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第1993話
ろしあの萌@58作者
投稿日: 04/09/24 23:23:34 ID:o8Y7Ii1d
[命の水]
「うあぁ〜ぁ・・・眠い・・・頭痛ぇ・・・」
月曜の朝から生気の無い顔をして机に突っ伏している男。
言わずと知れたロシアノビッチ君です。
どうやらまた二日酔いのようですね。
フラメンコ先生は月曜日にロシアノビッチ君の提出した宿題を見るたびにロシアノビッチ君の家に伝わる
「※月曜日に作られたものは買うな」
を思い出してしまうのです。
※注週休二日で土日を飲み明かした労働者が、月曜日の朝
向かい酒のウオッカを あおってから工場に出勤するということ。
もちろん彼の飲酒癖を止めてあげようとEU班の皆は一生懸命でした。
色々と厳しい意見を持ち、鉄の女の異名を持つエリザベスちゃんは説得しようと試みます。
「ねえ、アナタそんな二日酔いでクラスに来るなんて不謹慎ですわよ」
「俺の二日酔いは明日になれば治るけど、おまえの小うるさい性格は一生治らねえな」
あららエリザベスちゃん、顔を真っ赤にしながら何処かへ行ってしまいました。
挑発的な言葉は、彼女の高いプライドと(彼女曰くの)「伝統的な慎み深さ」を計算したのでしょう。
なにはともあれ、あのエリザベスちゃんを一言で退散させたのですからロシアノビッチ君見事です。
フランソワーズちゃんは単純に行動が理解できないご様子。
「アナタ、まるでパンの代わりにウォッカを飲んでるみたい。パンが無ければケーキを食べればいいじゃない?」
「『パンが無ければウォトカを飲めばいいのに』か。ウチの連中はそれで全員納得してるぜ?」
・・・ウチのご先祖さまは、その一言で処刑されたのよ・・・混乱した彼女はそれ以上なにも言いませんでした。
クラス最強のお嬢様2人を簡単に黙らせる能力に微妙に感心しますね。
マカロニーノ君は信心深い観点から説得です。
「なあ、ロシアノ。酒なんて天国にいけば何時でも飲めるさ。今は止めといたらどうだい?」
「天国は酒飲んでも怒られないのか!そりゃいいな!」
「当然だよ。文字通り天使みたいな女の子に囲まれてワイン飲み放題さ」
「ああダメだ。俺が飲みたいのはワインじゃなくてウォトカなんだよ」
フラメンコ先生、クラス内であまり強く叱責するのも考え物だと一計を案じました。(ゆとり教育とやらでクラス内に悪者を作れなかったのです)
彼の通学路に飲酒を咎めるようなポスターを貼っておこう。衝撃的なことを書いておけばあの子も考え直してくれるかも・・・
そして2〜3日してロシアノビッチ君の通学路に貼られたポスター
『酒はゆっくり、貴方を殺す』
「ふん、俺は別に急がないぜ」
ゲルマッハ君は飲酒に関する本を薦めます。その本には酒による害について詳しく書かれています。
ロシアノビッチ君、それを読みながら顔面蒼白となり冷や汗がにじんできます。
「お、恐ろしい!こんなに恐ろしい事は、もうやめよう!」
彼はそれ以来、絶対に本を読まなくなりました。
アメリー君は直接問いただします。EU班じゃないのにね。
「俺がウォトカ飲んでるのは嫌なことから目を背けるためさ。俺の家のことは知ってるだろ?」
「でも、オマエこの前の大運動会のメダルを祝って一瓶空けてたじゃないか」
「そんないいことがあったのに飲まないわけにもいかないだろ?」
結局みんな諦めました。
先生は家族への連絡表に書きます。
「ロシアノビッチ君は私に高らかと宣言しました。ウォッカのためには何でもできるが、ウォッカを止めることだけはどうしてもできないと。この件についてご家族の方と一度お話を交えたいと思います」
はぁ・・・ハプスブルクが言ってくれたら聞くのかしら・・・くすん・・・
解説
ろしあの萌@58作者
投稿日: 04/09/24 23:30:22 ID:o8Y7Ii1d
58作者です。
ロシアノ君萌えの原点に立ち返ってみました。
当然ソースはありませんので、本来は総督府に上げるべきだったのでしょうが
向こうは残り少ないのと、作者さんが少ないので無理に分散する事も無いかな、と思いこっちに書いちゃいました。
実は2000話までの埋め立て作業という側面もあります。
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