナの頭を、そっとなでてくれたのだった………。



64 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:09 ID:6CnqOKJU

     つづき

  〜Side Laska〜
「…………だから、オグナのことを好きになったの。ワタシを護ってくれるひと。ワタシのことを、考えていてく
れるひとだから……」
 由紀子ちゃんは、そこでいったん言葉を切った。
 私は、何故か苦笑が浮かんでくるのを押さえることができなかった。
 …………………ウヨ君らしいな……。
 ウヨ君は、ずっと昔から、ウヨ君であり続けていたんだ。人のために、平気で危地にとびこんでゆくひとだっ
たんだ……。
 私は、そっと、となりのテーブルに座っているチョゴリちゃんを見た。彼女も、昔、いじめられていたところを
ウヨ君に助けられている。レモンスカッシュのグラスを、両手で包み込むように持っている彼女の瞳には、共
感と納得の光が揺れていた………。
「たった………」
 不意に、ウヨ君が沈黙を破った。全員の視線が、彼に集中する。ウヨ君は、半ば呆然としたように、言葉を
続けた。
「たった……………それだけのことで………?」
「…………………オグナにとっては、それだけのことかもしれない。でもね……ワタシにとっては、それだけ
のことが、すごく嬉しかったんだよ………」
 答える由紀子ちゃんの声は、対照的に、明快そのものだった。
「ワタシをかばってくれた。ワタシを励ましてくれた。そんなひと、家族以外にはいなかったもの。ワタシにとっ
ては………あなたは、騎士のような人なの」
「騎士、ねぇ…………」
 面映ゆげなウヨ君。これほど素直に、信頼と敬慕を伝えられては、照れて見せるしかないのかな……?
「………で……キスしたっていういきさつは?」
 タイワンさんが口を挟んできた。とたんに、ウヨ君の表情が硬くなる。私は………内心で荒れくるう何かを、
必死で押さえつけていた。聞きたい、という欲求と、聞きたくない、という感情。この二つが、せめぎ合い、渦
を巻いて、私の全身を駆けめぐる。
「話しちゃって………いい?」
 おずおずと、由紀子ちゃんがウヨ君に問いかけた。内心の葛藤もあらわに、頭を抱えていたウヨ君は、や
やあってから、ぽつりと呟いた。
「…………………………………好きにしろ」



65 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:10 ID:6CnqOKJU

     つづき

  〜Side Yuki〜
 あの一件以来、ワタシはオグナにべったりだった。常に行動を共にしていた。虫取り網を抱えて、山を走り
回り、海でカニを追いかけまわした。時には、さくらさんも入れて三人でおままごともしたりした。……彼は、
しぶしぶといった風情だったけど。

 たのしい日々だった。

 でも、物事には必ず終わりの時がやってくる。オグナたち一家が、ワタシの家から帰る日が―――お別れ
の時が、やってきた。
 車に、沢山のおみやげを、心には、あふれるほどの思い出を詰め込んで、オグナたちは帰り支度をする。
一家全員が、それを手伝いながら、別れを惜しんでいた。
「今度は、地球町に是非遊びに来てください。住人は変人も多いですが、よいところですよ。きっと気に入っ
て頂けると思います」
「ええ、是非ともお伺いします」
「さくらちゃん、元気でね。よかったら、また遊びに来てくれると嬉しいな」
「はい、おばさま。きっと……」
 交わされる挨拶。別れの儀式。
 その輪から、ワタシとオグナは離れていた。二人とも無言だった。

 本当は、オグナにしがみついて大泣きしたかった。いっちゃやだと、思い切り駄々をこねたかった。でも、そ
んな真似をしたところで、オグナがここに残ってくれる訳がなかった。ワタシを連れていってくれる訳がなかっ
た。
 だから………せめて、笑って見送りたかった……。

「オグナ………ばいばい」
 言っておきたいことは、いくらでもあったのに……口にできたのは、その一言だけだった。言葉をつなごうと
しても、のどの奥を、形にならないなにかが塞いでしまう。
「ああ……じゃあ、な」
 オグナの返事も、ひどくあっさりとしたものだった。

 ……やっぱりやだ。行かないでほしい。次にいつ逢えるのか、それすらわからないのに……。
 そう思った瞬間、鼻の奥に痺れるような感覚が走り、視界がゆっくりと滲んできた。



66 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:10 ID:6CnqOKJU

     つづき

「お、おい……ユキ!?」
 オグナが、うろたえたような声を上げた。ほほを、何かが駆け下りてゆく感触。
 あれ………ワタシ、泣いてるの………?

 だめじゃない、由紀子ってば。笑って……笑って見送りしなくちゃ………!

 でも、涙は止まらなかった。必死に笑顔を作っても、想いは、私の気持ちは、形を変えてこぼれ落ちていっ
た………。

 ぽろぽろ………ぽろぽろと…………。

「ユキ………」
 オグナが、それまで聞いたことのないような、優しく穏やかな声で言った。
「やくそくしよう。ぜったいにまたあうって。また、いっしょにあそぼうな」
「うん………うん………」
「よし、ゆびきりだ」
 しかし、ワタシは頭を振った。
「ゆびきりよりも………やくそくがかなうおまじない、してもいい?」
「ん?おまじない?……ああ、いいぜ」
「じゃ……めをつぶって」
 素直に目をつむるオグナ。ワタシは、涙をぬぐうと、そっと彼の顔に、自分のそれを近づけていった。
 胸がどきどきする。やめちゃおうかな、と、心の奥で誰かがささやく。でも………ワタシは、確かな証が欲
しかった。永遠にこころに刻みつけられる、まばゆい証が欲しかった。

 ちゅ。

 一瞬。ほんの一瞬だけ、二人の唇が触れ合った。驚いて目を見開くオグナ。間髪入れず、ワタシは彼にし
がみついた。

「やくそくしたよ…………きっと………また………あおうね!!」

 震える声で叫ぶワタシのほほを、新しい涙が、そっと伝っていった…………。



67 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:11 ID:6CnqOKJU

     つづき

  〜Side Laska〜
 私は、とぼとぼと家路をたどっていた。
 由紀子ちゃんの話。それは、衝撃以上のなにかを、私に叩きつけていた。
 羨望、嫉妬、苛立ち、後悔。いろいろな感情が混淆して、私を苛む。

 …………………聞くんじゃなかった………………。

 彼女と、ウヨ君が、どれほど濃密な時間を過ごしていたのか。どれほど深く心を通わせていたのか。一言
一言が、私を打ちのめした。みずから望んで聞いたとはいえ、あの時間は、ほとんど拷問にちかいものだっ
た。
 私は、自分がウヨ君にいちばん近いところにいると思っていた。彼の隣にいることを、当然のことのように
考えていた。でも………それは、幻想にすぎなかったんだ。私だけの特等席は、砂の土台の上に作られた
ものだったんだ………。
 由紀子ちゃんの登場は、私が座り込んでいた特等席を、一瞬でたたき壊した。ウヨ君の隣には、いまは誰
もいない。そしてそこには、由紀子ちゃんが座ろうとしている……。

 いや!!

 それを考えただけで、私のなかで、何かが激しく荒れくるう。
 仲良く笑いあい、ふざけ会うふたりのイメージが、私を押しつぶそうとする。それは、ついこの間までの、私
の姿。ひょっとしたら、もう二度とそんなことはできないかもしれない、過去の幻影。
「………………っ」
 目尻が熱くなってくる。すさまじい敗北感と、巨大な喪失感。その二つが、私を挟み撃ちにする。

「ラスカちゃーん!まってー!!」

 由紀子ちゃんが、私に駆け寄ってきたのは、そんなときだった。



68 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:11 ID:6CnqOKJU

     つづき

「はぁ……はぁ……はぁ……」
 私の目の前で、息を弾ませる由紀子ちゃん。透明な汗が、かすかに上気した彼女の顔を美しく彩る。
「……なにか、用なの?」
 いけないとは思いつつも、声がとがるのを押さえきれない。
「ええ…………あなたの気持ちを、聞いておきたくて」
「私の……………?」
「ええ。……単刀直入に聞くわ。ラスカちゃんは………オグナのこと、好きなの?」
「…………!」
 ついに聞かれてしまった。私自身も、答えを出すことを先延ばしにしていた質問を。
 由紀子ちゃんは、韜晦やごまかしを一切拒絶した、厳しい眼光で私を縛り付ける。
「わ、私は…………」
 声が続かない。さっきまで自問自答していた疑問。「好き」という言葉の意味。
 私が答えに迷っていると、由紀子ちゃんは、ふっ……と柔らかい笑みを浮かべて言った。
「このままじゃ、ワタシが悪役になっちゃいそうだから」
「悪役…?」
「そう。悪役、悪役」
 悪役、という単語を、まるで歌うかのように発音する。
「お姫様から、王子様を奪い取ってしまう悪い魔女みたいじゃない、ワタシ?」
「そ、そんな………」
「でもね」
 不意に、由紀子ちゃんが微笑をおさめた。信じられないくらい静かに、まるで宣誓をするかのように言い放
つ。
「でも……悪い魔女だって……王子様の事が大好きなのよ」
「………!」
 ああ……このひとは、本気なんだ。ならば、私も本気で答えなくちゃ。



69 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:12 ID:6CnqOKJU

     つづき

 目を閉じる。ウヨ君と由紀子ちゃんが、睦まじく笑いあっているところを想像してみる。
 そのとたんに、こころのなかでなにかが軋み、心臓が鷲掴みにされたような痛みが走る。

 やっぱり………私は………私は…………!

「好きよ」
 さっきまでの逡巡が嘘のように、自然に言葉が滑り出ていた。
「好き………私は、ウヨ君の事が大好き。ずっと、ずっと……彼の隣にいたい……!」
 言った。言ってしまった。もう後戻りできない。ウヨ君のことを好きだと自覚して、口にだしてしまった以上、
もう、彼の妹分ではいられない。
 でも……こころにつかえていたモノが、すっと消えていったのも、また事実だった。
「うふふ。その言葉が、聞きたかったんだ……」
 満面の笑みを浮かべて、由紀子ちゃんが言った。すごく魅力的な笑顔だった。
「これで、ワタシたちはライバル、ね。お互い、正々堂々といきましょう」
 笑みの質が変わった。不敵な、と形容できそうな、自信に満ちた笑み。
「ええ……そうね」
 そう答える私の顔も、彼女と似たような表情だっただろう。
 どちらともなく、手をさしだす。

 二人の声が、重なった。

『負けないわよ』

                                      つづく


70 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:12 ID:6CnqOKJU

                              次回予告

「ああ………楽しかったよ」

 オレたちは、変わろうとしていた。

「だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

 もはや、幼い日には戻れない。

「ウヨ君…………」

 それぞれの想いを胸に抱いて。

「幸せだわ………今のワタシは………」

 夜は、静かに更けてゆく……。

「どうしたら………いいのかな……」

 次回 「月の光に抱かれて」

 オレたちは、夢を見る。



71 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 03:13 ID:6CnqOKJU

三毛であります。
大変遅くなってしまいましたが、「Still…」第三話をお届けいたします。
ああ……女の子の心理描写が、これほど大変だとは思わなかった(w

最初は、軽めのラブコメを想定してたのに、えらくシリアス風味で進んでいます……何故だろう。

次回は、ラスカちゃん中心の回になると思います。できるだけ早くお届けしますので、どうかお見捨てなきよう。

では!

                             赤木りえ 「回想」を聞きながら  三毛 拝

72 名前:三毛 ◆wPntKTsQ :2002/10/08(火) 11:05 ID:CJRdEQS2
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……。
誤爆しました………補完スレにうpするつもりでした……。

一話分まるまるうpしたあとで気づくなんて……なんて間抜けで壮大な誤爆なんだ(ニガワラ

……はい、反省しております。キムーチにまみれて逝ってきます。

73 名前:大洞商会 :2002/10/10(木) 01:00 ID:Mu9dO9VA
『ニホンちゃん外伝「大怪盗時代」』

時はまさに大怪盗時代
異国の美術品、希少価値のアルのもを持っていることがステータスの証、
欲しいものはどんな事をしても手に入れる
たとえ盗んででも、今はそんな時代の物語

エジプト 「警部さん、今度こそ大丈夫ですよね」
フラメンコ「大丈夫ですよ、エジプトさん、この私が着たからには、大船に乗ったつもりでいて下さい
      ご覧なさい、この厳重な警備、ありの子一匹は入る隙間なんてありません」
エジプト 「そういって何回、逃げられているじゃないですか、今度こそ本当に御願いしますよ」
フラメンコ「ハッハッハ、彼方も心配性な人ですな、私達にまかせておけば何の問題もありませんよ」
エジプト 「はぁ、そうですか」
フラメンコ「こんな怪盗のすきにはさせませんとも」
? ?  「なんなのこの警備、まるでなってなくってよ」
警官 A 「ちっとキミ、ココは関係者以外立ち入り禁止だよ」
? ?  「あら、この私を知らないなんてそれでよく警官が勤まるものね」
警官 A 「なんだと」
フラメンコ「やめないか、おや、ひょっとして、もしかして」
? ?  「さすが警部さんともなれば私をご存知の様ね」
フラメンコ「お子様探偵、エリザベス!」
エリザベス「ちが〜う!!美少女探偵エリザベス!!」
フラメンコ「で、その探偵さんが何のようかね」
エジプト 「僕がおよびしたのです、警察だけでは心配なので」
エリザベス「そういうわけです。」
フラメンコ「心外ですなあ、エジプトさん、私どもが信用なりませんか」
エリザベス「まあまあ、フラメンコ警部、エジプト君を責めないでやってください
      私は万が一の場合の保険ですから、」
フラメンコ「万が一なんて私が警備しているかぎりあり得ませんよ」
エジプト 「フラメンコ警部、エリザベスさん、そろそろ時間です。」

みなが息を飲み時計を見つめます。
徐々に時計の針は予告状の時間に近づきます。ついに約束の時間を針が指したその時です

タン

突如明かりが消え辺りは暗闇に

フラメンコ「停電?」
エジプト 「なんだ、どうして明かりが はやく予備電源を」 
警官 A 「はい、今すぐに・・・・あっ!! 警部 エジプトさん あそこを」

警官A お屋敷の屋根の一点を指差します
エリザベス「明かりはまだなの?」
警官 A 「はい もう少し・・・つきました」
エリザベス「サーチライト!」
警官 B 「ハイ」

警官Aが指差した一点をサーチライトが照らします
そこには
? ?  「ほ〜ほほほほほほ」

派手な仮面で顔を隠し、三色のマントをなびかせ 高笑いをする 
少女が立っています

エリザベス「だっ誰そこに居るのは」
? ?  「私こそ、美少女怪盗ルーブル、エジプト家に伝わる秘宝を頂きにきたわよ」
エリザベス「貴女が?でも残念ね この厳重な警備、これではお宝に手はだせないわね」
ルーブル 「ああ、石版ならもう頂いたから」
フラメンコ「なんですって いつのまに、この警備をどうやって」
ルーブル 「それは企業秘密、じゃあねぇオルヴワール 」

怪盗ルーブルはマントをひるがえすと、夜の闇の中に消えさります

フラメンコ「警官 A、B、C そのたもろもろ、はやく奴を追え!!!」
警官達  「はっはい〜」

フラメンコ警部は警官達を引き連れ怪盗のあとを追いかけます

エジプト 「やっぱり盗まれちゃったか あれエリザベスさんは追いかけないんですか?」
エリザベス「ふふふ 備えあれば患いなし やつの逃走経路は予測済み
      そこに部下を配置してあるのよ」
エジプト 「さすが名探偵」
エリザベス「私にかかてば、こんなの朝飯前よ、チョッと待ってて今、連絡を取るから」

エリザベスちゃんはふところから大きな無線機をとりだします

エリザベス 「あ〜あ〜 こちらエリザベスどうぞ」
カナディアン「こちら カナディアンどうぞ」
エリザベス 「今、そっちに犯人が向かったはずだけど」
カナディアン「うん いま目の前を通っていったよ」
エリザベス 「通っていったって彼方なにやってるのよ」
カナディアン「だってエリザベスちゃんがココを見張ってろって」
エリザベス 「・・・・・・この役立たず!!!!!」
エジプト  「どうやら、あきらめた方がイイみたいですね」




74 名前:大洞商会 :2002/10/10(木) 01:00 ID:Mu9dO9VA
翌日、場所はかわってエリザベスちゃんの家

エリザベス 「昨日は最低だったわ、ほんとにもう」
執事    「お嬢様、今日の新聞でございます」
エリザベス 「 どれどれ・・・・・・・・?!!」
執事    「お嬢様、いかがなされました?」
エリザベス 「この記事は何なのよ!!」
執事    「どれどれ、エジプト家に世界一の美少女怪盗ルーブルあらわる
       この記事がなにか?」
エリザベス 「なにがって、世界一怪盗はこのアタシよ!!」

エリザベスちゃんが身を翻すといつのまにか、怪盗ルーブルにも負けず劣らずの
派手なマントと仮面をつけています
         
執事    「お子様怪盗グレート・ブリテンの出番ですか」
エリザベス 「お子様じゃなくて美少女怪盗!
        マン、怪盗ルーブルのヤツに予告状をだして頂戴
        エジプト家から盗んだロゼッタストーンはこのグレート・ブリテンが頂くと」
執事・マン 「 あの〜、お嬢様、予告状を出すのはよろしいのですが、
        どちらに送れば、よいのでしょうか」
おしまい

解説
これといってする事はないのですが、昔ヨーロッパの博物館は珍しい物手に入れようと
あの手この手と犯罪まがいな事までしたそうです。
あと分かるかとは思いますが、美少女怪盗ルーブルの正体はフランソワです 


75 名前:大洞商会 :2002/10/12(土) 01:22 ID:XEwIOGlc
「ベトナム料理」

ニホン 「これから、ベトナちゃんが手料理ごちそうしてくれるそうだから
     ベトナちゃんのうちにいってくるね」
ウヨ  「いいな〜お姉ちゃん 」
ニホン 「へへ〜いいでしょう」
ウヨ  「僕も食べたかったな〜」
ニホン 「今日はウヨはお留守番、御土産もらってきてあげるから、我慢してね」
ウヨ  「ちぇ しょうがないな、おみやげ期待してるから」
ニホン 「なに、食べさしてくれるのかな〜たのしみだな〜」
ウヨ  「何ってベトナ料理って生春巻きしかないんじゃないの」
ニホン 「ウヨ、そんなこと言っちゃ駄目!」
ウヨ  「だって、他に思い浮かばないし生春巻きだけじゃないの?」
ニホン 「それじゃあウヨ、フランソワ料理っていったら何が思い浮かぶ?」
ウヨ  「・・・・・これといった物は思い浮かばないなぁ」
ニホン 「でしょ、そんなものなのよ」
ウヨ  「僕が間違ってたよ姉さん」

 終

76 名前:北極星 :2002/10/13(日) 03:20 ID:Tm5Az12I
総督府で避難所版15クール目を立てた者です。

前スレのdat落ち直後になかば慌てながら避難スレを立てたのですが、その後の経緯を見るに、衆意は
2chにおけるスレ存続を望まれているようです。
分裂を意図して避難したわけではない以上、どちらかに一本化しなければならないのですが、半島情勢
いかんによっては、再び落ちる危険性が残ることも事実です。

そこで、2ch版を本スレとして、総督府版は予備として位置づけたいのですがいかがでしょうか。

これから作品をアップされる方は、万一のために避難所版にもお願いできないでしょうか。ハン板の
波乱含みは当分続きそうですから……。

それから、避難所版に作品をアップされた方々には深くお詫び申し上げます。本当にごめんなさい。
僕の読み違えのせいで、皆さんにご迷惑をおかけしてしまいました。
お手数ですが、作品を2chに再投稿していただけないでしょうか。本当に申し訳ありません……。

77 名前: :2002/10/13(日) 13:28 ID:ObWSsZk2
>>76

> そこで、2ch版を本スレとして、総督府版は予備として位置づけたいのですがいかがでしょうか。

つうか、元々そういう位置づけでしょ。ここんとこ、こちらにアップされていたのは、
2chが落ちていたからじゃないの?


78 名前:まあくん ◆FDLOCdao :2002/10/13(日) 15:26 ID:56VbqWz2
>>76
本家に書込めない人もある筈だし(串とかで)、謝る必要もないんじゃない?
一週間経っても本家に上げないようなら、スレ主が代行すれば良いだけだし・・・。

79 名前:KAMON ◆wzJSYC0I :2002/10/14(月) 13:18 ID:.zLc0dDQ
一応目次を作ったので、上げておきます。
話数振りは日付順で、>>がみにふろ総督府の、<<が2chのレス番号を表します。

<<17-26(<<27解説)
第1223話 「歴史は動いた」

<<33-35(<<36解説)
第1224話 「家なき子ポーラ 前編」

<<41(<<42訂正)
第1225話 「いつもの昼下がりの午後」

<<43(<<44解説)
第1226話 「ビゴーさん、何描いてるの?」

>>13-14
第1227話 「拉致」

<<73(<<74解説)
第1228話 「漢の浪漫」

>>16
第1229話 「がっかり2」

<<89(<<90解説)
第1230話 「わるいやつら!」

>>17-18(>>19解説)
第1231話 「ウリナラの最新技術」

>>20-22(>>23-24解説)
第1232話 「その家、二つに分かれて争わば、彼らが存続はかなわじ」

80 名前:KAMON :2002/10/14(月) 13:20 ID:.zLc0dDQ
>>27-30(>>31解説)
第1233話 「名称問題」

<<108-112(<<113解説)
第1234話 「家なき子ポーラ 後編」

>>42-44(>>45解説)
第1235話 「チューゴ君のウチュー開発」

<<140-142(<<143解説)
第1236話 「家なき子ポーラ 後日談」

<<159-160
第1237話 「教育勅語」

<<161(<<162解説)
第1238話 「歴史を学ぶ」

<<174-177
第1239話 「緑の革命」

<<184
第1240話 「シベリアちゃん」

<<188-191(<<192解説)
第1241話 「電池のおはなし」

<<193
第1242話 「給食の時間」

81 名前:KAMON :2002/10/14(月) 13:21 ID:.zLc0dDQ
<<201-202
第1243話 「記念日」

<<233-234(<<236解説)
第1244話 「アイアンフェイススキン」

>>52
第1245話 「ネコは・・・」

>>73-74
第1246話 「大怪盗時代」

<<281
第1247話 「立つんだ! カンコ」

<<284-289(<<290おまけ、<<291解説)
第1248話 「でふれすぱいらる」

<<296-299(<<300おまけ、<<301解説)
第1249話 「剣道」

>>75
第1250話 「ベトナム料理」

<<308-309
第1251話 「Fallen fallen fallen is Babylon the Great!」

82 名前:なー ◆i2juaL6k :2002/10/14(月) 20:34 ID:PmMmlO3A
うむむ、2箇所にうpするのは面倒だなぁ・・・今のところ2chハン板メインらしい
し、向こうでアクシデントがあったらローカルのHDのテキストファイルには保存され
てるんで、ソレをここにコピーするって感じでも(・∀・)イイ?

83 名前:四季砲 :2002/10/17(木) 01:04 ID:UGcZYvaQ
「ポグロムを止めよ」

ロシアノ「おい、ニホン話があるんだ」
ニホン 「なに、話って」
ロシアノ「ココだけの内密な話しだ、誰にも聞かれたくない人のいない所で話す」

ロシアノビッチ君はニホンちゃんを引き連れ人気のない場所へ

ロシアノ「紫苑の親父が俺のうちでゴタゴタを起して、うちの財産を横領しやがった
     それでもまだ足りえりとせずよからぬ事を計画しているらしい」
     
ニホン 「それと私とがどう関係してるの」
ロシアノ「そのうちニホンの家でも同じような事を起すに違いない
     そこでだ、そのはらいせと警告をかねて紫苑の奴をしめてやろうと今考えているんだ
     なにも紫苑をしめるのにお前も荷担しろというわけじゃねぇ
     ただ、それに口を出さないで欲しい、事が済んでから何も知らなかったと
     トボケてくれればそれでいい」
ニホン 「それには同意出来ないわ」
ロシアノ「どうして」
ニホン 「理由は第一、人道に反する、確かにロシアノビッチ君の家で紫苑ちゃんのお父さんが
     ひどい事したようだけど、それは紫苑ちゃんとは関係ないことよ
     それに私の家そばでそんな事があって、なにも知らなかったではご町内に通らぬ
     まだ言いたい事はあるけど
     ロシアノビッチ君の立場になって考えても、それは得策とは思えない
     紫苑ちゃん一人にそんな事しても意味がないし、そんな事をすれば
     紫苑ちゃんはその事を大宣伝するに決っているわ
     ロシアノビッチ君は残忍で非人道的だといいふらし
     自分は今までいつもいつもいじめられ続けられた
     だから、ロシアノビッチ君の家でロシア革命を決行したのは当然の帰結だと
     ロシアノビッチ君に虐められたことを利用するに相違ないと思う。」
ロシアノ「確かにニホンちゃんのいう事も一理あるな」

その後ロシアノビッチ君は考え直し紫苑ちゃんを虐めたりしませんでした
 終わり

解説
四王天中将は戦前の反ユダヤ主義を主張し、ナチスのスピーカーみたいであったと
今日批難されてます。しかし、ナチスのスピーカー役を果たしたのは当時のマスコミであり

四王天中将はハルビン特務機関に在任中に
白ロシア軍による一万一千人のユダヤ人虐殺を阻止したらしいです

参考文献 猶太難民と八紘一宇 著者 鈴木千年

84 名前:オオボラ商会 :2002/10/27(日) 01:54 ID:M1iu9ngM
「黄色い花」

木の葉散る秋、わけもなく悲しくなったりしませんか、理由もなく涙が流れませんか

「ニホンちゃんどうしたんだろ、あんな所で一人で突っ立ってて」

アメリー君は堤防沿いの道を自電車に乗って途中で見かけたのです

ニホンちゃんが眼に涙を浮べ川原に一人たたずみ
ただ川辺をずっと眺めています、夕日が辺りを赤く染め出すとようやく
ニホンちゃんは、川原を離れ帰路につきました

「ニホンちゃんなにかあったのかな・・・・」

アメリー君はニホンちゃんが眺めいた川原に眼をやると、一面黄色い花に覆われています

「そっかニホンちゃん、この花が・・・・」

翌日、アメリー君は黄色い花束をもってニホンちゃんの家にやってきました

「ニホ〜ンちゃん、こんにちは〜」
「はーい、どちら様で・・・あっ アメリー君、何のよう」
「ハイこれ、ニホンちゃんへのプレゼント」
「!!!」

アメリー君はもっていた花束をニホンちゃんに、手渡します

「ちょチョッとアメリー君、私その花・・・・」
「何にも遠慮することないよ、ほら受け取って、」

アメリー君は黄色い花束をニホンちゃんの顔の前に近づけます
仕方がなくニホンちゃんは自分の顔の前から遠ざけるように手にし、下を向き 目をおさえます

「ニホンちゃん、いや〜泣くほど喜んでくれるなんて僕も嬉し・・・・」
「アメリー君のばぁか〜!!!!」

ニホンちゃんは、渡された花束をアメリー君の顔めがけ投げつけます
投げつけられた花束は辺りに花びらと花粉を散らせ

「あっ、しま・・・・ヘクチョ ヘクチョ ヘクチョ
  アメリー君なんて嫌いよ、ヘクチョ さっさとその花束もって帰ってよ ヘクチョ」

バタン! ニホンちゃんのアメリー君を締め出してしまいました
アメリー君は足下に落ちた、セイタカアワダチソウの花束を拾い上げ
首を傾げます、

「綺麗な花なのにニホンちゃんキラ・・・・ハッハッ・・・ハクション!!
 ・・・・・・・・風邪でも引いたかな? ハクション!!」

おしまい

説明  日本の在来種を駆逐し花粉症の元凶の一つてして嫌われている、
    セイタカアワダチソウですが、原産国のアメリカでは州花としている州もあるそうです
    その上、保護までしてるとか

  注)花粉症の元凶としてはそれ程たいした事はないそうです
    むしろもっとたちの悪いブタクサを駆逐してくれるから、喜ぶべきかも

85 名前:先行うp :2002/12/19(木) 23:38 ID:yp8t2gWs
「トーゴービール」

ニホンちゃんはフィンラちゃんち遊びにきて二人でお菓子作りです

フィンラ「かんせ〜い」
ニホン 「お〜〜〜」 パチパチパチパチ
フィンラ「わたし お菓子を居間にはこんでおくから、ニホンちゃん冷蔵庫から
     飲み物おねがい」
ニホン 「うん 分かった」
フィンラ「ニホンちゃんの好きなのでいいから」
ニホン 「何にしようかな〜 あっそうだフィンラちゃんの家といえば・・・・
     え〜と、あれ?ない ない ない どうして〜」
フィンラ「ニホンちゃん、どうしたの?」
ニホン 「フィンラちゃんちってトーゴービールってなかったっけ?」
フィンラ「そんなのは、無いですよ」
ニホン 「でも、ウヨがフィンラちゃんちと言えばトーゴービールだって」
フィンラ「トーゴービールは提督ビールの中の一つで・・・」

       ガシャ〜〜〜ン

ニホン 「今の音なに?」
フィンラ「居間方うから聞こえたけど」
ニホン 「いってみましょ」

居間の方に忍び足で近づき中のようすをこっそり覗くとそこには!!!」

ニホン 「カンコ君! なんでココにカンコ君がいるのよ!」
カンコ 「今の話は聞かせてもらったニダ もぐもぐもく 少しこの菓子は粉っぽいニダ」
ニホン 「だからどうやってココに入ったのよ!」
カンコ 「もちろん、その提督ビールシリーズにはもちろん李舜臣が・・・」
フィンラ「ありません」
カンコ 「アイゴー ウリはガラス細工のような繊細な心がものすごく傷ついたニダ
     賠償としてこのお菓子はウリがいただくニダ、むしゃむしゃにだにだ」
ニホン 「傷つく前から食べてるじゃない!」
カンコ 「モグモグムシャムシャ」
ニホン 「・・・・・・・・フィンラちゃん、どうしようこれ」
カンコ 「粉っぽい菓子のせいでウリは咽が渇いたニダ、賠償として飲み物をもってくる」
ニホン 「いいかげんにしなさいよ」
フィンラ「まあまあ、カンコ君どうぞ」
カンコ 「や フィンラはニホンと違って偉いニダ、グビグビグビ プッハ〜〜」
フィンラ「美味しいですか、そのビール?」
カンコ 「美味いニダ、最高ニダ」
フィンラ「そう・・・・フフ・・・フフ」
カンコ 「なんだ? フィンラその怪しい笑みはウリに何を飲ませたニダ!」
フィンラ「なにって、山本五十六ビールですがなにか」
カンコ 「アイゴー ウっウリは取り返しのつかないことをしてしまったニダ
     こんな物を美味いと思ってしまったニダ、美味しいと言ってしまったニダ
     ウ ウリは・・・ウリは・・・」
フィンラ「予想以上の反応ね こんなに凹むなんて」
おしまい

86 名前:unknown_J :2002/12/24(火) 11:58 ID:pdEqERSE
いつのまにかdat落ち、and、避難しておられたのですね。
時折にしか訪れませんので、状況が把握できていませんが、なにかあったのでしょうか?



87 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/27(金) 12:58 ID:.1fvPsJc
「あの娘はウリナラ起源!カンコ君らぶらぶハートエイク大作戦」

ピンポーン「アニョハセヨー」
「は〜い。あれ、チョゴリちゃん今日はどうしたの?」
「遊びに来たニダ またマンファを見せて欲しいニダ」
「マンファ?あぁ、漫画ね? いいよ〜」
「お邪魔しまスミダ」 「邪魔スムニダー!!!」

「はうっ。カカカカンコ君までっ。どうしてっ?」
「もちろん、一緒にマンファを見に来たニダ」
「あうあうっ。男の子向けのはウヨの部屋だから…」
「違うニダ!今日はチョゴリの見るマンファをケンエツしに来たニダ!」

あら、検閲とは穏やかではありませんね。いったい何事でしょう?
実はカンコ家では、ニホン家風の物は腐った劣等文化として禁止されているのです。
「チョゴリが劣等豚足文化に汚染されるのは許せないニダ!
 でもチョゴリがどうしてもニホンのマンファをみたいと言うから
 ケンエツ済みのマンファなら見てもいい事にしてやったニダ! 上がるニダよ〜」

「トンソク? ? ???」 油断大敵。脈絡なく突然出てきた単語に
ニホンちゃんが固まっているうちに、勝手にズカズカ上がり込むカンコ君。

88 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/27(金) 12:58 ID:.1fvPsJc
さて、チョゴリちゃんが今日見に来たマンファ…もとい漫画は何でしょう?
「う〜んと… あっ、『チェリ』ニダ!これにするニダ!」
おおっ、『カードキャプチャー!さくやちゃん・妖怪伝』ですか。
なかなか良いチョイスですねチョゴリちゃん。

『さくやちゃん』はニホンママが二ホン家のみんなをモデルに作った漫画です。
・不思議なカードを集めて妖怪と戦う『さくや』のモデルはニホンちゃん。
・ハヤブサを操り空を飛ぶクールな加藤お兄さんのモデルはクウジさん。
・爆弾を操る熱血お兄さんはリクジさん。
・魔女っ娘に標準装備の不思議な動物、羽のある空飛ぶ犬のモデルはイーグル。
・強い魔力を持った謎のカッパな少年はウヨ君。
・とどめにラスボス、身長50メートルの美女妖怪はニホンママ。
などなどみんなモデルが実在します。ええっ?「カイジさんは出ないのか」って? 
だって、カイジお兄さんがカードに絡むとすっかり別のお話になっちゃうんですもの。
デーンジャラス!って事で出演禁止。

さくやちゃんの、カードをキャプったり妖怪と戦ったり、てんてこまいで
きりきりまいな毎日を面白おかしく描いた漫画は、ひっこみじあんなニホンちゃんに
「こんな元気な子になってほしいな〜」って思いを込めて作った、ニホンママの
愛情あふれる傑作です。これが近所のおんなのこにも大人気。

89 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/27(金) 12:58 ID:.1fvPsJc
「その前にケンエツニダ!!!」 あらあら、カンコ君が出しゃばります。
チョゴリちゃんから漫画を取り上げたカンコ君。やおら極太油性マジックを取り出します。
「さくやじゃないニダ!『チェリ』ニダ!!」 マジックでタイトルを書きかえるカンコ君。
「ああっ、なにするの?」
「うるさいニダ!二ホン家風の名前は文化侵略だから修正するのは当然ニダ!!」
「『さくや』が正しい名前なんだから、それって修正じゃなくて改竄…」
「こっちには二ホン家風の服を着てるシーンがあるニダ!ウリナラ風に修正ニダ!!」
全然聞いてないカンコ君。最初から最後までチェックして、あちこちマジックで書きかえます。
「も〜、コピーだからいいけど〜」 すっかりあきらめモードのニホンちゃん。

あら、カンコ君、最後までチェックしたはずなのに、もう一度最初から読み始めました。
読み終わると、また始めに戻って3回目… しかもやけに熱心に読みふけっています。

実はここだけの話、この漫画にはアジア通りのおんなのこより、チューゴ君やカンコ君の方が
はまっているのです。なぜって、風水&太極パワーを操り、さくやちゃんに実力を認めさせて
ラブラブになっちゃう彼氏のモデルはチューゴ君。
ニホンママさんはちょっぴりロマンスも入れてみたかったのですが、さすがに
彼氏のモデルが家族では、ちょっぴりマズいものがありますからね。

90 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/27(金) 12:59 ID:.1fvPsJc
もちろん、チューゴ君はタイワンちゃんに強引なアプローチを繰り返している上、
ひそかにアサヒちゃんとつきあっているのですが…
クールで押しが強いくせに、チューゴ君の言う事はなんでも聞いちゃう(はあと
都合のいい女、アサヒちゃん。気の強い、元気印の拳法少女タイワンちゃん。
家計が苦しいのに、お嬢様育ちで財布の紐のゆるいニホンちゃん。
三人と平等におつきあいしたいというチューゴ君の誠意はズバリ本物です。

ええっ? チューゴ君がモデルなのに何でカンコ君までって?
やだなぁ。カンコ君の脳(略してカンコ脳)内では風水&太極マークはカンコ家起源。
当然、さくやちゃん=ニホンちゃんの彼氏のモデルはカンコ君に決まっています。

こういう漫画を書いたって事は、文化を持たない豚足劣等文化空白家庭の二ホン家が、
地球町で一番古くて優秀で全ての文化の起源であるカンコ家にあこがれて
二ホンをお嫁にしてカンコ家の文化と歴史を自分の物にしたがってる証拠ニダね〜
その手は食わないニダ! でもドゲジャして頼むんならちょっとだけ考えてやるニダ!

ニダニダ笑って、ぶつぶつひとりごとを言いながら延々と読みふけるカンコ君。
思ったことをストレートに口に出す癖はいいかげんやめなさいカンコ君。
ニホンちゃん、思いっきり引いてるし。

91 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/27(金) 12:59 ID:.1fvPsJc
「ニダハハハハ…」
「オッパー 早くかわるニダ!!」
「ニダニダ… チェリのハァトはウリの物ニダ!」
「早くするニダ!!!!」
「ウリナラチェゴー!」
「早くしないと かんしゃくが突き上げるニダーーー!!!!!!」
ぼこっ、がすっ、ごろごろごろごろバターン「アイゴー!」

おやおやカンコ君、とうとうチョゴリちゃんに蹴り出されてしまいました。
無理もありません。カンコ家の数少ないオリジナル、火病(ファビョン)の起源は
ご先祖様の熊女さんから受け継いだ野生の血、すなわちファニョン遺伝子。
おんなのこであるチョゴリちゃんのほうが色濃く受け継いでるのですから
いざ発作が起こったらカンコ君にだって止められたものではありません。

「アイゴー! もっと読みたいのにどうしたら言いニダ?
 あっ、そういえばニホンがアレはコピーだって言ってたニダ!
 ってことは原稿を見つけたら見放題ニダ! さっそく原稿を探すニダ!」

92 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/27(金) 12:59 ID:.1fvPsJc
とりあえず、最初に台所に行って冷蔵庫の中を探してみるカンコ君。ハイ、ありませんね。
しかたありません、原稿のかわりにロースハムでもGETして次の部屋を探しましょう。
ロースハムを丸ごと1本手づかみでモリモリかじりながら次の部屋へ向かうカンコ君。
やや、栄養が補給されて、カンコ脳が通常の3倍のスピードでフル回転を始めました。

「よく考えてみたら文化空白地帯の二ホン家が
 地球町で大人気になるような面白い話を作るなんておかしな話ニダね〜
 そういうのを作ってみんなにほめられるのは本当ならウリのはずニダ!
 だいたい二ホン家のものは全部ウリのをぱくったんだから半分ウリが作ったような物ニダよ〜
 半分は5割だから四捨五入すれば10割ニダね!
 だからチェリも10割つまり100%ウリナラ起源ニダ!!
 ウリナラチェゴーーー!!!」

通常の3倍のスピードであさっての方角に突っ走るカンコ君。

「そうするとニホンはウリナラのチェリを盗んでニホン家風に書き換えて
 二ホン家起源だと言いふらしてるニダね! ひどいニダ! 許せないニダ!
 アイゴー! ニホンは謝罪しる!! 反省しる!!!!」

あぁ… なんていそがしい子なんでしょうったら。

93 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/27(金) 13:00 ID:.1fvPsJc
なんという事でしょう! チェリの起源はウリナラだったのです!
論理的に証明したんだから100%間違いありません。

「そうすると二ホン家にはウリから盗んだチェリの原稿があるはずニダね!
 原稿があればそれこそ二ホン家がウリの物を盗んだ間違いない証拠ニダ!
 許せないニダ! 取り戻して二ホン風に捏造した部分をウリナラ風に復元して
 みんなに見せるニダ!」

そうです! そうすれば、みんなが二ホン家の卑劣さに気づき、
すばらしい作品を創造するカンコ家の優秀さをほめたたえるに違いありません。
みんなの間違った日記を修正して回るのは、地球町で唯一、正しい日記を書いている
カンコ家の権利であり、義務なのです。これこそ日記建て直し運動。
いけいけカンコ君、ゴーゴーカンコ君。

やがてカンコ君は、たくさんの本棚と机とパソコンを置いてある部屋にたどり着きました。
ここにならチェリを隠してあるかもしれません。本棚と引き出しを全部引っ張り出して
チェックするカンコ君。しかし、そこにもチェリはありません。
おや? 机の引き出しを引っ張り出したその奥に、何かキラリと光る物がありますね。
取り出して見てみるとそれは「チェリ」の絵をかいたCD-Rではありませんか。
これこそチェリの原稿に違いありません。ウリナラはIT先進家庭。考えてみれば当然です。
「見つけたニダ! 早速うちで修正して明日学校でみんなに見せるニダ!!」

94 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/27(金) 13:05 ID:47hQOxIw
CDをシャツの中に隠し、おおあわてでうちに帰るカンコ君。早速パソコンに入れてみます。
するとタイトル画面が出ました。『まじかる カノン』 あら? チェリとは違いますね。
実はこれ、ニホンパパが『カードキャプチャー!さくや』を元に、あくまで個人的に
楽しむために作ったゲームだったのです。りすぺくとですね、りすぺくと。
これはこれで、ニホンパパのまな娘に対する愛情というかリビドーというか
大体そんなような物があふれる傑作です。でも家族のみんなには秘密ですよ。

「ハァハァ ハァハァ カノンたん ハァハァ」
バターン「オッパー!ニホンちゃんからコピーもらって来たニダ! ケンエツするニダよ〜!
 あっ、アボジー! オッパが、オッパがー!」
「待つニダチョゴリ!こっこれは誤解ニダ!ニホンの陰謀ニダ!ニホンは謝罪しる〜!」
「くぉらカンコー!」
哀れ、ご禁制のニホン家淫乱文化に手を付けたカンコ君は、この後、カンコパパに
死ぬほど殴られて、小一時間説教を食らったのでした。

翌朝…
「ハァハァ ハァハァ カノンたん ハァハァ」
バターン「アボジー!朝ご飯出来たニダ〜! あっ、オモニー! アボジが、アボジがー!」
「待つニダチョゴリ!こっこれは誤解ニダ!ニッテイの陰謀ニダ!ニッテイは謝罪しる〜!」
この親にしてこの子あり。カンコ君には間違いなくカンコパパの血が流れているのでした。

95 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/27(金) 13:06 ID:47hQOxIw
「はいパパ味噌汁。あらやだ。お隣の奥さん今日も騒いでる。道路で手足をバタバタさせてるわ」
「いつもの事です。ほっときましょう。
 それよりママ、昨日、書斎の引き出しを触ったりしちゃったりなんかしませんでしたか」
をや? 何故か朝から落ち着かないニホンパパ。心なしか声もうわずっています。
「? いいえ。ニホン、ウヨ、あななたち触った?」
「ううん」 「触ってないけど。何かあった?」
「いや何でもない。触ってないんならいいんです」

あわてて話をそらすニホンパパ。しかし、部屋中をひっかき回して極秘のCDを持って行き
囓りかけのロースハムを置いていった、謎の逆わらしべ長者現象の真犯人は誰なのでしょう?
家族のみんなでなければザイ君あたりかそれともイーグルか。
いや、もしかしたら、ニッテイさんの時代から二ホン家に棲み着き、数々の災いを
呼び込んだという妖怪『赤い座敷わらし』の仕業なのかもしれませんね。

ニホンパパは全ての謎を解く事が出来るでしょうか。(ヒント…解けない)

96 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/27(金) 13:06 ID:47hQOxIw
か い せ つ

長くて済みません。本家には1ヶ月くらい書けそうもないのでこちらにageさせて頂きました。

『さくや妖怪伝』
http://www.paoon.com/film/horibzue.html
http://www.fjmovie.com/horror/j/t8/18.html
1人雇うのも大変な豪華キャストを揃えて、その演技力の全てを無駄に使いきった
日本映画界屈指の迷作です。

オッパとは
http://www.google.co.jp/search?q=cache:Z3Zg8OdCHrIC:the-wanderer.hp.infoseek.co.jp/experiences/languages/koreawords.htm+%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%91%E3%80%80%E3%81%8A%E5%85%84%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93&hl=ja&ie=UTF-8
http://the-wanderer.hp.infoseek.co.jp/experiences/languages/koreawords.htm

元ネタは、ウロ覚えですが1年前くらいの韓国の報道で、ある小学校の高学年から
アンケートを採ったら、数割がニホンのエロゲーWAREZをやった事があって、
見た事があるだけを含めるとかなりの生徒が… ってヤツです。
劣等日本淫乱文化の文化侵略ニダ!とか言う前に、自国の手癖の悪い連中と
しつけのなってないガキどもを何とかしろ、って感じですねぇ。

97 名前:こっぱー君 ◆U1zZosko :2002/12/28(土) 14:29 ID:VpVn7huM
>>87-96 をまとめて、誤字脱字改訂&解説を追加しました。↓

http://mrcopa.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/amtrs000/nihontan/kanko0001.html

98 名前:駄菓子屋 ◆GaSinnZg :2003/03/26(水) 18:02 ID:66u.gXCk
>>96
蛇足で申し訳ないんですが、割れで手に入れるにしても日本語分かってなきゃ
エロゲも出来んでしょうに、その点はどうなんでしょうか?

99 名前:名無しさんは反省しるニダ :2003/03/26(水) 18:33 ID:p/7kzVH.
>>98
エロゲのためなら辞書でも引きます。
ちなみに、僕が知ってるのは台湾人の話ですが。

100 名前:駄菓子屋 ◆GaSinnZg :2003/03/26(水) 19:53 ID:CU0bwly.
>>99
台湾はそうみたいですね。自分は台湾のアニメ絵HPのBBSに英語で感想を書きこんだ事が
あるんですが、その返礼が私のHPのBBSに『日本語で』書かれていたのにはビビりました(w
しかし、フォントとか…文字化けしませんかね?普通。

101 名前:名無しさんは反省しるニダ :2003/03/27(木) 01:32 ID:xvEajd9Y
>>100
日本の萌え絵サイトを見るために、日本語フォントとIMEくらいは入れていると思われ。
私のPCにも、ハングルと簡体字・繁体字のフォント入ってるし(w


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