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第1382話 ニダ 投稿日: 03/01/23 21:29 ID:NyA6QUfi
(らいむの戦記1/2)
「ニホンが歴史の捏造をしているニダ」
「今度はなにー?」
 相変わらずのカンコ君に、ニホンちゃんも呆れているようです。ただ、クラスのみんな
は、次はどんな電波が聞けるのかと楽しみにしながら集まってきます。
「ニホンのところで始まったアニメニダ」
「アニメ?」
「そうニダ。これを見るニダッ」
 カンコ君はご自慢のIT、もといノートパソコンを開くと、あるファイルを再生します。
 そこに流れたのは、やたら際どい軍服に身を包んだ5人の少女達の姿。更に物語が進む
とパンツがチラチラ、というかモロ出しです。
「……(赤」
 あまりの展開に、ニホンちゃんを含めた女子生徒達の顔は真っ赤です。
「ぬぐぅ、バカンコ、良く見えないアル」
「オー、ナイスアングルッ」
「ブラーヴォッ、ブラーヴォッ」
 対して、男子生徒諸君は異様な盛り上がりを見せています。
「で、か、カンコ君。これがどう歴史の捏造なのかしら」
「くぁ、どけるニダ。ウリが拾って来たニダ」
「カンコ君ッ」
「ん、あぁ、そうニダ、捏造についてニダ。ココを見るニダ」
 カンコ君がタイムラインを動かして画面に映し出されたのは、このアニメのストーリー
についてでした。

ナレーション「ニッテイはロシアの魔術によって苦戦し……」

「ここニダッ」
「へ?」
「おかしいニダ」
「いや、魔術で苦戦したって、それはアニメだし……」
(らいむの戦記2/2)
「それ以前の問題ニダッ」
「えっ」
「日本家はこのあとウリの家を簡単に取りこんだニダ。そんな日本家がロシア家ごときに
苦戦するはずないニダッ」
「えぇッ。でも、昔ロシアノビッチ君の家とケンカしたときは、うちも苦戦続きで凄い怪
我をしたって聞いたけど」
「それが捏造ニダ。世界で最も優れたウリ達の家を取りこんだニッテイがロシアノビッチ
ごときの先祖に苦戦なんて……」
 その時、カンコ君の後ろからぬっと手が伸び、頭を掴みます。
「に、ニダっ、誰にだッ、離す……に……だ……」
 そう、カンコ君の頭を掴んでいるのは完全に目の据わったロシアノビッチ君でした。
「よぅ、カンコ。良く聞こえなかったんだか……なんて言ったかな」
「ろ、ロシアノビッチ……の……」
「あぁ、聞こえないなぁ」
 口をパクパクするだけのカンコ君ですが、徐々に顔が真っ赤になり。
「ふ……ファビョーーーーーーンッ」
 切れてしまったようです。
「ロシアノビッチごときの先祖と言ったニダッ。ウリ達のほうがロシアノビッチなんかよ
り優れた家系に違いないニダッ、サッサッと離、離す、は、あぁぁぁぁッ」
「……ニホン、ちょっと借りるぜ」
 ロシアノビッチ君はそう言うとカンコ君を連れて教室から出て行きます。
(私のものじゃないし、別に返してくれなくても良いけど)
 とは言えず、引きつった笑いを浮かべて手を振るだけのニホンちゃんでした。
「あああっ、ロシアノビッチ、ウリを、ウリを何処に連れて行くニダッ。これは拉致ニダ、
誰か、誰か助けるニダ。あ、あ、アィィィィィゴォーーーーーッ」


こんな感じなのかな・・・

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