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第1388話 磨風烏賊槌丸 投稿日: 03/01/30 02:09 ID:u5HVtXb1
九官鳥のお家

ある寒い朝の日、学校へ向かう道でニホンちゃんは傷ついている
九官鳥を見つけました。優しいニホンちゃんは捨てておく訳にも
いかず、地球組へ九官鳥を連れて行き、どうしようかフラメンコ
先生に相談しました。
「そうねえ、可哀想だし教室でしばらく飼うことにしましょうか
ニホンちゃんとカンコ君で面倒みてあげてくれる?」
「え!カンコ君と・・・・・」嫌な予感がしましたが困っている
小鳥を見捨てる事はニホンちゃんには出来ませんでした。
「いいかニホン過去の清算としてウリが全て仕切るニダ。ニホンはウリの指示を
忠実に実行するニダ。 ウエーハッハッハ。」
早速のウリナラ節で少しムッとしたニホンちゃんでしたが、九官鳥の世話は楽しい
ものでした。色々と九官鳥の世話をするニホンちゃん、次第に九官鳥はニホンちゃん
になついていきました。カンコ君?彼は筋金入りのヤンパンスピリットの持ち主です
やる事といったら、フラメンコ先生への報告だけでなんにもしません。それどころか
ニホンちゃんになつく九官鳥がきにいらず、苛めたり、叩いたりキッチョム君のために
九官鳥の餌をくすねたりしました。
ある日、ニホンちゃんとウヨ君が九官鳥に餌をあげていると
「ニホンちゃんいつもいつもありがとう。ぼくは九ちゃんていうんだよ。」
「え?あなたお話が出来るの?」
「うん。少しだけなら言葉を覚える事が出来るんだよ。」
「わー凄いのねえ九ちゃん。今日はもう遅いからまた明日ね。」
このやり取りを見ていたカンコ君よからぬことを思いつきます。
「やい九官鳥、いつも面倒を見ているウリが言葉を教えてやるニダ。
「ウリナラマンセー、謝罪しる反省しる、さあ覚えるニダ。」
「天皇陛下 ばんさーい 大日本帝国 ばんざーい」「い今なんていったニダか?」
「わが大君に召されたる命栄えあるあさぼらけ〜いざ行けつわもの日本男児ぃ」
ふぁふぁふぁふぁファビョーン
「ウリがウリが世界一優秀なミンジョクとしっての狼藉ニカ 日帝+*‘>*」
一番嫌いな台詞を食らって怒りでカンコ君の自我は崩壊しています。
怒りにまかせて鳥篭を窓から放り投げて仕舞いました。
翌日、ニホンちゃんが学校へ行くとキムチ色のカンコ君が既に机の上に
仁王立ちしていました。「やいニホン、貴様という奴わ はんしえシルちゃさいシル
なじぇ九官鳥にいってはならない言葉を教えたニカ。」
ニホンちゃんは直ぐに、事態を把握しました。「いけない九ちゃん昨日、武士の歌覚えちゃったから
カンコ君に」ニホンちゃんは机ごとカンコ君を突き飛ばすと九ちゃんを探しに出かけました。
ニホンちゃんは色々尋ね歩いてとうとう、九ちゃんを見つけました。九ちゃんは傷が癒えたのでお家
に帰っていたのでした。
「九ちゃんもう傷はいいの?よかったお家に帰っていたのねえ。」
「ニホンちゃん心配して訪ねていてくれたんだねえ。本当に優しい子だね 僕はもう大丈夫だよ。
ニホンちゃんにお礼をしなくちゃ」「お礼なんかいいのよ。」
「そうはいかないよ。大きい箱と小さい箱好きな方を選んでいいよ。」「本当にいいの?じゃあ小さいほう。」
ニホンちゃんは学校で、九ちゃんのことを皆に話して、最後に小さな箱を開けました。
箱の中にはお菓子がいっぱい詰まっていました。とっても美味しいお菓子だったのでニホンちゃんは
皆に分けてあげました。
カンコ君はまたまた怒っています
「なじえニホンだけお礼をもらって来るニカ?差別ニダ。なじえ大きい方を貰ってこないニダ。チョッパリは馬鹿ニダ。」
捨て台詞を吐くが早いかカンコ君、九ちゃんの家にまっしぐら。カンコ君九ちゃんの家の前で、渾身のウリナラ節です。
判った判ったもう許してよカンコ君。 大きい箱と小さい箱どっちがいい?どちらもは駄目だよ。」
「大きい箱スミダ」
「ううおもいニダ一体なにがはいっているニカ どうせウリが一人占めするニダ
あそこの木陰で開封するニダ」「アイヤーカンコ暑いアル。早くあけるアルヨ」「え?その声は」
そうです箱の中身はチュウゴ君でした。「全くおまいは阿漕な奴アルね、九官鳥に懲らしめておくよう100弗で
頼まれたアルヨ。さあ尻出すネいつもの鞭打ちアル。」「アイゴー」 おわり

解説 磨風烏賊槌丸 投稿日: 03/01/30 02:31 ID:u5HVtXb1
日本昔話シリーズ第2弾です。
意地悪爺さんと正直爺さんが出てくる話はとてもキャスティング
しやすいです。花咲か爺さんの話も思いつくのですがあれは主人公が
犬ですので展開が読まれやすい為したきり雀をベースにしました。

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