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第1480話 名無しさん 投稿日: 03/04/12 14:28 ID:mamwEU0p
         「お祭りV・桜編」
 「・・・よく皆生きてるな」
 「奇跡アルな」
 「あのあと柱まで突っ込んでくるとはな」
 「一体誰があんなの考え出したのやら」
 「それを心から楽しそうにやるニホンちゃんもニホンちゃんですわ」
 日之本家でのお祭りの翌日登校してきた面々、昨日のお祭りについて苦い顔をしています。皆あちこちに
怪我をしています。
 「・・・・・・」
 いつもなら謝罪、賠償と騒ぐカンコ君、身体中包帯だらけで何も言えません。彼は柱をまともに受けてし
まっていたのです。彼でなければ死んでいたでしょう。皆思ってました。「もうニホンちゃんと先生のとこ
のお祭りは嫌だ」と。
 「おはよ〜〜」
 そこへニホンちゃんが教室へ入ってきます。彼女だけ無傷だというのが異様ですらあります。
 「どうしたの皆、なんか元気ないけど」
 「・・・別に」
 「昨日は楽しかったよね」
 「・・・うん」
 皆の脳裏にあの惨劇が思い出されます。今思い出してもぞっとします。
 「ところで今日もお祭りあるんだけどどうかな?昨日みたいに激しくないけど楽しいよ」 
 一同怒号と共に断ろうとしましたがニホンちゃんのにこりとした笑みに頷いちゃいました。
内心今度こそ死を覚悟しながら。
 日之本家では満開の桜と梅、そして桃のなかでお花見が行われていました。家中に咲き誇
る花々を見ながら皆に桜餅や三色団子が振舞われます。
 「皆いらっしゃい」
 家に咲く花々をあしらった雅な着物を羽織ったニホンちゃんが一同をもてなします。ウヨ
君が助六の衣装で舞を見せます。
 「どうかな、今日のお祭りは」
 「最高だよ」
 ニホンちゃんの問いかけに皆満面の笑みで答えました。

解説 名無しさん 投稿日: 03/04/12 14:30 ID:mamwEU0p
「お祭り」三部作完結です。最後は春なので日本の春を色彩る花をネタにしました。
     訂正と謝罪
「どうかな、今日のお祭りは」のあとに
花びらが風に舞い散るなかニホンちゃんが皆に尋ねます。
の一文入れます。
あとsageは今まで知りませんでした。すいません。

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