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第1955話
放置=ウィン(久々) ◆epZUp8TK96
投稿日: 04/08/14 09:44 ID:G5/ezYXA
8月15日はヒノモト家のお墓参りの日。
でも、ヒノモト家のお墓はいつもあらされるので、今年はニホンちゃんが
お墓の番をしています。
お墓の番を始めてから、3時間ほどたったでしょうか。
お墓の外でガサゴソと音が聞こえてきます。
(あう・・・。泥棒かなぁ・・・。やだなぁ・・・)
ニホンちゃんはちょっとビクビクしながら、ガサゴソする草むらに向かって
大声で叫びました。
「そこで止まってくださ〜い。それ以上進んじゃだめですよぉ〜」
すると・・・草むらから黒いボロキレをまとった人が飛び出してきました。
かなりヤバイ雰囲気をかもし出してます。
(わぁ・・・変質者だぁ・・・)
ニホンちゃんは、自分の悪い予感が当たったことに激しく萎えつつも
竹ほうきを手に戦闘態勢に入りました。
「フッ・・・。ニホンよ。お前に私を攻撃ができるのかな・・・」
黒衣の男はゆっくりとニホンちゃんの前に立ちはだかり、その後ろから
二つの黒衣の人影がゆらりと現れました。
「あ・・・あなたたちは・・・!!」
ニホンちゃんの前に現れた二人の男・・・・。それは・・・・。
コピーライトバイオレーションのカンコ!!
キッドナッピングのキッチョム!!
(ザシャアッッ!!!)
「あ・・・あなたたちは、第390話で死して、眠っていたはずなのが・・・
いまだに成仏できずに死霊となって彷徨い出てきたの・・・」
驚愕するニホンちゃんに、カンコくんがニダニダ笑いながら話しかけてきました。
「クッククク。死霊ではない・・・
ウリたちは大王タクミンさまに忠誠を誓い新たなる命を与えられたのだ!!」
大王タクミン!!
それは、先の大戦で封じ込めたチューゴ家の悪意の生まれ変わり
60年の時を経て、平和なアジア町に文化大革命を引き起こそうと蘇った悪魔!
「カンコくん、キッチョムくん・・・。命と引き換えにタクミンの走狗になり
ヒノモト家のお墓を荒らしにくるなんて・・・
それでも、かつての帝国国民ですかっ!恥を知りなさい!!」
ニホンちゃんにしては珍しく怒気をはらんだ口調でカンコくんをなじります。
しかし、カンコくんの怒鳴り声はそれ以上に激しいものでした。
「黙れ小僧! ヒノモノ家でぬくぬくと生きてきた貴様などに、カンコ家の地獄が
わかってたまるかぁぁぁぁ!!!」
そう叫んでカンコくんたちが黒衣を脱ぎ捨てると、その下には黒光りする
見事な鎧をまとっていました。
「な・・・なにぃ・・・それは京城(ソウル)!!」
「NO(ノ)ォ・・・・・・ これは京城(ソウル)ではない。」
カンコくんはニダリと笑って、鎧を自慢げに見せ付けます。
「これは漢城(ソウル)!!
これこそ、タクミンさまに忠実な『朝』貢する『鮮』卑・朝鮮の証なのだ!」
鈍く光り輝く鎧をまとい、カンコくんは誇らしげに高笑いです。
「さあ、ニホンよ。そこをどけ!
タクミンさまの威光にひれ伏すがいい!!」
しかし、ニホンちゃんは戦闘態勢を解きません。
「あなたたちみたいな下衆の勝手は許しません!!」
ニホンちゃんはキッパリと言いました。
「な・・・何を、ニホンのくせに生意気ニダ!!」
カンコくん、いきなり必殺技のスカーレットニードルを放ちます。
でも、あっさり跳ね返されてカンコくん大ダメージ。二年前と同じ状態です。
「どけ・・・カンコ。 ニホンごとき、このキッチョムが粉砕してくれる」
二秒後、自信満々のキッチョムくんは、カンコくんの隣で気絶してました。
黒衣の男は役立たずの二人を一瞥すると、ニホンちゃんに話しかけました。
「ニホンよ・・・。この二人に手を上げることは、私への反抗になること。
それがわからんのか・・・」
「お言葉ですが・・・私は・・・このお墓を守るのが使命なんです・・・」
震える声ですが、ニホンちゃんはキッパリと言いました。
「このことが、あなたへの反抗になるというなら、後でどんなお仕置きも受けます。
でも、その前に、この二人だけは、ぜっっったいに許せないんです!」
そのとき、ニホンちゃんの表情は、戦士の顔へと変わっていました。
「な・・・何を・・・ニホンのくせに」
いきり立つカンコくんとキッチョムくん。
ですが、その気迫はニホンちゃんに遠く及びません。
黒衣の男は、ニホンちゃんの気迫に押されて後ずさりしています。
「おお・・・はじめて・・・はじめて・・・ニホンが・・・
天翔る黄金の羊のごとく常に優雅な微笑を絶やさなかったニホンが
初めて、その牙をむいた!!!」
ニホンちゃんは静かに拳を構えると、静かに二人に死刑宣告をしました。
「かつては帝国国民でありながら、目先の欲望のためにタクミンに忠誠を誓い
ヒノモト家の墓を荒らしにくるとは言語道断。
汚れきった魂のお前たち二人、一歩たりともヒノモト家に入れません!
このサクラ自らが引導を渡してさしあげます!!」
立ち上る圧倒的な闘気。そして・・・一閃
「うきゃあああああああああ」
と奇声を上げながら、二人は星空の彼方へと飛ばされてしまいました。
「サクラよ。あの二人を消したところで戦いが終わるわけではない・・・
つらい思いをするのはお前の方だということがわからんのか・・・。」
「わかってます。でも、タクミンを食い止めるのが私の使命だから・・・」
「タクミンさまのことではない・・・。
ここを荒らしにきたのは、あの二人だけではないのだぞ・・・」
そう言うと、黒衣の男の後ろから、またもや3人の黒衣の男が現れました。
その黒衣の男たちの顔を見たニホンちゃんは・・・。
「あ・・・ああ・・・まさか・・・。お前たちまで・・・
お前たちまで、タクミンの誘惑に負けて、荒らしにきたというのか!!!」
(以下、次号?)
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