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第1498話 名無し@三重県 投稿日: 03/04/25 23:50 ID:i9o6fuXX
おじいちゃんの斧

ある日、ニホンちゃんは蔵の中を掃除していました。
「あ、これって、おじいちゃんのだ。」
と、その手には一本の斧が握られています。その斧は、かつてニッテイさんが愛用
していたものでした。
「ん〜、折角見つかったけど今はもっと便利な道具があるし、御免ね。」
と言うと、ニホンちゃんは、斧の埃を払ってから綺麗な箱にしまいました。

その夜、ニホンちゃんは、夢をみました。
昼間見つけた斧が、こう言うのです。
「自分は、今の日之本家には役立たない。どうか使ってくれる家を探して讓ってやっ
て欲しい。」
ニホンちゃんは、「そんなこと無いよ。お爺ちゃんの頃と変わってしまったのは斧さん
のせいじゃないよ」と、言おうとしますが声になりません。
目が覚めたニホンちゃんの頬は、涙で濡れていました。

その日、ニホンちゃんは斧を使ってくれる家にあげることにしました。
けれども、ニホンちゃんの心は晴ません。自分や家が、なにか大切なものを失ってし
まったんじゃないか。そんな気がしてならないからです。

おしまい。

解説 名無し@三重県 投稿日: 03/04/25 23:50 ID:i9o6fuXX
安易ですが、斧=小野田寛郎さんです。一応検索はしたのですが、既出ならすみま
せん(高砂族の中村輝夫氏の話はあったように記憶しています)。お話では、日本か
ら去っていく斧ですが、実際の小野田さんは、ブラジルでの成功後、日本で青少年の
育成に尽力されています。

小野田さんに関する産経正論

ttp://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/1997/9708/tanpou.html

財団法人 小野田自然塾

ttp://www.andec.com/onoda/

連続投稿すみませんでした。

>>490
それは、知りませんでした。そこまで堕落していれば国民も粛正に賛成しますわな。

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  コメント: