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第1976話
マンセー名無しさん
投稿日: 04/09/11 20:13:47 ID:JAbL3QDC
[孤独り立ち(ひとりだち)]
「ゲルマッハ君、少し教えて欲しいニダ」
「なにがあったカンコ。僕に分かることなら教えてあげよう」
ゲルマッハ君、嫌な顔一つせずに応対します。
もっとも嬉しそうな顔もしていないので、鉄の意志で感情を抑えているのでしょう。
「ウリはぶらじゃーキッチョムと仲良くしたいニダ。でも今のままでは顔を合わせるのすら難しいニダ」
そういって溜息を吐き出します。キムチ&ニンニク臭いです。
ゲルマッハ君は微塵も表情を変えません。これがゲルマン魂でしょうか。
「ゲルマッハ君の家も2つに分かれていたニダ。どうやって仲良くなれたニカ?」
「カンコ。それは難しい問題だ」
ゲルマッハ君、少し思案するとニホンちゃんと談笑するアーリアちゃんをちらっと見ました。
「僕とアーリアは離ればなれでも互いを愛していた。それが一番の理由だ」
(兄妹で愛し合う・・・)
カンコ君真っ赤です。少し勘違いしているのかも知れませんね。
「それでも2つの家を1つにするのは大変に難しいことだった。そのときに周囲の助けは大変に嬉しかった」
「周囲の助け・・・そんなものが必要だったニカ?ウリは立派に自立しているから助けなど必要ないニダ。ゲルマッハは子供ニダね」
「隣人は皆、強い友情で僕ら兄妹を助けてくれた。そして僕らも一生懸命に皆に応えようとした。だから再び会うことができた」
「そんなことでは上手くいかないに決まっているニダ。ウリはいつでも一生懸命だし、ウリは既に周りの友達とは仲良しニダ」
「そうは見えない」
一刀両断です。さすが遠くプロイセン貴族の血を引く男です。
「カンコ、この際だから僕の見立ても話しておくが、君の周りの友情関係は極めて希薄と言わざるを得ない。君は常に独りだ。そういう意味では一人立ちしていると言ってもいいが」
「ど、どこがニダ?チューゴ君はウリを大事にしてくれてるニダよ?ロシアノビッチ君は自分の池での釣りも許してくれたニダ」
「それはどちらも利害関係の結果だ。冷静に周囲を見回してみるといい。君は孤立しているよ。アメリーやニホンが君の事をどう思っているか・・・」
「アメリーの奴なんかこっちから願い下げニダ。それにニホンはウリのことが大好きニダよ。ゲルマッハ君も案外モノを知らないニ・・・ウグググ」
「・・・ニホンが誰を大好きだって?あんまりふざけたこと言ってると殺すぞ。兄さんもこんな奴に構うな。家に帰ろう」
いつ近寄ったのでしょう。アーリアちゃん、カンコ君の首を片手で絞めあげます。動脈を押えているのでしょう。カンコ君は見る間に紫色に染まっていきます。
「離してやれ、アーリア。それ以上やると死んでしまう」
ゲルマッハ君は顔色一つ変えずに言葉を続けます。
「もう一つ言っておく。最初に言ったことだが、お互いを愛していなければ仲良くなんてなれない・・・キッチョムは本当に君を愛しているのかな。僕には甚だ疑問だ」
「なっ!なにを言い出すニダ!」
(ウ、ウリが必要とされてない・・・?そ、そんなはずないニダ。ラジコンボートで撃ちあいしたけど・・・ウリ主催のシューキュー大会を邪魔しようとしたけど・・・ウチから子猫をさらっているって噂も・・・そんな・・・そんな・・・・・・)
「ア、アイゴーッ!ウリとキッチョムはぶらじゃーニダ!二人一緒になれば、まさに無敵ニダ!オマエになにgd:@;うぇ¥ftvgybんふmしhaじあいk」
「待たせたね。さあ帰ろうかアーリア」
「・・・あれ、ほっといていいのか?」
「心配ない。あと30秒で静かになる」
カンコ君は物凄い勢いで(何故か)ニホンちゃんに謝罪と賠償を要求すると、物凄い勢いでタイワンちゃんに吹き飛ばされます。
「兄さん、20秒で済んだようだ」
「心配することは無かっただろう?」
解説
58作者
投稿日: 04/09/11 20:20:08 ID:JAbL3QDC
58作者です。
今回のソースは↓
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/09/03/20040903000087.html
単なる社説の引用なので、ソースにするには弱いかと思ったし
出来がひどく悪いので、迷ったのですが、誰もいないみたいだから上げちゃいました。
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