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第1994話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/09/26 03:22:23 ID:Z3V2Fq5A
「捨てた物は何ですか」
近頃カンコ君の家の花火に使う火薬の問題が町で話題になっています。
当然といえば当然ですがクラスでも結構話題になっています。
「何処までやったんだ!?」
皆、特にアメリー君が怖い顔で問い詰めます。
「な、何もしてないニダ」
答えるカンコ君の顔はもう真っ青になっています。皆のただならぬ
様子に流石に危機を感じているのです。
「何か話が矛盾しまくっててよくわからねえんだが一回わかりやすく
話してくれるか!?ここにいる皆によ」
クラスの殆ど皆がいます。いないのはペルシャちゃんとキッチョム君
位です。ニホンちゃんも不安そうな顔で端にいます。
「ううう」
まさに袋の鼠です。嘘も言い訳も片っ端から見破られどんどん立場が
悪くなっています。もう学級会にかけられるのは時間の問題です。
「あと花火に使う火薬が見つからないんだけどよお。一体何処にあるんだ?」
「隠していると只じゃおかないアルぞ」
アメリー君がやっぱり怖い顔を向けます。その後ろにはクラスの皆の顔が。
チューゴ君やロシアノビッチ君も怒っています。
「そ、それは」
実はもう実験に使っているのです。しかしそれを言ったら本当に学級会
です。それだけで済まないでしょう。
「・・・・・・捨てたニダ」
本能がそうさせるのか、カンコ君はここでも嘘で乗り切ることにしました。
「な、何ィーーーーーーーーッ!(車田正美調でお読み下さい)」
皆それを聞いて顔が一気に劇画のそれになりました。
「今言ったことは本当か!?」
「そ、そうニダ」
カンコ君皆が何故驚いているか全くわかっていません。一人
キョトンとした顔をしています。
(皆何故そんなに驚いているニダ?)
こんなことを考えている始末です。
「ちょっと待ってろ」
血相を変えてしまった皆が彼に対して言葉をかけました。そして
彼をよそに皆でヒソヒソと話をしています。
「どうやら助かりそうニダな」
カンコ君はその様子を見てほくそ笑んでいます。皆の表情は
全く見えていません。その中にはニホンちゃんまでいるのに。
「なくなったものはもう追求しようがないニダ。口八丁でピンチ
を逃れるなんてウリはやっぱり頭がいいニダ」
そう思いながら椅子で笑っています。しかしそうは問屋が
おろしません。
「おい」
話を終えた皆がこちらに振り向きました。
「今すぐ御前の家に行くぞ。そして皆で火薬を探し出す」
「ど、どうしてニダ!?」
問いたくても言えませんでした。皆もう閻魔の様な顔になっています。
「すぐに見つける。そしてそれを管理するんだ」
「さもないと大変なことになってしまう」
「け、けれどもう失くしてしまったニダ。今更」
「それで話が済むかーーーーーーーーーーーッ!」
皆思いきり大声で怒鳴りました。あまりの剣幕に窓ガラスが全て
割れてしまいました。
「なくしたで済むもんじゃねえんだYO!」
「すぐに探し出さないと物騒な連中の手に渡ってしまうアルぞ!」
「もし見つからなかったら酒瓶で頭割ってやるからな!」
よりによってクラスの大ボス格三人が口々に叫びました。これで話は決定です。
「さあ来い、先生には後で電話しておく!」
「これが終わったら学級会だ!それから六者協議とタイヘイ池の一連の
会合だ!御前にはキッチョムと一緒に特等席用意してやるから楽しみに
していろ!」
「アイゴオオーーーーー、何か事態がより悪化したニダ、これも全て
ニホンのせいニダ、ニホンは謝罪しるーーーーーーっ!」
「・・・・・・反省してないのね。やっぱりわたしも花火考えようかなあ」
引っ立てられていくカンコ君の言葉を聞いてポツリ、と呟くニホンちゃん
でした。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/09/26 03:25:33 ID:Z3V2Fq5A
今回のソース。ウランを失くしたそうで。
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/09/09/20040909000067.html
つまり原子力の管理ができないということですね。洒落にならんぞ。
嘘でもましなのつかないと。
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